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2章
3-11
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「アンッ!!」
さっきまで乃亜が気持ちよさそうにしていたところに再び指が戻って来ると、ひと際甲高い嬌声が上がる。
「これ…気持ちいいの?」
「うん…。それ…ぜんっ……りつ…せん…」
日向がドキッとする。ああ~、一応乃亜にも付いているんだ…と思うと、不思議な気分になる。
「ひーちゃんも…触られると……気持ちいいよ……やってあげようか?」
覆っていた手をどけて、日向にニヤッと笑いかける。
日向は小刻みに首を振って「いい、いい」と断る。
ただ…同じモノが付いているということは…、こういうこともしたら気持ちいいのかな?と、仰向けになったことでどうしても視界に入ってくる乃亜の中心を、空いている方の手で優しく包んだ。
「えっ!ちょっと待って!!何するの?」
乃亜は急に狼狽えて日向の手を抑えた。
「同じもの付いているなら、こっちも気持ちいいだろ?」
と言って、扱く。
「ハゥンッ!!」
前から後ろから襲う快楽に、足を突っ張らせ、体を仰け反らせる。
孔がキューっと締まるのを感じて、刺激する指の動きを緩める。
「ダメッ…両方はダメッ…」
乃亜は頭を乗せている枕を握り締めて、快楽に落ちて行かないよう堪える。
「どうして?」
「気持ちよすぎて…怖いっ」
乃亜の呼吸が荒くなる。
粘液が絡まり付いた指はふやけそうだった。今にもはち切れそうな突起を扱く手は、あふれてくる蜜でベタベタになっている。
日向の手の動きが徐々に早くなるにつれて乃亜の視界がチカチカしてくる。
「イクッ!イクッ!」
と叫びながら、喘ぐ。
「ダメッ!イヤッ!怖い!ひーちゃん、怖い!!」
その「怖い」が気持ちよすぎるから来るのだとわかった以上、止める気にはならない。
「アー!!」
と絶叫して、頂から白濁を噴出させる。
飛び出したそれは、乃亜の白い腹の上に散った。
「あっ…あっ…あっ…」
泣きながら体を震わせる。
ヘットボードにウエットティッシュと箱ティッシュが置いてあった。
日向はウエットティッシュから1枚とって自分の手を拭くと、ティッシュで乃亜のお腹の上に散った白濁を集め、ウエットティッシュで優しく拭き取る。
「前、自分でやってみたことなかったの?」
日向が優しく乃亜を抱きしめて頭を撫でながら、涙を拭いてやる。
「あるけど…前も後ろも同時になんて、やらない…」
「ごめん、ごめん。ノア、気持ちよさそうだったから…」
「うん…」
乃亜は何度かすすり上げながら泣くと、大きく深呼吸した。
「ひーちゃんのは、まだ大丈夫なの?ゴム着ける?」
乃亜がいつの間にか北の客間から持ってきたBigサイズの箱をヘッドボードの引き出しの中から出す。
乃亜が箱から袋を取り出し開けて日向のモノに被せようと試みるのを、日向は恥ずかしくて乃亜の手から取り上げて自分で着けようとする。
「着けられなかったら…アフターピルもあるし…発情期じゃないから妊娠しないから…。あ、でも、運命の番だと違うのかな?」
コンドームの装着に苦戦している日向に、乃亜が心配そうに言う。
「…ん~、大丈夫。でもこれ…ラットの時はキツイかも……って、ラットにはなったことないけど」
と、2人で装着具合を確認している様は些か滑稽で、互いに照れながら笑ってしまった。
被膜に包まれた日向のモノを改めてみると……デカイ。
「…ボクのに入るかな…?」
乃亜は怯む。
「痛かったら言えよ」
日向が優しく抱き寄せて仰向けにした。
腰の下にクッションを挟んで高くする。
男Ωを相手にするときはうつ伏せにした方が楽…というのはαの予備知識的なものとして知ってはいたが、日向は乃亜と向かい合っていたかった。
初めてなのだから、乃亜の顔を見ていたい。
優しく口付けをして、乃亜の脚を広げ、孔の位置を確認すると、日向は自分の猛るモノをそっと乃亜に押し当てた。
粘液で濡らされた孔は吸い付いてくるようだ。
「いい?」
唇を離し、乃亜の瞳を見つめて、日向は確認をする。
乃亜も日向の瞳を見つめて、頷く。
さっきまで乃亜が気持ちよさそうにしていたところに再び指が戻って来ると、ひと際甲高い嬌声が上がる。
「これ…気持ちいいの?」
「うん…。それ…ぜんっ……りつ…せん…」
日向がドキッとする。ああ~、一応乃亜にも付いているんだ…と思うと、不思議な気分になる。
「ひーちゃんも…触られると……気持ちいいよ……やってあげようか?」
覆っていた手をどけて、日向にニヤッと笑いかける。
日向は小刻みに首を振って「いい、いい」と断る。
ただ…同じモノが付いているということは…、こういうこともしたら気持ちいいのかな?と、仰向けになったことでどうしても視界に入ってくる乃亜の中心を、空いている方の手で優しく包んだ。
「えっ!ちょっと待って!!何するの?」
乃亜は急に狼狽えて日向の手を抑えた。
「同じもの付いているなら、こっちも気持ちいいだろ?」
と言って、扱く。
「ハゥンッ!!」
前から後ろから襲う快楽に、足を突っ張らせ、体を仰け反らせる。
孔がキューっと締まるのを感じて、刺激する指の動きを緩める。
「ダメッ…両方はダメッ…」
乃亜は頭を乗せている枕を握り締めて、快楽に落ちて行かないよう堪える。
「どうして?」
「気持ちよすぎて…怖いっ」
乃亜の呼吸が荒くなる。
粘液が絡まり付いた指はふやけそうだった。今にもはち切れそうな突起を扱く手は、あふれてくる蜜でベタベタになっている。
日向の手の動きが徐々に早くなるにつれて乃亜の視界がチカチカしてくる。
「イクッ!イクッ!」
と叫びながら、喘ぐ。
「ダメッ!イヤッ!怖い!ひーちゃん、怖い!!」
その「怖い」が気持ちよすぎるから来るのだとわかった以上、止める気にはならない。
「アー!!」
と絶叫して、頂から白濁を噴出させる。
飛び出したそれは、乃亜の白い腹の上に散った。
「あっ…あっ…あっ…」
泣きながら体を震わせる。
ヘットボードにウエットティッシュと箱ティッシュが置いてあった。
日向はウエットティッシュから1枚とって自分の手を拭くと、ティッシュで乃亜のお腹の上に散った白濁を集め、ウエットティッシュで優しく拭き取る。
「前、自分でやってみたことなかったの?」
日向が優しく乃亜を抱きしめて頭を撫でながら、涙を拭いてやる。
「あるけど…前も後ろも同時になんて、やらない…」
「ごめん、ごめん。ノア、気持ちよさそうだったから…」
「うん…」
乃亜は何度かすすり上げながら泣くと、大きく深呼吸した。
「ひーちゃんのは、まだ大丈夫なの?ゴム着ける?」
乃亜がいつの間にか北の客間から持ってきたBigサイズの箱をヘッドボードの引き出しの中から出す。
乃亜が箱から袋を取り出し開けて日向のモノに被せようと試みるのを、日向は恥ずかしくて乃亜の手から取り上げて自分で着けようとする。
「着けられなかったら…アフターピルもあるし…発情期じゃないから妊娠しないから…。あ、でも、運命の番だと違うのかな?」
コンドームの装着に苦戦している日向に、乃亜が心配そうに言う。
「…ん~、大丈夫。でもこれ…ラットの時はキツイかも……って、ラットにはなったことないけど」
と、2人で装着具合を確認している様は些か滑稽で、互いに照れながら笑ってしまった。
被膜に包まれた日向のモノを改めてみると……デカイ。
「…ボクのに入るかな…?」
乃亜は怯む。
「痛かったら言えよ」
日向が優しく抱き寄せて仰向けにした。
腰の下にクッションを挟んで高くする。
男Ωを相手にするときはうつ伏せにした方が楽…というのはαの予備知識的なものとして知ってはいたが、日向は乃亜と向かい合っていたかった。
初めてなのだから、乃亜の顔を見ていたい。
優しく口付けをして、乃亜の脚を広げ、孔の位置を確認すると、日向は自分の猛るモノをそっと乃亜に押し当てた。
粘液で濡らされた孔は吸い付いてくるようだ。
「いい?」
唇を離し、乃亜の瞳を見つめて、日向は確認をする。
乃亜も日向の瞳を見つめて、頷く。
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