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ゲーム制作
第33話 重大発表
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「こんにちは、こんばんは。今日も配信にようこそ」
ハヤトの挨拶とともに、配信が始まった。画面に映るアバターは、ハヤトとリリアの二人。今日は、その二人で配信を行っていく。
挨拶した二人の視線の先、カメラの横に設置されているモニターにはコメント欄が表示されていて、視聴者の書き込みが上から下へ次々と流れていく。
-重大発表って何?
-ずっと嫌な予感がしています
-何かあったの?
-もしかして、活動休止とかじゃないよね?
-びっくりして、昨日寝られなかったよ
そんな心配するコメントが多く見られることに、莉々が気づいて慌てて手を振った。
「あ、皆さん心配させてしまってごめんなさい! 良いお知らせですから、安心してください!」
彼女の言葉に、コメント欄の雰囲気が一変した。
-よかった~焦った
-良いお知らせなら期待していい?
-さっきとは別の意味でドキドキする!
「皆さんにとって嬉しいお知らせになると思うので、期待していてくださいね」
莉々が微笑みながら視聴者に向けて言った。
-まじ? なに? なに?
-なんだろう。想像つかない
-新衣装? 新キャラ?
予想が飛び交うコメント欄を見て、莉々は少し不安そうな表情を浮かべる。
「あー、えっと。そんなに期待されると、ちょっと不安になってきちゃいました」
「大丈夫」
そう言って、ハヤトが彼女の肩を軽く叩く。
「きっと喜んでもらえるさ」
「ありがとう、ハヤト。それじゃあ、そんなに引っ張ることでもないので、早速お知らせしますね」
莉々が決意を固めたように言った。
手元でキーボードを操作して、配信画面の一部が切り替わった。映し出されたのは鮮やかなグラフィックに、洗練されたタイトル画面。そして、ハヤトたちのアバターが勇ましく立ち並ぶ様子。
コメント欄が一瞬止まった後、流れが爆速になる。どんどん文字が流れていく。
-え? なに、これ?
-アニメ化? 映画化?
-映像だ。いや、ゲームのタイトル?
-ゲーム? マジで?
-すげー! クオリティ高すぎ!
「これは、リリアが制作しているゲームです」
ハヤトが誇らしげに紹介した。それに続いて、莉々が説明する。
「今後、これを皆さんも遊べるようにしていきたいと思っています」
-ゲーム大好き! どんなゲーム?
-自作なの? すごすぎる!
-プレイしてみて!
-ゲームのプレイ画面が見てみたい
「はい。内容が気になるかと思うので、早速私たちでプレイしていきます」
「遊んでいくぞ」
ハヤトがゲームパッドを手に取った。配信画面のアバターも同じようにゲームパッドを持ち上げる。プレイする姿をそのまま見れる。
-ゲーム実況配信!? 今日は雑談じゃないのか!
-うおおお! 見たい!
-彼らのゲーム実況とか初じゃない? というかゲームするんだ。
「そうです。今日はちょっと趣向を変えて、ゲーム実況配信をお届けします」
「我々の冒険の物語を題材にしたゲームということで、特別企画です」
ハヤトがゲームをスタートすると、オープニングムービーが流れ始めた。異世界の風景、王都の人々、襲いかかってくる敵たちに恐ろしい魔王の存在。
彼らの冒険の一部が美しいグラフィックで描かれている。BGMも本格的な迫力のあるゲーム音楽。この音も、実は向こうの世界からいろいろな要素を輸入しながら、作曲家の人と協力して作り上げたもの。だから、ハヤトや莉々にとって馴染みのある音楽だった。
-何このクオリティ!? ヤバすぎない?
-本当に自作? どっかのソフトメーカーが作った新作じゃないの?
-オープニングから神
-プロ級のグラフィックじゃん
-もう遊んでみたくなった
-いつ発売ですか?
「お、すごいな」
ハヤトもオープニングの映像を見て、流れる音楽を聞いて改めて感動している。
「前にちょっとだけプレイさせてもらったけれど、改めてすごいと思うよ」
「あれから、色々と調整したので。変わっている部分も多いですよ」
「そうなのか。しかし、本当に凄いな」
感動するハヤト。オープニングが終わって操作が可能になる。彼がコントローラーを操作すると、ゲーム画面の中のハヤトが動き出す。
「操作も簡単だし、思ったように動いてくれるね」
ハヤトがキャラクターを動かしながら解説する。
「始めの頃に使っていたのは、王国から支給された鉄の剣だったか。聖剣を手に入れるまで、色々と苦労したのを思い出すよ」
「そうですね。魔王を倒すために必要な聖剣を手に入れるのは、もっと後のことですよね。それで、剣での攻撃はこのボタン、ジャンプはこのボタン」
莉々の説明を聞きながら、キャラクターを操作する様子を見せる。
-なるほど、アクションなのか
-動きがスタイリッシュ
-聖剣の話、興味あります
-キャラクターの動きはもちろん自然だけど、NPCの動きが凄い
-そんな場所まで入っていけるの?
画面では、ハヤトのキャラクターが美しく描かれた王都の街を歩いていた。NPCとの会話、アイテムの収集、そして最初の小さなクエストが進行していく。
「この辺りのストーリーは、以前配信でお話した内容ですね」
莉々が解説した。
「ハヤトが異世界に召喚されてから、少し後の出来事です」
-あ、知ってる!
-配信で聞いたやつだ!
-なるほど、ハヤトの冒険を追体験できるゲームなのか
「冒険を追体験! まさに、そういうことです」
莉々が嬉しそうに頷いた。
「皆さんにもハヤトたちの冒険を、より直接的に体験してほしくて」
ゲームは進み、ハヤトは最初のダンジョンに到達した。そこで、彼は敵と戦うことになる。
ハヤトは思い出す。ゲームの展開と同じように、ダンジョンに潜って敵との戦い方を実戦で学び、敵を倒すために腕を磨いていた時期があった。その時のことを。
ハヤトの挨拶とともに、配信が始まった。画面に映るアバターは、ハヤトとリリアの二人。今日は、その二人で配信を行っていく。
挨拶した二人の視線の先、カメラの横に設置されているモニターにはコメント欄が表示されていて、視聴者の書き込みが上から下へ次々と流れていく。
-重大発表って何?
-ずっと嫌な予感がしています
-何かあったの?
-もしかして、活動休止とかじゃないよね?
-びっくりして、昨日寝られなかったよ
そんな心配するコメントが多く見られることに、莉々が気づいて慌てて手を振った。
「あ、皆さん心配させてしまってごめんなさい! 良いお知らせですから、安心してください!」
彼女の言葉に、コメント欄の雰囲気が一変した。
-よかった~焦った
-良いお知らせなら期待していい?
-さっきとは別の意味でドキドキする!
「皆さんにとって嬉しいお知らせになると思うので、期待していてくださいね」
莉々が微笑みながら視聴者に向けて言った。
-まじ? なに? なに?
-なんだろう。想像つかない
-新衣装? 新キャラ?
予想が飛び交うコメント欄を見て、莉々は少し不安そうな表情を浮かべる。
「あー、えっと。そんなに期待されると、ちょっと不安になってきちゃいました」
「大丈夫」
そう言って、ハヤトが彼女の肩を軽く叩く。
「きっと喜んでもらえるさ」
「ありがとう、ハヤト。それじゃあ、そんなに引っ張ることでもないので、早速お知らせしますね」
莉々が決意を固めたように言った。
手元でキーボードを操作して、配信画面の一部が切り替わった。映し出されたのは鮮やかなグラフィックに、洗練されたタイトル画面。そして、ハヤトたちのアバターが勇ましく立ち並ぶ様子。
コメント欄が一瞬止まった後、流れが爆速になる。どんどん文字が流れていく。
-え? なに、これ?
-アニメ化? 映画化?
-映像だ。いや、ゲームのタイトル?
-ゲーム? マジで?
-すげー! クオリティ高すぎ!
「これは、リリアが制作しているゲームです」
ハヤトが誇らしげに紹介した。それに続いて、莉々が説明する。
「今後、これを皆さんも遊べるようにしていきたいと思っています」
-ゲーム大好き! どんなゲーム?
-自作なの? すごすぎる!
-プレイしてみて!
-ゲームのプレイ画面が見てみたい
「はい。内容が気になるかと思うので、早速私たちでプレイしていきます」
「遊んでいくぞ」
ハヤトがゲームパッドを手に取った。配信画面のアバターも同じようにゲームパッドを持ち上げる。プレイする姿をそのまま見れる。
-ゲーム実況配信!? 今日は雑談じゃないのか!
-うおおお! 見たい!
-彼らのゲーム実況とか初じゃない? というかゲームするんだ。
「そうです。今日はちょっと趣向を変えて、ゲーム実況配信をお届けします」
「我々の冒険の物語を題材にしたゲームということで、特別企画です」
ハヤトがゲームをスタートすると、オープニングムービーが流れ始めた。異世界の風景、王都の人々、襲いかかってくる敵たちに恐ろしい魔王の存在。
彼らの冒険の一部が美しいグラフィックで描かれている。BGMも本格的な迫力のあるゲーム音楽。この音も、実は向こうの世界からいろいろな要素を輸入しながら、作曲家の人と協力して作り上げたもの。だから、ハヤトや莉々にとって馴染みのある音楽だった。
-何このクオリティ!? ヤバすぎない?
-本当に自作? どっかのソフトメーカーが作った新作じゃないの?
-オープニングから神
-プロ級のグラフィックじゃん
-もう遊んでみたくなった
-いつ発売ですか?
「お、すごいな」
ハヤトもオープニングの映像を見て、流れる音楽を聞いて改めて感動している。
「前にちょっとだけプレイさせてもらったけれど、改めてすごいと思うよ」
「あれから、色々と調整したので。変わっている部分も多いですよ」
「そうなのか。しかし、本当に凄いな」
感動するハヤト。オープニングが終わって操作が可能になる。彼がコントローラーを操作すると、ゲーム画面の中のハヤトが動き出す。
「操作も簡単だし、思ったように動いてくれるね」
ハヤトがキャラクターを動かしながら解説する。
「始めの頃に使っていたのは、王国から支給された鉄の剣だったか。聖剣を手に入れるまで、色々と苦労したのを思い出すよ」
「そうですね。魔王を倒すために必要な聖剣を手に入れるのは、もっと後のことですよね。それで、剣での攻撃はこのボタン、ジャンプはこのボタン」
莉々の説明を聞きながら、キャラクターを操作する様子を見せる。
-なるほど、アクションなのか
-動きがスタイリッシュ
-聖剣の話、興味あります
-キャラクターの動きはもちろん自然だけど、NPCの動きが凄い
-そんな場所まで入っていけるの?
画面では、ハヤトのキャラクターが美しく描かれた王都の街を歩いていた。NPCとの会話、アイテムの収集、そして最初の小さなクエストが進行していく。
「この辺りのストーリーは、以前配信でお話した内容ですね」
莉々が解説した。
「ハヤトが異世界に召喚されてから、少し後の出来事です」
-あ、知ってる!
-配信で聞いたやつだ!
-なるほど、ハヤトの冒険を追体験できるゲームなのか
「冒険を追体験! まさに、そういうことです」
莉々が嬉しそうに頷いた。
「皆さんにもハヤトたちの冒険を、より直接的に体験してほしくて」
ゲームは進み、ハヤトは最初のダンジョンに到達した。そこで、彼は敵と戦うことになる。
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