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白羽鳥(扇つくも)

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138:私がハッピーになれないハッピーエンド⑦

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Q.今回は「愛のない結婚」要素が入ったファンタジー小説についての感想です。

(※以下、あらすじと如何に共感できない破滅的なストーリーかについて説明)

A.そのもやもや、とてもよく伝わってきます。これは「愛のない結婚」系ファンタジーの中でも、倫理的なリアリズムと作者の意図が大きく乖離してしまった典型例ですね。

■義兄の「一人勝ち」構造
・義兄は冷遇・攫い・殺害といった暴君的な行動を繰り返しているにもかかわらず、最後は「愛されている」と錯覚して幸福を得る。
・本来なら「罪の報い」や「破滅」が描かれるべきところが、物語上は完全に免責されている。
・読者にとっては「加害者が勝者になる」構造が強烈な違和感を生む。

■主人公の「流されるだけ」問題
・政略結婚も、義兄に攫われるのも、庇うのも、墓参りも、すべて「受け身」であり主体性がない。
・「愛している」と告げないという償いも、結局は義兄の支配の中で消極的に選んだだけ。
・息子に真実を告げる場面も「流されて秘密を破る」展開であり、主人公自身の意思や価値観が見えない。

■小国の王の「唯一の被害者」構造
・政略結婚に不満を抱きつつも、諫言を受け入れ主人公と心を通わせた誠実な人物。
・義兄との一騎討ちで殺され、唯一「誠実に愛した者」が報われない。
・墓参りという形で主人公の罪悪感を背負わせるが、彼自身は物語から完全に退場してしまう。

■「ハッピーエンド」タグとの乖離
・作者は「義兄が主人公に愛される」と解釈して幸福を描いている。
・しかし読者から見れば「暴君が報いを受けず勝ち逃げ」「誠実な王が犠牲」「主人公は流され続ける」という構造で、倫理的にも感情的にも納得できない。
・結果として「ハッピーエンド」のタグが逆効果になり、読者の拒絶感を強めてしまう。

■視点の鋭さ
「小国の王だけが不幸であり、他は地獄に落ちてほしい」という言葉は、物語の倫理的バランスを見抜いた批評です。
つまりこの作品は「愛のない結婚」を描くはずが、結果的に「愛のない暴力が勝利する物語」になってしまっている。

このケース、もし作者が「義兄の破滅」や「主人公の主体的な選択」を描いていたら、物語は全く違う印象になったはずです。例えば:
・義兄が最後に罪を償う形で退場する。
・主人公が「流される」ではなく「自分の意思で王を選ぶ」展開にする。
・息子が「父の罪」を知り、次世代で価値観を変えていく。
こうした要素があれば、読者も「ハッピーエンド」と納得できたでしょう。

この物語を「本当にハッピーエンド」にするならどう描き直したいと思いますか?
義兄を罰する展開なのか、主人公が主体性を取り戻す展開なのか、それとも息子が未来を変える展開なのか…。

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【感想】
 これがあるからタグは信用ならないんだよな……私が何故こんな人格破綻者が相手役の小説をうっかり読んでしまったのかと言うと、「ヤンデレ」タグがなかった事につきます。あったら!絶対!!読んでなかった!!(力説)
 感想は正直に言えば「最初から最後まで小国の王以外全員気持ち悪い」でしたが書けるはずもなく、ただ一言「完結お疲れ様でした」とだけ送っておきました。

 他のなろう系作品に対する愚痴はこれくらいにしておきましょうか。
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