11 / 52
11 テーマは二つ
しおりを挟む
この日は午後も検討会を続けた。
次は第二のテーマ『転移の種類』についてだ。
これはトウカの担当になっている。
「『転移の種類』については何も分かっていません。ただ、何故か球状に切り取る転移ではなくなったことは確かです。何が変わったのかは分かりません。ただ、確率の話が出てきたので確率的な纏まりで選ばれているという可能性あります」
「ほう。確率的な纏まりか。どう思うリュウ?」ホワンは俺に意見を求めて来た。
「そうですね。とっても希望の持てる意見だと思います。半分の俺が戻っても意味がないので」
つまり、俺と言う存在は完全体で確率的に意味があるんだと思う。生きている存在として。
「そ、そうだな。確かに」
思わずホワンも苦笑いだ。
* * *
第三のテーマ『ヒカリゴケが発光した理由』の担当はユリだったが、これも全く進展無しだそうだ。
貴重なヒカリゴケなので再実験ではカプセルの近くに置いていただけで、全く反応が無かったそうだ。
「これは仕方ないな。まともな実験が出来てないからな」ホワンも納得していた。
* * *
次にマナブが発表した。
まず、遺伝子の調査から世界R、世界001~世界004の存在の可能性を発表した。
「全部の実験が成功だったのか。しかも十回に一回はリュウの世界Rが選択されているというのか。これは大きな成果だな! すぐにでもリュウは帰れそうじゃないか! いや、まだ確実ではないな。うん。落ち着こう」とホワン。
「それはそうと、この世界に名前はないのか?」ふと、ホワンが言った。
「あっ」
他の世界ばかりに気を取られて、この世界のネーミングがまだだったようだ。
マナブが即座に『世界ゼロ』と言ったのでそのまますんなり決まった。まぁ、とりあえずの世界の名前なんて研究所内で分かればいいだろう。正式名称は後でお偉いさんに考えてもらえばいい。
そんなわけで、合計六個の多重世界の名前が決まった。
ホワンも流石にこの成果を聞いて興奮したようだ。俺もそうだった。みんなも、いけると思ったようだ。
ただ、第五のテーマ『転移の方向』については大きく前進した。
転移は受け取るだけでなく送り出してもいたからだ。
「ただし、双方向かどうかは、まだなんとも言えません」
マナブは残念そうに言った。
「少なくともこの世界以外に5つの世界があるなら、繰り返し実験するしかありません」
「確かにな」
「はい。ただ、座標の誤差を減らしていけば、いずれ分かることです」
マナブは自信を持って言った。結論はもう目の前だよな。
* * *
その後、この世界を『確率論的多重世界』と仮定した上での転移実験が続けられた。
まずは、物質を送り出すことは止めて座標を調整することに集中した。世界が切り替わる順番とその世界の座標をセットで考える必要がある。
この難しいと思われた座標の確定作業だが、その後早い段階で特定できるようになった。結果的にズレはあまり大きくなかったのだ。
現在実験をしている場所は過去に溶岩流が流れたところなので、その世界の歴史、特に噴火の時期や風化、その後の開発の状況などで標高が大きく違うことが多かったたのだ。
つまり違っていたのは主に高さ方向だけだった。
「分かってみれば、当然の結果だったんですね!」
トウカは晴れ晴れとした顔で言った。
* * *
「座標を特定できましたので。採取した昆虫から現在接続している世界を特定できました」
次の検討会でトウカが報告した。
「現在、接続できた世界は十世界であると思われます」
「やっぱりか!」とホワン。
「おおすぎっ」とメリス。
「マジなの?」とユリ。ちょっとトウカを責めた目で。
つまり、研究対象が2倍に増えたのだ。安易には歓迎できない。
「と、とりあえず世界R,世界001~世界009ということでお願いします」
いや、それトウカのせいじゃないし。
「でも、これで転移方向の研究が進められるな!」とマナブ。
これで、世界と座標が確定するまで止められていた『転移方向』の研究が始められる。
つまり、これを受けて実験は次のフェーズへ移行したと言えるだろう。
* * *
すぐにメッセージ付きアルミケースを使った双方向転移実験が開始された。
転移が双方向であれば、接続している世界を十世界全てに送り出せば、次の接続では戻ってくるはずだ。
以前とは違い意気揚々と実験を繰り返すのだった。
しかし、何度実験しても送り出したものが戻ることは無かった。
「ネコババされたんじゃないか? 多重世界から転移した物体なんて珍しいからな!」
実験のあと、トウカが吐き出すように言った。
「でも合計で五十個もバラ撒いてるんだよ」
マナブが疑問の声を上げる。十日間で五十個。一日五回実験したということだ。
「これは、マナブの言う通りね。全部ネコババなんてあり得ないわよ」
さすがにユリもトウカに同意出来ないらしい。
「やっぱり、双方向じゃないんだろ。転移元と転移先は違うんじゃないか?」
あえて俺は言ってみた。
みんな薄々気が付いていたようだが言えなかったようだ。それだと俺が戻れる可能性が絶望的になるからな。
「それは……。確かにな」
トウカもみんなも認めざるを得ないといった顔だ。
「あっ。じゃ、やばいかな?」トウカは少し焦った顔をする。
「もし、送り出した世界が新たに別の十世界だったら、座標が調整されていない!」
「どういうこと?」とメリス。
「そうか。上空に出現とかしてる可能性があるのか」
「そういうこと」とトウカは焦る。
「まぁ、ここに近い状況だろうから、一面溶岩ばかりの土地だとは思うけど、空中だと空からアルミケースが降ってくることになるな」
「それ、未確認飛行物体?」ユリが言う。
「いや、飛行してないから隕石だな」
「アルミの隕石。怪しすぎる」メリスはちょっと呆れた顔をする。
「UFO騒ぎって実は……」とユリ。
「おいっ」
そんな訳ないよな?
「その場合、研究所の転移は多重世界間を中継してるだけになるのか」とホワン。
「どういうこと?」とメリス。
「だから、世界Rから始まる十世界から物体を取り出して、別の十世界に転送していることになる」
「そういうことね」とメリス。
「運送業者みたい」とユリ。
「しかも、気まぐれ運送」
「ひどい運送屋ね」とメリス。
「居留守使っちゃう」とユリ。
「置き配だけどね」とマナブ。
「やりたい放題だな」とトウカ。
「おいっ」と、やっと突っ込むホワン。
「で、行先はどうやって決まるんだろう?」
ふと、伝票になんて書いてあるか想像した。
「やっぱり、気分だろ」
「そんな!」と絶望的な顔をするマナブ。
「何らかの力が働いて、転移の方向が決まっているとかじゃ?」
「何らかの力?」
「そう、流されるように」
「おお。それ面白い視点だな! 俺は流されてきたわけか!」
「それよ!」とメリス。
「ああ、あるかもな! もしかすると流れの向きを変えられるかもな!」ホワンも同意らしい。
「凄いねマナブ!」とトウカ。
「マナブやるじゃん!」とユリ。
まだまだ、へこたれてる場合じゃないようだ。
* * *
次の検討会は、転移の大まかな状況が明らかになったとして、次のステップの方針を決めることになった。
「現在ある転移装置の転移方向は常に上流から下流へであると考えられる」
「また転移装置が及ぶ範囲は上流十世界、下流十世界。合計二十世界と考えられる。ただし、世界を個別に選択することは出来ない」
ホワンは、全員の現状認識が一致しているのをみて続けた。
「で、これからの研究方針だが十世界は多すぎる。これを絞り込むというのが優先事項だ。対象の世界を限定できなければ使いにくいからな」ホワンは言って、皆を一瞥した。
「次に転移方向の制御が重要だ。転移方向の逆転が出来なければリュウを戻すことが出来ない」
もちろん転移の利用価値も低くなる。
「この二つの課題がクリアされれば実用化が見えてくる。それには、とにかく試してみるしかない。気の長い話になるだろうから覚悟しておけよ」
ホワンはちょっと語気を強めて言った。
「「「「「りょ~かい!」」」」」
研究員のやる気も本物だ。
次は第二のテーマ『転移の種類』についてだ。
これはトウカの担当になっている。
「『転移の種類』については何も分かっていません。ただ、何故か球状に切り取る転移ではなくなったことは確かです。何が変わったのかは分かりません。ただ、確率の話が出てきたので確率的な纏まりで選ばれているという可能性あります」
「ほう。確率的な纏まりか。どう思うリュウ?」ホワンは俺に意見を求めて来た。
「そうですね。とっても希望の持てる意見だと思います。半分の俺が戻っても意味がないので」
つまり、俺と言う存在は完全体で確率的に意味があるんだと思う。生きている存在として。
「そ、そうだな。確かに」
思わずホワンも苦笑いだ。
* * *
第三のテーマ『ヒカリゴケが発光した理由』の担当はユリだったが、これも全く進展無しだそうだ。
貴重なヒカリゴケなので再実験ではカプセルの近くに置いていただけで、全く反応が無かったそうだ。
「これは仕方ないな。まともな実験が出来てないからな」ホワンも納得していた。
* * *
次にマナブが発表した。
まず、遺伝子の調査から世界R、世界001~世界004の存在の可能性を発表した。
「全部の実験が成功だったのか。しかも十回に一回はリュウの世界Rが選択されているというのか。これは大きな成果だな! すぐにでもリュウは帰れそうじゃないか! いや、まだ確実ではないな。うん。落ち着こう」とホワン。
「それはそうと、この世界に名前はないのか?」ふと、ホワンが言った。
「あっ」
他の世界ばかりに気を取られて、この世界のネーミングがまだだったようだ。
マナブが即座に『世界ゼロ』と言ったのでそのまますんなり決まった。まぁ、とりあえずの世界の名前なんて研究所内で分かればいいだろう。正式名称は後でお偉いさんに考えてもらえばいい。
そんなわけで、合計六個の多重世界の名前が決まった。
ホワンも流石にこの成果を聞いて興奮したようだ。俺もそうだった。みんなも、いけると思ったようだ。
ただ、第五のテーマ『転移の方向』については大きく前進した。
転移は受け取るだけでなく送り出してもいたからだ。
「ただし、双方向かどうかは、まだなんとも言えません」
マナブは残念そうに言った。
「少なくともこの世界以外に5つの世界があるなら、繰り返し実験するしかありません」
「確かにな」
「はい。ただ、座標の誤差を減らしていけば、いずれ分かることです」
マナブは自信を持って言った。結論はもう目の前だよな。
* * *
その後、この世界を『確率論的多重世界』と仮定した上での転移実験が続けられた。
まずは、物質を送り出すことは止めて座標を調整することに集中した。世界が切り替わる順番とその世界の座標をセットで考える必要がある。
この難しいと思われた座標の確定作業だが、その後早い段階で特定できるようになった。結果的にズレはあまり大きくなかったのだ。
現在実験をしている場所は過去に溶岩流が流れたところなので、その世界の歴史、特に噴火の時期や風化、その後の開発の状況などで標高が大きく違うことが多かったたのだ。
つまり違っていたのは主に高さ方向だけだった。
「分かってみれば、当然の結果だったんですね!」
トウカは晴れ晴れとした顔で言った。
* * *
「座標を特定できましたので。採取した昆虫から現在接続している世界を特定できました」
次の検討会でトウカが報告した。
「現在、接続できた世界は十世界であると思われます」
「やっぱりか!」とホワン。
「おおすぎっ」とメリス。
「マジなの?」とユリ。ちょっとトウカを責めた目で。
つまり、研究対象が2倍に増えたのだ。安易には歓迎できない。
「と、とりあえず世界R,世界001~世界009ということでお願いします」
いや、それトウカのせいじゃないし。
「でも、これで転移方向の研究が進められるな!」とマナブ。
これで、世界と座標が確定するまで止められていた『転移方向』の研究が始められる。
つまり、これを受けて実験は次のフェーズへ移行したと言えるだろう。
* * *
すぐにメッセージ付きアルミケースを使った双方向転移実験が開始された。
転移が双方向であれば、接続している世界を十世界全てに送り出せば、次の接続では戻ってくるはずだ。
以前とは違い意気揚々と実験を繰り返すのだった。
しかし、何度実験しても送り出したものが戻ることは無かった。
「ネコババされたんじゃないか? 多重世界から転移した物体なんて珍しいからな!」
実験のあと、トウカが吐き出すように言った。
「でも合計で五十個もバラ撒いてるんだよ」
マナブが疑問の声を上げる。十日間で五十個。一日五回実験したということだ。
「これは、マナブの言う通りね。全部ネコババなんてあり得ないわよ」
さすがにユリもトウカに同意出来ないらしい。
「やっぱり、双方向じゃないんだろ。転移元と転移先は違うんじゃないか?」
あえて俺は言ってみた。
みんな薄々気が付いていたようだが言えなかったようだ。それだと俺が戻れる可能性が絶望的になるからな。
「それは……。確かにな」
トウカもみんなも認めざるを得ないといった顔だ。
「あっ。じゃ、やばいかな?」トウカは少し焦った顔をする。
「もし、送り出した世界が新たに別の十世界だったら、座標が調整されていない!」
「どういうこと?」とメリス。
「そうか。上空に出現とかしてる可能性があるのか」
「そういうこと」とトウカは焦る。
「まぁ、ここに近い状況だろうから、一面溶岩ばかりの土地だとは思うけど、空中だと空からアルミケースが降ってくることになるな」
「それ、未確認飛行物体?」ユリが言う。
「いや、飛行してないから隕石だな」
「アルミの隕石。怪しすぎる」メリスはちょっと呆れた顔をする。
「UFO騒ぎって実は……」とユリ。
「おいっ」
そんな訳ないよな?
「その場合、研究所の転移は多重世界間を中継してるだけになるのか」とホワン。
「どういうこと?」とメリス。
「だから、世界Rから始まる十世界から物体を取り出して、別の十世界に転送していることになる」
「そういうことね」とメリス。
「運送業者みたい」とユリ。
「しかも、気まぐれ運送」
「ひどい運送屋ね」とメリス。
「居留守使っちゃう」とユリ。
「置き配だけどね」とマナブ。
「やりたい放題だな」とトウカ。
「おいっ」と、やっと突っ込むホワン。
「で、行先はどうやって決まるんだろう?」
ふと、伝票になんて書いてあるか想像した。
「やっぱり、気分だろ」
「そんな!」と絶望的な顔をするマナブ。
「何らかの力が働いて、転移の方向が決まっているとかじゃ?」
「何らかの力?」
「そう、流されるように」
「おお。それ面白い視点だな! 俺は流されてきたわけか!」
「それよ!」とメリス。
「ああ、あるかもな! もしかすると流れの向きを変えられるかもな!」ホワンも同意らしい。
「凄いねマナブ!」とトウカ。
「マナブやるじゃん!」とユリ。
まだまだ、へこたれてる場合じゃないようだ。
* * *
次の検討会は、転移の大まかな状況が明らかになったとして、次のステップの方針を決めることになった。
「現在ある転移装置の転移方向は常に上流から下流へであると考えられる」
「また転移装置が及ぶ範囲は上流十世界、下流十世界。合計二十世界と考えられる。ただし、世界を個別に選択することは出来ない」
ホワンは、全員の現状認識が一致しているのをみて続けた。
「で、これからの研究方針だが十世界は多すぎる。これを絞り込むというのが優先事項だ。対象の世界を限定できなければ使いにくいからな」ホワンは言って、皆を一瞥した。
「次に転移方向の制御が重要だ。転移方向の逆転が出来なければリュウを戻すことが出来ない」
もちろん転移の利用価値も低くなる。
「この二つの課題がクリアされれば実用化が見えてくる。それには、とにかく試してみるしかない。気の長い話になるだろうから覚悟しておけよ」
ホワンはちょっと語気を強めて言った。
「「「「「りょ~かい!」」」」」
研究員のやる気も本物だ。
0
あなたにおすすめの小説
VRおじいちゃん ~ひろしの大冒険~
オイシイオコメ
SF
75歳のおじいさん「ひろし」は思いもよらず、人気VRゲームの世界に足を踏み入れた。おすすめされた種族や職業はまったく理解できず「無職」を選び、さらに操作ミスで物理攻撃力に全振りしたおじいさんはVR世界で出会った仲間たちと大冒険を繰り広げる。
この作品は、小説家になろう様とカクヨム様に2021年執筆した「VRおじいちゃん」と「VRおばあちゃん」を統合した作品です。
前作品は同僚や友人の意見も取り入れて書いておりましたが、今回は自分の意向のみで修正させていただいたリニューアル作品です。
(小説中のダッシュ表記につきまして)
作品公開時、一部のスマートフォンで文字化けするとのご報告を頂き、ダッシュ2本のかわりに「ー」を使用しております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる