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第20章 ダブルステニスと女神さまの守護
128 問題はボクのサーブだった
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3人とも、いいや、7人とも勢いがあるサーブを打っている。
それなのに、ボクのサーブだけは見劣りしていた。
ぎりぎり入るか、ネットで止まるか、オーバーするかだった。
絵美
「オルアさん?
アリムさんにサーブの練習を仕込みましょうか?」
オルア
「そうですね。
まずは、わたしからですね。」
オルアは、お手本のサーブをしてくれた。
オルア
「これが最初に覚えるべきフラットサーブというか素直なサーブよ。
やってみて。」
アリム
「うん、やってみる。」
ボクはトスを上げて、サーブを打ってみた。
ネットに勢いよく当たった。
真々美
「打点が低いな。」
冬香
「トスの高さは、まあ十分よね。」
シュウピン
「タイミングが合ってませんね。」
メラニィ
「ボールが落ちてくる速さの見積もりが間違っているな。」
セーラ
「1拍か2拍くらい早くラケットを振り始めるべきですね。」
絵美
「全員で3球ずつ指導して、2回ずつサーブしてもらいましょうか?」
オルア
「じゃあ、わたしからね。
アリム、サーブを打ってみて。」
アリム
「うん。 えい。」
ボールはネットに当たった。
オルア
「わたしが、合図で「はい」と言ったら、ラケットを振り始めて。」
アリム
「うん。わかった。」
ボクはテニスボールのトスを上げた。
オルア
「はい。」
アリム
「えっ? もう。
ごめん。もう一度お願いします。」
オルア
「もちろんよ。」
ボクはテニスボールのトスを上げた。
オルア
「はい。」
アリム
「えい。」
真々美
「ふむ、だいぶ良くなったな。
つぎは私だな。」
アリム
「お願いします。
えっ?」
真々美がボクの後ろから近づいて、右手の手首を掴んだ。
左手をボクの腰回りにまわして、抱きしめるように密着してきた。
真々美
「さあ、アリム。
身体のちからを、いや、右手というか右腕のちからを抜いてくれ。
ラケットを振るタイミングを覚えてもらうために、わたしにアリムの右腕を預けてくれ。」
アリム
「はい。真々美。」
真々美
「よし、アリム、トスを上げてくれ。」
アリム
「はい、行きます。」
ボクはトスを上げた。
そして、ボクが理想と考えるタイミングよりもかなり早いタイミングだと感じた。
真々美のタイミングで打ったサーブは理想的な曲線を描いて、サービスエリアに入った。
真々美
「いい感じだ。
あと2回繰り返そうか?」
ボクは言われたとおりにした。
だいぶ良くなった気がする。
冬香
「次はわたしね。
アリムが打つタイミングより早く身体を曲げているのが気になるわ。
というわけで。」
冬香はボクの後ろから抱きついてきた。
右手で腰周りを抱き寄せて、左手で左肩を押さえた。
アリム
「えーっと?
具体的にはどうすれば?」
冬香
「サーブを打つときは、ボールを頂点、時計の12時の位置で当ててから、全身のちからでボールを進めるために身体を曲げるの。
アリムは先に身体を曲げているから、打点がばらけてしまうのよ。
ボールをラケットに当てる前から身体を曲げないように、うしろから支えてあげるわ。
さあ、トスを上げてサーブを打ってみて。」
アリム
「うん、やってみる。」
ボクはトスを上げた。
オルアと真々美に教わったタイミングでラケットを振った。
冬香に身体を支えられているから、いつもよりもラケットにボールを当てやすかった。
冬香
「うん、いい感じね。
あと2回やってみて!」
2回くりかえした後、冬香の補助なしでサーブを打ってみた。
冬香
「良くなったと思うわ。
次は、シュウピンさんね。」
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それなのに、ボクのサーブだけは見劣りしていた。
ぎりぎり入るか、ネットで止まるか、オーバーするかだった。
絵美
「オルアさん?
アリムさんにサーブの練習を仕込みましょうか?」
オルア
「そうですね。
まずは、わたしからですね。」
オルアは、お手本のサーブをしてくれた。
オルア
「これが最初に覚えるべきフラットサーブというか素直なサーブよ。
やってみて。」
アリム
「うん、やってみる。」
ボクはトスを上げて、サーブを打ってみた。
ネットに勢いよく当たった。
真々美
「打点が低いな。」
冬香
「トスの高さは、まあ十分よね。」
シュウピン
「タイミングが合ってませんね。」
メラニィ
「ボールが落ちてくる速さの見積もりが間違っているな。」
セーラ
「1拍か2拍くらい早くラケットを振り始めるべきですね。」
絵美
「全員で3球ずつ指導して、2回ずつサーブしてもらいましょうか?」
オルア
「じゃあ、わたしからね。
アリム、サーブを打ってみて。」
アリム
「うん。 えい。」
ボールはネットに当たった。
オルア
「わたしが、合図で「はい」と言ったら、ラケットを振り始めて。」
アリム
「うん。わかった。」
ボクはテニスボールのトスを上げた。
オルア
「はい。」
アリム
「えっ? もう。
ごめん。もう一度お願いします。」
オルア
「もちろんよ。」
ボクはテニスボールのトスを上げた。
オルア
「はい。」
アリム
「えい。」
真々美
「ふむ、だいぶ良くなったな。
つぎは私だな。」
アリム
「お願いします。
えっ?」
真々美がボクの後ろから近づいて、右手の手首を掴んだ。
左手をボクの腰回りにまわして、抱きしめるように密着してきた。
真々美
「さあ、アリム。
身体のちからを、いや、右手というか右腕のちからを抜いてくれ。
ラケットを振るタイミングを覚えてもらうために、わたしにアリムの右腕を預けてくれ。」
アリム
「はい。真々美。」
真々美
「よし、アリム、トスを上げてくれ。」
アリム
「はい、行きます。」
ボクはトスを上げた。
そして、ボクが理想と考えるタイミングよりもかなり早いタイミングだと感じた。
真々美のタイミングで打ったサーブは理想的な曲線を描いて、サービスエリアに入った。
真々美
「いい感じだ。
あと2回繰り返そうか?」
ボクは言われたとおりにした。
だいぶ良くなった気がする。
冬香
「次はわたしね。
アリムが打つタイミングより早く身体を曲げているのが気になるわ。
というわけで。」
冬香はボクの後ろから抱きついてきた。
右手で腰周りを抱き寄せて、左手で左肩を押さえた。
アリム
「えーっと?
具体的にはどうすれば?」
冬香
「サーブを打つときは、ボールを頂点、時計の12時の位置で当ててから、全身のちからでボールを進めるために身体を曲げるの。
アリムは先に身体を曲げているから、打点がばらけてしまうのよ。
ボールをラケットに当てる前から身体を曲げないように、うしろから支えてあげるわ。
さあ、トスを上げてサーブを打ってみて。」
アリム
「うん、やってみる。」
ボクはトスを上げた。
オルアと真々美に教わったタイミングでラケットを振った。
冬香に身体を支えられているから、いつもよりもラケットにボールを当てやすかった。
冬香
「うん、いい感じね。
あと2回やってみて!」
2回くりかえした後、冬香の補助なしでサーブを打ってみた。
冬香
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次は、シュウピンさんね。」
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