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7 共感能力
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よく分からないが、俺は神海探偵社の臨時社員になったらしい。
怪しい探偵社だが。
ともかく、次に神海探偵社に出社して呆れたのは、意次の席の後ろにこんな額縁を掲げていたからだ。
『なるべく穏便に、波風立てないように』
「これ、社訓ですか? 前からありましたっけ?」
「何言ってるんだ。さっき描いたばかりだ。なかなかの名言だろ?」知りません。
神海意次は悪びれもせず言った。
もしかして、いつも波風立ててる?
「そんなことより、仕事の話だ」
意次は俺の考えなど気にせず話始めた。
俺は意次の机の前にある接客テーブルについて、神海希美が淹れてくれたコーヒーを飲みながら彼の話を聞いた。
* * *
分かってはいたが、ここは探偵社ではない。
探偵社と一応看板には出ているが一般の浮気調査とかは受け付けていない。探偵社の看板は単なる隠れ蓑というわけだ。一応、申し訳程度にそれらしいこともするようだが、それは偽装工作だという。
「まずは、俺達の能力について、ちゃんと知っているか確認する」と意次。
「はい」
「その後、この能力の訓練をしてもらう。使い方や注意事項もあるからな」
「なるほど」
なんだか今更な気がした。それって、使う前に言うんじゃないのかな?
「ミッションをこなすのはその後だ。その時までに仲間に入るかどうか考えておけ」
「わかりました」
ミッションは正式な一族に加わってかららしい。
つまり、それまでは仮採用のようなものなのだろう。
「じゃ、まずは能力についてだ」
「はい」
「俺達は、特殊な能力を持っているが、この能力には二つの要素が必要だ」
いきなり、極秘情報っぽい話だな。
「二つの要素ですか」
「そうだ。人間に本来備わっている要素と、能力を実行するメカニズム。起動装置と言ってもいいものだ」
「起動装置ですか?」
俺は驚いた。
超能力みたいなものはともかく、麗華がそんな装置を使ったところを見ていないからだ。
「起動装置については、正式なミッションをこなすまでは明かせない」
「分かりました」
その装置を使ったから、すぐに能力を使えるのか?
「ただ、君には既に特殊な能力が備わっているのも事実だ。これがもう一つの要素だ。少なくとも、その性質を君は持っている」
「俺に特殊な性質ですか?」いつの間に?
「そうだ。それを俺たちは『共感能力』と言っている」
『共感能力』か。
「これについては使える者と使えない者がいる。理由はまだ研究中だが、君が使える事は証明された」
ああ、確かに俺は未来に飛べたもんな。
もしかして、飛べなかったら冗談で済ますつもりだったのかな?
麗華を見ると頷いた。
「そうなんですか」
「それ自体は、それほど特殊という訳ではない。単なる、性質だ」
なんだ。脅かすなよ。俺は特殊な人間かと思うところだったぞ。
ちょっと期待したけど。
「ただし、だからと言って、今の君が普通という訳でもない」どっちだよ。
「この能力をちゃんと使えたからな」
意次はちょっと含み笑いのような表情をした。
ちゃんとって?
十年後に飛んだときは、かなり怪しかったけど?
この能力ってコントロールが難しいのか?
「もしかして危険なんですか? 後遺症が出るとか?」
「肉体的な危険はないが、精神的には負荷が掛かる場合もある。そういう意味でも適性が必要だ」
「適性がないと、ちゃんと使えない?」
「そうだ。この能力、正しくは『別世界共感能力』と言うんだが、君にはこの『別世界共感能力』に対する適性があったわけだ」
「はぁ」
適当に飛んだだけだけど?
「あとは起動装置さえあれば、いつでも我々の活動に参加することが出来る」
準備オッケーってことか?
「もしかして、未来へ飛べることは飛べても、違ったところへ飛んでしまう人もいるとか?」
「おう、感がいいな。そういうことだ」
なるほど。俺は未来へ飛べるだけじゃなく、目的の日時へ飛べたからな。思惑と違う未来へ飛べても意味はない。
「確かに、十年後の自分と言っても漠然としていますしね」
「そういうことだ。知らない場所に行くのが難しいのと同じだ。その上、君は行った先で何度も時間移動をしたらしいじゃないか」
ああ、確かに必要な情報が見つかるまで何日か日時をずらしたな。
「まだ知らない時間に飛んでミッションをクリアするというのは、簡単な事じゃないんだ。だが、君は初めてなのに目的の時間に飛んだだけじゃなく、必要な情報を持って帰って来た」
ちょっと横道にそれたりもしたけどな。
「つまり、君はミッションをクリアする能力があることを証明してみせたという訳だ。見事にな!」
何故か、ドヤ顔の意次。
確かに、今思えば簡単な話じゃなかったな。
麗華に言われるがままに飛んだだけだけど。
「単純にはいかないケースもあるんですか?」
「そうだな。何か思い当たるのか? 飛んだ先でどう動くかは、自分だけが頼りだからな」
「ああ、そうですね」
「まぁ、今日はこんなところでいいだろう。その気があれば、また続きを話そう」
神海意次はそう言って話を締めくくった。
結構やばい話を聞いてしまった気もするけど本当に大丈夫なんだよな?
* * *
とにかく、帰ってから自分の中で整理する時間が必要だと思った。
ちょっと情報が多すぎるからだ。
だが、ちょっと気になることもあった。
俺は、希美が入れてくれたコーヒーのお代わりを飲みながら聞いてみた。
「この能力は、他人にも飛べるんですか?」
「おおっ。いい質問だ」いい質問なんだ。
「この能力の飛び先は自分だけだ。他人には飛べない」意次は即答した。
「ということは、俺がいる時間にしか飛べないと言うことですね?」
「そういうことだ。その意味で、この能力を使っている限り、不慮の事故で死ぬことは無い」
あっ、なるほど。
未来に自分がいるんだからな。死ぬはずはない。
そう考えると、これはとてつもない能力だと思った。
未来が普通にあるのなら、それまでの時間は保証される訳だからな!
この能力を得るためなら、人はどれだけ大枚をはたくだろう?
「な? 凄いだろ?」
意次は俺の考えを見透かしたように言った。たぶん、俺は相当驚いた顔をしてるんだろう。
「ビビりました」
でも、普通にしていればそうだろうけど自分の意志で未来は変えられる筈だよな?
とすれば、完全に保証されているわけではないだろうとも思う。
怪しい探偵社だが。
ともかく、次に神海探偵社に出社して呆れたのは、意次の席の後ろにこんな額縁を掲げていたからだ。
『なるべく穏便に、波風立てないように』
「これ、社訓ですか? 前からありましたっけ?」
「何言ってるんだ。さっき描いたばかりだ。なかなかの名言だろ?」知りません。
神海意次は悪びれもせず言った。
もしかして、いつも波風立ててる?
「そんなことより、仕事の話だ」
意次は俺の考えなど気にせず話始めた。
俺は意次の机の前にある接客テーブルについて、神海希美が淹れてくれたコーヒーを飲みながら彼の話を聞いた。
* * *
分かってはいたが、ここは探偵社ではない。
探偵社と一応看板には出ているが一般の浮気調査とかは受け付けていない。探偵社の看板は単なる隠れ蓑というわけだ。一応、申し訳程度にそれらしいこともするようだが、それは偽装工作だという。
「まずは、俺達の能力について、ちゃんと知っているか確認する」と意次。
「はい」
「その後、この能力の訓練をしてもらう。使い方や注意事項もあるからな」
「なるほど」
なんだか今更な気がした。それって、使う前に言うんじゃないのかな?
「ミッションをこなすのはその後だ。その時までに仲間に入るかどうか考えておけ」
「わかりました」
ミッションは正式な一族に加わってかららしい。
つまり、それまでは仮採用のようなものなのだろう。
「じゃ、まずは能力についてだ」
「はい」
「俺達は、特殊な能力を持っているが、この能力には二つの要素が必要だ」
いきなり、極秘情報っぽい話だな。
「二つの要素ですか」
「そうだ。人間に本来備わっている要素と、能力を実行するメカニズム。起動装置と言ってもいいものだ」
「起動装置ですか?」
俺は驚いた。
超能力みたいなものはともかく、麗華がそんな装置を使ったところを見ていないからだ。
「起動装置については、正式なミッションをこなすまでは明かせない」
「分かりました」
その装置を使ったから、すぐに能力を使えるのか?
「ただ、君には既に特殊な能力が備わっているのも事実だ。これがもう一つの要素だ。少なくとも、その性質を君は持っている」
「俺に特殊な性質ですか?」いつの間に?
「そうだ。それを俺たちは『共感能力』と言っている」
『共感能力』か。
「これについては使える者と使えない者がいる。理由はまだ研究中だが、君が使える事は証明された」
ああ、確かに俺は未来に飛べたもんな。
もしかして、飛べなかったら冗談で済ますつもりだったのかな?
麗華を見ると頷いた。
「そうなんですか」
「それ自体は、それほど特殊という訳ではない。単なる、性質だ」
なんだ。脅かすなよ。俺は特殊な人間かと思うところだったぞ。
ちょっと期待したけど。
「ただし、だからと言って、今の君が普通という訳でもない」どっちだよ。
「この能力をちゃんと使えたからな」
意次はちょっと含み笑いのような表情をした。
ちゃんとって?
十年後に飛んだときは、かなり怪しかったけど?
この能力ってコントロールが難しいのか?
「もしかして危険なんですか? 後遺症が出るとか?」
「肉体的な危険はないが、精神的には負荷が掛かる場合もある。そういう意味でも適性が必要だ」
「適性がないと、ちゃんと使えない?」
「そうだ。この能力、正しくは『別世界共感能力』と言うんだが、君にはこの『別世界共感能力』に対する適性があったわけだ」
「はぁ」
適当に飛んだだけだけど?
「あとは起動装置さえあれば、いつでも我々の活動に参加することが出来る」
準備オッケーってことか?
「もしかして、未来へ飛べることは飛べても、違ったところへ飛んでしまう人もいるとか?」
「おう、感がいいな。そういうことだ」
なるほど。俺は未来へ飛べるだけじゃなく、目的の日時へ飛べたからな。思惑と違う未来へ飛べても意味はない。
「確かに、十年後の自分と言っても漠然としていますしね」
「そういうことだ。知らない場所に行くのが難しいのと同じだ。その上、君は行った先で何度も時間移動をしたらしいじゃないか」
ああ、確かに必要な情報が見つかるまで何日か日時をずらしたな。
「まだ知らない時間に飛んでミッションをクリアするというのは、簡単な事じゃないんだ。だが、君は初めてなのに目的の時間に飛んだだけじゃなく、必要な情報を持って帰って来た」
ちょっと横道にそれたりもしたけどな。
「つまり、君はミッションをクリアする能力があることを証明してみせたという訳だ。見事にな!」
何故か、ドヤ顔の意次。
確かに、今思えば簡単な話じゃなかったな。
麗華に言われるがままに飛んだだけだけど。
「単純にはいかないケースもあるんですか?」
「そうだな。何か思い当たるのか? 飛んだ先でどう動くかは、自分だけが頼りだからな」
「ああ、そうですね」
「まぁ、今日はこんなところでいいだろう。その気があれば、また続きを話そう」
神海意次はそう言って話を締めくくった。
結構やばい話を聞いてしまった気もするけど本当に大丈夫なんだよな?
* * *
とにかく、帰ってから自分の中で整理する時間が必要だと思った。
ちょっと情報が多すぎるからだ。
だが、ちょっと気になることもあった。
俺は、希美が入れてくれたコーヒーのお代わりを飲みながら聞いてみた。
「この能力は、他人にも飛べるんですか?」
「おおっ。いい質問だ」いい質問なんだ。
「この能力の飛び先は自分だけだ。他人には飛べない」意次は即答した。
「ということは、俺がいる時間にしか飛べないと言うことですね?」
「そういうことだ。その意味で、この能力を使っている限り、不慮の事故で死ぬことは無い」
あっ、なるほど。
未来に自分がいるんだからな。死ぬはずはない。
そう考えると、これはとてつもない能力だと思った。
未来が普通にあるのなら、それまでの時間は保証される訳だからな!
この能力を得るためなら、人はどれだけ大枚をはたくだろう?
「な? 凄いだろ?」
意次は俺の考えを見透かしたように言った。たぶん、俺は相当驚いた顔をしてるんだろう。
「ビビりました」
でも、普通にしていればそうだろうけど自分の意志で未来は変えられる筈だよな?
とすれば、完全に保証されているわけではないだろうとも思う。
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