ショボい人生のやり直し?!絶対に消えたくないので真逆の人生でポイント貯める

亀野内アンディ

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貴族学院編

ローラン・ル・ロワレと悪いうさたん

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「あ~ぁ今日も寝起きが最悪だ」 

 今朝もエロ馬とエロチェリーが耳元でス~ハ~していた。シュクルは思った。これは佐藤があまりにもモテなさ過ぎたため、真逆であるシュクルに、ありとあらゆるエロが襲い掛かっているのだと。
だって佐藤は寝起きに異性が横にいる経験など⋯⋯シュクルは何かが零れない様に上を向いたら、ベッドに鼻水が垂れた。目と鼻は繋がっているのだ。 


まずは掲示板を確認する。今朝は基礎魔法学と社会科だ。シュクルはあの下手なミミズ文字を探すと、以外にもクラス一だった。 

「みなさん、おはようございます」 

「おはよう~シュクル」「おはよう」「あれ?シュクルもクラス一?」 

「そうなんですよ。変ですね」 

クラス一には高級そうな人間がウヨウヨしているではないか。ここはシュクルの居場所ではない。ポケットに小銭を入れない連中には興味はないのだ。 

「変じゃないわよ?家の部屋を水と風の合体魔法で竜巻作って破壊したじゃない」 

「⋯⋯⋯⋯」 

クロワサント家は忘れていなかったらしい。でも私はその暴走を覚えていないんだよな。 


「お嬢様、失礼いたします。私バスチャンと申します。こちらは私が仕えております主からの差し入れでございます。では」 

「え?」 

どこかで見た感じの老紳士がシュクルに大きな白い箱をくれた。高級そうな香りがする。 

「シュクルの知り合い?」「リボンが紺じゃない」「中身は指三本のミイラかも!?」 

ふと一番前の席から視線を感じた。 

――クイ(どうぞ)―― 

あの紺色眼鏡だった。シュクルに物をくれる人はいい人なので、シュクルは笑顔で何度も頭を下げた。中身を確認したかったが、授業が始まってしまったので横に置いた。 



 ――ローラン・ル・ロワレと悪いうさたん――

「失礼、君はノエル・ラ・パンだったかな?私は同じ領地経営科のローラン・ル・ロワレだ」 

「はいそうです。ノエルと申します。ロワレ様は有名な方ですから存じておりますよ」 

私はピンク頭のノエルに私を持て遊んだ、悪いうさぎ獣人のうさたんについて聞く事にした。 

「その、君には姉とか妹がいるのだろうか?仲はいいのか?」 

「はい。姉はこの学園には通っておりませんが領地の方に。妹は騎士科に通っております。仲は、そうですね、姉とは共に過ごしておりましたが、妹とはなかなか一緒に過ごす時間が持てなかったので、学院にいる間だけでも一緒に過ごしたいと思っております」 

「う、そうか」 

どうやら彼の妹がうさたんだった。騎士科にいるらしい。話からして、姉と彼は本妻の子で、彼女は別邸に住んでいた愛人の子だろう。仲は悪くなさそうだ。 

「失礼な事を聞くが、君達は経済的に厳しいのだろうか?」 

「お恥ずかしながら。私は産まれた時から病弱で――――」 

生まれつき病弱な彼には高い薬が必要で、経済的に苦しくなってしまったみたいだ。本邸の子でそれなら別邸はもっと苦しいはず。 

「では入学金や学術用品、せ、制服の準備も大変だったのか?妹さんは特に⋯⋯」 

「そうですね。教科書や制服などは親戚から頂いたり貸してもらったりしております。ですが妹は奨学金で入学して制服なども自分で用意したみたいです」 

うさたんは頑張って奨学生となり、親戚に頭を下げて教科書やブ、ブラウスを手に入れたのだ。だから余りにも小さいアレになってしまったのだな。 

話してみてわかったが、ノエルは貴族とは思えないほど善人だ。うさたんも少々けしからんもあったが良い子に違いない。何か、ふわりと包容力もありそうな胸部だったし?あぁ。 


「お坊ちゃま?どうされましたか?お食事が進んでおりませんが」 

「あ、少々考え事をしていたみたいだ。すまぬ」 

「お悩み事でございましょうか?よろしければこの爺にお聞かせ願えませんか?それなりに長生きしておりますのでお力になれるかと」 

そうだな。私は産まれた時から超~エリートでお金など気にした事もない人間だ。多分爺なら私より詳しいだろう。私はうさたんの置かれている現状を話した。 

「お、お坊ちゃまが女性に興味を持たれるなど!!爺は嬉しゅうございます。キーキーと女性に叫ばれても全く反応なさらなかったのに、ご立派になられて。明日は精力の溢れる食事にしましょう!」 

――クイ――クイ――クイ――クイクイクイ~! 

「いや、そんな⋯⋯せ、精力など⋯⋯ち、ちょっと早くない?!私は、そ、そんなんじゃないし⋯⋯」 

「しかしながら、その制服は危険かと。裕福ではない男爵家の庶子で見目麗しく、胸部のふくよかな、うさぎ獣人。それを例えるならばライオンの群れに囲まれた、うさぎでございます」 

「?!」 

そうだ。学院にはうさたんの豊かなお胸を狩る雄が集まっている。 

『へへへへ~もう逃げられないぞ?』 

『きゃあ~!!止めて下さい!!』 

『うさたんは奨学生だから逆らえないんだぞ~?うさたんはライオン先生にお胸から食べられてしまう運命なんだ!ガオ~!!』 

『きゃあ~!!加齢臭臭い~いやぁ~!!』 

な、なんて危険なんだ!彼女は騎士科だ。うさたんが騎士科?あの脳筋猛獣の中でどうやって安全に生活するんだ!! 

「お任せくださいませ。このセバスに良い案がございます」 

「何?!」 

私はロワレ家の権威を示してうさたんを守る事にした。
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