【完結】理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。

サアロフィア

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第8章 夜の契約 ナイトバインド

043 8日目 真々美さんとお風呂

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真々美の部屋に着いた。

真々美は、食材を冷蔵庫に入れた。



8日目 PM 18:30


真々美
「アリムさん、お風呂に入ろうか?」

アリム
「あの、お先にどうぞ。
 レディファーストですよね?」

真々美
「なにを言っているんだ。
 一緒に入ろうと誘っているんだぞ。」

アリム
「えっ? あの良いのですか?」

真々美
「もちろんだ。」


お風呂の脱衣場に移動した二人

アリムさんは、恥ずかしそうに背中を向けて服を脱ぎながら、真々美の方をチラチラ見ている。

真々美
「アリムさん、チラチラ見るのは止めてくれないか?」

アリム
「ご、ごめんなさい。」

真々美
「ちがう。
 堂々と、こちらを向いて、しっかりと見て欲しいという意味だ。」

アリム
「えっ? いいのですか?」

真々美
「もちろんだ。
 なんのために、いっしょにお風呂に入ろうと言ったと思っている。」

アリム
「ええと、防犯のためですか?」

真々美
「防犯とは?」

アリム
「お風呂に入ると、1時間くらいの空白時間ができます。
 その間に、貴重品を盗まれないようにする対策ではないですか?」

真々美
「ちがうな。
 今日の朝、ロスタイムがあったが2時間くらい、わたしの部屋を見る時間を提供しただろう。
 アリムさんがなにかを盗むとは考えていないぞ。」

アリム
「そ、それでは、なんのためですか?」

真々美
「明るいところで、アリムさんと裸の見せあいっこをするためだ。
 だから、遠慮しないで真剣に頭の先から足のつま先まで、気のすむまで眺めてくれたらいい。」

真々美は、ブラとパンティーだけの状態で、腰に手を当てて、堂々としていた。

アリム
「ゆ、夢みたいです。」

真々美
「ハハッ。 この程度で満足してもらっては困るな。」

アリム
「えっ?」

真々美は、ブラを外して、アリムさんに手渡した。

真々美
「どうだ? これは私からのサービスだ。
 同じブラでも脱ぎたての方が良いだろう。」

アリムさんは、驚きのあまり固まっていた。

アリム
「えっ? ええっ? 真々美さんは嫌じゃないのですか?」

真々美
「いいや、ぜんぜん。
 アリムさんなら、うれしいくらいだぞ。」

アリム
「う、うれしいのは私の方です。
 でも、ここまでしてもらえても、御礼として何をお返しすれば・・・」

真々美
「堅苦しいな。 アリムさんは。
 わたしは言っただろう。
 お相手しても良いと思っていると。」

☆ 真々美
☆ 「アリムさん、すまない。
☆  つい調子に乗ってしまった。
☆  でも、アリムさんの相手をしても良いと考えたことは本当だ。」
☆ 
☆ アリム
☆ 「そんなリップサービスはいらないにゃ。」
☆ 
☆ 030 アリムさんの小説を読ませて!

アリム
「あれは、リップサービスじゃなかったのですか?」

真々美
「わたしは、そういう社交辞令のような発言はしないぞ。
 外交の場では当然だが、プライベートの会話ではなおさらな。

 そういう言葉の裏の意味を読みあう必要がある人物は近づけないな。

 裏表が無くて、失言の1つや2つするくらいの人物が好みだな。
 メラニィさんのような、な。

 オルアの立会いの下で、メラニィさんと話したとき、どう感じた?
 けっこう きつかっただろう?」

アリム
「そうですね。
 わたしをデートに誘いたいのか?と言われました。」

☆ メラニィ
☆ 「わたしは、かまわないが、オルア様次第だな。
☆  なんの話をしたいんだ?
☆  デートに誘いたいのか?」
☆ 
☆ 041 8日目 シュウピンさんの意図は

真々美
「まあ、マシな方だな。
   わたしに欲情したのか?
と言わなかったのなら、それなりに気を遣ったみたいだな。」

真々美は笑っていた。

アリム
「オルアさんが一緒だったから良かったけれど、1対1だったら普通に話せなかったと思います。」

真々美
「それは気にしなくていい。
 これからは、冬香、オルア、わたしの誰か一人は同席することになる。
 浮気を疑われる心配はしなくていいぞ。」

アリム
「大丈夫です。
 ボクはオルアさん一筋ですから!」

真々美は少しさびしそうな顔をした。

真々美
「これからは、冬香と私も入れて欲しいな。」

アリム
「はい。
 これからは、オルアさん、真々美さん、冬香さんを大事にします。」

真々美
「ありがとう。
 さて、せっかくのにおいがうすれてしまったな。
 一度、そのブラを返してくれるか?」

アリム
「はい、もちろんです。」

真々美はブラを自分の胸に1分間ほど押し当てた。

真々美
「さあ、あらためて手にしてくれ。」

アリム
「はい。ありがとう。
 で、良いですか?」

真々美は首を傾(かし)げている。

真々美
「アリムさん、男性は女性の下着のにおいを嗅ぐものだと思うが、アリムさんはちがうのか?」

アリム
「えっ? そ、そんなことしませんよ。」

真々美
「そうなのか?」

真々美は、がっかりしている。

アリム
「もし、ゆるされるなら、下着ではなく、真々美さんのにおいを直接嗅ぎたいです。」

真々美
「たしかに、その方がお薦めだな。
 さあ、近くに来てくれ。」

アリム
「はい。
 ・・・
 ・・・
 ・・・
 とっても、いい香りがします。」

真々美
「うれしいことを言ってくれる。
 じゃあ、もう1つ渡そう。」
真々美はパンティーを脱いでアリムさんに握らせた。

アリム
「えっ?
 なんだか悪いことをしているような気がします。」

真々美
「わたしに隠れてしていたら悪いことになるかもしれないな。
 でも、今回は私が直接手渡ししているから、大丈夫だ。」

アリム
「はい、うれしいです。
 あのう?」

真々美
「なんだ?」

アリム
「ブラのサイズを見てもいいですか?」

真々美
「ドスケベなアリムさん。」

アリム
「あ、ダメなら良いです。」

アリムさんは、シュンとして元気を無くした。

真々美
「いやいや、ドスケベな感情を見せてくれて嬉しいという意味だ。」

アリム
「本当に?」


真々美
「ああ、もちろん。
 できれば、
   真々美さんが好きだから、ドスケベになりました。
と恥ずかしそうに言ってくれたら、うれしいな。」

アリム 小声
「真々美さんが好きだから、ドスケベになりました。」

真々美
「聞こえないなあ?」

アリム 普通の声
「真々美さんが好きだから、ドスケベになりました。」

真々美
「まだ、聞こえない。」

アリム 大きな声
「真々美さんが好きだから、ドスケベになりました。」

真々美
「うんうん、とても良い響きだな。
 さあ、ブラとパンティーのサイズを確認してくれ。」

アリム
「G70 すごい。
 バストサイズは、95cmとおっしゃってましたね。」

真々美
「ああ、見事だろう。」

真々美は背筋を伸ばして、胸を張った。

アリムさんは、まぶしいものを見るように真剣に見つめた。

アリム
「とっても、すばらしくて綺麗です。」

真々美
「ああ、よく目に焼き付けてくれ。
 次に見れるのは三日後だからな。」

アリム
「三日後ですか?」

真々美
「そうだぞ、オルア、わたし、冬香の順番で愛し合ってもらうから、三日に1日になる計算だな。」

アリム
「なんだか信じられないくらい幸せですね。」

真々美
「アリムさん、まだ私と始めていないし、冬香とは明日だぞ。
 幸せを感じるのは明日の夜が終わってからの方が良いと思うぞ。」

アリム
「はい、そうですね。」

真々美
「では、ア・リ・ム・さ・ん。」

アリム
「はい、なんでしょう?」

真々美
「アリムさんも脱いで見せてくれ。」

アリム
「は、はい。」

アリムさんは恥ずかしそうにパンツ(トランクス)を脱いだ。

真々美
「ふむ、見事だな。」

アリム
「恥ずかしいので、あまり見ないで欲しいです。」

真々美
「なにを言う。 立派だぞ。
 背筋を張るべきだ。」

アリム
「は、はい。
 あの、真々美さんの、その・・・
 パンティーで隠されていた物を見たいです。」

真々美
「ああ、もちろん。
 どうぞ、見てくれ。」

真々美は恥ずかしそうに、見せてくれた。

アリム
「とっても綺麗なラインですね。」

真々美
「そうか、気に入ってもらえて良かった。
 そろそろ、風呂場に移動しようか?」

真々美は、アリムさんに手を差し伸べた。

アリム
「はい、真々美さん。」

アリムさんは、真々美の手を握って、風呂場に入った。





真々美
「アリムさんの好みのお湯の温度は何度かな?」

アリム
「摂氏39℃ (「centigrade」よりも「Celsius」の方が一般的。)です。」

真々美
「そうか、このくらいの熱さだな。
 誤差もあるだろうから、アリムさんの手でお湯に触れてみてくれ。」

アリム
「は、はい。 ええ良い温度です。」

真々美
「では、掛かり湯を掛けてあげよう。
 少し近づいてくれないか?
 シャワーのホースは長くないからな。」

アリム
「は、はい。」

真々美は、アリムさんにシャワーのお湯を当てながら、やさしく身体じゅうを撫でてくれた。

真々美
「つぎは、わたしにもしてくれないか?」

アリム
「ど、どきどきします。」

真々美
「わたしの身体の手触りを気に入ってくれたらうれしいな。」

アリムさんは、真々美にシャワーのお湯を当てながら、やさしく身体じゅうを撫でた。

アリム
「あの、好みのお湯の温度は?」

真々美
「アリムさんと同じ温度のお湯を浴びたいな。」

アリム
「は、はい。 光栄です。」

真々美
「先に湯船に入ってくれ。」

アリム
「それではお先に失礼します。」

アリムさんは、湯船のお湯の吹き出し口の反対側にもたれるように湯船に入った。

真々美
「アリムさん、私が入る場所を作ってくれないか?」

アリム
「ど、どうぞ。
 わたしの前へ。」

真々美
「うーん、アリムさんの後ろに場所を作ってくれないか?」

アリム
「う、うしろですか?
 どうぞ。」

真々美
「ありがとう。」

真々美は、アリムさんの後ろに入って座ると、後ろからアリムさんに抱きついた。

アリム
「ひ、ひゃ?」

真々美
「どうしたんだ?
 アリムさん、面白い声を出して。」

アリム
「そ、その背中に。」

真々美
「背中に? わたしがいるだけだが?」

アリム
「そ、その真々美さんの胸が背中に。」

真々美
「よろこんでくれないのか。 悲しいなあ。」

アリム
「と、とってもうれしいです。
 でも、その、・・・」

真々美はアリムさんを後ろから抱きしめた。

真々美
「顔を真っ赤にして、かわいいなあアリムさん。
 好きだぞ。」

アリム
「わたしも真々美さんが好きです。
 で、でも、そ、その。」

真々美
「アリムさんはお腹が出ていないから、手がすべりやすいな。
 節制している男性は素敵だぞ。」

アリム
「あ、ありがとうございます。」

真々美は手を下の方に滑らせた。

真々美
「アリムさんの可愛い声が聞けるレバースイッチはどこかなあ。
 これかなあ?」

アリム
「あ、そ、そこは・・・」

真々美
「つーかまえた。」

アリム
「い、痛いです。」

真々美
「えっ?」

アリム
「そ、そんなに強く握られたら痛いです。」

真々美は手を放した。

真々美
「す、すまない。
 どれくらいの強さが好みなんだ。」

アリム
「真々美さんの腕をつかんで説明してもいいですか?」

真々美
「もちろんだ。」

アリムさんは、ふんわりと真々美の腕をつかんだ。
掴んだというよりは、指をほんの少し押した程度だった。

アリム
「このくらいで、握ってもらえたら気持ちいいです。」

真々美
「わ、わかった。
 このくらいか?」

アリム
「ええ、ちょうどいい力加減です。
 真々美さんが私を求めてくれている。
 とても、うれしいです。」

真々美
「そ、そうか。
 では、アリムさんにもっと喜んでもらおう。」

アリム
「い、痛いです。」」

真々美
「えっ?」

涙目でアリムさんは、真々美をにらんだ。

アリム
「そんなに激しく動かされたら痛いです。
 皮が破れて血が出たら、どうしてくれるんですか?」

アリムさんは、目に涙を貯めながら文句を言った。

真々美
「いや、痛くするつもりは無かったんだ。
 男性は、こうすると喜ぶと思ったんだが・・・」

アリム
「アダルトビデオの真似はやめてください。
 あんな風にされても痛いだけです。
 それと感じない箇所を責められても、しらけるだけです。」

真々美
「どれくらいの速さなら、いいのか教えてくれないか?」

アリム
「恥ずかしいけれど、よーく見ててくださいね。
 言っときますけれど、オルアさん、真々美さん、冬香さんの3人は特別ですからね。
 他の人には、こんなこと絶対に教えませんからね。

 ボクのことを変な人という目が見ないでくださいね。」

真々美
「もちろんだ。
 約束する。」

アリム
「ひとによって、ちがうと思いますが、わたしの場合は、こんな感じです。
 動かせる範囲は縦方向には、ここから、ここまでです。
 この境界線に注目してください。
 これ以上、引っ張るとここから千切れて血が出ます。
 稼働できる範囲を覚えて欲しいです。」

真々美は真剣な表情で見た。

真々美
「縦方向と言うことは、横方向もあるのか?」

アリム
「横はほぼ動きませんが、この三角形のように交差している部分は、少しだけ動きます。
 よーく見てくださいね。
 ここからここまでが限界です。
 左から右も、右から左も同じ程度動きますが、限度を超えると切れます。」

真々美
「良く分かった。」

アリム
「そうですか?
 では、いま見せたように、縦方向に動かしてもらえますか?
 やさしく握って、ゆーっくりと動かしてくれますか?」

真々美
「あ、ああ、挑戦させてくれ。」

真々美は今までの自信を無くしてしまった。
今まで相手をしてくれた男の子たちも痛がらせてしまったのだろうか?
だから、長続きしなかったのだろうか?
と反省していた。

アリム
「真々美さん、うれしいです。
 今みたいに触ってくれると、大事にされているというか愛されている気がして、気持ちいいです。」

真々美
「そうか、喜んでくれると安心する。」

真々美は、こころの底から安心した。
上手くできなかったら、どうしようかと不安でいっぱいだったからだ。

アリム
「次は、三角形の所を、左右に少し動かしてくれますか?」

そう依頼するアリムさんは恥ずかしそうに顔を赤くしている。

真々美
「こ、こうだろうか?」

真々美は三角形の裏側を少し見るような程度だけ微妙に動かした。
とても慎重な作業に感じて、額に汗をかいた。

アリム
「恥ずかしいけれど、真々美さんに見てもらえて嬉しいです。」

真々美
「アリムさんが喜んでくれるなら、わたしもうれしい。」

アリム
「それと先の方の赤い部分ですが、まだ触られると痛いのです。
 だから、皮を被せた状態でだけ触ってくれると助かります。」

真々美
「あ、ああ、分かった。」

真々美はアリムさんに教わった可動範囲を守って、言われた通りにした。

アリム
「真々美さん、素敵です。
 あ、あのね。
 ボクも真々美さんに触りたいです。」

真々美
「ああ、もちろん、どこに触りたい?」

アリム
「む、胸を触りたいです。」

真々美
「どうぞ、アリムさん。」

アリム
「いただきます。」

アリムさんは、真々美の胸にやんわりと手を当てた。

真々美
「どうだ?」

アリム
「とっても、すてきな感触です。
 手をグッパーグッパーしても大丈夫ですか?」

真々美
「あ、ああ、もちろん。」

アリムさんは、ゆっくりと両手を動かした。

アリム
「どうですか? 痛くないですか?」

真々美
「大丈夫だ。 あと少しなら力強くしてくれても大丈夫だ。」

アリム
「はい、では少し強くしますね。
 これくらいで、どうですか?」

真々美
「い、痛い。」

アリムさんは、パッと手を放した。

アリム
「だ、だいじょうぶですか?」

真々美
「ああ、大丈夫だ。
 からかって悪かった。」

アリムさんは、ほほをぷくーっとふくらませた。

アリム
「からかわないでくださいよ。
 ボクは経験不足だから、正しい力加減は分からないんですから。」

真々美
「オルアの時は、どうだったんだ。」

アリム
「数回だけ触らせてくれました。
 もしかしたら、痛がらせたのかもしれないです。」

アリムさんは不安そうな顔をした。

真々美
「心配しなくて良いと思うぞ。
 オルアは満足していたからな。」

アリム
「それは良かった。
 えっ?
 そんな話をしたのですか?」

真々美
「ああ、したぞ。」

アリム
「信じられない。
 二人の秘め事を話すなんて。
 オルアさんと真々美さん、冬香さんがとても親しいことは分かっているつもりです。
 ですけど、ボクとの様子を話されたら、恥ずかしくて顔を見れなくなってしまいます。」

真々美
「情報共有は女性のさがのようなものだから、大目に見てくれたら助かる。」

アリム
「でもお。」

真々美
「わたしたちはみんなアリムさんが好きだからな。
 聞きたくなるし、言いたくなるのさ。」

アリム
「じゃあ、わたしが真々美さんがこうだった、ああだったと他の人に話したら嫌でしょう?」

真々美
「ああ、嫌だな。」

アリム
「だったら、わたしの気持ちも分かってくれますよね。」

真々美
「ただし、冬香とオルアになら話しても構わないぞ。」

アリム
「ああ、話が通じない。」

真々美
「これも愛の形の1つと思ってくれないか?」

アリム
「はあい。」

アリムさんは、真々美の胸に顔を当てて、だまった。

真々美
「かわいいな。ありむさんは。」

真々美は、アリムさんを抱きしめた。

アリム
「うーうーうー。」

バシャバシャ、アリムさんは、真々美の背中をたたいた。
足もじたばたしている。

真々美
「どうした。ありむさん。」

真々美は、アリムさんの両肩を抱いて、距離を話した。

アリム
「はあ、はあ、はあ、息が出来なくて死ぬかと思いました。」

真々美
「ほ、ほんとうにすまない。」

アリム
「ボクも不注意でした。
 すみません。
 今度から、頭の位置は真々美さんと同じ高さになるように気をつけます。」

真々美
「ああ、わたしも気を付ける。」

アリム
「真々美さん、湯船の外で立って、ハグしてくれませんか?」

真々美
「ああ、しようか?」

真々美とアリムさんはハグした。
今度は頭の位置が同じだから、窒息する心配はなさそうだ。

アリム
「えへへ、幸せです。」

真々美
「わたしも幸せだぞ。」

アリム
「わたしの胸に真々美さんの胸が当たる感触が心地よいです。
 こころの領域に受け入れてもらえたという満たされた気持ちになります。」

真々美
「アリムさんは胸が当たる感触が好きか?」

アリム
「はい、好きです。」

真々美
「アリムさんも男性だな。」

アリム
「うーん、そういう意味ではなくて、ですね。」

アリムさんは真々美から距離を取った。

真々美
「アリムさん?」

アリム
「女性が拒絶するときは、胸と胸の間に両腕を挟み込むのです。」

真々美
「なんのために?」

アリム
「接客業の女性は、好みの男性ではないときは、そうしていますね。
 そして、好みの男性のときは、腕を相手の背中に回します。」

真々美
「アリムさんは、そういうお店に行ったことがあるのか?」

アリム
「仕事仲間と女性とダンスをする店に行ったことが有ります。
 わたしは声が高いから、気持ち悪いと思われたのかもしれませんね。」

アリムさんは悲しそうな顔をした。

真々美
「わたしはアリムさんの声は好きだぞ。
 聞いていて優しい気持ちになれるからな。」

アリム
「でも、遺伝子治療で低い声に変わったら、うれしいでしょう?」

真々美
「低い声の男の子には魅力を感じないなあ。」

アリム
「このままの声でも、本当にボクを好きになってくれますか?」

真々美
「ああ、大好きだぞ、アリムさん。」

アリム
「うれしい。」

アリムさんは涙を流した。
真々美は涙を口で吸い取った。

真々美
「もういちど湯船に使ってから、身体を洗いっこしようか?」

アリム
「はい、お願いします。」

真々美
「お願いしますなんて、距離を取らないでくれ。
 うん。と言ってくれた方がうれしい。」

アリム
「うん、真々美さん。」

真々美
「ああ、アリムさん。」


ふたりは湯船に浸かった。

アリム
「こうやって、ぼーっと湯船に浸かる時間が好きです。」

真々美
「そうか?
 邪魔したら嫌か?」

アリム
「そうですね。
 せかされることは嫌ですね。
 長風呂する人はダメですか?」

真々美
「いや、そうじゃない。
 せっかく二人だからじゃんけんしないか?」

アリム
「勝ったら、どうなるんですか?」

真々美
「相手のすきなところを一分間さわれるというのはどうだ?」

アリム
「じゃんけんに勝てないと、わびしいですね。」

真々美
「アリムさんが全勝するかもしれないぞ。」

アリム
「全敗するかもしれませんね。」

真々美
「嫌なのか?」

アリム
「1分ごとに交代しませんか?」

真々美
「1分ごとに?」

アリム
「そうです。
 どっちが先攻するかジャンケンで決めましょうか?」

真々美
「ジャンケンポン」

あせらされたので、アリムさんはグーを出してしまった。
真々美は当然、パーを出している。

アリム
「負けたあ。」

真々美
「潔くて好きだぞ、アリムさん。
 じゃあ、アリムさん、わたしの胸をよーく見てくれ。」

アリム
「はあい。
 どきどきしますね。」

真々美
「真剣に見つめてくれたら、うれしいぞ。」

アリム
「真剣ですよ。
 こんなに間近で長く見る機会があるなんて思いませんでした。」

真々美
「そろそろいいかなあ。
 えい。」

 左手で下から持ち上げて、右手を優しく握った、いや触った程度かもしれない。

アリム
「真々美さん、ちょうどいい力加減です。
 あ、ああ、いいです。」

真々美
「良かった。
 極意を会得した感じがするな。

 そして、こうしているととても落ち着く。
 精神が安定していく安心感があるぞ。」

アリム
「そういうふうに言われると大事にされている気がします。」

真々美
「1分が短く感じるな。」

アリム
「この力加減なら、3分くらい待ちます。」

真々美
「そうか、じゃあ、3分間味合わせてもらおう。」

3分後。

アリム
「次はボクですね。」

真々美
「どうしたい?」

アリム
「真々美さんの胸を3分間、グッパーしたいです。
 そのときに、ボクの顔をやさしく見つめてくれるとうれしいです。
 そして、下から胸を抱えて谷間を作ってくれると嬉しさ倍増です。」

真々美
「こうかな?」

アリム
「そうです。
 では、いただきます。
 真々美さん、痛くないですか?」

真々美
「大丈夫だ、心地よく感じるぞ。
 アリムさん、泣いているのか?」

アリム
「はい、とっても幸せです。
 こんな日が来ることを夢見ていました。
 今日が人生で一番幸せかもしれません。」

真々美
「オルアとはダメだったのか?」

アリム
「オルアさんの中に入れてもらえた感覚はあるのですが、激しすぎて、その景色を楽しむことができなかったというか・・・
 真々美さんは私のペースで進めようと気をつかってくださるので、ゆったりとした観光旅行のように幸せがしみ込んでいきます。
 ゆっくりと、ことこと煮込まれる大根のような良い気分です。」

真々美
「アリムさんが喜んでくれるなら、わたしもうれしい・・・」

アリム
「えへへ? このときが過ぎないと良いな。」

真々美 こころの声
『本当に良かった。
 これで、こころのつかえが取れた気がする。』

☆ 真々美
☆ 「アリムさん、わたしにも握手させてくれ。」
☆ 
☆ 真々美は、5分間、アリムさんの手を温め続けた。
☆ 
☆ 真々美 こころの声
☆ 『すまなかった。
☆  アリムさんとの初めての夜に、この埋め合わせはするから、ゆるして欲しい。』
☆ 
☆ 030 アリムさんの小説を読ませて!

アリム
「ありがとう。
 真々美さん。

 じゃあ、次は洗いっこだね。」

真々美
「そうだな。」

アリム
「ねえ、真々美さん。」

真々美
「なんだ。」

アリム
「自分の身体をどう洗って欲しいか?
 を説明しあうことにして、
 洗いっこは次回にしませんか?」

真々美
「嫌なのか?」

アリム
「いいえ、そうではないです。
 ただ、わたしは女性の身体に慣れていないから、どのように洗うことが求められるか分からないのです。
 それに、わたしがわたしの身体をどのように洗って欲しいかも聞いて欲しいからです。」

真々美
「たしかに、その通りだな。
 じゃあ、そうしようか?」

アリム
「はい、どちらから先にしますか?」

真々美
「アリムさんの身体の洗い方を先に見せてくれないか?」

アリム
「はあい、じゃあ、ボクから行きますね。」

 アリムさんは普段通りに身体を洗う様子を、真々美に見せた。
 そして、こすると痛いところや、泡をやさしく乗せるだけにして欲しいところ、やさしく指で撫でて洗うところなどを説明した。

真々美
「勉強になるな。
 次は、わたしの番だな。」

 真々美は普段通りに身体を洗う様子を、アリムさんにに見せた。
 そして、胸を持ち上げて、胸の下側を洗う様子や花びらをめくって優しく泡をつけるところなどを解説した。

アリム
「とっても綺麗です。」

真々美
「そうか、照れるな。」

アリム
「じゃあ、お風呂の中で一緒に10数えてから、出ましょうか?」

真々美
「そうだな。」





ふたりは、お風呂場から出て、お互いの身体を拭き合った。

アリム
「背中を拭いてもらうのは、小さいころ以来です。
 なんだか幸せです。」

真々美
「そうか、良い思い出だな。」

アリム
「あの、真々美さんにも思い出が有りますよね。」

真々美
「わたしも、冬香も、オルアも親の顔は知らない。」

アリム
「えっ? それって人工授精で生まれたデザインヒューマンだとかいう話ですか?」

真々美
「SFの話ではないな。
 単純に親の愛を知らないだけだ。
 カセイダード王国では、親と離れて暮らす方が良い子供は、物心着く前に親から離される。
 親としての適性がない個体に育てられるよりは、幸せになれるからな。」

アリム
「そうだったんですね。
 つらいことを思い出させてしまって、ごめんなさい。」

真々美
「謝る必要はないぞ。
 わたしは、そのおかげで、絵美、冬香、オルア、そして、アリムさんとのえんを得たのだから。」

アリム
「3人は同じ施設で育てられたのですか?」

真々美
「いいや、私たちが出会ったのは、オルアが21歳の時だ。
 それまでは接点は無かった。
 お互いの正義と求めるものが偶然一致したことが始まりだ。

 いずれ話すときが来ると思う。

 そのときに続きを話すかもしれない。

 ただし、わたしから聞いたということは忘れてくれ。

 冬香とオルアの同意を得たときに、イチから話すから初めて聞いたふりをして欲しい。」

アリム
「分かりました。
 そのときまで、わすれます。」

真々美
「ありがとう、アリムさん。」

アリム
「わたしも、オルアさん、真々美さん、冬香さんと、ご縁ができたことが幸せです。」

真々美
「そう言ってくれると、とてもうれしい。」

8日目 PM 20:00




筆者の解説 ナレーション

 次回は、晩御飯を真々美が料理して食事ですね。

 そして、愛の言葉を交わして、
 いよいよ、ふたりがベッドインするはずです。


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異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
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 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

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パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

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「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

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