ショボい人生のやり直し?!絶対に消えたくないので真逆の人生でポイント貯める

亀野内アンディ

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貴族学院編

シュクルと襲撃犯

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今日も元気に学院に通うシュクルだが⋯⋯ 

「え?休校?何でだ?」 

締め切られた校舎のドアには張り紙が貼られており、そこには本日休校と書かれていた。 

「おはよ~シュクル!今日は休校だねラッキー」 

「おはようイレーヌさん!でもどうして休校なんだろう?」 

「さあ?怪しい経済会議か地球外生命体との取引でもあるんじゃない?」 

昨日までは何も言われていなかったのに、いきなり今日は休校だと?一体何があったのだろうか。 

「おはよう。ねぇ聞いた?昨日の夜に何か事件があったらしいよ~BLな香りがするよね!」 

BLってか、タチアナさんから腐女子な香りがしますけど⋯⋯
だが貴族が通う学院内で事件?怖!昨日の悪霊よりも怖い。巻き込まれなくてよかった。 

「おはよう。突然だけど、この件について少し調べたわよ」 

「おぉ!流石アンジェラさんですね!」 

四人はカフェに移動してお茶をする事にした。 

「それがね昨夜――――」 

学校の戸締りに来た警備のおじいさんが道に倒れている教師と生徒を見つけ、直ぐに教師へ報告し、皆で二人を保健室へ連れて行ったらしい。 

「その二人、どうもお尻から血を流していたらしいのよ」 

「きゃあ!!」 

腐臭漂うタチアナさんは大喜びだが、一体何があったのだろうか。 

「それだけじゃないの――――」 

その後、警備の人達は怪しい者がいないか学校中を確認したらしい。すると⋯⋯⋯⋯ 

「さる高貴な方がお尻を真っ赤に濡らして倒れていて、その横に二人の不良も倒れていたらしいわ」 

「きゃあ!!!」 

えぇ?!どうなっているんだよ!この学院! やっぱり王都は普通じゃない。

「その他にもにね、高位貴族とその従者も倒れていたらしいの。しかもM字開脚した子息のアソコに従者が顔を乗せた形で気絶していたそうよ」 

「ギャアアア!!!禁断の師従関係!萌え死ぬ!」 

はぁ?!ここはBL学院か?!淫行学院か?

「あと外に一人の男子生徒が倒れていたらしいわ。その生徒は外傷もなかったから重要参考人として保護されたとか」 

⋯⋯そんな事があったなら休校にもなるわな。 

「これはオカ研でじっくり調べるべきだね!きっと地球外生命体に何かお尻に植え込まれたんだよ!」 

「BLが豊作過ぎる!!前にも校舎裏での三角関係があったばかりじゃない!貴族学院編だけで新作が十本は書ける!」 

BLは一旦置いておいて、不審な事にすべての被害者は男性だ。確かにこれは何かあるのかもしれない。 
私たちオカ研は校内を調べてみる事にした。 


「この学園の花壇には薔薇が多いね!これは何かのメッセージじゃない?」 

う~ん。でも何年もここに植えてある感じなんだよな。なら今年だけ問題が起きるのは変だ。 

「保健室の先生も今年は保健室に来る人が多過ぎて不審だって言っていたらしいわ」 

保健の先生が違和感を覚えるほど頻繁に危険な何かが起きているのか。

このままではまずい気がする。このBL的?事件を解決できなければ再度ノエルみたいな美男子が狙われるのではないだろうか。真剣に考えて早めに解決した方がいい。

「アンジェラさん、この事件に貴族のしがらみとかは関係するんですか?」 

シュクルはよく知らないが、荒み切った王都の貴族なら襲撃くらい余裕なのではないだろうか。尻を狙うのは相手の尊厳を奪うとか、自分の女に手を出された復讐だとかがあるのかもしれない。 

「そうね、今回狙われたのは高位貴族ばかりよ。しかも女性に人気のあるイケメン生徒達だったそうだし、そういえば皆同じ派閥なのよね⋯⋯敵対派閥による襲撃なのかしら?」 

やっぱり。これは政治絡みの襲撃事件だ。 

「でもお尻を赤く染めた人と二人の不良の関係は?」 

「⋯⋯それは三角関係のもつれによる痴話喧嘩で今回の襲撃とは別ではないの?」 

少し前に淑女科の裏校舎でも同様の事件が起きたし、よくある事なのだろうか。思春期の恋愛模様なんて昔過ぎて忘れたが⋯⋯あ、違う、佐藤は経験が無かったから知らないのだ。なるほど。こういう所に佐藤と他者とのポイント差が生まれたのだな。 そうか。

「もしかすると犯人は一人の生徒をメッタ挿しにして、残りの二人は好みじゃなかったから意識を奪ったのかもしれないわね」 

なるほど犯人は面食いか。流石アンジェラさんの考察だ。それなら女性から人気なイケメンばかりを狙った意味が分かる。 

 「じゃあ外に倒れていた無傷な生徒は?それに教師と生徒は?」 

無傷な生徒はたまたま犯人を見てしまって、騒がれたら困るから気絶させられた可能性が高い。 彼の衣服は乱れておらず、尻に問題はなかったそうだ。

「でもさぁ、この学園の先生って魔法とか使えそうだし、そんなに簡単に掘られるかなぁ?しかも外で」 

「その襲撃犯は確実に強いね。掘られた高位貴族の生徒達も魔力量は多いはずだし、拉致や襲撃に対する訓練は子供の頃から受けているはずだもん」 

犯人は襲撃に慣れている者だろうか。暗殺系?

「次の考察は子息と従者コンビね」

私たちは想像した。すでに三人も襲い満足した犯人は、襲撃予定だった子息と従者コンビの気を失わせ、子息にはお恥ずかしいM字開脚を、侍従はアソコに配置したのだろうと。
それにより女性からの人気を落とし、反対派閥へのイメージを悪くする作戦だったのかもしれない。

また犯人が複数犯であった場合、この二人の襲撃者はBLではない人物だったのかもしれない。

オカ研による襲撃犯のプロファイリングが進む。 

「総合すると犯人は男色の手練れよ。単独犯であると仮定するなら、美男子好きで短時間に三人も襲える異常性欲者ね」 

それに三名はお尻からの出血が酷かったらしく、制服のスラックスごと突き挿されている事から、凶悪なモノをお持ちの様だ。大男かもしれない。 

「え?!ひゃあ!あ、あそこに怪しい人がいる!!」 

「「「え?」」」
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