36 / 89
【第一部】四章 もし望めば死亡フラグだって折れるんだ
三十六、トイメトアの決戦①
しおりを挟む
(ここから二~三話は戦闘・戦争描写が続きます。BL要素ほぼありません)
「こちらF隊、潜伏位置に到着しました」
『了解した。指示があるまでその場で待機だ』
「承知しました」
通信機能。モクトスタの特殊能力の一つだ。
僕らは今トイメトアとイルアの境目、とある民家の中に潜んでいる。
作戦は、まずここからトイメトアの郊外を縦横無尽に動き回り、セイダルの指揮系統をできるかぎり混乱させる。
ブレイブは目を引くし、僕もそれなりに有名人だ。向こうも無視はできないはずと踏んでいる。
向こうがこちらへ戦力を割いたところで、本隊から離脱したニュドニアの部隊が少しずつせん滅していく。ある程度敵の戦力を削いだところで、拠点を一斉攻撃する流れだ。
いまだに不安の声も多くあったけど、少数精鋭の機動力が僕らの売りだ。そう簡単にやられるつもりはない。
チームメイトは隊長の僕、主砲のイアン、小器用なダン、連携に定評のあるアンドリュー、バートン、セドリックの六人だ。ここに特別指揮官としてブライトルが加わる。彼自身もイエローランクのマスターなので、モクトスタを通じて高精度の通信ができるのも利点だ。
『出撃まで残り一分だ』
「はい」
ジリジリとした空気が、少しずつ重さを増して背中にのしかかる。
『……懐かしいな』
「……ヴァルマ特別指揮官?」
『まさか、あの昼食のメンバーが、こんな風に集まることになるなんて、思わなかった』
「そう、ですね……」
『また、みんなで昼食を取ろう』
「指揮官……」
『――あと二十秒』
誰かが喉を鳴らす。みんなが力んでいるのが空気で分かる。
僕は自分の首元を見た。モクトスタを装備しているから見えないけど、そこにはシルバーのチェーンがある。
『十秒』
「殿下、約束ですよ」
僕の言葉に全員が息をのんだ。ブライトルもだ。
『っ、五、四、三、二、一、出撃!』
一斉に民家の壁を突き破って外に出た。
派手な音に、見張りのモクトスタが反応する。
でも、気付いたときにはもう遅い。
「イアン!」
「うん!」
目の前にはすでにブレイブがいる。大ぶりなかぎ爪が一振りされただけで、敵のモクトスタは簡単に破壊された。
見張りの数は三人。
イアンが倒した次の瞬間には、ダンやアンドリューたちが敵モクトスタを破壊していた。僕が出るまでもない。
「セドリック、サーチ」
「やっています」
ダンやアンドリューたちの機体は汎用機だけど、それぞれ付属機能を強化してもらっている。
三人の中でも冷静なセドリックは、サーチ能力の精度を上げた機体だ。
「半径一キロ圏内に敵影ありません」
「よし、進むぞ!」
「はい!」
僕らのルートはトイメトア東側をジグザグと進み、一度中央へ方向転換する。そのまま拠点となっている元・役場を狙うと見せかけて通過。
南側――ニュドニア中心地側――からの援軍と合流し、指示に従い今度は西側へ。
東側同様に攪乱している内に、拠点への一斉攻撃の指示を待つ予定だ。
脳内に叩き込んだ地図とブライトルからの指示を元に順調に東側を制圧していく。
ブレイブの機動力は勿論だけど、三つの武器を器用に扱うダンのテクニック。三人揃えば僕でも敵わないのではないかと思えるほどの連携を見せるアンドリューたち。実戦では初めて使うことになったけど、新型のモクトスタを装備する僕。
中央本隊の援軍もあり、進路変更地点を過ぎて少し進んだところまで問題なくやって来これた。
「止まれ。セドリック、サーチ」
「はい……。半径二キロ、敵影ありません」
「よし。ヴァルマ特別指揮官。休憩の許可を」
『少し待て』
「はい」
『許可する。十五分だ。五分毎に見張りを交代するように』
「承知しました。R部隊、聞こえますか? F部隊、隊長エドマンド・フィッツパトリックです。十五分の休憩を取ります。五分毎の見張りの交代をお願いします」
ダンに見張りを指示して僕は近場の瓦礫の上に腰を下ろす。
イアンたちはすでに水分と携帯食を口にしていた。誰も口を開かない。
大きな怪我をしたわけじゃない。
呼吸が荒くなるほどじゃない。
でも、明らかに疲れが出始めていた。
僕たちはどの隊よりも行動範囲が広い。最悪の事態を考慮して、逃げる足を残しておく必要がある。体力は温存しておきたい。こまめに休憩を入れるのはそのためだ。
『F隊、R隊。現在の拠点付近の状況を伝える。戦況は互角だが、君たちの活躍によって徐々に敵の戦力が落ちてきていると報告が上がっている。この調子で進軍を頼む』
「承知しました!」
「時間だ! F隊、出発する」
拠点付近になると一気に敵の数が増えてきていた。その分味方の助けもあったけど、全く戦わないわけじゃない。明らかに進軍スピードが落ちる。
「反応あり! 敵兵近づいてきます! その数……二十!」
「R隊、聞こえましたか。敵兵二十確認。対応をお願いします」
『R隊、承知しました』
僕らは味方が戦う間を縫うように戦場を駆ける。あくまで目的は攪乱と最後の一斉攻撃だ。
そうして何とか抜け出た先にあったのは、崩れ果てた巨大なホール跡地だった。
「突っ切りましょう!」
僕は了承しようとして開いた口を一度閉じた。
肩から首の後ろにかけて、何かがピリピリと走った。
「隊長? どうしました? 早く……」
「入るな! 嫌な予感がする。ここは迂回する」
「ですが、両端は混戦地帯となっています。抜けるには時間がかかります!」
「ヴァルマ特別指揮官、聞こえますか。……ヴァルマ特別指揮官? 応答願います! ヴァルマ特別指揮官! ……作戦本部! 本隊長! ダメか……!」
ブライトルやその他の隊に通信を繋げようとしても、聞こえてくるのはジジ、ジジジというノイズだけだった。
――マズい。
「どうしましたか!」
「通信妨害だ」
「何だって……!」
セイダルはモクトスタの通信妨害機能を開発していたんだ。全員に動揺が走る。
「後方! 敵兵目視できます!」
「っ応戦しろ!」
「はいっ!」
ホールの入口を背に敵モクトスタを迎え撃つ。
決定的にこちらが不利だった。向こうは僕らを中へ押し込むのが目的なのが明らかだったからだ。
「イアンッ!」
「なに!」
「ダンを連れて、上空から離脱しろ!」
「何を……」
「この先は間違いなく罠だ。全員が潰されるわけにはいかない。援軍を読んで来い!」
「でも……!」
「早くしろ! このままでは作戦に支障を来す!」
「でも!」
「……イアンッ! 行くぞ!」
「ダン!」
「必ず助ける! こらえてくれ!」
「……っ! 絶対戻るっ!」
イアンがダンを抱えて上空に舞う。
僕らは迫る敵兵と対峙した。数も実力も大したことはないものの、ヒット&アウェイを繰り返されて、体力だけを消耗していく。正に前門の虎後門の狼だ。
「うぁぁぁぁ!」
三人の中で最も腕の立つアンドリューが槍を思い切り横に薙いだ。敵兵が後方へ跳び退る。アンドリューが追う。
「待て! アンドリュー! 深追いするな!」
「すみませんっ! モクトスタが、もう限界です……!」
敵モクトスタ一体を破壊したと同時に、彼のモクトスタが解除されその場に倒れる。
ガキィン!
間を空けず、高い音を立ててバートンの最後の武器が折れた。
「クソォ……! セドリック! 頼んだぞ!」
そう言うとバートンは敵兵二人の体を巻き込んでブースト・トリプルを発動して瓦礫に突撃した。凄まじいスピードに兵たちは引きずられ、モクトスタが解除される。彼の強化機能はブーストだ。
僕とセドリックは背中合わせの状態で敵兵四人に囲まれた。
「セドリック、アンドリューたちを連れて混戦に飛び込め」
「エドマンド様……?」
「恐らくR隊はもう来ない。分かるな? 前から更に三体きている。これ以上は、無理だ」
「エドマンド様!」
「行け」
「できませんっ!」
「行けっ!」
「僕らは! 貴方の正義に救われたんだ! 鼻つまみ者だった僕らに、正義をくれたのは貴方だ! だから! 絶対に! 離れません!」
「僕は死なない! 約束したんだ! だからお前も生きろ!」
「エドマンド様……」
「行けっ!」
そう言うと、僕は渾身の力でセドリックの背中を押した。
「こちらF隊、潜伏位置に到着しました」
『了解した。指示があるまでその場で待機だ』
「承知しました」
通信機能。モクトスタの特殊能力の一つだ。
僕らは今トイメトアとイルアの境目、とある民家の中に潜んでいる。
作戦は、まずここからトイメトアの郊外を縦横無尽に動き回り、セイダルの指揮系統をできるかぎり混乱させる。
ブレイブは目を引くし、僕もそれなりに有名人だ。向こうも無視はできないはずと踏んでいる。
向こうがこちらへ戦力を割いたところで、本隊から離脱したニュドニアの部隊が少しずつせん滅していく。ある程度敵の戦力を削いだところで、拠点を一斉攻撃する流れだ。
いまだに不安の声も多くあったけど、少数精鋭の機動力が僕らの売りだ。そう簡単にやられるつもりはない。
チームメイトは隊長の僕、主砲のイアン、小器用なダン、連携に定評のあるアンドリュー、バートン、セドリックの六人だ。ここに特別指揮官としてブライトルが加わる。彼自身もイエローランクのマスターなので、モクトスタを通じて高精度の通信ができるのも利点だ。
『出撃まで残り一分だ』
「はい」
ジリジリとした空気が、少しずつ重さを増して背中にのしかかる。
『……懐かしいな』
「……ヴァルマ特別指揮官?」
『まさか、あの昼食のメンバーが、こんな風に集まることになるなんて、思わなかった』
「そう、ですね……」
『また、みんなで昼食を取ろう』
「指揮官……」
『――あと二十秒』
誰かが喉を鳴らす。みんなが力んでいるのが空気で分かる。
僕は自分の首元を見た。モクトスタを装備しているから見えないけど、そこにはシルバーのチェーンがある。
『十秒』
「殿下、約束ですよ」
僕の言葉に全員が息をのんだ。ブライトルもだ。
『っ、五、四、三、二、一、出撃!』
一斉に民家の壁を突き破って外に出た。
派手な音に、見張りのモクトスタが反応する。
でも、気付いたときにはもう遅い。
「イアン!」
「うん!」
目の前にはすでにブレイブがいる。大ぶりなかぎ爪が一振りされただけで、敵のモクトスタは簡単に破壊された。
見張りの数は三人。
イアンが倒した次の瞬間には、ダンやアンドリューたちが敵モクトスタを破壊していた。僕が出るまでもない。
「セドリック、サーチ」
「やっています」
ダンやアンドリューたちの機体は汎用機だけど、それぞれ付属機能を強化してもらっている。
三人の中でも冷静なセドリックは、サーチ能力の精度を上げた機体だ。
「半径一キロ圏内に敵影ありません」
「よし、進むぞ!」
「はい!」
僕らのルートはトイメトア東側をジグザグと進み、一度中央へ方向転換する。そのまま拠点となっている元・役場を狙うと見せかけて通過。
南側――ニュドニア中心地側――からの援軍と合流し、指示に従い今度は西側へ。
東側同様に攪乱している内に、拠点への一斉攻撃の指示を待つ予定だ。
脳内に叩き込んだ地図とブライトルからの指示を元に順調に東側を制圧していく。
ブレイブの機動力は勿論だけど、三つの武器を器用に扱うダンのテクニック。三人揃えば僕でも敵わないのではないかと思えるほどの連携を見せるアンドリューたち。実戦では初めて使うことになったけど、新型のモクトスタを装備する僕。
中央本隊の援軍もあり、進路変更地点を過ぎて少し進んだところまで問題なくやって来これた。
「止まれ。セドリック、サーチ」
「はい……。半径二キロ、敵影ありません」
「よし。ヴァルマ特別指揮官。休憩の許可を」
『少し待て』
「はい」
『許可する。十五分だ。五分毎に見張りを交代するように』
「承知しました。R部隊、聞こえますか? F部隊、隊長エドマンド・フィッツパトリックです。十五分の休憩を取ります。五分毎の見張りの交代をお願いします」
ダンに見張りを指示して僕は近場の瓦礫の上に腰を下ろす。
イアンたちはすでに水分と携帯食を口にしていた。誰も口を開かない。
大きな怪我をしたわけじゃない。
呼吸が荒くなるほどじゃない。
でも、明らかに疲れが出始めていた。
僕たちはどの隊よりも行動範囲が広い。最悪の事態を考慮して、逃げる足を残しておく必要がある。体力は温存しておきたい。こまめに休憩を入れるのはそのためだ。
『F隊、R隊。現在の拠点付近の状況を伝える。戦況は互角だが、君たちの活躍によって徐々に敵の戦力が落ちてきていると報告が上がっている。この調子で進軍を頼む』
「承知しました!」
「時間だ! F隊、出発する」
拠点付近になると一気に敵の数が増えてきていた。その分味方の助けもあったけど、全く戦わないわけじゃない。明らかに進軍スピードが落ちる。
「反応あり! 敵兵近づいてきます! その数……二十!」
「R隊、聞こえましたか。敵兵二十確認。対応をお願いします」
『R隊、承知しました』
僕らは味方が戦う間を縫うように戦場を駆ける。あくまで目的は攪乱と最後の一斉攻撃だ。
そうして何とか抜け出た先にあったのは、崩れ果てた巨大なホール跡地だった。
「突っ切りましょう!」
僕は了承しようとして開いた口を一度閉じた。
肩から首の後ろにかけて、何かがピリピリと走った。
「隊長? どうしました? 早く……」
「入るな! 嫌な予感がする。ここは迂回する」
「ですが、両端は混戦地帯となっています。抜けるには時間がかかります!」
「ヴァルマ特別指揮官、聞こえますか。……ヴァルマ特別指揮官? 応答願います! ヴァルマ特別指揮官! ……作戦本部! 本隊長! ダメか……!」
ブライトルやその他の隊に通信を繋げようとしても、聞こえてくるのはジジ、ジジジというノイズだけだった。
――マズい。
「どうしましたか!」
「通信妨害だ」
「何だって……!」
セイダルはモクトスタの通信妨害機能を開発していたんだ。全員に動揺が走る。
「後方! 敵兵目視できます!」
「っ応戦しろ!」
「はいっ!」
ホールの入口を背に敵モクトスタを迎え撃つ。
決定的にこちらが不利だった。向こうは僕らを中へ押し込むのが目的なのが明らかだったからだ。
「イアンッ!」
「なに!」
「ダンを連れて、上空から離脱しろ!」
「何を……」
「この先は間違いなく罠だ。全員が潰されるわけにはいかない。援軍を読んで来い!」
「でも……!」
「早くしろ! このままでは作戦に支障を来す!」
「でも!」
「……イアンッ! 行くぞ!」
「ダン!」
「必ず助ける! こらえてくれ!」
「……っ! 絶対戻るっ!」
イアンがダンを抱えて上空に舞う。
僕らは迫る敵兵と対峙した。数も実力も大したことはないものの、ヒット&アウェイを繰り返されて、体力だけを消耗していく。正に前門の虎後門の狼だ。
「うぁぁぁぁ!」
三人の中で最も腕の立つアンドリューが槍を思い切り横に薙いだ。敵兵が後方へ跳び退る。アンドリューが追う。
「待て! アンドリュー! 深追いするな!」
「すみませんっ! モクトスタが、もう限界です……!」
敵モクトスタ一体を破壊したと同時に、彼のモクトスタが解除されその場に倒れる。
ガキィン!
間を空けず、高い音を立ててバートンの最後の武器が折れた。
「クソォ……! セドリック! 頼んだぞ!」
そう言うとバートンは敵兵二人の体を巻き込んでブースト・トリプルを発動して瓦礫に突撃した。凄まじいスピードに兵たちは引きずられ、モクトスタが解除される。彼の強化機能はブーストだ。
僕とセドリックは背中合わせの状態で敵兵四人に囲まれた。
「セドリック、アンドリューたちを連れて混戦に飛び込め」
「エドマンド様……?」
「恐らくR隊はもう来ない。分かるな? 前から更に三体きている。これ以上は、無理だ」
「エドマンド様!」
「行け」
「できませんっ!」
「行けっ!」
「僕らは! 貴方の正義に救われたんだ! 鼻つまみ者だった僕らに、正義をくれたのは貴方だ! だから! 絶対に! 離れません!」
「僕は死なない! 約束したんだ! だからお前も生きろ!」
「エドマンド様……」
「行けっ!」
そう言うと、僕は渾身の力でセドリックの背中を押した。
120
あなたにおすすめの小説
マリオネットが、糸を断つ時。
せんぷう
BL
異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。
オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。
第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。
そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。
『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』
金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。
『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!
許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』
そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。
王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。
『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』
『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』
『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』
しかし、オレは彼に拾われた。
どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。
気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!
しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?
スラム出身、第十一王子の守護魔導師。
これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。
※BL作品
恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。
.
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品
僕を惑わせるのは素直な君
秋元智也
BL
父と妹、そして兄の家族3人で暮らして来た。
なんの不自由もない。
5年前に病気で母親を亡くしてから家事一切は兄の歩夢が
全てやって居た。
そこへいきなり父親からも唐突なカミングアウト。
「俺、再婚しようと思うんだけど……」
この言葉に驚きと迷い、そして一縷の不安が過ぎる。
だが、好きになってしまったになら仕方がない。
反対する事なく母親になる人と会う事に……。
そこには兄になる青年がついていて…。
いきなりの兄の存在に戸惑いながらも興味もあった。
だが、兄の心の声がどうにもおかしくて。
自然と聞こえて来てしまう本音に戸惑うながら惹かれて
いってしまうが……。
それは兄弟で、そして家族で……同性な訳で……。
何もかも不幸にする恋愛などお互い苦しみしかなく……。
【完結】Restartー僕は異世界で人生をやり直すー
エウラ
BL
───僕の人生、最悪だった。
生まれた家は名家で資産家。でも跡取りが僕だけだったから厳しく育てられ、教育係という名の監視がついて一日中気が休まることはない。
それでも唯々諾々と家のために従った。
そんなある日、母が病気で亡くなって直ぐに父が後妻と子供を連れて来た。僕より一つ下の少年だった。
父はその子を跡取りに決め、僕は捨てられた。
ヤケになって家を飛び出した先に知らない森が見えて・・・。
僕はこの世界で人生を再始動(リスタート)する事にした。
不定期更新です。
以前少し投稿したものを設定変更しました。
ジャンルを恋愛からBLに変更しました。
また後で変更とかあるかも。
完結しました。
優秀な婚約者が去った後の世界
月樹《つき》
BL
公爵令嬢パトリシアは婚約者である王太子ラファエル様に会った瞬間、前世の記憶を思い出した。そして、ここが前世の自分が読んでいた小説『光溢れる国であなたと…』の世界で、自分は光の聖女と王太子ラファエルの恋を邪魔する悪役令嬢パトリシアだと…。
パトリシアは前世の知識もフル活用し、幼い頃からいつでも逃げ出せるよう腕を磨き、そして準備が整ったところでこちらから婚約破棄を告げ、母国を捨てた…。
このお話は捨てられた後の王太子ラファエルのお話です。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる