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第一章
佐藤は哲学は苦手だがシュクルは哲学者風な服装
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「ポワール、調子はどう?旅に行けそうか?」
もうすぐ南に向けて出発なので、ポワールの調子を確認する。荷馬車も軽く掃除をし、車輪などの調子も見る。
「フシュッ(いいよ)」
カミーユは元気そうに見えるが本調子ではない。生死を彷徨っていたのでそう簡単には回復しないのだろう。今回はさすがに南の旅には連れて行けないので、グリフォンが学校の横にいる事をギルドに報告し、ギルドタグを頂いたので付けておいた。
その時にギルド員がカミーユの調査に来たのだが、カミーユはシュクルと共に育ったからか人の言葉を少し理解するし、人間を仲間と意識しているみたいだとか。
そして人には手を出さない事を約束させた。
カミーユにはこの付近の森で、魔獣が人里に下りない様に見張ってもらう仕事をする。その報酬としてギルドから魔獣肉を分けてもらえる事になった。
家族に出発の報告をし、また旅に出る。まずはムース辺境伯領のある東に行き、そこから街道を南下する予定だ。
「荷馬車の幌もあるし、ニーチェは寝てていいよ。エロチェリーは痴漢行為や下着泥棒をしないように」
「くぅん~(涙)」
「おい絶対にするなよ?嫌だぞ、身内から性犯罪者が出るなんて笑えない」
佐藤はとある日の姉との会話を思い出していた。
『今日電車で痴漢に会ったんだよ。マジ最悪』
『ねーちゃんの事だから電車内でキレたりしたんじゃないの?』
『アホか?だからお前はサイレンヘッドみたいな顔なんだよ。いいか?痴漢は逃げ道を幾重にも用意してるんだ。例えば手の平じゃなくて手の甲なら、たまたま当たっちゃったとか言い訳するし、冤罪だ!とか言われたら一瞬こっちが悪者みたいな雰囲気にもなる。このブス!お前なんか触るかよ!証拠を出せ!とか暴言を吐かれる事もある』
『え?じゃあどうすんの?』
『昔ながらの錆びた安全ピンで刺したいが、なかなかな。スマホで証拠を撮れればいいけど難しい。アプリや防犯グッズもあるが、使うのをためらってしまう事もある。女性専用車両はあるが時間がない朝には遠いのだ。たまに思うよ、この痴漢の家族は父親や旦那の痴漢行為を知ったらどう思うのかな?ってな』
『恥ずかしいな⋯⋯父親が痴漢で逮捕とか。家庭崩壊するわ』
はぁ、まさか異世界で痴漢獣の飼い主になるなんて⋯⋯あの話の時、姉の苦労話を適当に流した罰が今頃になって返ってきたのかもしれない。嬉しくもない痴漢関連ポイントゲットか。
まだ肌寒い道を白い息を吐きながらゆっくりと進む。森の中からは雪解け水が流れる沢の音や鳥の声が聞こえ、シュクルは自然の奏でる音楽に癒される。
数時間後、ムース辺境伯の要塞に着いた。今日はここで一泊するのだ。
「ギルド長もいたんですね。もう調査を始めたんですか?」
「そうね~でも特に変化はなかったわ~春の訪れは遅い気がするけれど~」
厳しい冬だったので春が来るのが遅めなのだろう。だが森に異常がなかったのは良かったのではないだろうか。でもな⋯⋯
「ギルド長は動物や魔獣を見ましたか?それは本当に動物や魔獣でしたか?」
「えぇ~?なにそれ?哲学?」
私はぴんぐぅの卵関連の報告をギルド長にした。
「え?それ本当?間違いない~?!その卵は宿主に成り代わるのね?」
「トーマス先生は変人ですが優秀ですし、実際にこの目で見ていますから正しいと思いますよ。詳しくは先生が研究してる最中だと思いますが」
「シュクル~お手柄よ~じゃ!私は王都に行くわ~!またね~」
「え?もう夜ですよ?――あぁ行っちゃった⋯⋯」
ギルド長は何か気になる事でも王都にあるのだろうか。さすがに王都までは浸食されていないと思うが⋯⋯
きっとこのまま放置していたらヴィクトワール王国の生態系に関わるのかもしれない。ギルド長は北を任されている獣王らしいからな。
シュクルは先日泊まった客室にニーチェと淫獣と共に向かう。
「あ!お茶の女神!こんばんは!」
「お邪魔しております~」
タンポポの根を押していた料理人だ。
「ジャガイモの姫、ごきげんよう」
「ど、どうも」
じゃがいもを蒸かしてくれた侍女さんだ。
「あ、エぁ下着の方ですね。こんばんは」
「⋯⋯どうも」
エロガキはエロ下着の方と言おうとしたな。それより目線がシュクルの顔より下じゃないか?着てないぞ!エロ下着なぞ。
女性になったからわかる。男のエロ目線は男が思うより、女性は気づいている。
「チチ!チッチ(乳!友)」
「おい、エロガキに共感するなよ」
エロはエロを敏感に察知するのか? 類友的な?エロ友は止めろ。
頭痛がしてきた私は早めにベッド入って明日からの南下の旅に備える事にした。
――王都第三騎士団団長室――
「ボリスいる~?」
「何だセリーヌこんな朝から。今日は忙しいんだがな。で、何だ?」
セリーヌは一昨日前、シュクルからもたらされた情報を聞いて、ずっと気になっていた事が繋がった気がした。
「ジュラ・モーザン辺境伯はどう~?何か進展あった~?」
「ない。何を聞いても自白剤を使っても何もわからない。本当にあれはジュラ・モーザン辺境伯なのか」
ジュラ・モーザン辺境伯はテクノポリス皇国と繋がっていた件で、王都騎士団の管理する牢獄にいる。昔のジュラ・モーザンは真面目で国を、領民を愛している人間だった。
なぜテクノポリス皇国と手を組んだのか、何か不満があったのか聞いても何も答えない。
「ねぇ?北で卵を植え付けられる事件が起きているのよ――」
私はボリスにシュクルから聞いた謎の卵の存在、その卵が宿主に成り代わる可能性を伝えた。
「⋯⋯それでは牢獄のジュラ・モーザンはその成り代わりの可能性があるのか?」
「さあ?可能性の一つよ~監獄で本人を見てもいい~?」
正直すごく興味がある。絶対ナルシス・ラ・クロワサント伯爵も気になる案件だと思うから教えてあげましょ~
「ポム~手紙を届けてね~ナルシスの所よ~」
「しかし、よく気づいたな卵が宿主に成り代わるなぞ。見た事も聞いた事も無い」
「うちの子と、確かトーマス・ル・ギルダス先生だったかしら~?変人だけど優秀な方らしいわね~二人で発見したみたいよ~」
シュクルの師匠であるトーマス先生は、魔植物や毒草研究の為にそれらが多いパックの町に住んでいて、ギルドでもその知識をギルド員に教えてくれている。
「この件が事実なら表彰物だな」
「あら~ポムが帰って来たわ~⋯⋯ふふ~今すぐ走って来るそうよ~」
さてさて偽ジュラ・モーザン辺境伯とご対面に参りましょう~
もうすぐ南に向けて出発なので、ポワールの調子を確認する。荷馬車も軽く掃除をし、車輪などの調子も見る。
「フシュッ(いいよ)」
カミーユは元気そうに見えるが本調子ではない。生死を彷徨っていたのでそう簡単には回復しないのだろう。今回はさすがに南の旅には連れて行けないので、グリフォンが学校の横にいる事をギルドに報告し、ギルドタグを頂いたので付けておいた。
その時にギルド員がカミーユの調査に来たのだが、カミーユはシュクルと共に育ったからか人の言葉を少し理解するし、人間を仲間と意識しているみたいだとか。
そして人には手を出さない事を約束させた。
カミーユにはこの付近の森で、魔獣が人里に下りない様に見張ってもらう仕事をする。その報酬としてギルドから魔獣肉を分けてもらえる事になった。
家族に出発の報告をし、また旅に出る。まずはムース辺境伯領のある東に行き、そこから街道を南下する予定だ。
「荷馬車の幌もあるし、ニーチェは寝てていいよ。エロチェリーは痴漢行為や下着泥棒をしないように」
「くぅん~(涙)」
「おい絶対にするなよ?嫌だぞ、身内から性犯罪者が出るなんて笑えない」
佐藤はとある日の姉との会話を思い出していた。
『今日電車で痴漢に会ったんだよ。マジ最悪』
『ねーちゃんの事だから電車内でキレたりしたんじゃないの?』
『アホか?だからお前はサイレンヘッドみたいな顔なんだよ。いいか?痴漢は逃げ道を幾重にも用意してるんだ。例えば手の平じゃなくて手の甲なら、たまたま当たっちゃったとか言い訳するし、冤罪だ!とか言われたら一瞬こっちが悪者みたいな雰囲気にもなる。このブス!お前なんか触るかよ!証拠を出せ!とか暴言を吐かれる事もある』
『え?じゃあどうすんの?』
『昔ながらの錆びた安全ピンで刺したいが、なかなかな。スマホで証拠を撮れればいいけど難しい。アプリや防犯グッズもあるが、使うのをためらってしまう事もある。女性専用車両はあるが時間がない朝には遠いのだ。たまに思うよ、この痴漢の家族は父親や旦那の痴漢行為を知ったらどう思うのかな?ってな』
『恥ずかしいな⋯⋯父親が痴漢で逮捕とか。家庭崩壊するわ』
はぁ、まさか異世界で痴漢獣の飼い主になるなんて⋯⋯あの話の時、姉の苦労話を適当に流した罰が今頃になって返ってきたのかもしれない。嬉しくもない痴漢関連ポイントゲットか。
まだ肌寒い道を白い息を吐きながらゆっくりと進む。森の中からは雪解け水が流れる沢の音や鳥の声が聞こえ、シュクルは自然の奏でる音楽に癒される。
数時間後、ムース辺境伯の要塞に着いた。今日はここで一泊するのだ。
「ギルド長もいたんですね。もう調査を始めたんですか?」
「そうね~でも特に変化はなかったわ~春の訪れは遅い気がするけれど~」
厳しい冬だったので春が来るのが遅めなのだろう。だが森に異常がなかったのは良かったのではないだろうか。でもな⋯⋯
「ギルド長は動物や魔獣を見ましたか?それは本当に動物や魔獣でしたか?」
「えぇ~?なにそれ?哲学?」
私はぴんぐぅの卵関連の報告をギルド長にした。
「え?それ本当?間違いない~?!その卵は宿主に成り代わるのね?」
「トーマス先生は変人ですが優秀ですし、実際にこの目で見ていますから正しいと思いますよ。詳しくは先生が研究してる最中だと思いますが」
「シュクル~お手柄よ~じゃ!私は王都に行くわ~!またね~」
「え?もう夜ですよ?――あぁ行っちゃった⋯⋯」
ギルド長は何か気になる事でも王都にあるのだろうか。さすがに王都までは浸食されていないと思うが⋯⋯
きっとこのまま放置していたらヴィクトワール王国の生態系に関わるのかもしれない。ギルド長は北を任されている獣王らしいからな。
シュクルは先日泊まった客室にニーチェと淫獣と共に向かう。
「あ!お茶の女神!こんばんは!」
「お邪魔しております~」
タンポポの根を押していた料理人だ。
「ジャガイモの姫、ごきげんよう」
「ど、どうも」
じゃがいもを蒸かしてくれた侍女さんだ。
「あ、エぁ下着の方ですね。こんばんは」
「⋯⋯どうも」
エロガキはエロ下着の方と言おうとしたな。それより目線がシュクルの顔より下じゃないか?着てないぞ!エロ下着なぞ。
女性になったからわかる。男のエロ目線は男が思うより、女性は気づいている。
「チチ!チッチ(乳!友)」
「おい、エロガキに共感するなよ」
エロはエロを敏感に察知するのか? 類友的な?エロ友は止めろ。
頭痛がしてきた私は早めにベッド入って明日からの南下の旅に備える事にした。
――王都第三騎士団団長室――
「ボリスいる~?」
「何だセリーヌこんな朝から。今日は忙しいんだがな。で、何だ?」
セリーヌは一昨日前、シュクルからもたらされた情報を聞いて、ずっと気になっていた事が繋がった気がした。
「ジュラ・モーザン辺境伯はどう~?何か進展あった~?」
「ない。何を聞いても自白剤を使っても何もわからない。本当にあれはジュラ・モーザン辺境伯なのか」
ジュラ・モーザン辺境伯はテクノポリス皇国と繋がっていた件で、王都騎士団の管理する牢獄にいる。昔のジュラ・モーザンは真面目で国を、領民を愛している人間だった。
なぜテクノポリス皇国と手を組んだのか、何か不満があったのか聞いても何も答えない。
「ねぇ?北で卵を植え付けられる事件が起きているのよ――」
私はボリスにシュクルから聞いた謎の卵の存在、その卵が宿主に成り代わる可能性を伝えた。
「⋯⋯それでは牢獄のジュラ・モーザンはその成り代わりの可能性があるのか?」
「さあ?可能性の一つよ~監獄で本人を見てもいい~?」
正直すごく興味がある。絶対ナルシス・ラ・クロワサント伯爵も気になる案件だと思うから教えてあげましょ~
「ポム~手紙を届けてね~ナルシスの所よ~」
「しかし、よく気づいたな卵が宿主に成り代わるなぞ。見た事も聞いた事も無い」
「うちの子と、確かトーマス・ル・ギルダス先生だったかしら~?変人だけど優秀な方らしいわね~二人で発見したみたいよ~」
シュクルの師匠であるトーマス先生は、魔植物や毒草研究の為にそれらが多いパックの町に住んでいて、ギルドでもその知識をギルド員に教えてくれている。
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