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25 希少価値の高い宝石ですか? スター系の宝石なんてどうでしょうね?
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翌日には銀行に振り込まれたようで、私の人生これで一生働かなくて良くない? と思ったのだが、そこは仕事人間なのできっちり働く私を、ギルドマスターは「そう言う真面目な所が君の素敵な所だよね」と嬉しそうに笑っていたのだった。
そんな私の日常に反して、ガーネットでは最後のアイテムで躓いていた。
そう、【体感温度が下がる付与】がついたネックレスで躓いていたのだ。
別に躓くと言っても、付与で躓いた訳ではない。
プラチナで作るのは確定済みなんだけれど、使う石で悩んでいたのだ。
宝石では大体の物で作っているし、天然石でも大体の物で作れることが分かっている。
だがらこそ、【体感温度が下がる付与】に使う石、もしくは宝石で悩んでいたのだ。
コンテストまで後三日というこの日まで。
「駄目だ、在り来たりな宝石だと笑われる……」
「でも珍しい石と言っても」
「こう、この国では珍しい物が良いんだ。来年は参加する気は余りないし、初回だけでもアッと言わせる宝石が欲しい」
「「「うーん」」」
これである。
あっと言わせる宝石かぁ。
そう思いふと一つのアイテムを生成して綺麗な【アレ】を用意すると、三人の前に二つをトンと優しく置いた。
眉間にしわが寄っていた三人だったが、机の上にあるエンジュさんに作って貰った髪留めと、一つの【アレ】に目線が注目している。
「聞きますけど、この国って宝石は、豊富なんですよね?」
「え、あ、そうだが?」
「そちらの髪留めは、宝石の中でもとっても希少価値が高いと言われている【スター系】と言われる宝石です。滅多にお目に掛かれないので希少では?」
思わぬ言葉だったのだろうか。三人はバッと動き恐る恐る大きな宝石の中に輝く線で星が光って見えるスタールビーに目を向けた。
そしてもう一つ【スターサファイア】を手に取ると、「もしやこっちも?」と聞かれ頷く。
「そちらは【スターサファイア】と呼ばれる同じように希少な宝石です。スタールビーとスターサファイアで作れば良いのでは?」
「「「それだ――!!」」」
思わず立ち上がる三人にビックリしつつも、どうやら決まったらしい。
ただ、ネックレスにするには大粒は駄目だと言う事になり、指輪なら良いのでは? と言う事になった。
「同じアイテムを二つ出すのは規則違反じゃないわよね?」
「ああ、規則違反じゃない。気に入れば王族が購入する事もある」
「このスターにダイヤをちりばめた見栄えのいい指輪に作れば、私の持っている少しそよ風~みたいなのも付けられるのでは?」
「行けるな?」
「行けます、十分です」
「しかしスター宝石なんて希少な石があったんなんて……。ユリ、君の見る視点がどうなっているのか不思議だよ」
「ふふ、じゃあ生成しますね」
そう言い、スタールビーとスターサファイアは兎に角希少な為、タオルを置いてそこに「アイテム生成・スターサファイア」と口にすると、指輪に丁度いい目立つ綺麗な色合いのスターサファイアが出て来た。
次に「アイテム生成・スタールビー」と告げるとこれまた美しいスタールビーの大きい一粒が落ちて来て、その二つを退かしてダイヤの小さい物を適当に40個程出した。
ダイヤの研磨はセンジュ君が宝石細工して綺麗にし始め、それを待って図案を頭に作り上げたエンジュさんがスタールビーを、お父様がスターサファイアを彫金していく。
とても集中しているのか、手元の彫金する際に出る魔力が金色だ。
余程集中してないと出ないと言われる金色の魔力はとても綺麗だなと思った。
そして出来上がった指輪は派手さは控え目にシッカリとスターサファイアとスタールビーを主張していて、それをセンジュ君が魔法付与していく。
こうして三日前にしてやっと――【体感温度が下がる付与】が施された指輪が二つ出来上がった。しかもちょっとだけ涼しい風を感じる付与もついている。
「出来た……」
「出来たな……」
「良かった……どれだけこの国を探しても、星の輝きを抱いた宝石はきっと希少だ」
「出所を聞かれたら私だと答えていいですよ。逃げられませんしね」
「「ユリ……」」
「姉上……」
「王家の後ろ盾があればまた違ってくるかなーなんて?」
「ユリありがとう――!!」
こうしてガバリとエンジュさんに抱き着かれ、私も抱きしめ返した。
後はケースだ。
ケースは何でもいいらしく、【お取り寄せ】で指輪の箱で良い物を取り寄せて二つを入れる。
大きめの指輪ケースだったが、二つは綺麗に入った。
「ああ、駄目だ、家にあるって言うだけで不安になるっ」
「ならアイテムボックスに入れて置きましょうか。今回出す奴も含めて」
「お願い出来るか?」
「えっと、指輪にレインコートに水筒に即席スープとおかずですね」
即席スープにはカップも添えて、おかずと一緒に籠に入れてアイテムボックスに入れ込む。
これでやっと三人はホッと安堵した溜息を吐き、三日後の【王家主催魔道具コンテスト】に出すことが決まった。
「今日は、スーッとする入浴剤を使ってゆっくり風呂に入りたいよ」
「俺もです」
「俺もだな」
「なら私は隣の家で入ってきますので、ゆっくりどうぞ」
「む、それなら俺も行く」
「ではお父様とセンジュ君はどうぞ」
「うむ、風呂から上がったら戻ってくる様に」
「まだ何もしませんよ!!」
「エンジュさん、してくれないんですか?」
「ええ!?」
「揶揄われておるのう」
「エンジュ スケベー」
お爺ちゃんとタキに言われてハッとしたエンジュさんは、ムスッとしつつも「何時か覚えておれとのことじゃぞ?」と私に伝え、私がクスクス笑っているとエンジュさんが頭を無言で撫でてくれた。
それだけで幸せだと感じるんだから本当にエンジュさんは凄い。
「良かったですね、アイテム出来て」
「ああ……ユリのお陰だ」
「はい! さ、今日は店仕舞いにしてゆっくり過ごしましょう?」
「それもそうだな。今日はゆっくりしたい」
「お店閉めてきますね」
こうして早めに店じまいし、エンジュさんは着替えを持ってくると一緒に通路を渡って隣の家に向かい、そこはあちこちに部屋を涼しくするアイテムを置いているので快適だ。
お風呂にお湯を溜めつつその間に【お取り寄せ】でスーッとする入浴剤を購入し、お風呂場の棚に置く。
「お風呂最初にどうぞ」
「良いのか?」
「疲れたのはエンジュさんの方でしょう? ゆっくり入ってきてくださいな」
「その……不甲斐ない俺ですまない」
「何がでしょう?」
「最後の最後まで宝石か石かで悩んで……ユリが居なければ絶対に、」
「そんな事は良いですから。知っている方がレアですよ」
「だが!」
「私は石は出せます。そう言うレアスキルなので。でも作れるのは貴方の指ですよ。とても綺麗な金色の魔力でした……きっと王家の方も気に入ります!」
「ユリ……」
「自信を持って? 貴方はとても素晴らしいわ」
そう言って頬にチュッとキスをすると、ボッと赤くなる顔に笑顔を見せてからお湯が溜まった気配がしたので入浴剤を入れて混ぜる。
そしてエンジュさんを風呂場に押し込むと、フ――ッと息を吐いてペットボトルのお茶を【お取り寄せ】で用意する。
此処にも冷蔵庫は用意していて、氷も置いているしコップも置いている。
ただ、お茶を作る時間が面倒だったのでペットボトルをアイテムボックスに入れ込み、お爺ちゃんたちと一緒に暫く過ごす。
「しかし、スター宝石とはまたええのう……。王族は見た事があっても、他の者達は見るのも初めてじゃろうて」
「そうかも知れませんね」
「キレイナ ホウセキ ダッタネ!!」
「ええ、沢山集中して凄く良いのを出してみました」
「オウケニ トツゲ イワレタラ ドウスルノ?」
「それならこの王国から去ります」
「ソッカ」
「ワシらが嫌と言う程暴れてから去るとするかのう?」
「それも良いですね。私はエンジュさん以外の人とは結婚出来ません。夏の青空のような心の持ち主だもの」
「愛の日差しは強そうじゃがな」
「エンジュ ドクセンヨク ツヨイヨ?」
「あら、そこが可愛いんじゃない?」
そう言って微笑むと「ツワモノじゃのう」と嬉しそうに笑うお爺ちゃん。
その後お風呂から上がったエンジュさんは汗を拭いながらやってきて、氷の入ったコップにペットボトルのお茶を見せると驚かれたが、そのまま注いで「ご自由にどうぞ」と微笑むと私もお風呂に入りに行く。
――今日はゆっくりと身体を伸ばそう。何時もは早めにと思って長湯できないのよね。
そんな事を考えつつ、少し長湯をしてからお風呂から出たのは言うまでもない。
そんな私の日常に反して、ガーネットでは最後のアイテムで躓いていた。
そう、【体感温度が下がる付与】がついたネックレスで躓いていたのだ。
別に躓くと言っても、付与で躓いた訳ではない。
プラチナで作るのは確定済みなんだけれど、使う石で悩んでいたのだ。
宝石では大体の物で作っているし、天然石でも大体の物で作れることが分かっている。
だがらこそ、【体感温度が下がる付与】に使う石、もしくは宝石で悩んでいたのだ。
コンテストまで後三日というこの日まで。
「駄目だ、在り来たりな宝石だと笑われる……」
「でも珍しい石と言っても」
「こう、この国では珍しい物が良いんだ。来年は参加する気は余りないし、初回だけでもアッと言わせる宝石が欲しい」
「「「うーん」」」
これである。
あっと言わせる宝石かぁ。
そう思いふと一つのアイテムを生成して綺麗な【アレ】を用意すると、三人の前に二つをトンと優しく置いた。
眉間にしわが寄っていた三人だったが、机の上にあるエンジュさんに作って貰った髪留めと、一つの【アレ】に目線が注目している。
「聞きますけど、この国って宝石は、豊富なんですよね?」
「え、あ、そうだが?」
「そちらの髪留めは、宝石の中でもとっても希少価値が高いと言われている【スター系】と言われる宝石です。滅多にお目に掛かれないので希少では?」
思わぬ言葉だったのだろうか。三人はバッと動き恐る恐る大きな宝石の中に輝く線で星が光って見えるスタールビーに目を向けた。
そしてもう一つ【スターサファイア】を手に取ると、「もしやこっちも?」と聞かれ頷く。
「そちらは【スターサファイア】と呼ばれる同じように希少な宝石です。スタールビーとスターサファイアで作れば良いのでは?」
「「「それだ――!!」」」
思わず立ち上がる三人にビックリしつつも、どうやら決まったらしい。
ただ、ネックレスにするには大粒は駄目だと言う事になり、指輪なら良いのでは? と言う事になった。
「同じアイテムを二つ出すのは規則違反じゃないわよね?」
「ああ、規則違反じゃない。気に入れば王族が購入する事もある」
「このスターにダイヤをちりばめた見栄えのいい指輪に作れば、私の持っている少しそよ風~みたいなのも付けられるのでは?」
「行けるな?」
「行けます、十分です」
「しかしスター宝石なんて希少な石があったんなんて……。ユリ、君の見る視点がどうなっているのか不思議だよ」
「ふふ、じゃあ生成しますね」
そう言い、スタールビーとスターサファイアは兎に角希少な為、タオルを置いてそこに「アイテム生成・スターサファイア」と口にすると、指輪に丁度いい目立つ綺麗な色合いのスターサファイアが出て来た。
次に「アイテム生成・スタールビー」と告げるとこれまた美しいスタールビーの大きい一粒が落ちて来て、その二つを退かしてダイヤの小さい物を適当に40個程出した。
ダイヤの研磨はセンジュ君が宝石細工して綺麗にし始め、それを待って図案を頭に作り上げたエンジュさんがスタールビーを、お父様がスターサファイアを彫金していく。
とても集中しているのか、手元の彫金する際に出る魔力が金色だ。
余程集中してないと出ないと言われる金色の魔力はとても綺麗だなと思った。
そして出来上がった指輪は派手さは控え目にシッカリとスターサファイアとスタールビーを主張していて、それをセンジュ君が魔法付与していく。
こうして三日前にしてやっと――【体感温度が下がる付与】が施された指輪が二つ出来上がった。しかもちょっとだけ涼しい風を感じる付与もついている。
「出来た……」
「出来たな……」
「良かった……どれだけこの国を探しても、星の輝きを抱いた宝石はきっと希少だ」
「出所を聞かれたら私だと答えていいですよ。逃げられませんしね」
「「ユリ……」」
「姉上……」
「王家の後ろ盾があればまた違ってくるかなーなんて?」
「ユリありがとう――!!」
こうしてガバリとエンジュさんに抱き着かれ、私も抱きしめ返した。
後はケースだ。
ケースは何でもいいらしく、【お取り寄せ】で指輪の箱で良い物を取り寄せて二つを入れる。
大きめの指輪ケースだったが、二つは綺麗に入った。
「ああ、駄目だ、家にあるって言うだけで不安になるっ」
「ならアイテムボックスに入れて置きましょうか。今回出す奴も含めて」
「お願い出来るか?」
「えっと、指輪にレインコートに水筒に即席スープとおかずですね」
即席スープにはカップも添えて、おかずと一緒に籠に入れてアイテムボックスに入れ込む。
これでやっと三人はホッと安堵した溜息を吐き、三日後の【王家主催魔道具コンテスト】に出すことが決まった。
「今日は、スーッとする入浴剤を使ってゆっくり風呂に入りたいよ」
「俺もです」
「俺もだな」
「なら私は隣の家で入ってきますので、ゆっくりどうぞ」
「む、それなら俺も行く」
「ではお父様とセンジュ君はどうぞ」
「うむ、風呂から上がったら戻ってくる様に」
「まだ何もしませんよ!!」
「エンジュさん、してくれないんですか?」
「ええ!?」
「揶揄われておるのう」
「エンジュ スケベー」
お爺ちゃんとタキに言われてハッとしたエンジュさんは、ムスッとしつつも「何時か覚えておれとのことじゃぞ?」と私に伝え、私がクスクス笑っているとエンジュさんが頭を無言で撫でてくれた。
それだけで幸せだと感じるんだから本当にエンジュさんは凄い。
「良かったですね、アイテム出来て」
「ああ……ユリのお陰だ」
「はい! さ、今日は店仕舞いにしてゆっくり過ごしましょう?」
「それもそうだな。今日はゆっくりしたい」
「お店閉めてきますね」
こうして早めに店じまいし、エンジュさんは着替えを持ってくると一緒に通路を渡って隣の家に向かい、そこはあちこちに部屋を涼しくするアイテムを置いているので快適だ。
お風呂にお湯を溜めつつその間に【お取り寄せ】でスーッとする入浴剤を購入し、お風呂場の棚に置く。
「お風呂最初にどうぞ」
「良いのか?」
「疲れたのはエンジュさんの方でしょう? ゆっくり入ってきてくださいな」
「その……不甲斐ない俺ですまない」
「何がでしょう?」
「最後の最後まで宝石か石かで悩んで……ユリが居なければ絶対に、」
「そんな事は良いですから。知っている方がレアですよ」
「だが!」
「私は石は出せます。そう言うレアスキルなので。でも作れるのは貴方の指ですよ。とても綺麗な金色の魔力でした……きっと王家の方も気に入ります!」
「ユリ……」
「自信を持って? 貴方はとても素晴らしいわ」
そう言って頬にチュッとキスをすると、ボッと赤くなる顔に笑顔を見せてからお湯が溜まった気配がしたので入浴剤を入れて混ぜる。
そしてエンジュさんを風呂場に押し込むと、フ――ッと息を吐いてペットボトルのお茶を【お取り寄せ】で用意する。
此処にも冷蔵庫は用意していて、氷も置いているしコップも置いている。
ただ、お茶を作る時間が面倒だったのでペットボトルをアイテムボックスに入れ込み、お爺ちゃんたちと一緒に暫く過ごす。
「しかし、スター宝石とはまたええのう……。王族は見た事があっても、他の者達は見るのも初めてじゃろうて」
「そうかも知れませんね」
「キレイナ ホウセキ ダッタネ!!」
「ええ、沢山集中して凄く良いのを出してみました」
「オウケニ トツゲ イワレタラ ドウスルノ?」
「それならこの王国から去ります」
「ソッカ」
「ワシらが嫌と言う程暴れてから去るとするかのう?」
「それも良いですね。私はエンジュさん以外の人とは結婚出来ません。夏の青空のような心の持ち主だもの」
「愛の日差しは強そうじゃがな」
「エンジュ ドクセンヨク ツヨイヨ?」
「あら、そこが可愛いんじゃない?」
そう言って微笑むと「ツワモノじゃのう」と嬉しそうに笑うお爺ちゃん。
その後お風呂から上がったエンジュさんは汗を拭いながらやってきて、氷の入ったコップにペットボトルのお茶を見せると驚かれたが、そのまま注いで「ご自由にどうぞ」と微笑むと私もお風呂に入りに行く。
――今日はゆっくりと身体を伸ばそう。何時もは早めにと思って長湯できないのよね。
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