私だけ価値観の違う世界~婚約破棄され、罰として醜男だと有名な辺境伯と結婚させられたけれど何も問題ないです~

キョウキョウ

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第14話 旅路

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 王都で行われる予定のフィリベール王子主催パーティーに参加するために、私達は馬車に揺られて移動中だった。

 ブレイク様と一緒に馬車に乗って、王都へ向かっている。この移動する時間を私は楽しんでいた。

 この前の、王都から辺境へ1人で馬車に乗って向かった時とは違って、早く時間が過ぎていく。一緒に乗っている彼の顔を眺めていると、あっという間に時間が過ぎてしまうから。とても素敵だった。いつまででも見ていられるぐらい、飽きない。

 そんな彼は、目を閉じて眠っていた。小さな寝息が聞こえてくる。辺境伯としての仕事が大変で、疲れていたのだろう。

 昔に比べたら辺境にも人が増えて、今は余裕が出てきて楽になったとブレイク様は語っていた。だけど私の目からだと、まだまだ大変そうに見えた。もっと、しっかり休める時間を確保してほしいと思っていた。

 だからこそ、今のような移動する時間にゆっくり休んでくれると安心できる。彼が眠る姿を目にすると、嬉しくなるのだ。私は眠っている彼を見て、微笑む。そして、じっくりと観察していた。

 馬車の窓から外の景色を見るよりも、こうしてブレイク様を見ている方が楽しい。これだけで、王都のパーティーに参加する意味があった。この移動の時間が、ずっと続けばいいのにと思うほど。


 スタンレイという土地は、かなり広大だった。ブレイク様が治めている領地にある村に立ち寄ると、領主である彼は村人から声をかけられていた。

「ブレイク様が治めてくださって、本当に助かっております」
「ブレイク様のおかげで、村は平和です! ありがとうございます!」
「皆の者、感謝するぞ。だが、あまり気を遣わなくてもよい。俺は、俺の役目を果たしているだけだ。だから皆も、自分たちの仕事に励め」
「はい!!」

 感謝の言葉を告げられたり、村の人達がお礼を言いに来たりと、ブレイク様が慕われている様子を見ることが出来た。それが嬉しい。

 村の人々は笑顔だ。彼らが笑顔で過ごしている姿を見ていると、こちらまで幸せになる。

 ブレイク様の統治する領地だから、こんなに素敵な光景が広がっているんだろうなと思った。私はそんな光景を見ながら、幸せな気分に浸った。



 そんな出来事に遭遇しながら、王都に無事たどり着くことが出来た。予定に遅れてしまうと大変だから、少し余裕を持って早く来ていた。

 ばっちり予定通りに到着することが出来たので、遅れることはなさそう。

 今日は旅の疲れを癒やすために休んで、明日は久しぶりに友人と会う。明後日には予定のパーティーに参加して、それが終われば帰る予定だった。

「さっさと用事を済ませて、帰ろうか」
「そうですね。早く、ブレイク様の領地に帰りたいです」
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