ネトゲ世界転生の隠遁生活 〜俺はのんびり暮らしたい〜

瀬間諒

文字の大きさ
5 / 48

4話

しおりを挟む
 
 要するに…前世の俺がゲームで遊んでたのが気に入ってて、病死した俺が気の毒だからリアル世界作って転生させたんで、好きに楽しめ…って感じ?


『うん、ぶっちゃけてしまえば、そんな感じだね』

 え?俺の心の聞こえてんの?

『聞こえてるよー。ホント、あのゲームの君の活躍が面白くてさ。皆んなのお気に入りだったのよ。毎日、君の事で盛り上がってたよ。君は神々のアイドルだったんだよね』

 はぁ、左様でございますか…。

『あのゲームが終わる日に君が病で死んじゃった時は、皆んなオイオイ泣いちゃってさぁ…ホント、悲しかったよ。それで皆んなを楽しませてくれた君にご褒美をあげようって話になった訳』

 セクアナ様…なんかさっきから喋り方が砕けてませんかね?

『そう?細かいところは気にしたら負けだよ!』

 いえ、勝つ気なんて更々無いですから…。
 で、そのご褒美がこの世界への転生なんですね。

『うんうん。でもそれだけじゃないよ。君も気づいてはいると思うけど、ゲームでのステータスをオールカンストと全種族の全スキル+α使用可能。大型レイド討伐主催ボーナスで神々の祝福貰ったでしょ?それも勿論ありますよ!アイテムもゲームで持ってたの全部アイテムボックスの中に入ってるからね』

 あー、神々の祝福…それで不老不死になっちゃってるのか…。
 ん?ちょっと待って!
 セクアナ様、聞き流しそうになったけど「+α」って何ですか?!

『それは秘密でーす!!いずれ追い追いわかると思うよ!悪いもんじゃないから安心していいからね!」
 
 めっちゃ不安でしかないんですけど…。
 あまり深く考えない事にします。
 
『そうそう、深く考えないでいいんだよー。でもね、これだけは気をつけて欲しいのよ。この世界はゲームの仮想世界を基にして創っているけど、ゲームとは全く違う世界なのよ』

 わかっています。この世界はれっきとした現実世界。
 人々には血が流れ生きている。そして日々を暮らし生きている。
 そして、それは人だけではない。
 森羅万象に命はある。
 みだりに命を奪う行いはしません。

『やっぱり君は凄いね。そんな君だから、皆んな君の事が好きなんだよ。前世の記憶が蘇って最初にコンタクトを取った私が、君の窓口になるから何か相談とかあったら、教会で祈ってね。用がなくてお喋りだけでもいいよ!それじゃ、またね~』


 プツリと交信が途絶えた。
 結構長時間セクアナ様と会話していた気がするけど、どうやら時間が停止していたようだ。

 転生の理由がわかっただけでも、気分はスッキリした感じがする。
 神々のご褒美に感謝だ。
 ありがとう!神々!!

 俺は感謝の思いで、セクアナ様の像の足にキスをした。


『いやん!照れちゃうじゃない!』


 何も聞こえなかった事にしよう。
 うん、俺は何も聞こえてないし聞いていない。
 さてさて、そろそろあの団長様が来るんじゃないかな。

 後ろを振り向くと、そこにはごつい団長様が私服姿で立っていた。
 薄いベージュのシャツに茶色のベスト、黒のズボンにコゲ茶色の革ブーツ。
 緩く波打つ濡れた様に光沢のある黒髪。
 陽に焼けた褐色の肌。
 天然のアイシャドウがあるラテン系特有の掘りの深い顔。

 くぅ…こんな優男タイプじゃなくて、団長様みたいなごつい系でキャラメイクすればよかった…。
 団長様が凄く羨ましいぞ!
 おまけに私服も似合ってて、男前過ぎるんだけど!


「驚きました…グティエレ様、お声かけ下さればよかったのに…いつからそちらに?」

「えっ…いや、あの…少し前からで…祈りの邪魔を…してはいかんと…その思ってな…」


 何?
 何よ、その歯切れの悪い喋り方は…。
 あぁ…そうか、よくはわからんけど俺、痛い奴と思われた?
 像の足にキスしてたんだもんなぁ…見ようによっては像フェチの痛い奴に見えるわな…。

 



しおりを挟む
感想 88

あなたにおすすめの小説

悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで

二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新! Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新! プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
 本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。  僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!  「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」  知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!  だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?  ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

弟のために悪役になる!~ヒロインに会うまで可愛がった結果~

荷居人(にいと)
BL
BL大賞20位。読者様ありがとうございました。 弟が生まれた日、足を滑らせ、階段から落ち、頭を打った俺は、前世の記憶を思い出す。 そして知る。今の自分は乙女ゲーム『王座の証』で平凡な顔、平凡な頭、平凡な運動能力、全てに置いて普通、全てに置いて完璧で優秀な弟はどんなに後に生まれようと次期王の継承権がいく、王にふさわしい赤の瞳と黒髪を持ち、親の愛さえ奪った弟に恨みを覚える悪役の兄であると。 でも今の俺はそんな弟の苦労を知っているし、生まれたばかりの弟は可愛い。 そんな可愛い弟が幸せになるためにはヒロインと結婚して王になることだろう。悪役になれば死ぬ。わかってはいるが、前世の後悔を繰り返さないため、将来処刑されるとわかっていたとしても、弟の幸せを願います! ・・・でもヒロインに会うまでは可愛がってもいいよね? 本編は完結。番外編が本編越えたのでタイトルも変えた。ある意味間違ってはいない。可愛がらなければ番外編もないのだから。 そしてまさかのモブの恋愛まで始まったようだ。 お気に入り1000突破は私の作品の中で初作品でございます!ありがとうございます! 2018/10/10より章の整理を致しました。ご迷惑おかけします。 2018/10/7.23時25分確認。BLランキング1位だと・・・? 2018/10/24.話がワンパターン化してきた気がするのでまた意欲が湧き、書きたいネタができるまでとりあえず完結といたします。 2018/11/3.久々の更新。BL小説大賞応募したので思い付きを更新してみました。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

処理中です...