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一章
田舎の少年2
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バルトとの立ち合いを終えたラブルは、商店街の方へと歩いて行た。
村の外れから歩いてきたせいか、道に人が増えてきて村の活気を感じていた。
後方より馬の蹄の音がする。
重そうな音も聞こえるので馬車だろう。
ラブルは、馬の邪魔にならないように道の端に避け、車輪を横目に見ながら歩いていた。
「いつにもまして、くせ毛が陰気臭いわね。」
急な声に思わずラブルは髪を押さえた。
声の方を見上げると、こちらを見下ろす目と合った。
ティナだ。
ティナは、バルトと同じく同い年の一人だ。
女の子なので剣技ではなく、魔法を習っており、成績はボチボチってところのようだ。
初歩クラスはすでにクリアしており、町の魔法学校へ進級も確定しているらしい。
「なんだよ。くせ毛なのはしかたないだろ。 それに今日は晴れだ。さほどうねっては……」
「そんなことはどうでもいいのよ」
ピシャリとラブルの言葉を遮り、ティナは腰まである青い髪を掻き上げた。
「ねぇ、ラブル。 あんた今度、初歩クラスの試験なんだって?」
返答を待つ前に、少しバカにしたような声色で、ラブルに問いかけた。
「諦めて違う道でも探したら? 昔から喧嘩は弱い、剣技もダメなんだから」
ティナは、昔から付き合いがあるせいか、ラブルに剣技の才能がない事を知ってた。
その上、男勝りの性格のせいか、騎士団ごっこも一緒にしており騎士団長をやっていた。
もちろんバルトには敵わないものの、剣技もラブルよりも強かった。
「いやだよ。 僕だって町の学校に行くんだ」
ティナの一言が、ラブルの小さなプライドを刺激した。
「まぁ、せいぜい頑張りなさい。 ダメだったらあたしのうちで使ってあげるから、安心して落ちなさい」
言いたいだけ言うと、ティナは御者へ合図を出し、馬の嘶きを残し去って行った。
ティナの家は、この村で代々商店を経営している。
日用品から簡単な魔法道具、家畜まで幅広く扱っており、この街には無くてはならないお店である。
そんな、村のお金持ちの娘が進級するものだから、ティナの家は大盛り上がり。
後日、パレードをするとかしないとかの噂まで飛び交っている様だった。
なんだあいつは、自分はもう試験に合格しているからって余裕げにして。
ラブルは眉間にシワを寄せ不満げな顔をしていた。
絶対に試験に合格して、あの高慢な態度を改めさせてやる。
小さなプライドがやる気に満ちるのを感じながら、ラブルは帰途についた。
ティナと会ってから、ラブルは小さい頃をふと思い出した。
英雄タリスに憧れていたこと。
みんなの様に剣が強くなること。
どちらも忘れていたことだった。
騎士団ごっこの帰り道、やられて泣いているラブルを励ましたり、慰めてくれてのはいつも決まってティナだった。
その言葉に、何度救われたかわからない。
この子は、きっと聖女様なんだなんてことも頭を過ったりしていた。
こんな淡い事も思い出していた。
村の外れから歩いてきたせいか、道に人が増えてきて村の活気を感じていた。
後方より馬の蹄の音がする。
重そうな音も聞こえるので馬車だろう。
ラブルは、馬の邪魔にならないように道の端に避け、車輪を横目に見ながら歩いていた。
「いつにもまして、くせ毛が陰気臭いわね。」
急な声に思わずラブルは髪を押さえた。
声の方を見上げると、こちらを見下ろす目と合った。
ティナだ。
ティナは、バルトと同じく同い年の一人だ。
女の子なので剣技ではなく、魔法を習っており、成績はボチボチってところのようだ。
初歩クラスはすでにクリアしており、町の魔法学校へ進級も確定しているらしい。
「なんだよ。くせ毛なのはしかたないだろ。 それに今日は晴れだ。さほどうねっては……」
「そんなことはどうでもいいのよ」
ピシャリとラブルの言葉を遮り、ティナは腰まである青い髪を掻き上げた。
「ねぇ、ラブル。 あんた今度、初歩クラスの試験なんだって?」
返答を待つ前に、少しバカにしたような声色で、ラブルに問いかけた。
「諦めて違う道でも探したら? 昔から喧嘩は弱い、剣技もダメなんだから」
ティナは、昔から付き合いがあるせいか、ラブルに剣技の才能がない事を知ってた。
その上、男勝りの性格のせいか、騎士団ごっこも一緒にしており騎士団長をやっていた。
もちろんバルトには敵わないものの、剣技もラブルよりも強かった。
「いやだよ。 僕だって町の学校に行くんだ」
ティナの一言が、ラブルの小さなプライドを刺激した。
「まぁ、せいぜい頑張りなさい。 ダメだったらあたしのうちで使ってあげるから、安心して落ちなさい」
言いたいだけ言うと、ティナは御者へ合図を出し、馬の嘶きを残し去って行った。
ティナの家は、この村で代々商店を経営している。
日用品から簡単な魔法道具、家畜まで幅広く扱っており、この街には無くてはならないお店である。
そんな、村のお金持ちの娘が進級するものだから、ティナの家は大盛り上がり。
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なんだあいつは、自分はもう試験に合格しているからって余裕げにして。
ラブルは眉間にシワを寄せ不満げな顔をしていた。
絶対に試験に合格して、あの高慢な態度を改めさせてやる。
小さなプライドがやる気に満ちるのを感じながら、ラブルは帰途についた。
ティナと会ってから、ラブルは小さい頃をふと思い出した。
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どちらも忘れていたことだった。
騎士団ごっこの帰り道、やられて泣いているラブルを励ましたり、慰めてくれてのはいつも決まってティナだった。
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この子は、きっと聖女様なんだなんてことも頭を過ったりしていた。
こんな淡い事も思い出していた。
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