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第4章 魔導都市レーヴァテイン
過去に見た景色1
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光が見えた。
それは幾つもの枝分かれした光。
僕の意識は、その枝の先から本流に向かって突き進む。
一本の光り輝く巨木が見える。
これが世界樹なのだと、僕は本能的に理解した。
僕の意識を導くように、誰かが僕を繋ぎ止めてくれている。
それが、直ぐにイスカだということに僕は気付いた。イスカの隣に並ぶ気配、そちらはフーシェだろう。
まるでジェットコースターの様な勢いで僕達の意識は世界樹の幹へと飛び込んだ。
真っ白な光の中には、上下左右も時間感覚もない。まるで、波一つない湖をたゆたう小舟に乗ったような曖昧な感覚。
その中で、イスカは何かを感じ取ると僕達の意識を導いた。
イッテラッシャイ
誰かの声が聞こえた。
無数のエルフ達の深層意識が僕達を送り出すかのように囁いた。
次の瞬間、僕の意識は一瞬闇の中へと飛び込んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
眼を覚ますと、そこは戦場だった。
魔法の爆ぜる音、空には暗雲が立ち込め、周囲の建物は焼け焦げていた。
香りはない。
直ぐにこれが、僕の視界は誰かの視界を借りているものだと理解した。
「これが、10年前のレーヴァテインの様子みたいですね」
「ん。イスカの声が聞こえて安心した」
同じ視界の中、イスカとフーシェの声が響き渡る。
どうやら、一人のエルフの視界を三人で共有しているようだ。
「カストール!こっちだよ!早く来な!」
視界の前で、聞き覚えのある声が聞こえた。
「ミドラさん!?」
「おっ母!?」
視界の先に立つ女性は、引き締まった体躯、軽々と戦斧を担ぐ姿は、今のミドラの姿からは似ても似つかないが、その立ち居振る舞い。よく通る張りのある声や顔立ちは、ミドラそのものだった。
「全く、相変わらずミドラは人使いが荒いですね」
この身体の持ち主であるエルフ、カストールが嘆息混じりに呟いた。
「なんだい!もやしっ子じゃないんだから、根性見せな!なんだか悪い予感がするよ」
「やれやれ、貴女の5倍は生きてるはずですが、これでもやしですか。荒事は得意じゃないんですよ」
そう愚痴を言いつつも、カストールは目にも止まらぬ速さで矢を放った。
閃光の様に弧を描いた矢が、上空を飛んでいた魔族に突き刺さる。
「全く、なんだってドミナントはレーベンを攻めて来るんだい?魔族同士仲良しこよしじゃないのかい?」
ミドラは前方に立ち塞がった魔族を一息に斬り伏せた。
「人族だって、エルフだって一枚岩じゃないってことですよ。だから、こうやって『夜明けの魁星』が来てるんでしょう。まさか魔族からクエストを依頼されるとは思っていませんでしたが」
二人は次々と敵を倒しながらレーヴァテインの街並を城へ向かって駆けていく。
「まだ、街が壊れてない」
フーシェの指摘は、僕も視界に写るレーヴァテインの町を見て感じていた。
「確かに。僕達の時代で見た穴は開いてないね」
あちこちで火災が起こってはいるが、えぐり取られた様な穴は開いていない。
「ヴェインはどこです!?」
カストールがミドラに叫ぶ。
ミドラは目の前に立つドミナントの兵士を斧で吹き飛ばしながら、カストールに向き直る。
「ヴェインならとっくに城だよ!ミミルがついてる。ここはあたし達で押さえるんだよ!」
「いくら『夜明けの魁星』といっても、二人でこの数ですか。まぁ、他の通りも同じくらいの人数で守っているんだから、贅沢は言えませんね」
カストールの言葉が終わると共に、隣に魔族が近寄ってきた。
──危ない!
僕達は、届かない言葉を叫ぼうとした。
しかし、隣に立つ魔族はカストールに対して敵意を向けることはなかった。
「すまないな。俺達の国の問題なのに、大陸からわざわざ来てもらって」
大柄なオークの姿をした魔族が、カストールにすまなそうに頭を下げた。
「ふん。魔族だろうが、正式に大陸側のギルドに依頼をかけたのです。『夜明けの魁星』は受けた依頼はちゃんとこなします。例え依頼者が魔族であっても。それが、うちのリーダーの方針ですから」
「──父さん」
カストールの言葉に、イスカが声を詰まらせた。
「お前たちのお陰で、ここはなんとかなる。城に向かってくれ。ドミナントの奴らの狙いはレーヴァテイン城の『魔王』様達だ」
魔族の言葉に、ミドラとカストールは頷いた。
二人は、レーヴァテイン側の魔族に戦場を任せると、背後にそびえるレーヴァテイン城へと走り抜ける。
男性エルフのカストールは鮮やかな身のこなしなのは分かるが、ミドラもその重装備を物ともしないスピードで駆け抜けて行く。
「ん。この先で、何かが起こった」
少し震える様なフーシェの声。
「大丈夫。僕達がいる」
「そうですよ、フーシェ。私達は何があってもフーシェの味方です」
「──ん。ありがと」
僕達の言葉にいくらか安心したのか、フーシェの声色に安堵が混じった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
到着したレーヴァテイン城は、あちこちで火の手があがり、至る所でドミナント兵による惨殺が起きていた。
「⋯⋯これは酷い」
惨状に思わずカストールが視線を反らした。
正直、僕も目にした光景の凄惨さに言葉を失っていた。
城内では、レーヴァテインの兵士だけでなく、城で働く非戦闘員や子供も関係なく殺されていた。
死体は無造作に壁の近くにまとめられ、こんもりとした山を作っている。
無言だが、烈火の様な怒りを身に宿したミドラが、先を進んでいく。
途中で現れたドミナント兵は、ミドラが放った戦斧から放たれた怒りの一撃によって次々に粉砕された。
「ちょっと!ミドラ、先走らないで下さい!」
戦車の様に遮る敵を薙ぎ払って進む、ミドラの後方から、カストールが魔法によって支援をする。
「これを見て、黙ってられるかい!これでヴェインが間に合ってなかったら承知しないよ!」
カストールは自分の魔力残量に少し不安を覚えていたが、先へと進むミドラを放っておくことはできなかった。
二人が、レーヴァテイン城の玉座へと近づいた際、鼓膜を破るかの様な大音量が響き渡った。
「くそっ!敵が玉座の間に!魔王様とやらは無事なんだろうね!」
ミドラが、足元を揺るがす衝撃に耐えながら叫ぶ。
揺れが収まると、二人は玉座へと繋がる巨大な扉を蹴破った。
「──父さんっ!!」
扉が開かれ、カストールとミドラが叫ぶ前に叫んだのは、カストールの視界を借りているイスカだった。
眼前に広がる広間の壁は破壊されており、そこからは暗雲が立ち込める外界が見えた。
そこには、黒色の蝙蝠と似た翼を広げたメナフの姿があった。
メナフは、余裕の態度で空中に浮遊すると、破壊された玉座の間で剣を構える二人の男達を見下ろした。
額から血を流しながらも、凄まじい気迫を放つ人族の姿。
「あれが、イスカのお父さん!」
「お、ぱ、パパっ!!」
普段からは考えられない、感情の籠もった叫びがフーシェからあがった」
──パパ!?
カストールの視点が丁度、イスカの父親であるヴェインから、もう一人の男性へと移った。
180はあるだろうヴェインと同じくらいの体格。鍛え抜かれた靭やかな筋肉をまとった、その魔族が『魔王』でおることは一目で分かった。
人族にはない、側頭部から伸びる一対の紫色をした角は、レーヴァテインの王族である証。フーシェと同じものだ。
壮年くらいの深みのある顔をした、黒髪に青白い肌を持つ魔族の片腕は、力なく垂れ下がっていた。
満身創痍の状態である二人の男達を前に、空を浮かぶメナフは不敵な笑みを浮かべると、勝利を確信したように玉座へと降り立つのだった。
それは幾つもの枝分かれした光。
僕の意識は、その枝の先から本流に向かって突き進む。
一本の光り輝く巨木が見える。
これが世界樹なのだと、僕は本能的に理解した。
僕の意識を導くように、誰かが僕を繋ぎ止めてくれている。
それが、直ぐにイスカだということに僕は気付いた。イスカの隣に並ぶ気配、そちらはフーシェだろう。
まるでジェットコースターの様な勢いで僕達の意識は世界樹の幹へと飛び込んだ。
真っ白な光の中には、上下左右も時間感覚もない。まるで、波一つない湖をたゆたう小舟に乗ったような曖昧な感覚。
その中で、イスカは何かを感じ取ると僕達の意識を導いた。
イッテラッシャイ
誰かの声が聞こえた。
無数のエルフ達の深層意識が僕達を送り出すかのように囁いた。
次の瞬間、僕の意識は一瞬闇の中へと飛び込んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
眼を覚ますと、そこは戦場だった。
魔法の爆ぜる音、空には暗雲が立ち込め、周囲の建物は焼け焦げていた。
香りはない。
直ぐにこれが、僕の視界は誰かの視界を借りているものだと理解した。
「これが、10年前のレーヴァテインの様子みたいですね」
「ん。イスカの声が聞こえて安心した」
同じ視界の中、イスカとフーシェの声が響き渡る。
どうやら、一人のエルフの視界を三人で共有しているようだ。
「カストール!こっちだよ!早く来な!」
視界の前で、聞き覚えのある声が聞こえた。
「ミドラさん!?」
「おっ母!?」
視界の先に立つ女性は、引き締まった体躯、軽々と戦斧を担ぐ姿は、今のミドラの姿からは似ても似つかないが、その立ち居振る舞い。よく通る張りのある声や顔立ちは、ミドラそのものだった。
「全く、相変わらずミドラは人使いが荒いですね」
この身体の持ち主であるエルフ、カストールが嘆息混じりに呟いた。
「なんだい!もやしっ子じゃないんだから、根性見せな!なんだか悪い予感がするよ」
「やれやれ、貴女の5倍は生きてるはずですが、これでもやしですか。荒事は得意じゃないんですよ」
そう愚痴を言いつつも、カストールは目にも止まらぬ速さで矢を放った。
閃光の様に弧を描いた矢が、上空を飛んでいた魔族に突き刺さる。
「全く、なんだってドミナントはレーベンを攻めて来るんだい?魔族同士仲良しこよしじゃないのかい?」
ミドラは前方に立ち塞がった魔族を一息に斬り伏せた。
「人族だって、エルフだって一枚岩じゃないってことですよ。だから、こうやって『夜明けの魁星』が来てるんでしょう。まさか魔族からクエストを依頼されるとは思っていませんでしたが」
二人は次々と敵を倒しながらレーヴァテインの街並を城へ向かって駆けていく。
「まだ、街が壊れてない」
フーシェの指摘は、僕も視界に写るレーヴァテインの町を見て感じていた。
「確かに。僕達の時代で見た穴は開いてないね」
あちこちで火災が起こってはいるが、えぐり取られた様な穴は開いていない。
「ヴェインはどこです!?」
カストールがミドラに叫ぶ。
ミドラは目の前に立つドミナントの兵士を斧で吹き飛ばしながら、カストールに向き直る。
「ヴェインならとっくに城だよ!ミミルがついてる。ここはあたし達で押さえるんだよ!」
「いくら『夜明けの魁星』といっても、二人でこの数ですか。まぁ、他の通りも同じくらいの人数で守っているんだから、贅沢は言えませんね」
カストールの言葉が終わると共に、隣に魔族が近寄ってきた。
──危ない!
僕達は、届かない言葉を叫ぼうとした。
しかし、隣に立つ魔族はカストールに対して敵意を向けることはなかった。
「すまないな。俺達の国の問題なのに、大陸からわざわざ来てもらって」
大柄なオークの姿をした魔族が、カストールにすまなそうに頭を下げた。
「ふん。魔族だろうが、正式に大陸側のギルドに依頼をかけたのです。『夜明けの魁星』は受けた依頼はちゃんとこなします。例え依頼者が魔族であっても。それが、うちのリーダーの方針ですから」
「──父さん」
カストールの言葉に、イスカが声を詰まらせた。
「お前たちのお陰で、ここはなんとかなる。城に向かってくれ。ドミナントの奴らの狙いはレーヴァテイン城の『魔王』様達だ」
魔族の言葉に、ミドラとカストールは頷いた。
二人は、レーヴァテイン側の魔族に戦場を任せると、背後にそびえるレーヴァテイン城へと走り抜ける。
男性エルフのカストールは鮮やかな身のこなしなのは分かるが、ミドラもその重装備を物ともしないスピードで駆け抜けて行く。
「ん。この先で、何かが起こった」
少し震える様なフーシェの声。
「大丈夫。僕達がいる」
「そうですよ、フーシェ。私達は何があってもフーシェの味方です」
「──ん。ありがと」
僕達の言葉にいくらか安心したのか、フーシェの声色に安堵が混じった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
到着したレーヴァテイン城は、あちこちで火の手があがり、至る所でドミナント兵による惨殺が起きていた。
「⋯⋯これは酷い」
惨状に思わずカストールが視線を反らした。
正直、僕も目にした光景の凄惨さに言葉を失っていた。
城内では、レーヴァテインの兵士だけでなく、城で働く非戦闘員や子供も関係なく殺されていた。
死体は無造作に壁の近くにまとめられ、こんもりとした山を作っている。
無言だが、烈火の様な怒りを身に宿したミドラが、先を進んでいく。
途中で現れたドミナント兵は、ミドラが放った戦斧から放たれた怒りの一撃によって次々に粉砕された。
「ちょっと!ミドラ、先走らないで下さい!」
戦車の様に遮る敵を薙ぎ払って進む、ミドラの後方から、カストールが魔法によって支援をする。
「これを見て、黙ってられるかい!これでヴェインが間に合ってなかったら承知しないよ!」
カストールは自分の魔力残量に少し不安を覚えていたが、先へと進むミドラを放っておくことはできなかった。
二人が、レーヴァテイン城の玉座へと近づいた際、鼓膜を破るかの様な大音量が響き渡った。
「くそっ!敵が玉座の間に!魔王様とやらは無事なんだろうね!」
ミドラが、足元を揺るがす衝撃に耐えながら叫ぶ。
揺れが収まると、二人は玉座へと繋がる巨大な扉を蹴破った。
「──父さんっ!!」
扉が開かれ、カストールとミドラが叫ぶ前に叫んだのは、カストールの視界を借りているイスカだった。
眼前に広がる広間の壁は破壊されており、そこからは暗雲が立ち込める外界が見えた。
そこには、黒色の蝙蝠と似た翼を広げたメナフの姿があった。
メナフは、余裕の態度で空中に浮遊すると、破壊された玉座の間で剣を構える二人の男達を見下ろした。
額から血を流しながらも、凄まじい気迫を放つ人族の姿。
「あれが、イスカのお父さん!」
「お、ぱ、パパっ!!」
普段からは考えられない、感情の籠もった叫びがフーシェからあがった」
──パパ!?
カストールの視点が丁度、イスカの父親であるヴェインから、もう一人の男性へと移った。
180はあるだろうヴェインと同じくらいの体格。鍛え抜かれた靭やかな筋肉をまとった、その魔族が『魔王』でおることは一目で分かった。
人族にはない、側頭部から伸びる一対の紫色をした角は、レーヴァテインの王族である証。フーシェと同じものだ。
壮年くらいの深みのある顔をした、黒髪に青白い肌を持つ魔族の片腕は、力なく垂れ下がっていた。
満身創痍の状態である二人の男達を前に、空を浮かぶメナフは不敵な笑みを浮かべると、勝利を確信したように玉座へと降り立つのだった。
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