240 / 274
240 『ダイエット・サルビア』プレオープン!
しおりを挟む
マリシアの温泉の中も完璧に作り上げてから、『ダイエット・サルビア』となる王都の屋敷の内装を一気に手掛ける事一週間――。
その間に『キッズハウス・サルビア』に追加内容を書いたチラシを配布してから、ダンノージュ侯爵家には問い合わせが殺到し、アラーシュ様が悲鳴をあげているとの話を耳にしましたわ。
月の曜日から土の曜日まで、一日60組限定のダイエットスタジオ。
とてつもなく広いダンスホール二つは運動する為の場所に生まれ変わり、ウォーターサーバーも完備していますわ。
Aスタジオは、産後や少し体力に自信のない方々が通う、ピラティスやヨガ、更に太極拳の為の教室で、確実に絞りに行きたい女性には、Bスタジオにて、トランポリンにフラフープ、更に効果の高いストレッチ運動を追加した場所になっていますわ。
教室も、AコースとBコースでは値段が違い、Bコースの方がお値段は高めに設定。
その代わり、産後一年以内の方は少しお安くという良心的設定にして、顧客を増やそうという考え。
運動は40分、水分補給を行いながらキッチリこなしてから、ストレッチで身体を伸ばして代謝を上げつつ筋を伸ばし、それから温泉へと向かうようになっていますわ。
無論、女性限定の場所なので護衛も女性限定で雇い、女性達が運動着に着替える場所はキッチリと個室にして外から見えないようにしていますわ。
更衣室は二重のカーテンと扉で肌を極力人に見せない様に、広くとる事でドレスも脱ぎやすくしていますし、問題は無いでしょう。
――更に! プレオープンと言う事で、初回一カ月は料金が半額キャンペーンを行い、集客を致しますわ!
無論通う女性達にはスポーツウェアとわたくしが作った運動靴を買って貰い、タオルは自分で持ってくるか、買うかの二択にしましたの。
プレオープンでは、説明と体験、その後本当に教室に通うかの決定をして貰い、その日に契約をすれば少しだけ値引きして入会となりますわ。
無論、無理な勧誘は致しませんし、相手によってはお断りすることもあるでしょう。
入会金は金貨1枚、これは譲れませんわ!
そして、プレオープンの本日。
朝からお屋敷の前にはズラリと馬車が並び、見目麗しい貴婦人たちが挙って屋敷へと入ってきましたわ。
無論男子禁制の為、男性は外で待ってもらう事になりますが、最初のお客様はナカース王国の公爵夫人でしたわ。
「ここでは素晴らしい体を手にいれる事が出来るとき……い……て……素晴らしい体ね」
「「「有難うございます」」」
「初めましてフランダーシア公爵夫人、私はダンノージュ侯爵家のリディアと申します」
「嗚呼、貴方が知の……。それにしても素晴らしいスタイルですわね」
「此方で行う運動は、全てわたくしが毎日している運動を取り入れたものですの。夫人も毎日とは言わずとも、週に一度通えば素敵な体に変わっていく事間違いなしですわ!」
「そ、そうかしら。あらまぁ! あちらの女性も素晴らしい体型で……出るところは出て、締まるところは締まって……こんなことって。それに良く見ると他の女性達も素晴らしい体だわ!」
「はい! 皆毎日してますから」
それこそ、血が滲むような日々だったでしょうが。
ロキシーお姉ちゃんのスパルタ教育は凄かったですわ。
「それに、加入すれば美を兼ね揃えることが出来る温泉に入れるとか……」
「はい! それはもう素晴らしい温泉です! 体中の悪い物がでてデトックスとなり、肌や顔にたまった老廃物は流れ、美しい肌に生まれ変わる事間違いなしですわ!」
「確かにリディア様もお美しい肌をしてらっしゃいますものね……」
「わたくしは箱庭の中で走り回って、化粧っ気もなく日々汚れて過ごしていましたが、温泉施設と美容部員が毎日美しくしてくださったお陰で」
「まぁ……」
ええ、とても素晴らしい実験体となっていましたわよ?
「温泉には美肌の湯と言うものもありまして、更に此処だけの話……子宝の湯までありますわ」
「なっ!! それは本当ですの!?」
「ええ、しかと見ましたわ」
「わたくし、夫と長く連れ添っていますがまだ子宝に恵まれず……出来れば今すぐにでも会員となりたいですわ!」
「では、会員説明を致しますわね」
こうして、簡単な会員説明および、体の軸を綺麗に戻すピラティスを体験為さった夫人は、感動して入会してくださいましたわ。
無論スポーツウェアも靴も購入してくださいましたし、ホクホクだわ!
それからはあっという間に午前の部である20人が決まり、午後の部となる40人も決まってしまいましたの。
これで一日は大丈夫ですわね。
それからも閉店時間になるまで馬車は止まることが無く――閉店時間になってから見てみるとなんと!!
「凄いね、キャンセル待ちまで出る程の人気じゃないか!」
「月の曜日から土の曜日まで綺麗に埋まりましたわね」
「皆それだけ美に対して貪欲と言う事ですね」
あっという間に、一週間分の予約が埋まりましたわ。
この先はまだ分かりませんけれど、明日からのプレオープンで本格始動となる貴族女性たちがどうなるのか楽しみで仕方ないですわね!
「Aスタジオもソコソコに入りましたのね」
「ああ、こっちは女騎士を目指す女性や、乗馬が趣味とか、身体を動かすのが好きな貴族女性が多かったね」
「Bスタジオだと、最初だからとゆっくりとした動きを楽しみたい方が多かったです。後は産後だからとゆっくりした動きで行きたいという方も多数来られていました」
「なるほどなるほど」
「出だしは好調。後は明日次第だね」
「そうですわね」
こうして、『ダイエット・サルビア』はプレオープンを果たすのですが、後日思わぬ人気になるとは。ある程度予想はしていても、これ程になるとは思っていませんでしたの。
何故なら――。
その間に『キッズハウス・サルビア』に追加内容を書いたチラシを配布してから、ダンノージュ侯爵家には問い合わせが殺到し、アラーシュ様が悲鳴をあげているとの話を耳にしましたわ。
月の曜日から土の曜日まで、一日60組限定のダイエットスタジオ。
とてつもなく広いダンスホール二つは運動する為の場所に生まれ変わり、ウォーターサーバーも完備していますわ。
Aスタジオは、産後や少し体力に自信のない方々が通う、ピラティスやヨガ、更に太極拳の為の教室で、確実に絞りに行きたい女性には、Bスタジオにて、トランポリンにフラフープ、更に効果の高いストレッチ運動を追加した場所になっていますわ。
教室も、AコースとBコースでは値段が違い、Bコースの方がお値段は高めに設定。
その代わり、産後一年以内の方は少しお安くという良心的設定にして、顧客を増やそうという考え。
運動は40分、水分補給を行いながらキッチリこなしてから、ストレッチで身体を伸ばして代謝を上げつつ筋を伸ばし、それから温泉へと向かうようになっていますわ。
無論、女性限定の場所なので護衛も女性限定で雇い、女性達が運動着に着替える場所はキッチリと個室にして外から見えないようにしていますわ。
更衣室は二重のカーテンと扉で肌を極力人に見せない様に、広くとる事でドレスも脱ぎやすくしていますし、問題は無いでしょう。
――更に! プレオープンと言う事で、初回一カ月は料金が半額キャンペーンを行い、集客を致しますわ!
無論通う女性達にはスポーツウェアとわたくしが作った運動靴を買って貰い、タオルは自分で持ってくるか、買うかの二択にしましたの。
プレオープンでは、説明と体験、その後本当に教室に通うかの決定をして貰い、その日に契約をすれば少しだけ値引きして入会となりますわ。
無論、無理な勧誘は致しませんし、相手によってはお断りすることもあるでしょう。
入会金は金貨1枚、これは譲れませんわ!
そして、プレオープンの本日。
朝からお屋敷の前にはズラリと馬車が並び、見目麗しい貴婦人たちが挙って屋敷へと入ってきましたわ。
無論男子禁制の為、男性は外で待ってもらう事になりますが、最初のお客様はナカース王国の公爵夫人でしたわ。
「ここでは素晴らしい体を手にいれる事が出来るとき……い……て……素晴らしい体ね」
「「「有難うございます」」」
「初めましてフランダーシア公爵夫人、私はダンノージュ侯爵家のリディアと申します」
「嗚呼、貴方が知の……。それにしても素晴らしいスタイルですわね」
「此方で行う運動は、全てわたくしが毎日している運動を取り入れたものですの。夫人も毎日とは言わずとも、週に一度通えば素敵な体に変わっていく事間違いなしですわ!」
「そ、そうかしら。あらまぁ! あちらの女性も素晴らしい体型で……出るところは出て、締まるところは締まって……こんなことって。それに良く見ると他の女性達も素晴らしい体だわ!」
「はい! 皆毎日してますから」
それこそ、血が滲むような日々だったでしょうが。
ロキシーお姉ちゃんのスパルタ教育は凄かったですわ。
「それに、加入すれば美を兼ね揃えることが出来る温泉に入れるとか……」
「はい! それはもう素晴らしい温泉です! 体中の悪い物がでてデトックスとなり、肌や顔にたまった老廃物は流れ、美しい肌に生まれ変わる事間違いなしですわ!」
「確かにリディア様もお美しい肌をしてらっしゃいますものね……」
「わたくしは箱庭の中で走り回って、化粧っ気もなく日々汚れて過ごしていましたが、温泉施設と美容部員が毎日美しくしてくださったお陰で」
「まぁ……」
ええ、とても素晴らしい実験体となっていましたわよ?
「温泉には美肌の湯と言うものもありまして、更に此処だけの話……子宝の湯までありますわ」
「なっ!! それは本当ですの!?」
「ええ、しかと見ましたわ」
「わたくし、夫と長く連れ添っていますがまだ子宝に恵まれず……出来れば今すぐにでも会員となりたいですわ!」
「では、会員説明を致しますわね」
こうして、簡単な会員説明および、体の軸を綺麗に戻すピラティスを体験為さった夫人は、感動して入会してくださいましたわ。
無論スポーツウェアも靴も購入してくださいましたし、ホクホクだわ!
それからはあっという間に午前の部である20人が決まり、午後の部となる40人も決まってしまいましたの。
これで一日は大丈夫ですわね。
それからも閉店時間になるまで馬車は止まることが無く――閉店時間になってから見てみるとなんと!!
「凄いね、キャンセル待ちまで出る程の人気じゃないか!」
「月の曜日から土の曜日まで綺麗に埋まりましたわね」
「皆それだけ美に対して貪欲と言う事ですね」
あっという間に、一週間分の予約が埋まりましたわ。
この先はまだ分かりませんけれど、明日からのプレオープンで本格始動となる貴族女性たちがどうなるのか楽しみで仕方ないですわね!
「Aスタジオもソコソコに入りましたのね」
「ああ、こっちは女騎士を目指す女性や、乗馬が趣味とか、身体を動かすのが好きな貴族女性が多かったね」
「Bスタジオだと、最初だからとゆっくりとした動きを楽しみたい方が多かったです。後は産後だからとゆっくりした動きで行きたいという方も多数来られていました」
「なるほどなるほど」
「出だしは好調。後は明日次第だね」
「そうですわね」
こうして、『ダイエット・サルビア』はプレオープンを果たすのですが、後日思わぬ人気になるとは。ある程度予想はしていても、これ程になるとは思っていませんでしたの。
何故なら――。
114
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
魔物が棲む森に捨てられた私を拾ったのは、私を捨てた王子がいる国の騎士様だった件について。
imu
ファンタジー
病院の帰り道、歩くのもやっとな状態の私、花宮 凛羽 21歳。
今にも倒れそうな体に鞭を打ち、家まで15分の道を歩いていた。
あぁ、タクシーにすればよかったと、後悔し始めた時。
「—っ⁉︎」
私の体は、眩い光に包まれた。
次に目覚めた時、そこは、
「どこ…、ここ……。」
何故かずぶ濡れな私と、きらびやかな人達がいる世界でした。
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺あおい@1/23先視の王女の謀発売
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
精霊の森に捨てられた少女が、精霊さんと一緒に人の街へ帰ってきた
アイイロモンペ
ファンタジー
2020.9.6.完結いたしました。
2020.9.28. 追補を入れました。
2021.4. 2. 追補を追加しました。
人が精霊と袂を分かった世界。
魔力なしの忌子として瘴気の森に捨てられた幼子は、精霊が好む姿かたちをしていた。
幼子は、ターニャという名を精霊から貰い、精霊の森で精霊に愛されて育った。
ある日、ターニャは人間ある以上は、人間の世界を知るべきだと、育ての親である大精霊に言われる。
人の世の常識を知らないターニャの行動は、周囲の人々を困惑させる。
そして、魔力の強い者が人々を支配すると言う世界で、ターニャは既存の価値観を意識せずにぶち壊していく。
オーソドックスなファンタジーを心がけようと思います。読んでいただけたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる