ショボい人生のやり直し?!絶対に消えたくないので真逆の人生でポイント貯める

亀野内アンディ

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第一章

Sの反撃

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「俺何で避けられてりゅんですかね~?」 

「「ははは⋯⋯」」 

「真面目にしてまちゅのに~」 

「さて、私は模範的なよい子だからな。そろそろ消灯の時間かな」 

――ガチ―― 

「さ、さすがですねミカエルさん⋯⋯この私の手を掴むとは⋯⋯」 

「シュクルさんのお知り合いですよね?駄目ですよ?きちんと、おもてなしをして下さいね?」 


 魔術訓練の後、サバンの野郎がピイピイ泣きつく他力本願な社員の如く、私にウザ絡みして来た。結局家までついて来て、ミカエルさんとお酒を飲み始めたら速攻で酒に飲まれた。 

「はぁ。今日に限ってギルド長がいないなんて⋯⋯」 

ギルド長がいたら上手くあしらってくれたに違いないが、いないものは仕方がない。サバンをどう帰らせるか私が考えないとな。 

「そうだ優秀なサバン魔術師よ。何か面白い魔術でも見せて下さいな」 

大げさに褒めて機嫌が直れば帰るべ。 

「お~?しょうだ~俺の使い魔見せてあがりゅ~」 

ほう?魔術師の使い魔?それは期待出来るな。ペガサスとか狼に羽根が生えたヤツとか出そう。それとせっかくの異世界だし頭三つの犬も見てみたいな。 頭三つだから経験ポイントは三倍もらいたい。

「ほらぁ~!俺の使い魔~アレクサンダ~だょ~」 

「「?!うあああああああ!!!!!!!ヒィィいぃぃ!」」 

「いいでちょ?俺さぁ~使い魔呼ぶ授業の時~かっこいい使い魔について考えたんだぁ~」 

「「こっち来るなぁ!!こっち見るな!」」 

「やっぱ、黒くて強くて~学院の寮は狭いから~かさばらなくてェ~ごはん忘れちゃうから何でも食べて~飛べて~俺の苦手な諜報も出来るみたいな~」 

「「触覚で挨拶すんの止メロオぉぉぉぉぉ!」」 

「うるさいの嫌だから鳴き声もなくて~アレクは夜目も利くし凄いんだよぉ~?俺の使い魔最強~」 

「「あぁぁぁぁぁぁ最強だよ!勝てねぇよ!世界滅んでも生きてるわ!」」 

「ん?あぁ、アレクがこの家気に入ったって~」 

「「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理」」 

「でも寝床はベッドの下の隙間でいいしぃ~残り物食べるし~諜報なんて隙間をスイスイ行ってすぐ侵入出来ちゃうよ~別働隊にいいだろぉ~?それにシュクルさんなら乗れるよぉ~」 

「カサカサ(乗る?)」 

「え、遠慮します!自分スッゴイ重いっす!私だけ重力3Gくらいあるっす!Gだけに!」 

「そお~?アレク壁も走るんだよ~滑空も上手いよ~」 

「「存じております!!」」 

「アレクの卵いる~?」 

「「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理」」 

――ゴゴ―― 

(?!ミカエルさん、お一人で三分待てますか?自分最恐な助っ人を呼んで来ます) 

(ちょっとシュクルさん!キツイよ!一分でお願い!) 

(はい) 


シュクルは気配を消して外に出た。そして叫ぶ⋯⋯⋯⋯ 

「助けて~!ジョエルさ~ん!!」 

「はい」 

「おっぷ!」 

真後ろにいた。完全に闇に溶け込んでいて見えなかった。さすがダークマター。 

「ア、アレが家に出たのです。アレが。怖くて⋯⋯⋯⋯」 

「うむ」 

ダークマタージョエルを家に招き入れる。頭がドア枠より高い。シンプルな家の中が暗黒城の様な雰囲気になった。
そして問題のリビングまで来た。 

「アレクが~今晩ここで寝たいって~⋯⋯⋯⋯ガッ」 

「カサカサカサ⋯⋯(ここで生活す⋯⋯)⋯⋯⋯⋯カッ」 

ジョエルさんはサバンの首根っこを持ち上げ、アレクの触覚二本を同時に掴み、引きずって部屋を出ていった。 

「あ、ありがとうございました。本当にすごく助かりました!」 

「キ、キルタンサス!!」 

またいつものセリフを叫んで闇に消えて行った。ありがとうダークマタージョエル! 
めっちゃ怖いけど優しい! 


「今後SとGは入室禁止!殺虫成分のエグい殺虫剤買わないと!とりあえず家の周りにホウ酸撒くぞ!」 

シュクルは怒って家の中に入って行った。 

「いやいや⋯⋯あの大男どこに何時からいたんだ?」 

「ウーウ(庭にずっと)」 

ミカエルの答えにニーチェが返答したが、ミカエルにはわからなかった。 
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