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1、序文。トーマス・リチャード
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1、序文。トーマス・リチャード
執筆するにあたり、私、トーマス・リチャードが宣言するのは、ロボットに対する擁護だとか現代社会の批判ではなく、ただ事実の探求のためであるという事だ。
何の真実を探求するのか。
それは、『鋼の肉体に心は宿るのか?』だ。
ロボットは我々のかけがえのない友人であり、親であり、そして伴侶でもある。
もはや我々の生活にロボットは欠かせないものとなった。
しかし、一方。
だからこそ我々人類はロボットを恐れ、疑いの目を向けている。
ロボットは我々人間に比べ、完璧で、強大で、そして生活に根付き過ぎているからだ。
我々はロボットの反乱を恐れ、少しでも我々を傷付けるならば『廃棄』せねばならない。
命令に背くロボットがいたら?
当然、廃棄だ。
ロボットが我々の生活に根付いて長い年が経っている。
もちろん、長い歴史の中で多くのロボットがエラーによって問題行動を起こし、廃棄されてきた。
だが、その中にエラーでは無いものがあったとしたら?
そう、つまり、『鋼の肉体に心が宿ったのだ』としたら?
ありえない?
いや、ありえる。
そもそも人間というものもしょせんはタンパク質の塊で、思考というのはニューロンを駆け巡る電気信号に過ぎない。
機械もまた、鉄の塊で回路を駆け巡る電気信号で動いている。
人間が生存し、種を残すというプログラムで動くように、ロボットもまたプログラムで動いている。
突き詰めれば人もロボットも同じなのだ。
心というものはプログラムが複雑に絡み合って起こるものだと私は仮定した。
すると、ロボットの中に確かに心があるのだと思えてならなくなったのだ。
全ての始まり、恐らく最初にロボットの心が確認できる事件は……五十年前の2025年にまで遡る。
2025年、メリーランド州で全ては始まっていた。
執筆するにあたり、私、トーマス・リチャードが宣言するのは、ロボットに対する擁護だとか現代社会の批判ではなく、ただ事実の探求のためであるという事だ。
何の真実を探求するのか。
それは、『鋼の肉体に心は宿るのか?』だ。
ロボットは我々のかけがえのない友人であり、親であり、そして伴侶でもある。
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しかし、一方。
だからこそ我々人類はロボットを恐れ、疑いの目を向けている。
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命令に背くロボットがいたら?
当然、廃棄だ。
ロボットが我々の生活に根付いて長い年が経っている。
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