48 / 52
48 確率のピース
しおりを挟む
翌日朝食を済ませたあと次々と入る吉報に喜びながらも俺たちは昨晩考えていた多重世界固有の力について話し会っていた。
「相似体がいる世界には転移しない」
これが、久しぶりに俺たちが見つけた多重世界の法則かも知れない。
例のドッペルゲンガーには会わないというアレだ。
しかし、これ以外にも多重世界の性質が見えて来た。
俺たちの転移は、多重世界が確率の変動を吸収するために起こしているのかも知れないということだ。
「俺は、自分たちに相応しい世界に転移させられたんだと思う」
「ふさわしい? 必要とする世界じゃなくて?」ユリが言う。
「そうとも言えるかも。あるいは特定の要素を欠いている世界へ転移したのか」
「リュウが、その欠けている要素ってことね」ユリが言った。
「なるほど。ジグソーパズルにピースが収まるように、世界に入るわけですね」
レジンがうまいことを言った。
「流れは、やっぱり上流から下流なのかしら?」とメリス。
「それなんだけど、俺たちの場合は違うかも知れない」
「違う? どうしてそう思ったの?」
「えっ? ほら、この世界Hへ来たからだよ」
「ここへ?」
「そう。ちょっと前までは、全然違う世界に飛ばされてただろ? レアな方向に。けど、今回は以前行った世界Sとほぼ同じ世界だった。戻ったというか、少なくとも下流ではないと思う」
「ああ、確かに世界Sとあまり変わらないわね」
「そう。でも、世界Sに戻ったわけでもない」
「なるほど。確かにガニメデと比べたら戻ってますね。でも、全く同じ世界を繰り返している訳でもありません」
レジンも同意して言った。
「確かに謎ね。流れが変わったのかしら?」メリスが面白いことを言った。
「変わるの? 風のように?」ユリも鋭いな。
「まぁ、存在確率が測定できないから曖昧だけどな」
「そうよね。認識は出来ても存在確率は不明だもんね」とメリス。
この多重世界を相手にするのが俺たちの運命なら、こうして少しづつだが手掛かりを探していくしかない。やっと、その一端に触れられたような気がした。
* * *
次の日の朝食後、多重世界について分かっていることをレジンがまとめてくれた。
レジンは和紙に筆で書いたものを衣紋掛けに下げて見せた。ちょっと面白い。
<別世界転移の種類>
・空間転移
指定座標から球体で切り取られる転移
転移の方向は上流から下流
対象世界は繰り返し選択される
・確率要素転移
確率変動要素として転移する(例 リュウ、ヒカリゴケ)
転移方向は不定
対象世界にとって都合のいい転移になる
<転移の特殊事情>
転移先に存在しない絶滅危惧種は発光する
相似体がいる世界には転移しない
<今後の課題>
・確率要素転移のトリガー条件の調査
・確率要素転移の転移方向の調査
「なるほど。さすがレジンだね。分かりやすい」とユリ。
「ほんとよね。ちゃんと種類を区別しなくちゃね」とメリス。
「私たちの転移は『確率要素転移』ってことですよね?」シナノが聞いた。
「はい、そうです。この転移は空間を切り出す転移とは明らかに違います。つまり、私たちが元の世界に戻るには、この確率要素転移を解明する必要があります」
「これですか!」シナノは目標がはっきりして、やる気が出たようだ。
「これなんだ!」セリーもだ。
「ただ、この二種類の転移が選ばれる理由は分かりません。リュウさんの転移は、確実に確率要素転移になるようですが」
「確かにな」やっぱ、俺のせいなのか?
「もちろん、リュウさんに連れて帰って貰います!」とシナノ。
「そだね」とセリー。
逃げられそうにないな。
「転移のトリガーって?」とメリス。
「これは、転移を発生させる原因のことです。これが分かれば自由に転移できるかもしれません」
「そうだな」
「今までは転移まで一月くらいと言っていましたが、もっと明確な方法を見つけたいところです」
「うん。今まではなんとかなったが、下手するとガニメデで一生を終える可能性もあったわけだしな」と俺は素直な感想を言った。
「そ、そうか! 結構ヤバかったんだ!」とメリス。
「うわっ! ヤバすぎっ!」と改めて驚くユリ。
「逆に言えば、住みやすい世界に行ったら何もしないという選択肢もあるか? まぁ、俺たちは選ばないけど」
「あ、それいいかも。天国みたいな世界があったら、私戻らないかも」
おいっ。俺たち、一蓮托生なんだけど? メリスにとって天国でも俺にとって天国とは限らないんだけど?
てか、天国って住みやすいのか?
「そだね~、夢のような世界があったらいいね~っ」
いや、それ絶対ヤバいって。絶対消える直前とかだろ。
「ふふふっ」
「いいなぁ」
シナノとセリーが何を想像しているかは、全くわからない。
「そもそも、そんな満たされた世界に転移できるんだろうか?」
「ああ、確かに。満たされていたら弾かれそうですね。今までの転移は、世界に問題があるから呼び込まれたのかもしれません」レジンが言った。
「そうだよな。俺たちって、いいように使われてるな」
「わらわは、どうしたもんじゃろう?」とツウ姫。
「そうですね」ツウ姫2も戸惑っているようだ。
あれ?
「ツウ姫2、何でいるの?」俺は、ハタと気が付いた。
「え? もう、わらわと一緒で羽衣スーツ着たから同じ運命ではないのか?」
「いや。それは、わからん。っていうか、転移させたらマズいだろ?」
「あ~っ、でも、もう無理なんじゃない?」メリスが言う。
「そうだよね。たぶんリュウと一緒に転移しちゃう」ユリも。
「多分このスーツ付けた時点で確率が変動してますね」とレジン。
レジンもそのつもりで着せたんかい!
「だって、いきなり連れ出しちゃ可哀相だよ」と言ってツウ姫2を見た。
「私、大丈夫です。覚悟してます」覚悟してるんだ。
「そうか。まぁ、良く分からない理由で転移してるから、必ず転移するとも言えないんだけど。じゃ、そのつもりでいてくれ」
「はい。分かりました」
意外と芯のしっかりした人なのかも知れない。
* * *
そんなわけで、俺たちは「転移トリガー」と「転移の方向を決める方法」を探すことに専念することになるのだが……。
「わらわは何を頑張れば良いのじゃ?」
レジンの話の後、ツウ姫が聞いて来た。
「そうですね、姉さま」とツウ姫2。そう言えばそうだな。俺以上に専門知識もないし。彼女のいる理由はなんだろう?
「そうだな。ツウ姫たちは、存在自体が謎だ」
「おお、そうじゃ。リュウ殿、謎の女を調べるのじゃ!」
「謎の女2もいます!」
「謎のままでいいだろ」
「いけず」
「ほんに」
「相似体がいる世界には転移しない」
これが、久しぶりに俺たちが見つけた多重世界の法則かも知れない。
例のドッペルゲンガーには会わないというアレだ。
しかし、これ以外にも多重世界の性質が見えて来た。
俺たちの転移は、多重世界が確率の変動を吸収するために起こしているのかも知れないということだ。
「俺は、自分たちに相応しい世界に転移させられたんだと思う」
「ふさわしい? 必要とする世界じゃなくて?」ユリが言う。
「そうとも言えるかも。あるいは特定の要素を欠いている世界へ転移したのか」
「リュウが、その欠けている要素ってことね」ユリが言った。
「なるほど。ジグソーパズルにピースが収まるように、世界に入るわけですね」
レジンがうまいことを言った。
「流れは、やっぱり上流から下流なのかしら?」とメリス。
「それなんだけど、俺たちの場合は違うかも知れない」
「違う? どうしてそう思ったの?」
「えっ? ほら、この世界Hへ来たからだよ」
「ここへ?」
「そう。ちょっと前までは、全然違う世界に飛ばされてただろ? レアな方向に。けど、今回は以前行った世界Sとほぼ同じ世界だった。戻ったというか、少なくとも下流ではないと思う」
「ああ、確かに世界Sとあまり変わらないわね」
「そう。でも、世界Sに戻ったわけでもない」
「なるほど。確かにガニメデと比べたら戻ってますね。でも、全く同じ世界を繰り返している訳でもありません」
レジンも同意して言った。
「確かに謎ね。流れが変わったのかしら?」メリスが面白いことを言った。
「変わるの? 風のように?」ユリも鋭いな。
「まぁ、存在確率が測定できないから曖昧だけどな」
「そうよね。認識は出来ても存在確率は不明だもんね」とメリス。
この多重世界を相手にするのが俺たちの運命なら、こうして少しづつだが手掛かりを探していくしかない。やっと、その一端に触れられたような気がした。
* * *
次の日の朝食後、多重世界について分かっていることをレジンがまとめてくれた。
レジンは和紙に筆で書いたものを衣紋掛けに下げて見せた。ちょっと面白い。
<別世界転移の種類>
・空間転移
指定座標から球体で切り取られる転移
転移の方向は上流から下流
対象世界は繰り返し選択される
・確率要素転移
確率変動要素として転移する(例 リュウ、ヒカリゴケ)
転移方向は不定
対象世界にとって都合のいい転移になる
<転移の特殊事情>
転移先に存在しない絶滅危惧種は発光する
相似体がいる世界には転移しない
<今後の課題>
・確率要素転移のトリガー条件の調査
・確率要素転移の転移方向の調査
「なるほど。さすがレジンだね。分かりやすい」とユリ。
「ほんとよね。ちゃんと種類を区別しなくちゃね」とメリス。
「私たちの転移は『確率要素転移』ってことですよね?」シナノが聞いた。
「はい、そうです。この転移は空間を切り出す転移とは明らかに違います。つまり、私たちが元の世界に戻るには、この確率要素転移を解明する必要があります」
「これですか!」シナノは目標がはっきりして、やる気が出たようだ。
「これなんだ!」セリーもだ。
「ただ、この二種類の転移が選ばれる理由は分かりません。リュウさんの転移は、確実に確率要素転移になるようですが」
「確かにな」やっぱ、俺のせいなのか?
「もちろん、リュウさんに連れて帰って貰います!」とシナノ。
「そだね」とセリー。
逃げられそうにないな。
「転移のトリガーって?」とメリス。
「これは、転移を発生させる原因のことです。これが分かれば自由に転移できるかもしれません」
「そうだな」
「今までは転移まで一月くらいと言っていましたが、もっと明確な方法を見つけたいところです」
「うん。今まではなんとかなったが、下手するとガニメデで一生を終える可能性もあったわけだしな」と俺は素直な感想を言った。
「そ、そうか! 結構ヤバかったんだ!」とメリス。
「うわっ! ヤバすぎっ!」と改めて驚くユリ。
「逆に言えば、住みやすい世界に行ったら何もしないという選択肢もあるか? まぁ、俺たちは選ばないけど」
「あ、それいいかも。天国みたいな世界があったら、私戻らないかも」
おいっ。俺たち、一蓮托生なんだけど? メリスにとって天国でも俺にとって天国とは限らないんだけど?
てか、天国って住みやすいのか?
「そだね~、夢のような世界があったらいいね~っ」
いや、それ絶対ヤバいって。絶対消える直前とかだろ。
「ふふふっ」
「いいなぁ」
シナノとセリーが何を想像しているかは、全くわからない。
「そもそも、そんな満たされた世界に転移できるんだろうか?」
「ああ、確かに。満たされていたら弾かれそうですね。今までの転移は、世界に問題があるから呼び込まれたのかもしれません」レジンが言った。
「そうだよな。俺たちって、いいように使われてるな」
「わらわは、どうしたもんじゃろう?」とツウ姫。
「そうですね」ツウ姫2も戸惑っているようだ。
あれ?
「ツウ姫2、何でいるの?」俺は、ハタと気が付いた。
「え? もう、わらわと一緒で羽衣スーツ着たから同じ運命ではないのか?」
「いや。それは、わからん。っていうか、転移させたらマズいだろ?」
「あ~っ、でも、もう無理なんじゃない?」メリスが言う。
「そうだよね。たぶんリュウと一緒に転移しちゃう」ユリも。
「多分このスーツ付けた時点で確率が変動してますね」とレジン。
レジンもそのつもりで着せたんかい!
「だって、いきなり連れ出しちゃ可哀相だよ」と言ってツウ姫2を見た。
「私、大丈夫です。覚悟してます」覚悟してるんだ。
「そうか。まぁ、良く分からない理由で転移してるから、必ず転移するとも言えないんだけど。じゃ、そのつもりでいてくれ」
「はい。分かりました」
意外と芯のしっかりした人なのかも知れない。
* * *
そんなわけで、俺たちは「転移トリガー」と「転移の方向を決める方法」を探すことに専念することになるのだが……。
「わらわは何を頑張れば良いのじゃ?」
レジンの話の後、ツウ姫が聞いて来た。
「そうですね、姉さま」とツウ姫2。そう言えばそうだな。俺以上に専門知識もないし。彼女のいる理由はなんだろう?
「そうだな。ツウ姫たちは、存在自体が謎だ」
「おお、そうじゃ。リュウ殿、謎の女を調べるのじゃ!」
「謎の女2もいます!」
「謎のままでいいだろ」
「いけず」
「ほんに」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる