【完結】理想の美女７人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。

第３０章 サア女王の判決と通貨バーシルの影響力

193 バーシル換算レート改訂 初日

２０２３年９月１日（金）　昼　１３：１０

会議室

【行政庁　案件】

セーラ　行政庁　セカンド
「本日は、１バーシル＝１０，０００丸の換算レートを用いた初日です。
　事前の通達が功を奏した結果、ほぼ上手く行きました。」

オルア　行政庁　ファースト
「残念ながら、完全には上手く行きませんでしたが、上等だと判断します。
　セーラさん、続きをお願いします。」

セーラ
「換算レートを設定しましたが、現金として受け取る通貨は、光元国の丸のみです。
　これは、光元国の紙幣だけが、カセイダード王国の技術要求基準を満たしているからです。」

☆　その際に、光元国の通貨を採用した理由は簡単だった。
☆
☆　デザインが良かったから、それだけだ。
☆
☆　見た目に美しく、さまざな装飾と技術力を込められた一種の芸術品だったからだ。
☆
☆　014 【挿絵】　司会（中路真々美）の課題


セーラ
「クレジットカードでの決済を希望される方もいましたが、限度額を大幅に、いいえ、最大で１万倍も超えるため、事実上、光元国の通貨のみが、カセイダード王国での支払いに使用できることになりました。

　ほとんどの入国希望者は前払いで振込されたため、問題無かったです。
　しかし、「入国さえ出来れば、ごり押しできるだろう。」と甘く考えた方には、Ｕターン帰国してもらいました。
　運賃については、飛行機会社や船会社の負担になります。

　あらかじめ、手を変え品を変え、つまり、本人への通達、ホームページでの情報公開、飛行機会社や船会社への通達により、出発国での搭乗拒否や乗船拒否を徹底して頂きましたが、本当に拒否されるとは思っていなかったようです。
　厳重注意の上、再発時には、カセイダード王国への入国乗り入れを拒否することを書面で、現場と本社の両方に通達しました。

　そして、シャイアさんが薦めてくださった全身脱毛というか発毛位置の移動については、大好評です。

　脱毛することは、女性化希望という古いイメージがありましたが、金持ちである証拠としてイメージが更新されました。　口コミによる宣伝で、リピート客も増えるでしょう。

　高級品のシェーバーは、金持ちには不要となることでしょう。」

☆　そして、医療サービスに完全脱毛というか、発毛箇所を制御するサービスを始めている。
☆　これは、新換算レートを受け入れた患者限定で、初回無料サービスを実施した。
☆
☆　187　８月３０日　竜くんが可哀そうよ


オルア
「セーラさん、素晴らしいわ。」


◇


【司法庁　案件】

ナレーション
「カセイダード王国では、外交を失敗して戦争になったとき、真っ先に司法が占拠されると考えています。
　その考え方により、諸外国との外交関連は【司法庁】が担当している。
　もっとも、交渉のテーブルに着く価値がある相手に出会うことは、めったにない。」

メラニィ　司法庁　セカンド
「つづきまして、光元国を始めとして訪問スケジュールの調整依頼が来ています。
　訪問目的、つまり、我が国に求めることと、我が国が得られる利益について、ＷＥＢ書き込みで名言した国はいない＝ゼロであるため、お断りしました。

　「訪問目的が不明瞭なため、スケジュール調整できません。」
と定型文を送り返しました。

　それでも、なお、
　「直接、話し合いたいとか、せめて電話会談をしたい。」
と非効率な話をされたので、

　「訪問目的が不明瞭なため、スケジュール調整できません。」
と定型文を送り返しました。

　とどめを刺すために、ＷＥＢから【７Ｄレポート】をダウンロードできるようにしました。」


☆　　　　新しい為替レートを不服として交渉に来られた時にする対応については、７つの詳細報告書《※》の様式データを渡すだけとする。
☆　
☆　《※》
☆　　Ｑ１．なにが起こったことが問題と考えますか？
☆　　Ｑ２．なぜ、起こったのでしょうか？
☆　　Ｑ３．今後、起こったときに、どうやって見つけますか？
☆　　Ｑ４．今後、起こらないように、どうしますか？
☆　　Ｑ５．起こしたひとたちや設備に対して、どうしますか？
☆　　Ｑ６．同一属性をもつひとたちや設備に対して、どうしますか？
☆　　Ｑ７．将来的に起こすかもしれないひとたちや設備に対して、どうしますか？
☆　という７つの質問にくわしく答えさせる報告書
☆　
☆　081　バーシル換算レート　絵美とメラニィ


さらに、メラニィは続けた。

メラニィ
「　また、会談希望の場合は、
　　・我が国に求めることと、
　　・我が国が得られる利益
について書くことが必要だと分かるように、【会談希望申請書】の様式も公開しました。」

冬香　司法庁　ファースト
「著作権料が面倒くさいですが、グレーターロボを陸海空に配備して、巡回しています。
　各国の軍隊が攻め込もうとしても、現場レベルでは嫌がるでしょう。

　まあ、確実にこの世から退場することになると分かる戦いに踏み込むか、命令違反を覚悟で退却するか、どちらを選ぶか分かりませんが。　まあ、どちらでも構いませんね。」

シュウピン　立法庁　セカンド
「それにしても、光元国の外交部は愚物の集まりね。

　例えて言えば、女性に、いきなり、
　　「何月何日は空いてるかな？」
と聞くようなものね。

　正しくは、
　　「あなたと一緒の時間を過ごしたい。
　　　ランチは、３プラン考えているけれど、どうだろう？
　　　ランチの後で、キミと楽しみたいプランを、印刷してきたよ。」
と条件を明確にしてから、女性に返事を求めるべきよね。

　愚物には理解できないようね。」

真々美　立法庁　ファースト　チータマルム支国女王
「わたしは、光元国の住民になにかを期待する気にはなれないな。

　もちろん、アリムには大きすぎる期待を持っているがな。」

冬香、オルア、シュウピン、メラニィ、セーラは大きくうなづいた。

真々美
「絵美がここにいたら、身体全体でアリムへの期待を表現するだろうな。」

つづく


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