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第一部:婚姻編
④桃と浅葱のハーモニー
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「うっっっわ!!えっ、ちょっとすっごい好みなんだけど!!初めまして、桃宮です!よかったら嫁にしません?」
「ちょ、ちょっと桃宮君……!そんなにグイグイいったら逆に引かれますよ……!」
自分の未来が獣の餌になるかもしれないと思っていたところに、ハイテンションな声が割って入ってきた。
どうやら次の魔族が現れたらしい。
声の方を見ると、今にも飛びつきそうな桃宮くんとそれを止める浅葱くん、それから犬の顔が3つもついた獣人がいた。鳥人と同じくらいガタイが良い。二足歩行だけど、彼は多分ケルベロス……ってことでいいんだろうか。真っ黒な右の犬、グレーな真ん中の犬、白い左の犬と色が分かれていて、その声も全員違っていた。
「来て早々、あぷろーちを受けるなんてねぇ」
「積極的でかわいい。こういう子好きだよ」
「俺等のこと怖くねぇのか?」
「ぜーんぜん!寧ろもっふもふで最高!!あっ、そういえば浅葱ももふもふしてんの好きだよな?ぬいぐるみ集めてたし!」
「すっ、好きですけど、それとこれとは……!」
桃宮くんの腕にしがみつきながら、ケルベロスを見上げる浅葱くん。横顔だけど、その表情がほんのり緩んだのが見えた。もしかして二人でお嫁さんパターンかな。
「さて、どうする?」
「僕は構わないよ。ももくん、だったかな。僕の好きなニオイするし」
「俺もいいぜ。初対面で怖がるどころか喜ぶ奴なんて貴重だしな」
グレーと白の犬が好意的な返事をすると、桃宮くんは浅葱くんを巻き込むようにしてケルベロスに飛びついた。
「マジで嬉しい!はぁ……♡瘤付きの人外ちんこ、味わうの楽しみすぎてやばい……♡」
「もっ、桃宮君っ!ボクまで巻き込む必要は……っ!」
「おれは君がいいなぁ」
「へ……?」
「さっき目が合った時、びびっときたんだ」
黒い犬は、浅葱くんのことを気に入ったみたいだ。
鼻をすり寄せられて、身を引こうとした浅葱くんだけど、そのすぐ後に毛並みを撫で回していた。もふもふ好きなのは本当だったらしい。
「あ……♡ふ、ふわふわ……♡こんなの、はじめて……♡」
「きすする前からそんなに蕩けちゃって……、かわいい嫁ちゃんだね」
「んっ♡ふ……♡」
「浅葱かーわい♡ね、早くオレにもちゅーして♡いっぱい気持ちよくしてよ♡」
「いいよ、ももくん。たっぷり愛してあげるね」
「途中でへばるんじゃねぇぞ」
それぞれの腕で二人を抱きしめて、ベロベロと舐め回すようなキスを始めた彼等は、そう時間が経たない内に合体するんだろう。
「ふあぁ……。あー……、ねむ。おい、オレは時間になるまで寝るから起こすなよ」
「えっ、あ、は、はい……」
ダルそうな声からの、肩に感じる重み。枕にされてしまった僕は、……変にドキドキしてしまって居た堪れない。誰かにこんな風に密着されるなんて、これまでなかったから。
彼自身じゃなくて人肌(魔族だけど)にドキドキしている……ってことにしておこう。
「ちょ、ちょっと桃宮君……!そんなにグイグイいったら逆に引かれますよ……!」
自分の未来が獣の餌になるかもしれないと思っていたところに、ハイテンションな声が割って入ってきた。
どうやら次の魔族が現れたらしい。
声の方を見ると、今にも飛びつきそうな桃宮くんとそれを止める浅葱くん、それから犬の顔が3つもついた獣人がいた。鳥人と同じくらいガタイが良い。二足歩行だけど、彼は多分ケルベロス……ってことでいいんだろうか。真っ黒な右の犬、グレーな真ん中の犬、白い左の犬と色が分かれていて、その声も全員違っていた。
「来て早々、あぷろーちを受けるなんてねぇ」
「積極的でかわいい。こういう子好きだよ」
「俺等のこと怖くねぇのか?」
「ぜーんぜん!寧ろもっふもふで最高!!あっ、そういえば浅葱ももふもふしてんの好きだよな?ぬいぐるみ集めてたし!」
「すっ、好きですけど、それとこれとは……!」
桃宮くんの腕にしがみつきながら、ケルベロスを見上げる浅葱くん。横顔だけど、その表情がほんのり緩んだのが見えた。もしかして二人でお嫁さんパターンかな。
「さて、どうする?」
「僕は構わないよ。ももくん、だったかな。僕の好きなニオイするし」
「俺もいいぜ。初対面で怖がるどころか喜ぶ奴なんて貴重だしな」
グレーと白の犬が好意的な返事をすると、桃宮くんは浅葱くんを巻き込むようにしてケルベロスに飛びついた。
「マジで嬉しい!はぁ……♡瘤付きの人外ちんこ、味わうの楽しみすぎてやばい……♡」
「もっ、桃宮君っ!ボクまで巻き込む必要は……っ!」
「おれは君がいいなぁ」
「へ……?」
「さっき目が合った時、びびっときたんだ」
黒い犬は、浅葱くんのことを気に入ったみたいだ。
鼻をすり寄せられて、身を引こうとした浅葱くんだけど、そのすぐ後に毛並みを撫で回していた。もふもふ好きなのは本当だったらしい。
「あ……♡ふ、ふわふわ……♡こんなの、はじめて……♡」
「きすする前からそんなに蕩けちゃって……、かわいい嫁ちゃんだね」
「んっ♡ふ……♡」
「浅葱かーわい♡ね、早くオレにもちゅーして♡いっぱい気持ちよくしてよ♡」
「いいよ、ももくん。たっぷり愛してあげるね」
「途中でへばるんじゃねぇぞ」
それぞれの腕で二人を抱きしめて、ベロベロと舐め回すようなキスを始めた彼等は、そう時間が経たない内に合体するんだろう。
「ふあぁ……。あー……、ねむ。おい、オレは時間になるまで寝るから起こすなよ」
「えっ、あ、は、はい……」
ダルそうな声からの、肩に感じる重み。枕にされてしまった僕は、……変にドキドキしてしまって居た堪れない。誰かにこんな風に密着されるなんて、これまでなかったから。
彼自身じゃなくて人肌(魔族だけど)にドキドキしている……ってことにしておこう。
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