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しおりを挟む要するに…前世の俺がゲームで遊んでたのが気に入ってて、病死した俺が気の毒だからリアル世界作って転生させたんで、好きに楽しめ…って感じ?
『うん、ぶっちゃけてしまえば、そんな感じだね』
え?俺の心の聞こえてんの?
『聞こえてるよー。ホント、あのゲームの君の活躍が面白くてさ。皆んなのお気に入りだったのよ。毎日、君の事で盛り上がってたよ。君は神々のアイドルだったんだよね』
はぁ、左様でございますか…。
『あのゲームが終わる日に君が病で死んじゃった時は、皆んなオイオイ泣いちゃってさぁ…ホント、悲しかったよ。それで皆んなを楽しませてくれた君にご褒美をあげようって話になった訳』
セクアナ様…なんかさっきから喋り方が砕けてませんかね?
『そう?細かいところは気にしたら負けだよ!』
いえ、勝つ気なんて更々無いですから…。
で、そのご褒美がこの世界への転生なんですね。
『うんうん。でもそれだけじゃないよ。君も気づいてはいると思うけど、ゲームでのステータスをオールカンストと全種族の全スキル+α使用可能。大型レイド討伐主催ボーナスで神々の祝福貰ったでしょ?それも勿論ありますよ!アイテムもゲームで持ってたの全部アイテムボックスの中に入ってるからね』
あー、神々の祝福…それで不老不死になっちゃってるのか…。
ん?ちょっと待って!
セクアナ様、聞き流しそうになったけど「+α」って何ですか?!
『それは秘密でーす!!いずれ追い追いわかると思うよ!悪いもんじゃないから安心していいからね!」
めっちゃ不安でしかないんですけど…。
あまり深く考えない事にします。
『そうそう、深く考えないでいいんだよー。でもね、これだけは気をつけて欲しいのよ。この世界はゲームの仮想世界を基にして創っているけど、ゲームとは全く違う世界なのよ』
わかっています。この世界はれっきとした現実世界。
人々には血が流れ生きている。そして日々を暮らし生きている。
そして、それは人だけではない。
森羅万象に命はある。
みだりに命を奪う行いはしません。
『やっぱり君は凄いね。そんな君だから、皆んな君の事が好きなんだよ。前世の記憶が蘇って最初にコンタクトを取った私が、君の窓口になるから何か相談とかあったら、教会で祈ってね。用がなくてお喋りだけでもいいよ!それじゃ、またね~』
プツリと交信が途絶えた。
結構長時間セクアナ様と会話していた気がするけど、どうやら時間が停止していたようだ。
転生の理由がわかっただけでも、気分はスッキリした感じがする。
神々のご褒美に感謝だ。
ありがとう!神々!!
俺は感謝の思いで、セクアナ様の像の足にキスをした。
『いやん!照れちゃうじゃない!』
何も聞こえなかった事にしよう。
うん、俺は何も聞こえてないし聞いていない。
さてさて、そろそろあの団長様が来るんじゃないかな。
後ろを振り向くと、そこにはごつい団長様が私服姿で立っていた。
薄いベージュのシャツに茶色のベスト、黒のズボンにコゲ茶色の革ブーツ。
緩く波打つ濡れた様に光沢のある黒髪。
陽に焼けた褐色の肌。
天然のアイシャドウがあるラテン系特有の掘りの深い顔。
くぅ…こんな優男タイプじゃなくて、団長様みたいなごつい系でキャラメイクすればよかった…。
団長様が凄く羨ましいぞ!
おまけに私服も似合ってて、男前過ぎるんだけど!
「驚きました…グティエレ様、お声かけ下さればよかったのに…いつからそちらに?」
「えっ…いや、あの…少し前からで…祈りの邪魔を…してはいかんと…その思ってな…」
何?
何よ、その歯切れの悪い喋り方は…。
あぁ…そうか、よくはわからんけど俺、痛い奴と思われた?
像の足にキスしてたんだもんなぁ…見ようによっては像フェチの痛い奴に見えるわな…。
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