99 / 209
第16章 主人公をロックオンした美女たち
097 【挿絵】 冬香の想いがMAX
しおりを挟む
18日目 PM 18:00 夕方
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、本日。
一番権利者: 冬香。》
真々美、冬香、オルアが、会議から帰ってきた。
オルア
「ただいまあー。」
真々美
「帰ったぞ。」
冬香
「ただいま。」
絵美、アリム
「「おかえりー。」」
冬香 こころの声
『息ぴったりね。
妬けるわね。』
アリム
「冬香? どうかした?」
冬香 心の声
『自分にウソついたら、ダメね。』
冬香
「アリム、近くに来てくれる?」
アリム
「これくらいかな?」
冬香
「そうね。
アリム、わたしね。 あなたと今すぐしたいことがあるの?」
アリム
「なにかな? 冬香。」
冬香は静かに、アリムを見つめて、ほほえんだ。
目が潤んでいる。部屋の照明が反射してキラキラと光っている。
冬香
「アリム、あなたと見つめ合いたい。」
アリム
「うん、こんな感じかな?」
アリムは冬香と見つめあっていた。
冬香は見れば見るほど綺麗だった。
アリム こころの声
『平静で冷静で美しいとは思っていたけれど、こうやって改めて見つめ続けると、本当に綺麗なんだって分かって、ドキドキしてしまうな。』
冬香 心の声
『ここまで、アリムのことを好きになってしまうなんて、わたしは病気かしら。
でも、でも、こうやって、アリムと見つめあっていると本当に満たされていくわ。
ああ、アリムの瞳に、わたしの姿が映っている。
この瞬間だけは、アリムのこころの中に私が居るって、安心できるわね。
このまま、ときが止まればいいのに・・・』
真々美 心の声
『受けモードの冬香は、本当にかわいいなあ。
妬けるぞ。 アリム。』
10分経過・・・
絵美
「アリム~?
冬香さんを連れて、お風呂を済ませてくれないかなあ?」
アリム
「そうだね。
冬香? お風呂に入ろうかあ。」
冬香はアリムを見つめたままだった。
冬香
「アリム。」
アリム
「冬香? 聞こえているかな?」
アリムは冬香の前で手を振ってみた。
冬香は、とろんとした目で、アリムを見つめたままだ。
冬香
「アリム。」
オルア
「冬香? 起きたまま眠っているの?」
冬香
「ど、どうしたの? オルア?」
オルア
「絵美様が、お風呂をお先にどうぞって。」
冬香
「絵美様、ありがとう。
行ってきます。」
絵美
「冬香さん、わすれものよ。」
絵美が、手のひらを広げて示した先に、アリムがいた。
アリムを連れていかなきゃね!という意味だった。
アリム
「さあ、いっしょに入ろうよ。」
アリムは笑顔で冬香を見つめた。
冬香
「いっしょになんて、はずかしいわ。」
オルア
「じゃあ、わたしがアリムと入るけど、いい?」
冬香
「い、いや。」
絵美
「冬香さん、早く入ってきてね。(笑顔、怒)
それとも、わたしとお風呂に入ろうか? ねっ? アリム。」
絵美は、アリムにウィンクした。
冬香
「ア、アリム、入りましょう。」
冬香はアリムの手をつかんで、お風呂にいそいだ。
◇
風呂場の脱衣場に、冬香とアリムが移動した。
冬香
「アリム、あっちを向いて。 はずかしいわ。」
アリム
「う、うん。 これでいい?」
アリム 心の声
『どうしたのかな?
初めて入ったときは、もっと堂々と見せてくれたのになあ。』
☆ 冬香が1枚1枚脱いでいく姿は、海外のプロのストリッパーが焦らさずに豪快に脱ぐようなポーズで、とても美しかった。
☆
☆ 049 9日目 冬香とアリムさんの御休憩 参照
冬香
「アリム、おまたせ。
もう、こっちを見てもいいわよ。」
アリムは振りむいた。
アリム
「バスタオルを巻いた姿も色っぽいよ。」
冬香
「もう、はずかしいこと言わないで。
でも、ありがとう。
キャッ。 アリムもちゃんと隠してよ。」
アリム
「はあい、ちょっと待ってね。」
アリムは、腰にタオルを巻いた。
アリム
「これでいいかな?」
冬香
「え、ええ。」
冬香とアリムは風呂に入った。
冬香
「ね、ねえ、アリム、お願い。
わたしが身体を洗うところを見ないで、はずかしいわ。
おねがい。 壁側を向いていてくれない。」
アリム
「う、うん。 わかったよ。」
アリム こころの声
『いっしょにお風呂に入らない方が良かったのかな?
もしかして、嫌われたのかな?』
冬香
「お待たせ。 アリム。
交代しましょう。」
冬香はまたバスタオルを身体に巻いていた。
アリムは身体を洗いながら、冬香に問いかけた。
アリム
「ねえ、冬香。
ボクといっしょにお風呂に入るのが嫌なのかな?」
冬香
「そんなことないわ。
ただ、はずかしいだけよ。」
アリム
「でも、これじゃあ、いっしょに、お風呂に入る意味ないよね。」
冬香
「そんなこと言わないで。 ねっ。 ねっ。」
アリム
「でも、ボクに裸を見られたくないんだよね。
だったら、別々に入った方が効率がいいよね。」
冬香
「そんなことないわ。
ほら、見てよ。」
冬香は、バスタオルを勢いよく脱ぎ捨てた。
冬香は、顔を真っ赤にして、斜め下を向いていた。
アリム
「冬香は、ボクのことを嫌いになったの?」
冬香
「そんなことない。
アリムが好きすぎて、おかしくなりそうなくらい好きよ。」
アリム
「じゃあ、どうして?」
冬香
「いまのわたしは、アリムと見つめあうだけで、ドキドキが止まらないのよ。」
アリム
「ねえ、冬香にふれたいんだ。」
アリムは、冬香の左胸に手をあてた。
冬香はアリムの手に自分の手をのせて、自分の胸に押し込んだ。
冬香
「感じるでしょう。 わたしの心臓の鼓動が伝わっているでしょ。」
アリム
「うん、わかるよ。」
冬香
「ねえ、アリム。
あなたが好きよ。
もし、わたしの気持ちが信じられないなら、わたしの胸ごと心臓を握りつぶしてもいいわ。」
アリム
「ありがとう、冬香。
狂うくらいに好きになってくれて、うれしいよ。
ねえ、冬香?
ハグをしようよ。」
冬香
「ええ、もちろんよ。」
冬香はアリムの手を自分の胸に押し込んだまま、アリムを抱きしめた。
アリム
「いっしょに湯船で、温まってから出ようか?」
冬香
「いいわね。 そうしましょう。」
冬香はアリムを抱きしめながら、湯船で温まった。
冬香 心の声
『お湯の温かさは全然感じないわね。
アリムの体温が熱すぎるわ。
しあわせ、とろけて溶けてしまいそう。』
アリム
「温まってきたね。
出ようか? 冬香?」
冬香
「はい。 アリム。」
◇
夜ごはんも食べ終わったあとで、冬香とアリムは、アリムの個室にいた。
冬香
「アリム、どう?
似合うかなあ。」
冬香はピンクのパジャマを着ていた。
色気がない真面目な普通のパジャマなのに、冬香は照れていて可愛かった。
アリム
「なんだか、新婚さん気分で新鮮だね。
とっても、かわいいよ。 冬香。」
冬香
「うれしいわ。 アリム。」
冬香は、布団に寝そべって、両手を広げた。
アリムは、冬香のほほに右手を当てて冬香を見つめた。
アリム
「さあ、キスしようか?
目を閉じて、冬香。」
冬香は目を閉じて、あごを上げて、唇を近づけてくれた。
冬香
「アリム、1枚ずつ脱がせてくれる?
アリムに求められているという確かな手ごたえが欲しいのよ。」
アリム
「ああ、よろこんで!」
アリムは冬香を脱がせ終わると、冬香の全身を眺めながら、冬香に声を掛けた。
アリム
「冬香、きれいだよ。 とっても美しいよ。」
冬香
「ありがとう、うれしいわ。
ごめんね。 アリムの刀にヘルメットを付けさせてね。
まだ、真々美たちとの出産計画の予定調整ができていないのよ。」
アリム
「うん、わかったよ。」
アリム こころの声
『妊娠する時期が、3人とも同じにならないように、出産予定日をずらそうとしているのかな?』
冬香は顔を真っ赤にしながら、真剣な表情で、ヘルメットを付けてくれた。
冬香
「おまたせしました。 アリム、続きをお願いできますか?」
アリム
「もちろんだよ。 ボクの愛情を受け止めてね。」
アリムは冬香を求め続けた。
アリム
「かわいいよ。 冬香。
綺麗だよ。 冬香。」
冬香
「ええ、アリム、とっても素敵よ。
大好きよ。 アリム。」
◇
冬香
「アリム、わたしは、しあわせよ。」
冬香はアリムに抱きつきながら、耳元でささやいた。
アリム
「ボクもだよ。 夢のようにしあわせだよ。」
冬香
「うふふ。 とても満足よ。
おかげで、満たされたわ。」
冬香とアリムは、くっついて、余韻を楽しんだ。
アリム
「冬香? どうしたの?」
冬香
「アリム? 今度はアリムの可愛い姿を観たいわあ。」
冬香はアリムを押し倒した。
アリム
「えっ? どうしたの?」
冬香
「【受け】は、大満足よ。 ありがとう、アリム。
それでね、今度は、【攻め】をしたくなっちゃった。
【受け】のアリムがみたいなあ。
さあ、始めましょうね。」
冬香はアリムを押し倒したまま、キスをして、アリムの全身をなでまわした。
アリム
「ど、どうしちゃったの? 冬香?」
冬香
「アリム、わたしはねえ。
【受け】がしたいときと、【攻め】がしたいときがあるのよ。
そして、片方が満たされたら、もう片方も満たしたくなるのよね。
アリムが、両面使用可能で、うれしいわ。
じゃあ、おとなしく受けてちょうだいね。」
冬香は、ごちそうを前にした狼のような顔をした。
アリム
「そうなんだね。
冬香の体調が悪そうで、心配だったけれど。
理由が分かって、ホッとしたよ。」
冬香
「わたしの可憐なイメージが崩れちゃったかな?」
アリム
「ううん、そんなことないよ。
【受け】モードの冬香も、【攻め】モードの冬香も、どっちも可愛いよ。」
冬香
「そう? うふふ、うれしいわ。
じゃあ、今度は、わたしが愛情を注ぐわね。」
冬香は上機嫌に見えた。
アリム
「冬香、ごきげんだね。
しあわせそうな冬香を観れて、ボクも、しあわせだよ。」
冬香
「うふふ、その余裕がいつまで続くかな?」
冬香はアリムの身体をむさぼり続けた。
アリム
「冬香? ねえ、そろそろいいよね。」
冬香
「なにがかなあ?」
冬香はアリムの刀を撫でまわしていた。
冬香
「本当に見事ねえ。 いつまで見ていても、あきないわ。」
アリム
「恥ずかしいよお。」
冬香
「じゃあ、ナイナイしましょうね。
ほら、これで見えなくなったわ。
もう恥ずかしくないでしょ?」
アリム
「恥ずかしいけれど、冬香に抱きしめられて溶けてしまいそう。」
冬香
「とけてもいいけれど、天国にお出かけする前に、言ってもらう台詞があるわ。」
アリム
「なにかなあ?」
冬香
「わたしの目を見つめながら、
お胸が大好き、
お胸が大好き、
冬香様のお胸が大好き、
と言ってもらうわ。
そして、わたしが、
行ってらっしゃい。
と言ってから、
行ってきます。
と返事してから、天国にお出かけしてね。」
アリム
「恥ずかしすぎるよ。」
冬香
「言うとおりにしなかったら、ひどい目にあわせるわよ。」
アリム
「そ、そんなあ。 ひどいことしないで。」
冬香
「大丈夫よ。 さあ、アリム、私の目を見て、全身のちからを抜けばいいのよ。
そして、あなたの両手は、ここに置きましょうね。」
冬香アリムの両手を自分の両胸に導いた。
アリム
「ああ、素晴らしい手触り、最高です。」
アリムは、冬香の両胸の桜の花から目を離せなかった。
冬香
「うふふ、アリムの熱い視線を、わたしの両胸に感じるわ。
さあ、お手手も、グッパー、グッパーしましょうね。
そうよ、良い調子ね。
でも、わすれないでね。
お出かけしたくなったときは、わたしの目を見て、ちゃんと台詞を言うのよ。」
アリム
「うん、でも、もう台詞を言いたいよ。」
冬香
「あと、10回だけ、グッパー、グッパーしましょうね。
いーち、
・・・
じゅーう。」
アリムは泣きそうな目で、冬香の目に視線を移した。
アリム
「お胸が大好き、
お胸が大好き、
冬香様のお胸が大好き。」
冬香
「行ってらっしゃい。」
アリム
「行ってきます。」
冬香はアリムの表情を見て、非常に満足した。
アリムは、気を失ったあとで寝てしまった。
冬香
「アリム、ありがとう。
【受け】も【攻め】も、両方とも満足できたわ。
あなたは、最高よ。」
冬香は、アリムの唇にキスをしながら、アリムを抱きしめたまま眠った。
身も心も満たされた、冬香とアリムでした。
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、本日。
一番権利者: 冬香。》
真々美、冬香、オルアが、会議から帰ってきた。
オルア
「ただいまあー。」
真々美
「帰ったぞ。」
冬香
「ただいま。」
絵美、アリム
「「おかえりー。」」
冬香 こころの声
『息ぴったりね。
妬けるわね。』
アリム
「冬香? どうかした?」
冬香 心の声
『自分にウソついたら、ダメね。』
冬香
「アリム、近くに来てくれる?」
アリム
「これくらいかな?」
冬香
「そうね。
アリム、わたしね。 あなたと今すぐしたいことがあるの?」
アリム
「なにかな? 冬香。」
冬香は静かに、アリムを見つめて、ほほえんだ。
目が潤んでいる。部屋の照明が反射してキラキラと光っている。
冬香
「アリム、あなたと見つめ合いたい。」
アリム
「うん、こんな感じかな?」
アリムは冬香と見つめあっていた。
冬香は見れば見るほど綺麗だった。
アリム こころの声
『平静で冷静で美しいとは思っていたけれど、こうやって改めて見つめ続けると、本当に綺麗なんだって分かって、ドキドキしてしまうな。』
冬香 心の声
『ここまで、アリムのことを好きになってしまうなんて、わたしは病気かしら。
でも、でも、こうやって、アリムと見つめあっていると本当に満たされていくわ。
ああ、アリムの瞳に、わたしの姿が映っている。
この瞬間だけは、アリムのこころの中に私が居るって、安心できるわね。
このまま、ときが止まればいいのに・・・』
真々美 心の声
『受けモードの冬香は、本当にかわいいなあ。
妬けるぞ。 アリム。』
10分経過・・・
絵美
「アリム~?
冬香さんを連れて、お風呂を済ませてくれないかなあ?」
アリム
「そうだね。
冬香? お風呂に入ろうかあ。」
冬香はアリムを見つめたままだった。
冬香
「アリム。」
アリム
「冬香? 聞こえているかな?」
アリムは冬香の前で手を振ってみた。
冬香は、とろんとした目で、アリムを見つめたままだ。
冬香
「アリム。」
オルア
「冬香? 起きたまま眠っているの?」
冬香
「ど、どうしたの? オルア?」
オルア
「絵美様が、お風呂をお先にどうぞって。」
冬香
「絵美様、ありがとう。
行ってきます。」
絵美
「冬香さん、わすれものよ。」
絵美が、手のひらを広げて示した先に、アリムがいた。
アリムを連れていかなきゃね!という意味だった。
アリム
「さあ、いっしょに入ろうよ。」
アリムは笑顔で冬香を見つめた。
冬香
「いっしょになんて、はずかしいわ。」
オルア
「じゃあ、わたしがアリムと入るけど、いい?」
冬香
「い、いや。」
絵美
「冬香さん、早く入ってきてね。(笑顔、怒)
それとも、わたしとお風呂に入ろうか? ねっ? アリム。」
絵美は、アリムにウィンクした。
冬香
「ア、アリム、入りましょう。」
冬香はアリムの手をつかんで、お風呂にいそいだ。
◇
風呂場の脱衣場に、冬香とアリムが移動した。
冬香
「アリム、あっちを向いて。 はずかしいわ。」
アリム
「う、うん。 これでいい?」
アリム 心の声
『どうしたのかな?
初めて入ったときは、もっと堂々と見せてくれたのになあ。』
☆ 冬香が1枚1枚脱いでいく姿は、海外のプロのストリッパーが焦らさずに豪快に脱ぐようなポーズで、とても美しかった。
☆
☆ 049 9日目 冬香とアリムさんの御休憩 参照
冬香
「アリム、おまたせ。
もう、こっちを見てもいいわよ。」
アリムは振りむいた。
アリム
「バスタオルを巻いた姿も色っぽいよ。」
冬香
「もう、はずかしいこと言わないで。
でも、ありがとう。
キャッ。 アリムもちゃんと隠してよ。」
アリム
「はあい、ちょっと待ってね。」
アリムは、腰にタオルを巻いた。
アリム
「これでいいかな?」
冬香
「え、ええ。」
冬香とアリムは風呂に入った。
冬香
「ね、ねえ、アリム、お願い。
わたしが身体を洗うところを見ないで、はずかしいわ。
おねがい。 壁側を向いていてくれない。」
アリム
「う、うん。 わかったよ。」
アリム こころの声
『いっしょにお風呂に入らない方が良かったのかな?
もしかして、嫌われたのかな?』
冬香
「お待たせ。 アリム。
交代しましょう。」
冬香はまたバスタオルを身体に巻いていた。
アリムは身体を洗いながら、冬香に問いかけた。
アリム
「ねえ、冬香。
ボクといっしょにお風呂に入るのが嫌なのかな?」
冬香
「そんなことないわ。
ただ、はずかしいだけよ。」
アリム
「でも、これじゃあ、いっしょに、お風呂に入る意味ないよね。」
冬香
「そんなこと言わないで。 ねっ。 ねっ。」
アリム
「でも、ボクに裸を見られたくないんだよね。
だったら、別々に入った方が効率がいいよね。」
冬香
「そんなことないわ。
ほら、見てよ。」
冬香は、バスタオルを勢いよく脱ぎ捨てた。
冬香は、顔を真っ赤にして、斜め下を向いていた。
アリム
「冬香は、ボクのことを嫌いになったの?」
冬香
「そんなことない。
アリムが好きすぎて、おかしくなりそうなくらい好きよ。」
アリム
「じゃあ、どうして?」
冬香
「いまのわたしは、アリムと見つめあうだけで、ドキドキが止まらないのよ。」
アリム
「ねえ、冬香にふれたいんだ。」
アリムは、冬香の左胸に手をあてた。
冬香はアリムの手に自分の手をのせて、自分の胸に押し込んだ。
冬香
「感じるでしょう。 わたしの心臓の鼓動が伝わっているでしょ。」
アリム
「うん、わかるよ。」
冬香
「ねえ、アリム。
あなたが好きよ。
もし、わたしの気持ちが信じられないなら、わたしの胸ごと心臓を握りつぶしてもいいわ。」
アリム
「ありがとう、冬香。
狂うくらいに好きになってくれて、うれしいよ。
ねえ、冬香?
ハグをしようよ。」
冬香
「ええ、もちろんよ。」
冬香はアリムの手を自分の胸に押し込んだまま、アリムを抱きしめた。
アリム
「いっしょに湯船で、温まってから出ようか?」
冬香
「いいわね。 そうしましょう。」
冬香はアリムを抱きしめながら、湯船で温まった。
冬香 心の声
『お湯の温かさは全然感じないわね。
アリムの体温が熱すぎるわ。
しあわせ、とろけて溶けてしまいそう。』
アリム
「温まってきたね。
出ようか? 冬香?」
冬香
「はい。 アリム。」
◇
夜ごはんも食べ終わったあとで、冬香とアリムは、アリムの個室にいた。
冬香
「アリム、どう?
似合うかなあ。」
冬香はピンクのパジャマを着ていた。
色気がない真面目な普通のパジャマなのに、冬香は照れていて可愛かった。
アリム
「なんだか、新婚さん気分で新鮮だね。
とっても、かわいいよ。 冬香。」
冬香
「うれしいわ。 アリム。」
冬香は、布団に寝そべって、両手を広げた。
アリムは、冬香のほほに右手を当てて冬香を見つめた。
アリム
「さあ、キスしようか?
目を閉じて、冬香。」
冬香は目を閉じて、あごを上げて、唇を近づけてくれた。
冬香
「アリム、1枚ずつ脱がせてくれる?
アリムに求められているという確かな手ごたえが欲しいのよ。」
アリム
「ああ、よろこんで!」
アリムは冬香を脱がせ終わると、冬香の全身を眺めながら、冬香に声を掛けた。
アリム
「冬香、きれいだよ。 とっても美しいよ。」
冬香
「ありがとう、うれしいわ。
ごめんね。 アリムの刀にヘルメットを付けさせてね。
まだ、真々美たちとの出産計画の予定調整ができていないのよ。」
アリム
「うん、わかったよ。」
アリム こころの声
『妊娠する時期が、3人とも同じにならないように、出産予定日をずらそうとしているのかな?』
冬香は顔を真っ赤にしながら、真剣な表情で、ヘルメットを付けてくれた。
冬香
「おまたせしました。 アリム、続きをお願いできますか?」
アリム
「もちろんだよ。 ボクの愛情を受け止めてね。」
アリムは冬香を求め続けた。
アリム
「かわいいよ。 冬香。
綺麗だよ。 冬香。」
冬香
「ええ、アリム、とっても素敵よ。
大好きよ。 アリム。」
◇
冬香
「アリム、わたしは、しあわせよ。」
冬香はアリムに抱きつきながら、耳元でささやいた。
アリム
「ボクもだよ。 夢のようにしあわせだよ。」
冬香
「うふふ。 とても満足よ。
おかげで、満たされたわ。」
冬香とアリムは、くっついて、余韻を楽しんだ。
アリム
「冬香? どうしたの?」
冬香
「アリム? 今度はアリムの可愛い姿を観たいわあ。」
冬香はアリムを押し倒した。
アリム
「えっ? どうしたの?」
冬香
「【受け】は、大満足よ。 ありがとう、アリム。
それでね、今度は、【攻め】をしたくなっちゃった。
【受け】のアリムがみたいなあ。
さあ、始めましょうね。」
冬香はアリムを押し倒したまま、キスをして、アリムの全身をなでまわした。
アリム
「ど、どうしちゃったの? 冬香?」
冬香
「アリム、わたしはねえ。
【受け】がしたいときと、【攻め】がしたいときがあるのよ。
そして、片方が満たされたら、もう片方も満たしたくなるのよね。
アリムが、両面使用可能で、うれしいわ。
じゃあ、おとなしく受けてちょうだいね。」
冬香は、ごちそうを前にした狼のような顔をした。
アリム
「そうなんだね。
冬香の体調が悪そうで、心配だったけれど。
理由が分かって、ホッとしたよ。」
冬香
「わたしの可憐なイメージが崩れちゃったかな?」
アリム
「ううん、そんなことないよ。
【受け】モードの冬香も、【攻め】モードの冬香も、どっちも可愛いよ。」
冬香
「そう? うふふ、うれしいわ。
じゃあ、今度は、わたしが愛情を注ぐわね。」
冬香は上機嫌に見えた。
アリム
「冬香、ごきげんだね。
しあわせそうな冬香を観れて、ボクも、しあわせだよ。」
冬香
「うふふ、その余裕がいつまで続くかな?」
冬香はアリムの身体をむさぼり続けた。
アリム
「冬香? ねえ、そろそろいいよね。」
冬香
「なにがかなあ?」
冬香はアリムの刀を撫でまわしていた。
冬香
「本当に見事ねえ。 いつまで見ていても、あきないわ。」
アリム
「恥ずかしいよお。」
冬香
「じゃあ、ナイナイしましょうね。
ほら、これで見えなくなったわ。
もう恥ずかしくないでしょ?」
アリム
「恥ずかしいけれど、冬香に抱きしめられて溶けてしまいそう。」
冬香
「とけてもいいけれど、天国にお出かけする前に、言ってもらう台詞があるわ。」
アリム
「なにかなあ?」
冬香
「わたしの目を見つめながら、
お胸が大好き、
お胸が大好き、
冬香様のお胸が大好き、
と言ってもらうわ。
そして、わたしが、
行ってらっしゃい。
と言ってから、
行ってきます。
と返事してから、天国にお出かけしてね。」
アリム
「恥ずかしすぎるよ。」
冬香
「言うとおりにしなかったら、ひどい目にあわせるわよ。」
アリム
「そ、そんなあ。 ひどいことしないで。」
冬香
「大丈夫よ。 さあ、アリム、私の目を見て、全身のちからを抜けばいいのよ。
そして、あなたの両手は、ここに置きましょうね。」
冬香アリムの両手を自分の両胸に導いた。
アリム
「ああ、素晴らしい手触り、最高です。」
アリムは、冬香の両胸の桜の花から目を離せなかった。
冬香
「うふふ、アリムの熱い視線を、わたしの両胸に感じるわ。
さあ、お手手も、グッパー、グッパーしましょうね。
そうよ、良い調子ね。
でも、わすれないでね。
お出かけしたくなったときは、わたしの目を見て、ちゃんと台詞を言うのよ。」
アリム
「うん、でも、もう台詞を言いたいよ。」
冬香
「あと、10回だけ、グッパー、グッパーしましょうね。
いーち、
・・・
じゅーう。」
アリムは泣きそうな目で、冬香の目に視線を移した。
アリム
「お胸が大好き、
お胸が大好き、
冬香様のお胸が大好き。」
冬香
「行ってらっしゃい。」
アリム
「行ってきます。」
冬香はアリムの表情を見て、非常に満足した。
アリムは、気を失ったあとで寝てしまった。
冬香
「アリム、ありがとう。
【受け】も【攻め】も、両方とも満足できたわ。
あなたは、最高よ。」
冬香は、アリムの唇にキスをしながら、アリムを抱きしめたまま眠った。
身も心も満たされた、冬香とアリムでした。
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
10
あなたにおすすめの小説
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
