43 / 50
第43話 醜い言い争い※ロデリック視点
しおりを挟む
「お前が、セラフィナ嬢を公開の場で辱めた」
父の声は、冷静だが、重い。一言一言が、鉄槌のように俺の胸を打ち付ける。
「お前がイザベラの言葉を盲目的に信じた」
一つ一つの言葉が、胸に突き刺さる。逃げ場がない。反論の余地もない。
「お前が、周囲の声に耳を傾けなかった」
違う。俺は。
「お前は、判断を誤った」
俺は——被害者じゃないのか。騙されていただけじゃないのか。
「そ、そんな!?」
俺は声を上げた。思わず、という形で。自分でも驚くほど大きな声だった。
「俺は、イザベラのことを報告した。事実を明らかにする手助けをしたんですよ!」
必死に弁解する。そうだ、俺だって行動した。疑念を抱いて、調査を依頼したじゃないか。真実を明らかにしようとしたじゃないか。そのおかげで、今回の事実が発覚したんだ。
「俺だって、騙されていたんです」
声が震えている。喉が渇いて、言葉が上手く出てこない。
「イザベラが嘘をついていたから」
そうだ。俺は悪くない。悪いのはイザベラだ。俺を騙したイザベラが、全て悪いんだ。
「俺は、完全な被害者です」
無実を主張する。けれど父の表情は、変わらなかった。
ただ、冷たく見つめている。失望を隠そうともしない、そんな目で。俺を見下ろしている。かつて、幼い頃に叱られた時のような、あの厳しい視線だ。
「バレたのは、お前のせいか!」
横で聞いていたイザベラが、突然怒りの声を上げる。
彼女が、俺を睨みつけた。涙で濡れていた目が、今は怒りで燃えている。
「お前が父親に告げ口したから、こうなったのね!」
金切り声が、書斎に響く。耳が痛くなるような、甲高い声。
「私を裏切ったのか、お前はっ!」
何を言っているんだ、こいつは。裏切った? 俺が?
「婚約者なのに、私を守ってくれなかった!」
イザベラは完全に感情的になっている。涙すら浮かべて、俺を責め立てる。その顔は、かつて俺が可愛いと思っていた面影すらない。歪んで、醜い。
「私は、自分のものを取り戻そうとしただけ」
「盗んだものが、自分のもの?」
俺は呆れたように言い返した。まだそんなことを言うのか。明らかに模倣していたというのに。
「全部、悪いのはお姉様なのに」
イザベラは泣き叫ぶように言った。両手を握りしめて、震えながら。
「私の功績を奪ったお姉様が悪いのに。なんで私だけが責められるのよ!」
怒りが、再び込み上げてきた。こいつは、まだ分かっていないのか。自分が何をしたのか、全く理解していないのか。
「だから、こんなことをするお前が悪いんだろう! お前は間違ったことをしていた。だから、責められるのは当然だ!」
俺は声を荒げた。イザベラに詰め寄る。
「手柄を奪い取ろうとするなんて。最低の行為だ! やってはいけないことをしたんだ、お前は!」
「あんただって、やっていることは同じでしょ! それよりも最低よ。私の頑張りを横で見ていただけ! 何も手助けしてくれなかったくせに!」
そう言って、イザベラは俺を責めてくる。
「お姉様を公開の場で辱めたのは、あんたでしょ! 私は、そこまでお願いしていない。そうしようと考えて行動したのは、あんた!」
その言葉に、俺は一瞬、言葉を失った。確かに、公開の場で婚約破棄を宣言したのは、俺の判断だった。
「お姉様を傷つけたのは、あんたよ!」
「それは――」
言い返そうとして、言葉が詰まる。
「婚約破棄を告げたのは、あんたの意志! 私は、あんたに話しただけ。実行したのは、あんたよ!」
「だからそれは、お前が嘘をついたからだろう!」
俺は叫んだ。喉が裂けそうなほど、大きな声で。イザベラの主張を押しつぶそうと必死に。
「俺のことを騙した。涙を流して、可哀想な妹を演じて。俺は、それを信じたんだ」
「そんなの! 信じたあんたが、馬鹿なのよ!」
イザベラが叫び返してくる。しつこく、何度も。頭が痛くなるような声で。顔を真っ赤にして、髪を振り乱して。
「なんだと!」
そもそも、俺を責める資格なんて、お前にはない。お前が嘘をついたから、全てが始まったんだ。
「俺は——」
「お前が勝手に信じて、勝手に姉を責めたのよ! 私は何も頼んでいない!」
「だから、お前が——」
「あんたが勝手にやったことでしょ!」
とても醜い言い争いが続く。責任のなすりつけ合い。お互いを罵り合う、見るに堪えない光景。
見苦しい。
自分でもわかっている。こんな醜態を、父の前で晒している。でも、止められなかった。イザベラの言葉に、どうしても反論せずにはいられなかった。
「お前が悪い!」
「あんたが悪い!」
「ふたりとも、黙れッ!」
「「……」」
重く、低い、しかし圧倒的な声が、書斎全体に響き渡った。
まるで雷鳴のような、そんな声だった。体が思わず竦む。
俺とイザベラは、同時に黙り込む。
父が、俺たちを見下ろしている。その目には、深い失望と、怒りが滲んでいる。
「馬鹿な言い争いはやめろ」
感情を排した、冷たい声だった。
「見苦しい」
その一言で、俺の体が縮こまった。恥ずかしい。情けない。こんな姿を、父に見せてしまった。
しばらく、誰も何も言わなかった。重苦しい沈黙が、部屋を支配する。
父は、腕を組んで、俺たちを見つめている。その視線から逃れられない。俺は下を向いた。床を、じっと見つめる。横に立つイザベラも、何も言わない。
父は、しばらく沈黙を保っていた。
その沈黙が、余計に重苦しい。何か言ってくれた方が、精神的には楽だった。
「今回の件に関しては、早いうちに処遇を決める」
ようやく口を開いた父の声は、相変わらず低く、重かった。
「それまでは、勝手に行動することは許さない。部屋に戻って考えろ。自分が何をしたのか、その責任の重さ。そして、これからどうするべきかを」
一つ一つの言葉が、鉛のように重い。胸に、ずしりと沈んでいく。
「話は以上だ。下がれ」
有無を言わさぬ命令だった。反論することなんて、当然許されない。
「は、はい……」
俺は力なく返事をして、書斎を出た。
イザベラも、何も言わずに俺の後に続いた。
廊下を歩く。いつもは気にならない廊下が、今日はやけに長く感じる。結局、一言も交わさず部屋に戻ってきた。イザベラとは途中で別れた。彼女は何も言わず、俯いたまま自分の部屋へ向かっていった。
怒りも、悲しみも、何もかもが混ざり合って、ぐちゃぐちゃになっている。何が正しくて、何が間違っていたのか。もう、分からない。
力が抜けて、その場に座り込んだ。
処遇が決まる。どんな罰を与えられるのか。何を言い渡されるんだろう。これから俺は、どうなってしまうんだろう。
頭の中が、ぐるぐると回る。考えは、まとまらない。
父の声は、冷静だが、重い。一言一言が、鉄槌のように俺の胸を打ち付ける。
「お前がイザベラの言葉を盲目的に信じた」
一つ一つの言葉が、胸に突き刺さる。逃げ場がない。反論の余地もない。
「お前が、周囲の声に耳を傾けなかった」
違う。俺は。
「お前は、判断を誤った」
俺は——被害者じゃないのか。騙されていただけじゃないのか。
「そ、そんな!?」
俺は声を上げた。思わず、という形で。自分でも驚くほど大きな声だった。
「俺は、イザベラのことを報告した。事実を明らかにする手助けをしたんですよ!」
必死に弁解する。そうだ、俺だって行動した。疑念を抱いて、調査を依頼したじゃないか。真実を明らかにしようとしたじゃないか。そのおかげで、今回の事実が発覚したんだ。
「俺だって、騙されていたんです」
声が震えている。喉が渇いて、言葉が上手く出てこない。
「イザベラが嘘をついていたから」
そうだ。俺は悪くない。悪いのはイザベラだ。俺を騙したイザベラが、全て悪いんだ。
「俺は、完全な被害者です」
無実を主張する。けれど父の表情は、変わらなかった。
ただ、冷たく見つめている。失望を隠そうともしない、そんな目で。俺を見下ろしている。かつて、幼い頃に叱られた時のような、あの厳しい視線だ。
「バレたのは、お前のせいか!」
横で聞いていたイザベラが、突然怒りの声を上げる。
彼女が、俺を睨みつけた。涙で濡れていた目が、今は怒りで燃えている。
「お前が父親に告げ口したから、こうなったのね!」
金切り声が、書斎に響く。耳が痛くなるような、甲高い声。
「私を裏切ったのか、お前はっ!」
何を言っているんだ、こいつは。裏切った? 俺が?
「婚約者なのに、私を守ってくれなかった!」
イザベラは完全に感情的になっている。涙すら浮かべて、俺を責め立てる。その顔は、かつて俺が可愛いと思っていた面影すらない。歪んで、醜い。
「私は、自分のものを取り戻そうとしただけ」
「盗んだものが、自分のもの?」
俺は呆れたように言い返した。まだそんなことを言うのか。明らかに模倣していたというのに。
「全部、悪いのはお姉様なのに」
イザベラは泣き叫ぶように言った。両手を握りしめて、震えながら。
「私の功績を奪ったお姉様が悪いのに。なんで私だけが責められるのよ!」
怒りが、再び込み上げてきた。こいつは、まだ分かっていないのか。自分が何をしたのか、全く理解していないのか。
「だから、こんなことをするお前が悪いんだろう! お前は間違ったことをしていた。だから、責められるのは当然だ!」
俺は声を荒げた。イザベラに詰め寄る。
「手柄を奪い取ろうとするなんて。最低の行為だ! やってはいけないことをしたんだ、お前は!」
「あんただって、やっていることは同じでしょ! それよりも最低よ。私の頑張りを横で見ていただけ! 何も手助けしてくれなかったくせに!」
そう言って、イザベラは俺を責めてくる。
「お姉様を公開の場で辱めたのは、あんたでしょ! 私は、そこまでお願いしていない。そうしようと考えて行動したのは、あんた!」
その言葉に、俺は一瞬、言葉を失った。確かに、公開の場で婚約破棄を宣言したのは、俺の判断だった。
「お姉様を傷つけたのは、あんたよ!」
「それは――」
言い返そうとして、言葉が詰まる。
「婚約破棄を告げたのは、あんたの意志! 私は、あんたに話しただけ。実行したのは、あんたよ!」
「だからそれは、お前が嘘をついたからだろう!」
俺は叫んだ。喉が裂けそうなほど、大きな声で。イザベラの主張を押しつぶそうと必死に。
「俺のことを騙した。涙を流して、可哀想な妹を演じて。俺は、それを信じたんだ」
「そんなの! 信じたあんたが、馬鹿なのよ!」
イザベラが叫び返してくる。しつこく、何度も。頭が痛くなるような声で。顔を真っ赤にして、髪を振り乱して。
「なんだと!」
そもそも、俺を責める資格なんて、お前にはない。お前が嘘をついたから、全てが始まったんだ。
「俺は——」
「お前が勝手に信じて、勝手に姉を責めたのよ! 私は何も頼んでいない!」
「だから、お前が——」
「あんたが勝手にやったことでしょ!」
とても醜い言い争いが続く。責任のなすりつけ合い。お互いを罵り合う、見るに堪えない光景。
見苦しい。
自分でもわかっている。こんな醜態を、父の前で晒している。でも、止められなかった。イザベラの言葉に、どうしても反論せずにはいられなかった。
「お前が悪い!」
「あんたが悪い!」
「ふたりとも、黙れッ!」
「「……」」
重く、低い、しかし圧倒的な声が、書斎全体に響き渡った。
まるで雷鳴のような、そんな声だった。体が思わず竦む。
俺とイザベラは、同時に黙り込む。
父が、俺たちを見下ろしている。その目には、深い失望と、怒りが滲んでいる。
「馬鹿な言い争いはやめろ」
感情を排した、冷たい声だった。
「見苦しい」
その一言で、俺の体が縮こまった。恥ずかしい。情けない。こんな姿を、父に見せてしまった。
しばらく、誰も何も言わなかった。重苦しい沈黙が、部屋を支配する。
父は、腕を組んで、俺たちを見つめている。その視線から逃れられない。俺は下を向いた。床を、じっと見つめる。横に立つイザベラも、何も言わない。
父は、しばらく沈黙を保っていた。
その沈黙が、余計に重苦しい。何か言ってくれた方が、精神的には楽だった。
「今回の件に関しては、早いうちに処遇を決める」
ようやく口を開いた父の声は、相変わらず低く、重かった。
「それまでは、勝手に行動することは許さない。部屋に戻って考えろ。自分が何をしたのか、その責任の重さ。そして、これからどうするべきかを」
一つ一つの言葉が、鉛のように重い。胸に、ずしりと沈んでいく。
「話は以上だ。下がれ」
有無を言わさぬ命令だった。反論することなんて、当然許されない。
「は、はい……」
俺は力なく返事をして、書斎を出た。
イザベラも、何も言わずに俺の後に続いた。
廊下を歩く。いつもは気にならない廊下が、今日はやけに長く感じる。結局、一言も交わさず部屋に戻ってきた。イザベラとは途中で別れた。彼女は何も言わず、俯いたまま自分の部屋へ向かっていった。
怒りも、悲しみも、何もかもが混ざり合って、ぐちゃぐちゃになっている。何が正しくて、何が間違っていたのか。もう、分からない。
力が抜けて、その場に座り込んだ。
処遇が決まる。どんな罰を与えられるのか。何を言い渡されるんだろう。これから俺は、どうなってしまうんだろう。
頭の中が、ぐるぐると回る。考えは、まとまらない。
1,475
あなたにおすすめの小説
【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
諦めていた自由を手に入れた令嬢
しゃーりん
恋愛
公爵令嬢シャーロットは婚約者であるニコルソン王太子殿下に好きな令嬢がいることを知っている。
これまで二度、婚約解消を申し入れても国王夫妻に許してもらえなかったが、王子と隣国の皇女の婚約話を知り、三度目に婚約解消が許された。
実家からも逃げたいシャーロットは平民になりたいと願い、学園を卒業と同時に一人暮らしをするはずが、実家に知られて連れ戻されないよう、結婚することになってしまう。
自由を手に入れて、幸せな結婚まで手にするシャーロットのお話です。
記憶が戻ったのは婚約が解消された後でした。
しゃーりん
恋愛
王太子殿下と婚約している公爵令嬢ダイアナは目を覚ますと自分がどこにいるのかわからなかった。
眠る前と部屋の雰囲気が違ったからだ。
侍女とも話が噛み合わず、どうやら丸一年間の記憶がダイアナにはなかった。
ダイアナが記憶にないその一年の間に、王太子殿下との婚約は解消されており、別の男性と先日婚約したばかりだった。
彼が好きになったのは記憶のないダイアナであるため、ダイアナは婚約を解消しようとするお話です。
【完結】「めでたし めでたし」から始まる物語
つくも茄子
恋愛
身分違の恋に落ちた王子様は「真実の愛」を貫き幸せになりました。
物語では「幸せになりました」と終わりましたが、現実はそうはいかないもの。果たして王子様と本当に幸せだったのでしょうか?
王子様には婚約者の公爵令嬢がいました。彼女は本当に王子様の恋を応援したのでしょうか?
これは、めでたしめでたしのその後のお話です。
番外編がスタートしました。
意外な人物が出てきます!
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
〖完結〗旦那様には本命がいるようですので、復讐してからお別れします。
藍川みいな
恋愛
憧れのセイバン・スコフィールド侯爵に嫁いだ伯爵令嬢のレイチェルは、良い妻になろうと努力していた。
だがセイバンには結婚前から付き合っていた女性がいて、レイチェルとの結婚はお金の為だった。
レイチェルには指一本触れることもなく、愛人の家に入り浸るセイバンと離縁を決意したレイチェルだったが、愛人からお金が必要だから離縁はしないでと言われる。
レイチェルは身勝手な愛人とセイバンに、反撃を開始するのだった。
設定はゆるゆるです。
本編10話で完結になります。
【完結】王妃はもうここにいられません
なか
恋愛
「受け入れろ、ラツィア。側妃となって僕をこれからも支えてくれればいいだろう?」
長年王妃として支え続け、貴方の立場を守ってきた。
だけど国王であり、私の伴侶であるクドスは、私ではない女性を王妃とする。
私––ラツィアは、貴方を心から愛していた。
だからずっと、支えてきたのだ。
貴方に被せられた汚名も、寝る間も惜しんで捧げてきた苦労も全て無視をして……
もう振り向いてくれない貴方のため、人生を捧げていたのに。
「君は王妃に相応しくはない」と一蹴して、貴方は私を捨てる。
胸を穿つ悲しみ、耐え切れぬ悔しさ。
周囲の貴族は私を嘲笑している中で……私は思い出す。
自らの前世と、感覚を。
「うそでしょ…………」
取り戻した感覚が、全力でクドスを拒否する。
ある強烈な苦痛が……前世の感覚によって感じるのだ。
「むしろ、廃妃にしてください!」
長年の愛さえ潰えて、耐え切れず、そう言ってしまう程に…………
◇◇◇
強く、前世の知識を活かして成り上がっていく女性の物語です。
ぜひ読んでくださると嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる