【完結】理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。

サアロフィア

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第23章 おいしそうな身体をつくろう

142 美味しい身体づくり

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 ボクは、オルアの説明に意識いしきを集中した。

オルア
非力ひりきな女性や男の子でも、最低限さいていげん腕力わんりょく必要ひつようです。

 そして、光元国ひかりもとこくでは、体重たいじゅうを気にされる女性じょせいが多いようですが、【カセイダード王国】では評価ひょうかことなります。」

アリム
「どんな評価がされるのですか?」

オルア
「自分の体重をささえることができるか?
 魅力的みりょくてきな歩き方ができるか?

 これによって、女性として、男性として、魅力的かどうか?
 いいえ、動物として性的せいてき価値かちが有るかどうかを評価します。

 では、見ててくださいね。」

アリム
「はい、お願いします。」

 オルアは、雲梯うんていという梯子はしごよこにしたような運動器具うんどうきぐがある場所に歩いて行ったので、ボクはあとをついて行った。

オルア
「アリム、私の後ろではなく、雲梯うんていの横方向から、見てください。
 そうですね、あのあたりに立ってくれますか?」

 オルアは、ゆびまるく動かしてえんえがいた。
 ボクは、オルアが指さしたところに移動いどうした。

オルア
「では行きますね。」

 オルアは、雲梯うんていの最初の鉄棒てつぼうを両手でにぎって、両腕を引いてばすをかえした後で、身体にいきおいをつけて、左手、右手と交互に雲梯の鉄棒を握って、反対側のはしまで移動した。

アリム
「ものすごいリズミカルで軽快けいかいうごきだね。
 すごいよ、オルアさん。」

オルア
「ありがとう。
 では、アリムもやってみて。」

アリム
「では、挑戦ちょうせんします。」

 ボクは、オルアと同じように、雲梯うんていはしからはしまで行こうとした。

 だけれど、うでの力が足りなくて、鉄棒につかまっていることができなかった。
 最初の鉄棒から次の鉄棒に移動できなかった。

アリム
「もう1回、ためしても良いかな?」

オルア
「どうぞ、アリムが納得なっとくくまで、トライしてね。」

アリム
「よし、今度こそ。」

 でも、ボクは自分で自分の体重を支えることができなかった・・・
 5回目もダメだった。

オルア
「アリム、そこまでよ。
 今まで、きんトレをさぼっていたようだから、できるようになるまで、1か月はかるわ。
 毎日、少しずつ、挑戦しているうちにできるようになるわ。」

アリム
「うん、じゃあ、あせらないようにするよ。
 これって、オルアだけでなく、真々美と冬香もできるのかなあ。」

オルア
当然とうぜんでしょ。
 真々美、冬香、それを中断ちゅうだんしてきてくれる?」

真々美
「どうした、オルア。」

 真々美と冬香が来てくれた。
 オルアは、状況じょうきょうをふたりに説明した。

冬香
雲梯うんていは、懸垂けんすいが余裕でできるようになってからでないときびしいわね。」

オルア
「必要な腕力を考えると、両手で行う懸垂けんすいのほうが簡単だけれど、
 筋肉が疲労ひろうする前に雲梯うんていをした方が安全でしょ。」

真々美
「それは、そうだがな。」

冬香
「そうね、でも、まずは「できる」か「できない」かを確認かくにんした方がいいわね。」

オルア
「たしかに、そうね。
 アリムのほか能力のうりょくすぐれているから、腕力わんりょくもあるものとして、うたがわなかったわ。」

アリム
「真々美と冬香が雲梯うんていしているところも見せてくれますか?」

真々美
「ああ、もちろんだ。
 ただ、一瞬いっしゅんだぞ。」

 真々美が、雲梯うんていを始めて、反対側まで10秒程度で移動を完了した。

冬香
「ふむ、わたしもするわ。」

 冬香が、雲梯うんていを始めて、反対側まで10秒程度で移動を完了した。

アリム
「3にんともすごいよ。」

 絵美が、シュウピンさん、メラニィさん、セーラさんをれてやってきた。

絵美
「ねえ、面白おもしろそうなことをしているわよね。
 わたしたちも、んでくれなきゃ?」

真々美
「ああ、すまない。
 それぞれの日課にっか邪魔じゃましたら悪いと思ったんだ。」

メラニィ
「真々美様、つかってくれることはうれしいですが、アリム様がすることへの興味きょうみの方がつよいぞ、です。」

冬香
「そうなのね、シュウピンさんとセーラさんは、どうなの?」

シュウピン
「日課も大事ですが、アリム様の情報はもっと大事ですね。」

セーラ
「オルア様とアリム様を邪魔してはいけないと理解はしているのですが、仲間にいれてほしいです。」

真々美
「じゃあ、いっしょに、アリムを観察かんさつしよう。」

絵美
「そうね、その前に、わたしたちの雲梯うんていもアリムさんに見てもらいましょうか?
 では、シュウピンさんから、よろしくね。」

シュウピン
「はい、絵美様。」

アリム こころの声
優雅ゆうがなお嬢様じょうさまタイプのシュウピンさんにはきびしいんじゃないかなあ。』

 ボクの予想よそうはんして、シュウピンさんは軽々かるがる優雅ゆうがに反対側に移動した。

アリム こころの声
『きれいだ。 スポーツができる女性って、どうして、こんなに魅力的みりょくてきなんだろう。』

メラニィ
「次は、わたしだな。」

 言葉遣ことばづかいがボーイッシュなメラニィさんは、元気げんきに反対側に移動した。

メラニィ
「どうだ? アリム様。」

アリム
「お見事です。」

メラニィ
「ふっ、当然とうぜんだ。」

絵美
「では、セーラさん。」

セーラ
「はい。 セーラ、行きます。」

 おとなしそうな見た目から想像そうぞうできないくらいに、スポーツが得意とくいだとかった。

絵美
「では、最後さいごのトリ、真打しんうちの絵美です。

 アリムさん、よーく見ててね。
 あなたのお手本になるように、おおげさな動作で移動するわ。」

 絵美は、言葉通りに、わるく言えば、ぎこちない動きで、雲梯うんていを移動した。

アリム こころの声
『なるほど、身体の反動はんどう利用りようすると少ない力で移動できそうだな。

 移動したい方向ほうこう反対側はんたいがわに身体をっていきおいをつけてから、手をはなして、移動するのか?

 わかりやすい。 絵美さん、ありがとう。』

絵美
「アリムさん、どうかな?」

アリム
「なんかかった気がします。
 もう一度、挑戦したいです。」

 美女7人の視線を浴びながら、ボクは、雲梯うんてい再挑戦さいちょうせんした。

 結果は、2だんだけまえすすめただけだった。

オルア
「アリム、上出来じょうできだわ。
 ただ、右手の握力あくりょくくらべて、左手の握力がよわいみたいね。
 ちょっとっててね。」

 オルアは、用具入れから、ハンドグリップを持ってきた。
 「強度きょうど やく15kgキログラム
表示ひょうじされていた。

オルア
「ここにあるハンドグリップで一番いちばん弱いものだけれど、回数をかさねるほう効果こうかたかいからね。」

アリム
「ありがとう、使わせていただきます。」

 ボクは、右手と左手を各10回ほどにぎってみた。

アリム こころの声
『オルアが言う通り、左手の握力があきらかによわいな。』

オルア
「次は、あれをしましょうか?」

 美女7人とボクは、オルアが指さした運動器具に移動した。


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