ショボい人生のやり直し?!絶対に消えたくないので真逆の人生でポイント貯める

亀野内アンディ

文字の大きさ
125 / 206
第一章

サバンは見た

しおりを挟む
「はぁ~体調が悪い気がする」 

近頃腰や下腹部に痛みを感じる。一体何が原因だろう?まだ二十歳なのに下半身辺りの調子が悪いとか男として恥ずかしい気もする。 

「あ、あっち行きましょう」「そ、そうね」 

そして女性から避けられている。これはあの卵が原因に違いない。あの騒動の後、俺は魔術師団長と王宮のお偉いさん達に事情聴取された。

裸の卵が走り回った場所は王宮の大事な会議が行われていた場所で、会議が丁度終了し、たくさんの関係者が廊下を歩いていたそうだ。もちろん俺が咎められる事はなかったが、一度付いたイメージはなかなか覆らないのかもしれない。 


「こら、ぴーちゃん一人で出てきちゃ駄目だぞ?」 

「シュクルさんはいないのかい?」 

「は?」 

王宮警備を担当している魔術師が声をかけてきた。 

「あ!すみません、サバン魔術師でしたか?失礼しました」 

「あぁ。あの、ぴーちゃんとは?」 

そこで俺はあの卵がいまだに俺と同じ姿をしている事を知った。あの卵は卵型に戻ったものだと勝手に思っていたのだ。 

「魔術塔で次期獣王のシュクルさんが十体の精霊の研究や世話をしています」 

「十体もいるのか?」 

高魔力保持者の俺でも魔力をかなり持って行かれたのに、うさぎ獣人の子が卵を十体も一人で世話しているのか?まぁ、俺は彼女に軽々とトイレで吹っ飛ばされたし、腕っぷしはめっちゃ強いだろうが、魔力に関しては獣人は無力に近い。ん?そうか、魔力がないからお世話が出来るのかもしれないな。 

気になった俺は魔術塔に見に行ってみる事にした。 

「こんにちは。ここに精霊がいると聞いたんだが」 

「え?ぴーちゃん?会話が上手になったね」「あれ?皆は置いて帰って来ちゃったのかい?」 

「⋯⋯私はサバンですが、ぴーちゃんでしたか?その精霊はここにいます?」 

「「失礼しました!」」 

門番に聞いてみると、先ほどシュクルさんとぴーちゃん達は散歩に出かけたらしい。 
林の方へ向かったそうなので追ってみる事にした。しばらく進むと薬草畑の方から声が聞こえたので行ってみた。 

『ぴーちゃんは薬草が好きなのか?この薬草か?どれ?これはミントだな』 

『すき すき』 

なんとなく隠れながら会話を聞いてみると、あの俺そっくりなヤツは多少会話もできるみたいだ。それにミントも好きらしい。俺もチョコミントが好きだから共感してしまう。 

『コラァ!何をしとる!』 

向こうから猛烈に怒っているご老人がやって来た。どこかで見た事のある方だ。 

『お前らエッチな事しとるんじゃろ!!』 

『?!はあ?!』 

『最近の若いモンは公衆の面前でエッチなぷれえとかするんじゃろう!けしからん!!』 

いきなりご老人が検討違いな事を言い出した。 どこからどう見てもエッチな感じなど無いぞ?!

『紐とかで縛ったりして、いかがわしい師従関係でエッチな行為に及ぶのであろう!!』 

このご老人は未成年の子に対してなんて事を言うのだ?! あれ?ピーちゃんの腰がロープで結ばれているな?でも逃走防止用だよな。あいつ逃げ足が速いらしいし。
どう考えても、いかがわしさなんて感じないぞ?

『ええい!言い訳するな!!この男の一物が物語っておるわい!!』 

一物?俺の顔したぴーちゃんの股間を見ると股間部分がびちょ濡れで粗相をしたみたいだった。俺の顔をしてそんな事は止めて欲しい! それにピーちゃんをよく見たらビラビラなレース付きの、昔の貴族が着ていたシャツを着ている。それ博物館にあるヤツだろ⋯⋯何処で手に入れたんだ⋯⋯誰があんな服を着せたんだ?いやがらせだろ?

『この!放尿男!あっちに行けい!ここはエッチな事をする場所じゃないわい!』 

放尿男⋯⋯俺は色々とショックで呆然としていると、シュクルさんも同様に呆然としていた。 

 
『どこですか~?先代様~?どこですか~?先代様~??』 

『チッ⋯⋯は~い』 

そうだ!このご老人は先代様ではないか!今ではあんな感じになってしまったのか⋯⋯昔は聡明な王だったはずだが⋯⋯いや、昔から仕事は出来るがエロジジイだったと母が言っていた気がする。 

おっといけないシュクルさん達がどこかへ行ってしまった。急いで後を追わなくては。 


次は噴水に来た。俺の顔をしたぴーちゃんは噴水に手を入れたり出したりして遊んでいる。すでに服が全身びちょぬれで粗相が目立たなくなったので、むしろ安心した。 

先ほどから遠くの木の陰に副団長の気配がする。何をしているのだろうか。あと今年入った双子の美人魔術師もいる。忙しい魔術師が四人も木に隠れている、おかしな状況だった。 



程なくして三人の令嬢達がシュクルさんの前にやって来た。 

『あらやだ。ここに商売女がいるわ』『本当ね、王宮でお仕事かしら?嫌だわ』 
『男も侍らせているわよ』 

うわ~あの三人組は確か男漁りで有名な令嬢だ。まだ子供のシュクルさんに言う言葉じゃないだろうに。女は怖いな。 

『まだ子供っぽいわね、でもウサギ獣人だしね』『臭いわ~獣臭いわ~』『あら?男好き臭いんじゃない?』 

未だに残る獣人差別か。結構女性の方が女獣人に対して厳しいと聞いた事がある。特にうさぎ獣人は美しいから女性に嫉妬されるのだろう。まぁ男のうさぎ獣人はもっと酷い目に合うらしいが⋯⋯ 

『獣が来る所じゃないのよ』『森に帰りなさいよ』『それかエロ親父の元でもいいんじゃない?』 

これはさすがの俺も一言言ってやろうかと思って一足踏み出した瞬間―― 

『シー!』『シュー!!』『ギー!』『フッー!』『シャッ!』『グッー!』『ウー!』『くッ!』『シッ(殺)』『嫌! 嫌!』 

ピーちゃんと精霊がシュクルさんを守りながら魔力を纏って威嚇した。 
そして双子もシュクルさんを守る様に前に出てきた。それに―― 

『⋯⋯去ね』 

『『『ギャアー!!!』』』『『『ヒィ』』』 

いきなり近くから副団長のデスボイスが発されて、女性全員を阿鼻叫喚の世界に誘った。これは怖い。 

そしてシュクルさんがお礼らしき言葉を告げると、副団長は慌てて何かを叫んで消えて行った。何を言ったらあれほど屈強な副団長をビビらせられるのだろうか。気になる。 

『『⋯⋯精霊様、その、Sはどうしてここにいるのですか?』』 

美人双子がシュクルさんに尋ねる。Sとは何だろう? 

『いや、これはぴーちゃんという精霊です。見た目は――S?ですが、温和で氷が好きな精霊です』 

『『なんだ、そうでしたか。よかった~』』 

「⋯⋯⋯⋯」 

え?Sってまさか俺?サバンのS?双子は何が「よかった~」なのだろうか⋯⋯ 

『ねえ?ぴーちゃん?あなたはシュクル様を守ろうとしたのよね?』 

『シュクル様が好きなのね?』 

『好き! 好き!』 

『『仲間よ!氷あげる!』』 

『好き! 好き!』 

何?!俺の顔をして女性に好き好き言うな!俺だって言った経験無いんだぞ! 
しかも女子に囲まれ過ぎだろ!!俺と同じ顔なのに!俺は誰からも囲まれないぞ! 

ぐぬぬ⋯⋯と悔しんでいたら大雨が降り始めたので急いで魔術師棟に帰った。入口には俺と同じく、ずぶぬれの黒い大男がいた。 皆の前から叫んで消えた後もまだ外にいたのか。何してたんだろう?

「朝顔!」 

「はい?」 

何だ?いきなり俺に花の名前を叫んで消えて行った。副団長はマジで恐ろしいな。 


そしてしばらくしたある日。 

『ピーちゃんて言うの?』『魔術練習棟に行くの?』『飴食べる?』 

『そう そう すき すき』 

魔術棟から出た俺はシュクルさんとぴーちゃん達、そして双子を含む女子の群れに遭遇した。
どこに行くのかと思ったら、すぐそばの魔術練習棟だったので少し覗いてみる事にした。 

『ピーちゃん飴食べる?』『ピーちゃんは氷がいいかな?』『可愛い~』 

『おいし おいし かわい かわい』 

『きゃあ~!』『ピーちゃんも可愛い~』『私のクッキーも食べて!』 

「⋯⋯⋯⋯」 

俺の顔したぴーちゃんが沢山の女子に囲まれてお菓子を食べさせてもらっていた。 

ぐぬぬ⋯⋯女子にあ~ん♡してもらっている。許せん。俺なんか女子から逃げられるってのに何でだよ?!元はと言えばピーちゃんが全裸で走り回ったのに! 

シュクルさんが俺の存在に気づいて憐れんだ顔をしているが、俺の醜い嫉妬の炎は消えない。 

そんな事を考えていたら、土を丸めて作られた不細工な土ダルマが訓練場所にできていた。 

『これでいいですかね?私は土を丸めたり耕すくらいしか出来なくて』 

『いえいえ!上手ですよ!Sみたいでいいじゃないですか!』 

『むしろ攻撃しやすいです!』 

気のせいかディスられてる気がした。いや気のせいに違いない。
俺は裕福な公爵家に産まれて家族から愛されて成長した。だが不思議といつもおかしな事が起きるので、神殿の神官長に相談したら『それは試練です。幸せな家庭に産まれ、何一つ不自由のない生活を送れているのですから』と言われて納得した。世の中には生きる事すら困難な人がいるのだし当然だろう。 

そんな事を考えていたら俺そっくりな土人形が出来ていた。やたら足が短いが。 

『行け~!歩け~』 

おや?双子じゃなくてシュクルさんが動かしているみたいだな。獣人なのに土魔法が使えるのか?あんな土がよく動くな。土の中に魔法核でも入れてあるのかな。 

『『凄い~!!』』『何アレ?面白いわ!』『あら?そっくりじゃない』『土はちゃんと服を着ているのね』 

あれ?女子達が楽しそうだ。俺の形の土人形に喜んでくれているのだろうか? ちょっと嬉しい。

『あらら~ローブが脱げたわ!』『さすがサバン魔術師ね』『やだぁ頭が薄くなっているわよ?ふふ』『お尻部分の土が落ちたわ』『ソコを使い込み過ぎたのかしら?クス』 

土人形が変なダンスを始めた。女子が喜ぶ。土人形が崩壊し始めた。女子達が笑う⋯⋯⋯⋯

『いる いる』 

俺が試練と期待の狭間を行き来していると、目の前のドアが開きピーちゃんが目の前に現れた。 

『『きゃあ!S!』』『本物の方?』『仕事に戻りましょ!』『じゃあね!ぴーちゃん』 

ドアの前にいる俺を見て、女子達は違うドアから一瞬で消え去った。 


『『⋯⋯⋯⋯』』 

『あ~アレですよ。うん』 

シュクルさんは俺にかける言葉を探しまくっている。見つかる物なら見つけて欲しい。俺を立ち直らせる言霊を。 

そして彼女はポケットに手を入れた。そうか。言葉は見つからず、行動で示すのか。 

『サバン魔術師、幸せの青い羽根を差し上げます』 

『⋯⋯⋯⋯これで幸せになれるか?』 

『⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯うん?』 

シュクルさんは俺への返答をのらりと避けたが、何故か社会の荒波に揉まれて疲れ果てた中年上司の気配を感じた。 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界に喚ばれた私は二人の騎士から逃げられない

紅子
恋愛
異世界に召喚された・・・・。そんな馬鹿げた話が自分に起こるとは思わなかった。不可抗力。女性の極めて少ないこの世界で、誰から見ても外見中身とも極上な騎士二人に捕まった私は山も谷もない甘々生活にどっぷりと浸かっている。私を押し退けて自分から飛び込んできたお花畑ちゃんも素敵な人に出会えるといいね・・・・。 完結済み。全19話。 毎日00:00に更新します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

異世界魔物大図鑑 転生したら魔物使いとかいう職業になった俺は、とりあえず魔物を育てながら図鑑的なモノを作る事にしました

おーるぼん
ファンタジー
主人公は俺、43歳独身久保田トシオだ。 人生に疲れて自ら命を絶とうとしていた所、それに失敗(というか妨害された)して異世界に辿り着いた。 最初は夢かと思っていたこの世界だが、どうやらそうではなかったらしい、しかも俺は魔物使いとか言う就いた覚えもない職業になっていた。 おまけにそれが判明したと同時に雑魚魔物使いだと罵倒される始末……随分とふざけた世界である。 だが……ここは現実の世界なんかよりもずっと面白い。 俺はこの世界で仲間たちと共に生きていこうと思う。 これは、そんなしがない中年である俺が四苦八苦しながらもセカンドライフを楽しんでいるだけの物語である。 ……分かっている、『図鑑要素が全くないじゃないか!』と言いたいんだろう? そこは勘弁してほしい、だってこれから俺が作り始めるんだから。 ※他サイト様にも同時掲載しています。

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。 異世界転生しちゃいました。 そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど チート無いみたいだけど? おばあちゃんよく分かんないわぁ。 頭は老人 体は子供 乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。 当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。 訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。 おばあちゃん奮闘記です。 果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか? [第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。 第二章 学園編 始まりました。 いよいよゲームスタートです! [1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。 話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。 おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので) 初投稿です 不慣れですが宜しくお願いします。 最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。 申し訳ございません。 少しづつ修正して纏めていこうと思います。

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

最安もふもふ三匹に名前をつける変な冒険者ですが、この子たちの力を引き出せるのは私だけです ~精霊偏愛録~

Lihito
ファンタジー
精霊に名前をつける冒険者は、たぶん私だけだ。 うさぎのノル、狐のルゥ、モモンガのピノ。三匹とも最安の契約で、手のひらに乗るサイズ。周りからは「手乗り精霊で何ができる」と笑われている。 でも、この子たちへの聞き方を変えるだけで、返ってくる答えはまるで違う。三匹の情報を重ねれば、上位の精霊一体では見えないものが見える。 上位パーティが三度失敗した大型討伐。私は戦わない。ノルに地中を、ピノに上空を、ルゥに地上を調べさせて、答えを組み上げる。 ——この世界の精霊の使い方、みんな間違ってませんか?

異世界で俺の初級魔法が最強でした。無自覚に絶望から救った美女やエルフたちに溺愛されています

仙道
ファンタジー
やり込んでいたゲームの世界に転移した俺、渉。この世界では、俺にとっての「初級魔法」が最高峰の威力だった。しかし、他の冒険者たちが雑魚モンスター1匹に苦労しているのを見て、「みんなわざと弱い魔法を使って戦闘を楽しんでいるんだな」と思い込む。空気を読んだ俺は、手加減をして平凡な冒険者を演じることにした。街で出会った気品ある貴族の娘セリアに猛アタックするも振られ、俺はすっぱりと諦める。 そんな中、歩くたびに大きく揺れる豊満な胸と、吸い付くような肉感的な太ももを持つ冒険者リナと出会う。彼女がモンスターに武器を壊され、冒険者としての誇りを踏みにじられそうになる絶望的な場面に遭遇。俺はつい初級魔法を放ち敵を一掃してしまう。「獲物を横取りしてしまった」と激しく後悔してそっけない態度をとる俺。だが、その態度が逆に「プライドを傷つけない大人の余裕」と誤解され、リナに激しく惚れられてしまう。彼女は柔らかく熱い体をためらいなく俺に押し付け、甘い吐息がかかる距離で猛烈なスキンシップをしてくるようになった。 その後も、俺は手加減を続けながら、絶望の淵にいたセリアや、可憐なエルフのエル、活発なエルフのルミを無自覚に救い出していく。俺は毎回「余計な手出しをしてしまった」と激しく後悔するが、ヒロインたちはそんな俺の強さと優しさにますます惹かれ、激しく溺愛してくる。なぜこんなに好かれるのか全く理解できないまま、俺は柔らかくていい匂いのする女の子たちに囲まれ、この異世界で生きていくことを決める。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!

川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。 だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。 だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。 馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。 俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??

処理中です...