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第2章 アンナ・ヴァルヘイム
婚約者2
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「ぼ、僕はアンナ様のき、騎士! ランガ・ダイナハウンです!!」
かわいらしく顔を真っ赤に染めて、私に宣言をするように言った目の前の少年は、代々ヴァルヘイム家の騎士として受け継がれてきた家系の一人息子である。
金色の綺麗な髪にその真っ赤になっている顔には似合わない、碧眼が特徴的な少年だった。
「ハウザード様、本当によろしいのでしょうか? 我々はヴァルヘイム家の騎士であって、そんなアンナお嬢様とうちの息子が婚約だなんて…」
「いいんだ、君は信用している。それに、以前道場を覗かせてもらったよ。今真っ赤になっているそこの少年とは同一人物とは思えないほどの、剣術。それに、君の息子だ、娘を守ってくれるのだろう?」
お父さんは優しい笑みを浮かべながら、ランガに微笑む。
すると、さっきまでの真っ赤な顔などそこにはなく、覚悟を決めた男の顔といわれるような真剣な顔になっていた。
「もちろんです! 僕はダイナハウン家を継ぐもの、ランガ・ダイナハウンですから!」
腰につけていた剣を手に添え、ランガは私を見る。
「よろしくお願いします。アンナ様」
「え? あ、えぇ」
いや、いやいや勝手に話が進んでますけど、私結婚するの??!(今ではありません)
うぅ、覚悟なんてできてないのに(今ではありません)
そ、それにこんな美少年が…。
私は必死に照れている顔を隠そうとするが、お父さんにはどうやら見破られているらしく、
「ほら、アンナも喜んでいる。…だからダイナハウンくん、頼むよ」
「はっ!!」
これが、私と婚約者であるランガの出会いだった。
そんな出会いから月日が流れ、もう気が付けば結婚まで一週間となっていた。
「お嬢様、今日はどこに行かれるのですか?」
朝食を終え、口元をぬぐっていると後ろに控えていたメイドのアリアがお皿の回収をしながら私に問う。
「…今日はランガのもとへ行こうと思っているの。もうすぐ結婚式があるでしょう? ドレスを見てもらおうと思ってね」
口元をぬぐい終わり、質問に答えながらも首にかけていたナプキンも回収してもらう。
”ランガのもとへ行こう”そういった途端アリアは一瞬だけ止まったと思ったら、閉じていた瞳を開け真っ赤な瞳を私に向けていった。
「では、すぐに向かってみてはいかがでしょうか? 約束の時間には早いとは思いますが、サプライズということで」
そういったと思ったらまた、瞳を閉じてすべてを回収し終えたと思ったらワゴンに乗せキッチンのほうへと向かっていった。
「…アリア? どうかしたのかしら?」
いつもはそんなことを言うような人ではないのに。
…まあいいわ。そうね、向かいましょうか。
もうこの世界にも慣れたわ。
最初は変な生き物はいるは、貴族としての振る舞いを覚えさせられるはで大変なこともたくさんあったが、その分楽しいこともたくさんあった。
自室に戻り、寝間着からクローゼットルームから取り出したお気に入りのドレスに着替え最大限のおめかしをする。
着替えが終わり、玄関まで向かうともう馬車の準備ができていた。
「お嬢様、足元にお気をつけてお乗りください」
アリアが私の手を取り、馬車へと乗せる。
私が座ると、ゆっくりと馬車の扉が閉まり、合図とともに馬車が動き出す。
ヴァルヘイム家館から、ダイナハウン家館までは30分もかからない。
見慣れた景色を眺めながら、今日は何を話そうかと考える。
私の夢とは少し違うものの、この世界なら私の夢も叶えられるだろう。
夢に見た結婚式場、ウエディングドレス、キスをする瞬間。
小さなころに見た親戚のお姉さんの結婚式、とても夢のようだった。
いつもきれいだったお姉さんは、その日は特別綺麗で旦那さんのほうもとてもかっこよく見えた。
その景色が見たい。その後の新婚生活もずっと夢だった。
その夢が一週間後に叶う。
興奮とともに自然とにやけてしまう。
すると、馬を操縦していたアリアが私をみてそっと言った。
外からの雑音、車輪の回る音、馬が駆ける音ですべては聞き取れなかったが、わずかに聞こえたアリアの言葉は――
「――申し訳ございません」
とても悲しそうな声だった。
かわいらしく顔を真っ赤に染めて、私に宣言をするように言った目の前の少年は、代々ヴァルヘイム家の騎士として受け継がれてきた家系の一人息子である。
金色の綺麗な髪にその真っ赤になっている顔には似合わない、碧眼が特徴的な少年だった。
「ハウザード様、本当によろしいのでしょうか? 我々はヴァルヘイム家の騎士であって、そんなアンナお嬢様とうちの息子が婚約だなんて…」
「いいんだ、君は信用している。それに、以前道場を覗かせてもらったよ。今真っ赤になっているそこの少年とは同一人物とは思えないほどの、剣術。それに、君の息子だ、娘を守ってくれるのだろう?」
お父さんは優しい笑みを浮かべながら、ランガに微笑む。
すると、さっきまでの真っ赤な顔などそこにはなく、覚悟を決めた男の顔といわれるような真剣な顔になっていた。
「もちろんです! 僕はダイナハウン家を継ぐもの、ランガ・ダイナハウンですから!」
腰につけていた剣を手に添え、ランガは私を見る。
「よろしくお願いします。アンナ様」
「え? あ、えぇ」
いや、いやいや勝手に話が進んでますけど、私結婚するの??!(今ではありません)
うぅ、覚悟なんてできてないのに(今ではありません)
そ、それにこんな美少年が…。
私は必死に照れている顔を隠そうとするが、お父さんにはどうやら見破られているらしく、
「ほら、アンナも喜んでいる。…だからダイナハウンくん、頼むよ」
「はっ!!」
これが、私と婚約者であるランガの出会いだった。
そんな出会いから月日が流れ、もう気が付けば結婚まで一週間となっていた。
「お嬢様、今日はどこに行かれるのですか?」
朝食を終え、口元をぬぐっていると後ろに控えていたメイドのアリアがお皿の回収をしながら私に問う。
「…今日はランガのもとへ行こうと思っているの。もうすぐ結婚式があるでしょう? ドレスを見てもらおうと思ってね」
口元をぬぐい終わり、質問に答えながらも首にかけていたナプキンも回収してもらう。
”ランガのもとへ行こう”そういった途端アリアは一瞬だけ止まったと思ったら、閉じていた瞳を開け真っ赤な瞳を私に向けていった。
「では、すぐに向かってみてはいかがでしょうか? 約束の時間には早いとは思いますが、サプライズということで」
そういったと思ったらまた、瞳を閉じてすべてを回収し終えたと思ったらワゴンに乗せキッチンのほうへと向かっていった。
「…アリア? どうかしたのかしら?」
いつもはそんなことを言うような人ではないのに。
…まあいいわ。そうね、向かいましょうか。
もうこの世界にも慣れたわ。
最初は変な生き物はいるは、貴族としての振る舞いを覚えさせられるはで大変なこともたくさんあったが、その分楽しいこともたくさんあった。
自室に戻り、寝間着からクローゼットルームから取り出したお気に入りのドレスに着替え最大限のおめかしをする。
着替えが終わり、玄関まで向かうともう馬車の準備ができていた。
「お嬢様、足元にお気をつけてお乗りください」
アリアが私の手を取り、馬車へと乗せる。
私が座ると、ゆっくりと馬車の扉が閉まり、合図とともに馬車が動き出す。
ヴァルヘイム家館から、ダイナハウン家館までは30分もかからない。
見慣れた景色を眺めながら、今日は何を話そうかと考える。
私の夢とは少し違うものの、この世界なら私の夢も叶えられるだろう。
夢に見た結婚式場、ウエディングドレス、キスをする瞬間。
小さなころに見た親戚のお姉さんの結婚式、とても夢のようだった。
いつもきれいだったお姉さんは、その日は特別綺麗で旦那さんのほうもとてもかっこよく見えた。
その景色が見たい。その後の新婚生活もずっと夢だった。
その夢が一週間後に叶う。
興奮とともに自然とにやけてしまう。
すると、馬を操縦していたアリアが私をみてそっと言った。
外からの雑音、車輪の回る音、馬が駆ける音ですべては聞き取れなかったが、わずかに聞こえたアリアの言葉は――
「――申し訳ございません」
とても悲しそうな声だった。
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