ドキドキエロエロバーチャルすごろく

桜羽根ねね

文字の大きさ
6 / 6

6「バグどころの話じゃねぇな」

しおりを挟む
「────ん、あ……?」
「う……」

 意識を取り戻した二人は、まず息苦しさと下肢を襲う緩やかな快感を覚えた。そして、目を開けて状況を確認出来た瞬間、声にならない悲鳴をあげた。

「な、ああああ!?いっ、いがら……!?ひゃうっ♡んあぁっっ♡」
「ぐっ……!動くなバカ!やべ……っ、出……る……っ!」
「ふゃっ、ああぁ……♡♡」

 いつの間にやらヘッドギアは取れ、百瀬が五十嵐に跨がる形で抱き合い、唇を合わせていて。下だけ剥き出しになった状態で、百瀬の後孔は五十嵐の肉棒を咥えこんでいた。
 弾けた白濁がナカにどぷりと注がれて、既に何発か放たれていたそれと混ざり合う。

 部屋の中には青臭いニオイが充満し、百瀬の口の中にも苦い味が残っている。お互いの身体に挟まれる形になっている百瀬のペニスは、白く汚れながらも未だに天を向いており、たらたらと先走りを零していた。
 辺りには、百瀬が愛用しているハンドクリームや卵型のパーツが転がっていて、そのどれもがいやらしくてらてらと光っている。

「…………マジで、すまねぇ。バグどころの話じゃ、ねぇな、これ……」

 バーチャル世界での行動が現実に反映された故の、事故。そう割り切るには事態は重すぎて。五十嵐は死にたい気持ちに駆られながら謝罪を口にした。

「…………いが、らし。…………最後に言っていたのは、ほんとう、か?」

 だが、百瀬から返ってきたのは糾弾でも侮蔑でもなく、縋るような質問だった。
 最後に言っていたこと、つまり告白のことだろう。五十嵐は諦めの境地に立って一つ頷く。こうなってしまえば、もうヤケだ。

「ずっと……、高校の時から好きだった。だからバーチャル世界であんなことになってもラッキーだとか思ってたし、不可抗力で繋がっちまってる今も、正直言ってすごく嬉しいし気持ちいい。……お前にとっては、普通に気持ち悪いし、最悪だよな。いくら謝っても足んねぇだろうけど、もうお前には近付かないようにするから……」
「…………勝手に。自己完結をするな、バカ」
「……っ…………!?」

 そよ風のように柔らかく、百瀬の唇がそっと触れる。ちゅ、と可愛らしいリップ音を立てて顔を離した百瀬は、潤んだ瞳を細めて満面の笑みを浮かべた。

「オレも、お前のことが大好きだ。高校の頃から、ずっと」

 その言葉の意味を理解した瞬間、五十嵐は血液が沸騰したかのような感覚に陥った。
 それは勿論、下肢にも影響してしまい。

「ひ、あっ!?……っお、おおきく、するな、ばか……っ!さ、さっき出したばっか、だろ……っ♡」
「……お前がエロいのが悪いんだよ」
「っ、だから、理不尽な責任転嫁をするなと……!っんんん♡♡♡」

 ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が響き出し、百瀬はあまりの快感と恥ずかしさにぎゅっと目を瞑って五十嵐の肩に顔を埋めた。

 ──長い長い片想いは成就という形で実ったものの、イレギュラーな恋人関係の始まり方に、これからのことを不安に思う百瀬であった。



【ドキドキエロエロバーチャルすごろく】

(……今度は大丈夫だろうな?)
(安心しろって。ちゃーんとプログラムは弄ったからさ。だから指定通り町の中に出ただろ?)
(うむ……。……それにしても凄いな、バーチャルとは思えん造りだ)
(つーわけで、行くぞ、百瀬)
(む、どこに行くのだ?)
(そりゃ勿論、楽しいトコロ♡)
(……なんだか、嫌な予感がするのだが……?)
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

番に見つからない街で、子供を育てている

はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。 異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。 現世の記憶は失われているが、 この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。 街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、 ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。 だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。 再会は望まない。 今はただ、この子との生活を守りたい。 これは、番から逃げたオメガが、 選び直すまでの物語。 *本編完結しました

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡

なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。 あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。 ♡♡♡ 恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

処理中です...