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222 リディアの箱庭論と苦手な事。
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――クウカside――
箱庭師とは、箱庭と他の場所を繋ぐだけの、入り口作りに過ぎないと言うのが一般的だ。
中には、自分だけのリゾート地を作りたいと言う人もいるようだが、そう言うのはとても少数派と言って過言ではない。
箱庭師が食べていくには、扉と場所を繋ぐ以外に方法が無かったからだ。
便利になればなるほど、移動場所が増えれば増える程、箱庭師としての価値が上がる。
価値が上がれば、貴族の屋敷に召し抱えられる事も珍しくはない。
そう教えられてきた。
けれど、リディア様の箱庭を見た時、その全てを覆す程の衝撃を受けた。
まるで一つの村だった。それも、楽園の。
こんな箱庭を見たことが無かった。誰も話をした事だってなかった。
箱庭師は他所への入り口であれ。
そう教えられてきた自分たちの全ての情報を覆す、そんな衝撃があった。
「つまり、箱庭師は便利な道具と言う位置づけなのね」
「はい、移動する場所の多さで価値が変わるんです」
「なるほど。つまらないわね」
「はい、つまらないんです」
「では、その根本から覆す方法で行きましょうか!」
そうリディア様は笑顔で言った。
それがどれだけ難しい事なのか理解しているとは思えなかったが、彼女自身、これ程までの箱庭を持っているからこその考えなのかもしれない。
「わたくしの考えた箱庭と言うのは、想像と創造ですわ」
「「「想像と創造」」」
「自分の理想を追い詰めた形こそが、箱庭師の真価だと思いますわ。リゾートを作りたいのも一つの真価だと思いますし、村を作れるほどの大きい箱庭と言うのも方法の一つですわ。けれど、最も重要視するべきは――本人が望む何かを形にすると言うものだと思いますわ」
「望む形ですか?」
「そうですわ。わたくしは箱庭師と告げられた時、今の形の箱庭が欲しいと思いましたの。それはとてもとても強く考えましたわ。朝から寝るまで只管その箱庭が欲しいと考えて考えて心が燃えて、そうして開いたのが今の箱庭ですの。全てが望みのまま、願いのまま、想像のままに創造出来た箱庭ですわ」
「つまり……」
「箱庭師の夢が詰まったもの。それが箱庭師の真価だと思いますの」
「「夢……」」
「でも、夢だけでは食べていけませんわ!」
そう反論したのはマリシアだ。
彼女の言う事も尤もで、俺達箱庭師は食べて行かねば意味がない。
夢を作ってもそれが食べて行けるだけの価値がなければ、なんの意味もないのと同じだ。
「夢だけでは食べていけない、尤もですわ」
「だったら、どうすればいいんですか」
「商売をしていると、何に需要があるかなど最初から分るものなんて少ないのをご存じ?」
「そう……なんですか?」
「それはそうよ、最初からコレは売れるっていうものはとっても少ないの。それでも、情報を糧に色々考えて商品を次々に生み出す。新しい商品を作りだし、古い商品は改良する。これはとっても大事な事ですの。ですが、箱庭師と言うのは一度作ると作り替えることはとっても難しい事を知っていますわ。そこでですけれど……商売を考えた際、何が有益で、何が何処の層に需要があるのかを考えながら、夢を膨らませると言うのも一つの案ですわ」
「つまり、何処の層向けに何を作るかで夢を整えていくと言う感じですか?」
「ええ、その通りよ。商売とは幅広いわ。男性向けなのか、女性向けなのかでも変わってきますし、年齢層でも変わってきますわ。時期的な物でも変わってきますし、季節が移ろうように商品も移ろいますの。けれど、確固として成立しているアイテムは不動の人気を誇りますわよね? つまり、箱庭師ならば、あらゆる面で考えてその不動を物にすれば、糧になりえる箱庭を作れると言うことでもありますわ」
確かに……どこになんの需要があるのかは、商売人でも読むことが出来ない難しい問題だと父からも兄からも聞いたことがある。
それを当てはめて箱庭を想像することがまず一歩と言う事だろうか。
「つまりは、自分たちの求めている箱庭が、何処の層に向けているのかを明確にする。と言うのが最初の問題ですのね」
「そうね、御三方は特にその辺りが強いと思いましたわ。生きていく以上、生活していく以上お金はついて回りますもの。生活できるだけのお金を生み出す箱庭を作ろうと思ったら、それに見合う商品となる箱庭を想像して作るのは道筋としてはあっていると思いますわ」
「確かに一理あるわ……。商売と結びつけるなんて考えもしなかった……」
「俺もです。箱庭師の根本を揺るがす問題でもありますが、箱庭師だからこそ埋没せず、新たな道、新たな商売としての箱庭を作ると言うのは、とても大事に思えます」
「その成功例がファビーなのよね」
「「「ファビーさん凄い」」」
「いえいえいえいえいえいえ!! 私は本当に温泉が好きで! リディア姉の温泉を沢山の人に味わってもらいたいと思っただけです!」
「それが違う商売に繋がる事もあるのよ。だから人生も商売も面白いの!」
そう言って笑ったリディア様は心の底から楽しそうで、嗚呼、この人は生粋の商売人なんだなと改めて感じました。
「けど、わたくしにも苦手な分野と言うものはありまして……」
「そうなのですか?」
「貴族向けの商品開発が進みませんのよね……商売にしても難しくって」
「確かにリディア姉は庶民向けや冒険者向けは得意でも、貴族向けは苦手ですよね……」
「そうなのよ……ネイルは兎も角、目新しい物と言うと難しいの。出来てもオルゴール辺りしか思いつかないのよ」
「「「オルゴール?」」」
「こんなモノなんですけれど」
そう言ってアイテムボックスから取り出したのは、美しい陶器で作られた女神の様な像。
その背面をキリキリ回すと、綺麗で聞いたこともない音が鳴りだし、女神の様な像はゆっくりと回転し始めた。
「これは……凄いですね」
「でも、そんなにいい娯楽にはなりそうになくって」
「いいえ、これは凄いわ。このオルゴール? がついた宝石箱とか作ったらどうかしら」
「なるほど、宝石箱なら確かにありですわね」
「それに、純度の高い宝石があれば尚更価値は上がりますわ!」
「後は箱庭の子供達が遊んでいる小さなピアノもあるんですけれど、見て貰えるかしら」
「ええ、貴族については私に任せてくださいませ」
「ではこういうアイテムなんですけれど」
そう言って取り出されたのは木製で作られた子供用と言うより、2歳から3歳くらいが使えそうな木製のピアノで、鍵盤も小さく可愛らしい商品だった。
それにグランドピアノまであるのだから驚きだ!
「わたくし、この二つを見て思ったんですけれど……貴族の子供向けのお店はダメですの?」
「貴族の子供向け……年齢層的には1歳のバースデーから学園に入る前の12歳までを考えればいいかしら?」
「ええ、それなら色々案が出やすいと思いますわ」
「そうね、特に貴族の家は子供にお金をかけるといいますものね。わたくしはかけて貰った記憶が殆どありませんけれど」
「私もです。姉が『製薬師』なので、どうしても『箱庭師』の私は要らない者扱いで」
「まぁ!」
「今回こちらにきたのも、殆ど家から追い出される形でしたわ。本気で貴族籍から抜かせるつもりなのでしょうね。最も、親からの愛情なんて貰った試しもありませんけれど」
「マリシア……貴方もわたくしと似ていたのね」
「……いっそ、平民に落としてくれたらキッパリと諦めがつくんですけれど」
「でしたら、マリシア、わたくしとカイルの子供になりません事?」
「「「え?」」」
「才能あふれる子供を粗末に扱うくらいでしたら、わたくしが欲しいですわ!」
「私が……ダンノージュ侯爵家にくると言う事ですか?」
「ええ、わたくしとカイルには既に、29名の養子が居ますわ」
「「「え」」」
「あなた方が望むなら、三人纏めて養子でも構いませんわ。受け皿はあった方が安心して箱庭に挑めるでしょう? もしダメでも、もし商品にならなかったとしても、その時は、わたくしとカイルの養子になってしまえば良いんですわ! まだお若いんですもの、怖くなったらいつでも仰ってね!」
「僕は師匠の子供になりたいです!」
「ロニエルの事はカイルも心配していたから、養子にしてしまおうかしら!」
「わーい!」
余りの言葉に思わず絶句する俺達三人だったけれど、少なくとも俺は気持ちが楽になった。
将来食べていけないかも知れない。
一人で生活していけないかも知れないと言う不安が、受け皿があるだけでこんなに違うとは思ってもいなかった。
――帰る場所になりうる場所がある。
甘えかもしれないが……そう思うと、張りつめていた糸が緩むような感じで、ホッと……本当の意味で息が出来た気がした。
箱庭師とは、箱庭と他の場所を繋ぐだけの、入り口作りに過ぎないと言うのが一般的だ。
中には、自分だけのリゾート地を作りたいと言う人もいるようだが、そう言うのはとても少数派と言って過言ではない。
箱庭師が食べていくには、扉と場所を繋ぐ以外に方法が無かったからだ。
便利になればなるほど、移動場所が増えれば増える程、箱庭師としての価値が上がる。
価値が上がれば、貴族の屋敷に召し抱えられる事も珍しくはない。
そう教えられてきた。
けれど、リディア様の箱庭を見た時、その全てを覆す程の衝撃を受けた。
まるで一つの村だった。それも、楽園の。
こんな箱庭を見たことが無かった。誰も話をした事だってなかった。
箱庭師は他所への入り口であれ。
そう教えられてきた自分たちの全ての情報を覆す、そんな衝撃があった。
「つまり、箱庭師は便利な道具と言う位置づけなのね」
「はい、移動する場所の多さで価値が変わるんです」
「なるほど。つまらないわね」
「はい、つまらないんです」
「では、その根本から覆す方法で行きましょうか!」
そうリディア様は笑顔で言った。
それがどれだけ難しい事なのか理解しているとは思えなかったが、彼女自身、これ程までの箱庭を持っているからこその考えなのかもしれない。
「わたくしの考えた箱庭と言うのは、想像と創造ですわ」
「「「想像と創造」」」
「自分の理想を追い詰めた形こそが、箱庭師の真価だと思いますわ。リゾートを作りたいのも一つの真価だと思いますし、村を作れるほどの大きい箱庭と言うのも方法の一つですわ。けれど、最も重要視するべきは――本人が望む何かを形にすると言うものだと思いますわ」
「望む形ですか?」
「そうですわ。わたくしは箱庭師と告げられた時、今の形の箱庭が欲しいと思いましたの。それはとてもとても強く考えましたわ。朝から寝るまで只管その箱庭が欲しいと考えて考えて心が燃えて、そうして開いたのが今の箱庭ですの。全てが望みのまま、願いのまま、想像のままに創造出来た箱庭ですわ」
「つまり……」
「箱庭師の夢が詰まったもの。それが箱庭師の真価だと思いますの」
「「夢……」」
「でも、夢だけでは食べていけませんわ!」
そう反論したのはマリシアだ。
彼女の言う事も尤もで、俺達箱庭師は食べて行かねば意味がない。
夢を作ってもそれが食べて行けるだけの価値がなければ、なんの意味もないのと同じだ。
「夢だけでは食べていけない、尤もですわ」
「だったら、どうすればいいんですか」
「商売をしていると、何に需要があるかなど最初から分るものなんて少ないのをご存じ?」
「そう……なんですか?」
「それはそうよ、最初からコレは売れるっていうものはとっても少ないの。それでも、情報を糧に色々考えて商品を次々に生み出す。新しい商品を作りだし、古い商品は改良する。これはとっても大事な事ですの。ですが、箱庭師と言うのは一度作ると作り替えることはとっても難しい事を知っていますわ。そこでですけれど……商売を考えた際、何が有益で、何が何処の層に需要があるのかを考えながら、夢を膨らませると言うのも一つの案ですわ」
「つまり、何処の層向けに何を作るかで夢を整えていくと言う感じですか?」
「ええ、その通りよ。商売とは幅広いわ。男性向けなのか、女性向けなのかでも変わってきますし、年齢層でも変わってきますわ。時期的な物でも変わってきますし、季節が移ろうように商品も移ろいますの。けれど、確固として成立しているアイテムは不動の人気を誇りますわよね? つまり、箱庭師ならば、あらゆる面で考えてその不動を物にすれば、糧になりえる箱庭を作れると言うことでもありますわ」
確かに……どこになんの需要があるのかは、商売人でも読むことが出来ない難しい問題だと父からも兄からも聞いたことがある。
それを当てはめて箱庭を想像することがまず一歩と言う事だろうか。
「つまりは、自分たちの求めている箱庭が、何処の層に向けているのかを明確にする。と言うのが最初の問題ですのね」
「そうね、御三方は特にその辺りが強いと思いましたわ。生きていく以上、生活していく以上お金はついて回りますもの。生活できるだけのお金を生み出す箱庭を作ろうと思ったら、それに見合う商品となる箱庭を想像して作るのは道筋としてはあっていると思いますわ」
「確かに一理あるわ……。商売と結びつけるなんて考えもしなかった……」
「俺もです。箱庭師の根本を揺るがす問題でもありますが、箱庭師だからこそ埋没せず、新たな道、新たな商売としての箱庭を作ると言うのは、とても大事に思えます」
「その成功例がファビーなのよね」
「「「ファビーさん凄い」」」
「いえいえいえいえいえいえ!! 私は本当に温泉が好きで! リディア姉の温泉を沢山の人に味わってもらいたいと思っただけです!」
「それが違う商売に繋がる事もあるのよ。だから人生も商売も面白いの!」
そう言って笑ったリディア様は心の底から楽しそうで、嗚呼、この人は生粋の商売人なんだなと改めて感じました。
「けど、わたくしにも苦手な分野と言うものはありまして……」
「そうなのですか?」
「貴族向けの商品開発が進みませんのよね……商売にしても難しくって」
「確かにリディア姉は庶民向けや冒険者向けは得意でも、貴族向けは苦手ですよね……」
「そうなのよ……ネイルは兎も角、目新しい物と言うと難しいの。出来てもオルゴール辺りしか思いつかないのよ」
「「「オルゴール?」」」
「こんなモノなんですけれど」
そう言ってアイテムボックスから取り出したのは、美しい陶器で作られた女神の様な像。
その背面をキリキリ回すと、綺麗で聞いたこともない音が鳴りだし、女神の様な像はゆっくりと回転し始めた。
「これは……凄いですね」
「でも、そんなにいい娯楽にはなりそうになくって」
「いいえ、これは凄いわ。このオルゴール? がついた宝石箱とか作ったらどうかしら」
「なるほど、宝石箱なら確かにありですわね」
「それに、純度の高い宝石があれば尚更価値は上がりますわ!」
「後は箱庭の子供達が遊んでいる小さなピアノもあるんですけれど、見て貰えるかしら」
「ええ、貴族については私に任せてくださいませ」
「ではこういうアイテムなんですけれど」
そう言って取り出されたのは木製で作られた子供用と言うより、2歳から3歳くらいが使えそうな木製のピアノで、鍵盤も小さく可愛らしい商品だった。
それにグランドピアノまであるのだから驚きだ!
「わたくし、この二つを見て思ったんですけれど……貴族の子供向けのお店はダメですの?」
「貴族の子供向け……年齢層的には1歳のバースデーから学園に入る前の12歳までを考えればいいかしら?」
「ええ、それなら色々案が出やすいと思いますわ」
「そうね、特に貴族の家は子供にお金をかけるといいますものね。わたくしはかけて貰った記憶が殆どありませんけれど」
「私もです。姉が『製薬師』なので、どうしても『箱庭師』の私は要らない者扱いで」
「まぁ!」
「今回こちらにきたのも、殆ど家から追い出される形でしたわ。本気で貴族籍から抜かせるつもりなのでしょうね。最も、親からの愛情なんて貰った試しもありませんけれど」
「マリシア……貴方もわたくしと似ていたのね」
「……いっそ、平民に落としてくれたらキッパリと諦めがつくんですけれど」
「でしたら、マリシア、わたくしとカイルの子供になりません事?」
「「「え?」」」
「才能あふれる子供を粗末に扱うくらいでしたら、わたくしが欲しいですわ!」
「私が……ダンノージュ侯爵家にくると言う事ですか?」
「ええ、わたくしとカイルには既に、29名の養子が居ますわ」
「「「え」」」
「あなた方が望むなら、三人纏めて養子でも構いませんわ。受け皿はあった方が安心して箱庭に挑めるでしょう? もしダメでも、もし商品にならなかったとしても、その時は、わたくしとカイルの養子になってしまえば良いんですわ! まだお若いんですもの、怖くなったらいつでも仰ってね!」
「僕は師匠の子供になりたいです!」
「ロニエルの事はカイルも心配していたから、養子にしてしまおうかしら!」
「わーい!」
余りの言葉に思わず絶句する俺達三人だったけれど、少なくとも俺は気持ちが楽になった。
将来食べていけないかも知れない。
一人で生活していけないかも知れないと言う不安が、受け皿があるだけでこんなに違うとは思ってもいなかった。
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