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第5章 戦争
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ニンムスが、セラ様の額に手を当てた。
その瞬間、瞳を閉じていたセラ様の身体が眩いばかりの閃光を放った。
「なんじゃ!」
「キャッ!」
「ウッ!」
突然の光に、瞳を閉じていたはずのニンムスも眩しさを堪えて細目を開ける。
僕は勿論、室内が白色に染まり、室内全員が突然の光に顔を覆った。
「セラ様!」
僕は思わず、敬称を込めて叫んだ。
光は徐々にその力を弱めると、ソファーに横たわるセラ様の身体を纏うように輝いた。
やがて光は、ぼんやりとセラ様の身体の上に集まり像を結び始める。
その光は、やがて3メートルはある応接室の天井付近まで伸び上がると、やがて人の姿を形作った。
光の人物が、バッと背中の左右に羽を広げると、より細部まで像が形造られ、人物の表情も明らかとなった。
その姿は、一目で横たわるセラ様を大人の女性へと成長させた姿であることは、室内の誰もが一瞬で気づいた。
「な、なな⋯⋯」
「な、なんやこれ?」
ニンムスとウォーレンは言葉を失い、ベスとサユリは口を呆けた様に開けている。
正体を知っているフーシェは少し驚いた様な表情を浮かべるが、周囲にバレてしまったことを警戒してか、イスカの顔は青くなった。
「んっ、ん~んんっ!」
そんな周囲の緊張をよそに、セラ様は大きく一伸びすると、身体の凝りをほぐす様に眼を細めた。
「んー、凄く開放感があります~。て、あれ!?何故私が器から身体が出ているのです!?」
大人の姿となったセラ様が、室内の人物全員が一同に自分を見上げていることに気付くと、驚きの声をあげた。
セラ様の驚きの感情と呼応するように、両翼の翼がパタパタとはためいた。
セラ様は、自分の置かれている状況を確認するように周囲を見下ろすと、皆の視線を受け止めると恥ずかしそうに顔を覆った。
「え?何?どういうことですか?何で半分神の姿に戻れているんですか?」
セラ様は光り輝く自分の姿に戸惑いを隠せない様に、自分の手や女神様の衣装を纏った服を見回した。
その仕草は威厳とは無縁に感じさせ、可愛らしさが感じられた。
しかし、すぐに何とも言えない雰囲気の空気と集まった視線を感じたのか、セラ様はコホンと小さく咳払いをした。
本人は、場の雰囲気をリセットしたかったのかもしれないが、その一つ一つの所作が可愛らしいのは、これがセラ様の愛嬌なのかもしれない。
そして、一番この異様な光景に面食らったのは、他でもないニンムスだった。
ギルドマスターであるニンムスは、先程の自信溢れる姿から一転、頭を抱える様にうずくまるとガタガタと震えていた。
その姿だけ見ると、少女が幽霊を見てしまったかの様な反応だ。
「あ、あのー、ギルドマスター?」
逆に心配になった僕がニンムスに話しかけると、ニンムスは顔を真っ青にしながら僕の方へと向き直った。
「ユズキとやら⋯⋯あの御方が、どのような存在か分かってて接しておったのか?」
声まで震えているニンムスは、涙声だ。
確かに、いきなりアイアンクローを叩き込んで、強制睡眠魔法をかけた相手が創造神だと分かったなら、こんな反応になるのは当然かもしれない。
「ニンムス様、そんな馬鹿なことが⋯⋯」
「たわけっ!!頭を下げよ!この御方は正真正銘、この世界に於いて最も崇高な存在の方だぞ!」
ウォーレンの言葉を遮ったニンムスが鬼の様な形相で怒鳴りつけた。
「世界樹と繋がれるワシでさえ、感じた事のない力。いや、これは寧ろ世界樹を形造る根本の力といっても良い⋯⋯そんな存在がいるとすれば、それこそこの世界を統べる存在でしかあり得ぬ!⋯⋯して、この魔力。ユズキの魔力にも似通った所がある。もしや、この御方の加護を頂いているのか?」
ニンムスの最早真っ白な顔に、僕は頷いた。
この世界に転生させてもらった時に、この身体を作ってくれたのはセラ様だ。
僕の身体に、セラ様の力が流れていても不思議ではない。
「──もしかして、ニンムスさんの能力のお陰で、完全な無意識となった精神体としての私と、この『器』の境界があやふやになって、一時的に神格を取り戻したんですね。──そうだ!いけない、先輩に気づかれます!早く私を起こして下さい!」
セラ様が突然慌てた様にニンムスに話しかけた。
ニンムスは、セラ様の真意を聞くことはせず、慌てて『器』のセラ様の額に手を当てた。
──!
音もなく霧散するように、セラ様の精神体が消える。
光はゆっくりと幾ばくかは空気に溶け、残りは『器』に吸い込まれるように消えていった。
「ん、んんっ。やっぱり、肉体があるというのは、安定しているようで、入るのが難しいです」
光が完全に消え、ゆっくりとソファーから上体を起こしたセラ様が、小さく伸びをすると起き上がった。
「え、えーっと。すみません、バレてしまいましたが、この世界を作った女神のセラです」
恥ずかしそうにセラ様は、頭に片手をのせると恥ずかしそうに笑った。
その姿を見たニンムスは、床に頭を擦り付けると震えていた。
「ニンムスさん、セラ様は優しいですから大丈夫ですよ」
僕の言葉にセラ様は、小さくなった身体に力を込めるように、胸の前でガッツポーズを作った。
「えぇ、そうです!むしろ説明なしで、ギルドマスターのニンムスさんが、私の正体を知ってくれたことはオールオッケーです」
少しセラ様は俗っぽさが強い気がするが、今や敵対的な関係となったアマラ様でさえ、人間味が溢れていた。
「一体、どないなっとるんや?」
サユリが目をパチクリとしながら、怒涛の展開に素直な感想を口にした。
その言葉に、セラ様は背筋を正すとソファーの上にちょこんと正座した。
そして、少しバツの悪そうな顔で室内の一人一人の顔を見回すと深々と頭を下げた。
「ごめんなさい!私のせいで皆さんにご迷惑をおかけしました!力を貸してください!」
そして、セラ様は事の経緯について口を開き始めた。
その瞬間、瞳を閉じていたセラ様の身体が眩いばかりの閃光を放った。
「なんじゃ!」
「キャッ!」
「ウッ!」
突然の光に、瞳を閉じていたはずのニンムスも眩しさを堪えて細目を開ける。
僕は勿論、室内が白色に染まり、室内全員が突然の光に顔を覆った。
「セラ様!」
僕は思わず、敬称を込めて叫んだ。
光は徐々にその力を弱めると、ソファーに横たわるセラ様の身体を纏うように輝いた。
やがて光は、ぼんやりとセラ様の身体の上に集まり像を結び始める。
その光は、やがて3メートルはある応接室の天井付近まで伸び上がると、やがて人の姿を形作った。
光の人物が、バッと背中の左右に羽を広げると、より細部まで像が形造られ、人物の表情も明らかとなった。
その姿は、一目で横たわるセラ様を大人の女性へと成長させた姿であることは、室内の誰もが一瞬で気づいた。
「な、なな⋯⋯」
「な、なんやこれ?」
ニンムスとウォーレンは言葉を失い、ベスとサユリは口を呆けた様に開けている。
正体を知っているフーシェは少し驚いた様な表情を浮かべるが、周囲にバレてしまったことを警戒してか、イスカの顔は青くなった。
「んっ、ん~んんっ!」
そんな周囲の緊張をよそに、セラ様は大きく一伸びすると、身体の凝りをほぐす様に眼を細めた。
「んー、凄く開放感があります~。て、あれ!?何故私が器から身体が出ているのです!?」
大人の姿となったセラ様が、室内の人物全員が一同に自分を見上げていることに気付くと、驚きの声をあげた。
セラ様の驚きの感情と呼応するように、両翼の翼がパタパタとはためいた。
セラ様は、自分の置かれている状況を確認するように周囲を見下ろすと、皆の視線を受け止めると恥ずかしそうに顔を覆った。
「え?何?どういうことですか?何で半分神の姿に戻れているんですか?」
セラ様は光り輝く自分の姿に戸惑いを隠せない様に、自分の手や女神様の衣装を纏った服を見回した。
その仕草は威厳とは無縁に感じさせ、可愛らしさが感じられた。
しかし、すぐに何とも言えない雰囲気の空気と集まった視線を感じたのか、セラ様はコホンと小さく咳払いをした。
本人は、場の雰囲気をリセットしたかったのかもしれないが、その一つ一つの所作が可愛らしいのは、これがセラ様の愛嬌なのかもしれない。
そして、一番この異様な光景に面食らったのは、他でもないニンムスだった。
ギルドマスターであるニンムスは、先程の自信溢れる姿から一転、頭を抱える様にうずくまるとガタガタと震えていた。
その姿だけ見ると、少女が幽霊を見てしまったかの様な反応だ。
「あ、あのー、ギルドマスター?」
逆に心配になった僕がニンムスに話しかけると、ニンムスは顔を真っ青にしながら僕の方へと向き直った。
「ユズキとやら⋯⋯あの御方が、どのような存在か分かってて接しておったのか?」
声まで震えているニンムスは、涙声だ。
確かに、いきなりアイアンクローを叩き込んで、強制睡眠魔法をかけた相手が創造神だと分かったなら、こんな反応になるのは当然かもしれない。
「ニンムス様、そんな馬鹿なことが⋯⋯」
「たわけっ!!頭を下げよ!この御方は正真正銘、この世界に於いて最も崇高な存在の方だぞ!」
ウォーレンの言葉を遮ったニンムスが鬼の様な形相で怒鳴りつけた。
「世界樹と繋がれるワシでさえ、感じた事のない力。いや、これは寧ろ世界樹を形造る根本の力といっても良い⋯⋯そんな存在がいるとすれば、それこそこの世界を統べる存在でしかあり得ぬ!⋯⋯して、この魔力。ユズキの魔力にも似通った所がある。もしや、この御方の加護を頂いているのか?」
ニンムスの最早真っ白な顔に、僕は頷いた。
この世界に転生させてもらった時に、この身体を作ってくれたのはセラ様だ。
僕の身体に、セラ様の力が流れていても不思議ではない。
「──もしかして、ニンムスさんの能力のお陰で、完全な無意識となった精神体としての私と、この『器』の境界があやふやになって、一時的に神格を取り戻したんですね。──そうだ!いけない、先輩に気づかれます!早く私を起こして下さい!」
セラ様が突然慌てた様にニンムスに話しかけた。
ニンムスは、セラ様の真意を聞くことはせず、慌てて『器』のセラ様の額に手を当てた。
──!
音もなく霧散するように、セラ様の精神体が消える。
光はゆっくりと幾ばくかは空気に溶け、残りは『器』に吸い込まれるように消えていった。
「ん、んんっ。やっぱり、肉体があるというのは、安定しているようで、入るのが難しいです」
光が完全に消え、ゆっくりとソファーから上体を起こしたセラ様が、小さく伸びをすると起き上がった。
「え、えーっと。すみません、バレてしまいましたが、この世界を作った女神のセラです」
恥ずかしそうにセラ様は、頭に片手をのせると恥ずかしそうに笑った。
その姿を見たニンムスは、床に頭を擦り付けると震えていた。
「ニンムスさん、セラ様は優しいですから大丈夫ですよ」
僕の言葉にセラ様は、小さくなった身体に力を込めるように、胸の前でガッツポーズを作った。
「えぇ、そうです!むしろ説明なしで、ギルドマスターのニンムスさんが、私の正体を知ってくれたことはオールオッケーです」
少しセラ様は俗っぽさが強い気がするが、今や敵対的な関係となったアマラ様でさえ、人間味が溢れていた。
「一体、どないなっとるんや?」
サユリが目をパチクリとしながら、怒涛の展開に素直な感想を口にした。
その言葉に、セラ様は背筋を正すとソファーの上にちょこんと正座した。
そして、少しバツの悪そうな顔で室内の一人一人の顔を見回すと深々と頭を下げた。
「ごめんなさい!私のせいで皆さんにご迷惑をおかけしました!力を貸してください!」
そして、セラ様は事の経緯について口を開き始めた。
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