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第23章 おいしそうな身体をつくろう
143 理想の体重の目安
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美女7人とボクは、オルアが指さした懸垂の運動器具に移動した。
身長170cmくらいのボクの頭より高い位置に鉄棒があった。
オルア
「アリム?
太り過ぎの体重って、なんkgを指すと思う?」
アリム
「身長-110 かな?
ボクの場合は、
170cm-110=60kg
が、適正体重かな?」
オルア
「まあ、BMI (Body Mass Index)はボディマス指数も良いけれど、成人用だからね。
幼児にはカウプ指数、学童にはローレル指数を用いるけれど、知らないひとの方が多いわ。
だから、【カセイダード王国】では、他の基準で判断します。」
アリム
「その基準は、なにですか?」
冬香
「懸垂で、1回以上、自分の身体を持ち上げられるか?
鉄棒の逆上がりができるか?
脇を締めた【腕立て伏せ】を、1回以上できるか?」
アリム
「けっこう、緩い基準ですね。」
真々美
「そうでもないぞ、できないひとは意外と多い。
特に、肥満の男性は顔がイマイチなだけではなく、性格まで歪んでいるからな。」
絵美
「はーい、真々美、落ち着いて。
この場には、そんな男性はいないわよね。
素敵で可愛いアリムさんの前でしょ!」
冬香
「真々美も、嫌な記憶は、箱に入れて封をしましょうね。」
真々美
「すまない。」
冬香
「まあ、太りすぎると、感情を制御する物質を必要な箇所に届けにくくなるのよ。
その結果、思いあがった・・・」
絵美
「はーい、冬香さんも、そこまでにしましょうね。」
アリム
「真々美と冬香も苦労したんだね。
その気持ちは、よーく分かるよ。」
ボクも、悲痛な表情を浮かべてしまったようだった。
その証拠に、オルアに抱きしめられた。
オルア
「アリム、大丈夫よ。
わたしが、ついているからね。」
アリム
「ありがとう、オルア。」
絵美は、真々美と冬香のふたりを抱き寄せた。
絵美
「真々美、冬香さん、大丈夫だからね。
その個体どもは、自宅封印で足りないなら、軍人訓練施設に入れてシェイプアップさせてもいいわよ。
それとも、わざと脱走させて、以下省略というのは、どうかしら?」
真々美
「え、絵美?」
冬香
「え、絵美様?」
絵美
「いままで、大変だったのよね。
で、どうしようか?」
絵美の笑顔を見て、真々美と冬香は、気持ちが落ち着いた。
真々美
「保留で。」
冬香
「後日検討で。」
絵美
「そお?
わたしの私見では、このまま自宅封印して、運動不足で自滅してもらう方が無駄なコストが掛からなくて良いと思うわ。
それこそ、ベーシックインカムの本領発揮よね。」
絵美の黒い笑顔を見て、真々美は冷静になった。
真々美
「絵美、まずは、アリムの懸垂を見守ろうか?」
冬香
「絵美様、そうしましょう?
ねっ?」
絵美
「まっ、いいけどね。」
真々美 こころの声
『絵美の方が、闇が深いということを忘れていた。
やばかった。』
冬香 こころの声
『わたしの暗黒面よりも強烈な御方が絵美様だということを思い出したわ。』
◇
オルア
「というわけで、自分の体重を支えるだけの腕力があれば良いということよ。」
アリム
「でも、子供の場合は無理じゃない。」
オルア
「逆よ。
赤ん坊が母親にしがみつく腕力は、大人が驚くほど、強いわ。
さっきの雲梯だって、子供の方が軽々とクリアするわ。」
アリム
「えっ? そうなの?」
オルア
「そうよ、最近の親が、子供の勉強を優先させ過ぎた結果、こどもの腕力が落ちてきただけだからね。」
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身長170cmくらいのボクの頭より高い位置に鉄棒があった。
オルア
「アリム?
太り過ぎの体重って、なんkgを指すと思う?」
アリム
「身長-110 かな?
ボクの場合は、
170cm-110=60kg
が、適正体重かな?」
オルア
「まあ、BMI (Body Mass Index)はボディマス指数も良いけれど、成人用だからね。
幼児にはカウプ指数、学童にはローレル指数を用いるけれど、知らないひとの方が多いわ。
だから、【カセイダード王国】では、他の基準で判断します。」
アリム
「その基準は、なにですか?」
冬香
「懸垂で、1回以上、自分の身体を持ち上げられるか?
鉄棒の逆上がりができるか?
脇を締めた【腕立て伏せ】を、1回以上できるか?」
アリム
「けっこう、緩い基準ですね。」
真々美
「そうでもないぞ、できないひとは意外と多い。
特に、肥満の男性は顔がイマイチなだけではなく、性格まで歪んでいるからな。」
絵美
「はーい、真々美、落ち着いて。
この場には、そんな男性はいないわよね。
素敵で可愛いアリムさんの前でしょ!」
冬香
「真々美も、嫌な記憶は、箱に入れて封をしましょうね。」
真々美
「すまない。」
冬香
「まあ、太りすぎると、感情を制御する物質を必要な箇所に届けにくくなるのよ。
その結果、思いあがった・・・」
絵美
「はーい、冬香さんも、そこまでにしましょうね。」
アリム
「真々美と冬香も苦労したんだね。
その気持ちは、よーく分かるよ。」
ボクも、悲痛な表情を浮かべてしまったようだった。
その証拠に、オルアに抱きしめられた。
オルア
「アリム、大丈夫よ。
わたしが、ついているからね。」
アリム
「ありがとう、オルア。」
絵美は、真々美と冬香のふたりを抱き寄せた。
絵美
「真々美、冬香さん、大丈夫だからね。
その個体どもは、自宅封印で足りないなら、軍人訓練施設に入れてシェイプアップさせてもいいわよ。
それとも、わざと脱走させて、以下省略というのは、どうかしら?」
真々美
「え、絵美?」
冬香
「え、絵美様?」
絵美
「いままで、大変だったのよね。
で、どうしようか?」
絵美の笑顔を見て、真々美と冬香は、気持ちが落ち着いた。
真々美
「保留で。」
冬香
「後日検討で。」
絵美
「そお?
わたしの私見では、このまま自宅封印して、運動不足で自滅してもらう方が無駄なコストが掛からなくて良いと思うわ。
それこそ、ベーシックインカムの本領発揮よね。」
絵美の黒い笑顔を見て、真々美は冷静になった。
真々美
「絵美、まずは、アリムの懸垂を見守ろうか?」
冬香
「絵美様、そうしましょう?
ねっ?」
絵美
「まっ、いいけどね。」
真々美 こころの声
『絵美の方が、闇が深いということを忘れていた。
やばかった。』
冬香 こころの声
『わたしの暗黒面よりも強烈な御方が絵美様だということを思い出したわ。』
◇
オルア
「というわけで、自分の体重を支えるだけの腕力があれば良いということよ。」
アリム
「でも、子供の場合は無理じゃない。」
オルア
「逆よ。
赤ん坊が母親にしがみつく腕力は、大人が驚くほど、強いわ。
さっきの雲梯だって、子供の方が軽々とクリアするわ。」
アリム
「えっ? そうなの?」
オルア
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