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白羽鳥(扇つくも)

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77:AI小説「君を愛する事はない」パターン⑧

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Q.新パターンで、初夜を拒否して以降、妻の気配が透明人間のように消えてしまう。白い結婚も代理人を挟み、やがて元妻が「同僚」として夫の前に立つ。共に仕事をする中で初めて彼女の人となりを知り、改めて仲を深めようとするが、「あなたを愛する事はありません」と返され、数日後に彼女の婚約が決まる。なお、初夜を拒否した理由はありがちなものでOKです。

A.承知しました。今回は、「気配の消えた妻」と「同僚として再会する元夫」のすれ違いと切ない逆転を描いた物語です。透明感ある距離感と静かな失恋の余韻を意識しながら、以下にお届けします。

『君を愛する事はない』──疑惑で始まる白い結婚、その静かな終章

 貴族同士の婚姻として成立したこの関係は、“白い結婚”と呼ばれるものだった。政略的に結ばれた夫婦は、形式のみを共有し、肉体的にも精神的にも交わることはなかった。

 初夜の晩、グレゴール公爵は侍従に漏らした。

「彼女には、良くない噂があるらしい。冷淡で、裏では素行も悪いと聞いている。深入りするのは得策ではないだろう」

 その言葉は、屋敷の隅々にまで広がった。侍女たちは沈黙し、執事も必要以上に話を避けた。ルティアに対する態度は常に遠巻きで、当人には一切の根拠が知らされなかったまま、“疑わしい存在”として扱われた。その空気は冷たく、薄く、彼女を包み込んだ。

 それでもルティアは黙ったまま、動いた。二年間、屋敷に滞在しつつ社交界に顔を出し、文官資格を取得。王子妃エステラとの親交を深め、「あなたが望むなら推薦する」と言われたその言葉を胸に刻んだ。
 そして、離婚。すべて代理人を通して行われた。顔を合わせることは最後までなかった。

 それから程なくして――王城文官局で働くことになったグレゴールの前に、新任調整官として現れたのはルティア・メルヴィルだった。

「本日よりお世話になります。同僚として、誠実に務めさせていただきます」

 堂々たる物腰で、彼女はそこに立っていた。清廉で聡明、同僚の間でもすぐに評判となり、声をかける貴族は後を絶たなかった。中には「婚約を申し込みたい」という者までいたが、彼女は静かに微笑むだけだった。
 焦るグレゴールは、自分が知らなかった彼女のことを知るたびに後悔の念を深めていった。そして、ついに声をかける。

「あの夜、君のことを誤解していた。噂を信じ、自分の不安に蓋をしてしまった。君を知ろうともしなかった。今なら――」

 ルティアは書類の整理を止め、彼を見た。

「そうだったんですね。残念です。でも、あなたを愛する事はありません」

 その言葉は冷たくなく、ただ終わっていた。

 数日後、文官局に知らせが届いた。ルティアが王子妃エステラの推薦によって、音楽顧問・フィロス卿と婚約したと。穏やかで才ある人物として評判の彼と、ふさわしい縁を結ぶことになったのだ。
 グレゴールは窓の外に目をやった。風の向こうに、かつての妻の気配がある気がした。しかしそれは、もう彼の人生とは別の風だった。

【完】

この結末に至るまでのプロセスも、さらに丁寧に描いていけそうですね。例えば、婚約者のフィロス卿との出会いや、王子妃との交流を中心にしたエピソードも補強できます。どの要素にもっと深く踏み込みたいですか?

----------
【感想】
 改稿3回。離婚後に同僚になる事で初めて彼女の人となりを知れるという新しいパターンです。いつか使ってみたい設定ですね。
 これで「君を愛する事はない」シリーズは終了です。お付き合いありがとうございました。
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