神樹のアンバーニオン (2) 逆襲!神霧のガルンシュタエン!

芋多可 石行

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 氷結島を構成するアクプタンとフェルメプンをもちいて、一種の巨大なパワードスーツを造り上げたガルンシュタエンは、掴んだままのアンバーニオンを頭上へと振り上げた。
 幾つも連結され、氷モドキの腕ブロックの隙間から見える神霧のムチが軸になっているであろうその腕は、ゴム紐で繋がれた数珠のように滑らかに伸びてしなり、アンバーニオンを地面目掛けしたたかに打ち付ける。
「ぐぅっ!ぐ!」
 アンバーニオンは地面に当たる瞬間、浮遊能力を全開にして衝撃を緩和するも、全身の宝甲が軋む程の衝撃だった。
 宇留が気が付くと、今度は左横方向に振りかぶられていた。それと同時に氷モドキの柱が三本、いきなり地面の上に屹立きつりつする。その柱の使い道は想像にかたくなかった。
 ダイガルンシュタエンは素直にアンバーニオンを振り戻し、氷モドキの柱にバキャバキャと当ててダメージを与えていく。
 三本の氷柱をアンバーニオンで砕き終えると、再び頭上へと振り上げ手を離した。
 グァシンッ!
「「うわあああっ!」」
 テニスかバレーのサーブのように、強烈な平手の一撃スマッシュがアンバーニオンを叩き、一直線に斜線の上を弾け飛んで地面に転がり落ちた。
 すぐに宇留が顔を上げると、貯氷ケースようの窪みからガラガラと足を引き抜き向かって来る大ガルンシュタエンの拳には氷モドキが集結し、いびつな形のハンマーが出来上がっていた。
 キギョォォォォォォォッ!!
 吠えるガルンシュタエンの表情かおは、心なしか悪鬼のように吊り上がっているように見える。
 ブンッッ!!
 腕のハンマーを下から上へと振るう大ガルンシュタエン。
「「ぐあっ!」」
 それを両腕で防ぎ、ギリギリ浮遊能力をハンマーに当てて後ろへと撥ね飛ばされるアンバーニオン。着地しようとするも、立つことも膝を突く事も出来ずに四肢を地面に付けて滑り込んだ。
 ゴボォッッ!!
「うわっ!」
 いきなりアンバーニオンがうずくまっていた地面が傾斜するように盛り上がり、向かって来た大ガルンシュタエンの前に転がり出るように差し出された。
 大ガルンシュタエンのハンマーは既に巨大な掌に変化していて、横たわったアンバーニオンに拳を叩き落とす。そして開いた掌で全身を掴み締め上げると、一度顔前に掲げて大ガルンシュタエンの動きは止まった。

 大ガルンシュタエンの手の中で、アンバーニオンは瞳の輝きを失い、全身の宝甲はともしびも失い、土気色に変色して動かない。

 キギョォォォォォーー········!!

 アンバーニオンを掴んだまま、大ガルンシュタエンが言い聞かせるように吠えた。
 一瞬静まり返ったT都湾に響くその咆哮は、湾岸部のビルに不気味に反響した。






 ボッ!と夜風が吹く。
 人々の気配が消え、静かになった衣懐学園の植栽たちがぬるい夜風に揺れた。
 その時、とある木からポッ·····と小さな光がこぼれ、頼りなく浮かび上がる。

 それは植樹会の日、宇留が手を差し伸べた小さな桜の苗木からだった。

 それだけではない。
 その日植えられたその他の苗木や、既に大きく伸び新緑をたたえた葉桜からも光の粒子が溢れる。
 そして宇留の通学路にある木々、宇留の家の庭で生きる植物達からも同様に無数の光が浮かぶ。

「!、宇留くん?」
 磨瑠香は避難所のシェルターで何かを感じ取ってシェルターの天井を見上げる。
 丁度その時、磨瑠香の目は小さな光が天井のプレートに吸い込まれて消える瞬間を捉えていた。
 

 その光達を見つめながら、校庭の中心に向かって折子と照臣が歩いて来た。
 照臣は季節外れのイルミネーションを瞳に写し、帽子を取った。
「こ、これは?」
 照臣の瞳の奥で、青緑色の光アーシアンライトが何かに反応してポッと燃える。
「私じゃ無いわよ?このコ達の力」
「え?」
 照臣は折子の側に近付いて光達をもう一度見渡した。

「みんな、よろしくね?」
 折子の言葉がオーケストラの指揮棒タクトであるかのように、光達は一度一斉に揺らいで消え、何処かへと向かった。






「フッ···!」
 ガルンシュタエンの操玉コックピットで歯を見せてわらったエシュタガは、白いハンドガンゲートシードガンの引き金をカチンと引いた。
 手を伸ばしアンバーニオンを掴む腕の直下、氷結島の地面の上にキネイニウム空間の入り口が開く。
 キネイニウム空間は、ホワイト銀色シルバーがマーブル状に混ざった質感の世界。それはガスのように揺らぎそうでいて、個体感もあった。良く見ると段々と掘り進んだ跡があって採掘マシンのようなものが数機、垂直に穿たれた採掘坑の穴の側面に貝のようにへばり付いている。
 するとその採掘マシンがそれぞれ同心円状に、側面に沿って高速回転を始めた。
 ガラン!
 大ガルンシュタエンが手頃な大きさの氷モドキの欠片を採掘坑に蹴り落とす。
 見せしめに採掘坑に落ちた氷モドキは、磨き落とされるように細かく砕け霧散した。
 採掘マシン同士が干渉し合ってマシンの合間に発生させている何らかのフィールドそのものが、この異次元物質を掘り進む為の掘削機になっているようだ。
「どうだ?中々、仕事の早そうなマシンだろう?リキュストの言う通り、その身を磨き砕いて我らの拠点で待っているがいい!」
 エシュタガが宇留達にそう伝えると、大ガルンシュタエンは容赦なく掌を広げ、アンバーニオンをキネイニウム空間へと落とした。
「極限まで砕け散り···完全なるガルンシュタエンの礎となれ!
 太陽は···二つと要らない!!」

 何の抵抗も無く、アンバーニオンは力が渦を巻く採掘坑ミキサーに落ちていった。








 ギカッッ!!!!

「!!」
 採掘坑から、肉眼で太陽を直視したかのような、凄まじい白銀の光が溢れる。
「ぐ!なん、だ!」
 ボンッ!ボガン!ドォン!ズンッ!
 大ガルンシュタエンが身の危険を感じ後退る程の輝きの中、採掘マシンが破壊され、爆発する音がエシュタガの耳に届く。
「ぬぅ!」
 エシュタガは、白いハンドガンゲートシードガンの左手で引いたままにしていたトリガーを離した。
 それに反応し、光を溢れさせながらもゆっくりと閉じていく空間の扉に焦りを隠せないエシュタガ。

「?、朝?」
 海中で鬼磯目コティアーシュを探すリゲルナイドは、急に明るくなった海上を見上げた。

 だいしろの胡桃下、束瀬も驚愕の表情で氷結島の発光現象に目を奪われている。
 
「アンバーニオン再起動!···これ!太陽航路?!ヌシサマッ!」
 鍋子市の神社で、猫仮面の巫女が慌てた。浮かんだ和紙に映るデータを覗き込んだヌシサマは冷静に現状を判断する。
「いや!これは···以前、太陽航路の十分の一の威力を利用して皇帝に勝利したあの技に似ている。だが、これは?」

 キネイニウム空間の扉は閉じ終わるようで閉じ切らない。それどころか扉をこじ開けて光が外に出ようとしている。
 驚くエシュタガに代わってガルンがガルンシュタエンの視覚を調整してやっと、眩しすぎて見えなかった光の正体が判明した。

「!!、アンバーニオンッ!」

 全身の宝甲を輝かせたアンバーニオンは閉じかけた空間の扉の上に立ち上がる。扉が足下で完全に閉じ終わると、宝甲の輝きが少しだけ治まりその場に立ち尽くした。

「宇留···ヒメナ···」ワー!キャッキャッ!エヘヘへ!···

「う······」「!」
 青年の声と、遠くで幼い女の子達が元気に駆け回って遊ぶような声で、宇留とヒメナは目を覚ました。
 操玉コックピットがいつもより明るい。そして宇留達の周りには幾つもの小さな光が漂っていた。
「!、これ?このコ達は?」
 ヒメナが驚く。そして宇留の顔の周りを一際元気に飛び回る光。宇留は直感でその光が、いつか手を差し伸べたまぼろし女子クラスメートだと気付いた。
「君か!君達かぁ!」
 微笑む宇留の掌の上でピンとジャンプした光は、恥ずかしそうに仲間達に紛れていった。

 思い合う者達が互いの心を穏やかに照らし合おうとする願い。
 太陽の樹の産物であるアンバーニオン。
 そして植物が讃える太陽への思いと、
 宇留達を気遣う木々達の想いが重なり、
 それは陽光に匹敵する思重合想シンクロスコラボイドのエネルギーとなって具現化した。

「ウリュ!想文に!」
「え!?あ!」
 二人の意識の中には、まるで枕元にこっそり置かれていたプレゼントのように、技の想文マニュアルが二人共に着想ちゃくしんしていた。
「誰?この技は!」
「ヒメナ!これもしかして、前に皇帝エグジガンを倒した閃光ひかりの技?」
「ど!どうして知ってるの?」
「夢で見た!」
「夢···?」
二つの太陽ジェム オン ノサニアの別バージョン!これならヒメナにも負担かからないよ?」
「ど!どうしてそんなことも?!」
 やけに悲痛な言い回しが、宇留の心を揺さぶる。
「!、ぇっと!今は後でゆっくり!先輩の···大事な話だから!」
「ムスアウの······!、うん!ウリュ······!」
 二人は笑顔を交わした。

 ボゥン!
 アンバーニオンの操玉コックピットの天井に照らし出された一つの赤い光が二つに別れる。と同時に宇留の視界に映る操玉コックピットが、自分達以外多重露光の写真ようにブレて見え始める。

思重合想シンクロスコラボイド!」
「「二つの太陽ジェム オンッ ノサニア!」」

 遊ぶように飛び回っていた光達が壁に融け、アンバーニオンの操玉コックピットが更に輝く。
 ロルトノクの琥珀アンバーが宙に浮きながら宇留と向かい合い、風船のように膨らむと共にヒメナの実態が琥珀に融けていった。
 膨らんだ琥珀の風船はやがてヒメナの形になって、等身大かつ半透明の立体映像じみたヒメナが宇留の前に現れた。
「!」
 目を開けて微笑む琥珀のヒメナは、宇留のパイロットスーツとお揃いペアルックだった。恥ずかしいついでに半透明という幻想的な出で立ちのせいで、学校で会った時よりも余計に宇留には可愛く、尊く見えた。
 そんな宇留の気持ちを知ってか知らずか、ヒメナは宇留の両肘に手を添え、宇留の顔にかなり近い位置に顔を寄せて呟いた。
「ウリュ?絶対にまた会いましょう?」
「!···うん!」
 別れの予感フラグのような台詞と共に微笑み合い、ヒメナが十分に余韻を残して宇留の手を離す。
 それと同時に、微妙にダブって見えていた操玉コックピットが幻影のように二つに別れた。


「!、こ、れは!」
 大ガルンシュタエンの見ている前でアンバーニオンに変化が起きる。
 輝く宝甲の中から、アンバーニオンの青い素体のみが身体の前方に押し出されて出て来た。

 アンバーニオン ニー。

 顔はアンバーニオンの面影を残しつつ、昆虫のようなイメージで、頭には二本の角が伸び、顎には牙の意匠が質素に刻まれている。
 素体は華奢でスマートながら、こちらも昆虫の無駄の無いスタイルを体現したメタリックブルーの薄い外骨格で覆われたデザイン。
 手首に装着されていたブーメランを逆手に構え、ヒメナが操るせいか仕草が女性的で、それは何処か くの一を思わせた。

 アンバーニオン オースト。

 素体の代わりに、透明な巨人がアンバーニオンの輝く宝甲を纏ったかのようなスタイル。間接部分には何も見えないが、問題無く従来どおりの動きが可能のようだ。
 そして宝甲が凄まじい発光をしているせいか、普段より一回り大きく見える。
 宇留が担当しているせいか男性的で、ニーを守るボディーガードのようだった。
 そしてその顔の目は吊り上がり、口は裂け、野獣の怒りのようなワイルドささえ兼ね備えている。


 
 宝甲の真の力を解放した二体は身をかがめ、大ガルンシュタエンに襲いかかろうと身構えた。




















 
 
 
 
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