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裸の国で催眠露出(後天性女体化)
その②
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──そんなある日。
とある商人から手に入れた香を焚いていた時、いつものように服を仕立てた二人がやって来ました。ですが、どうも様子が違います。
「これは淫乱でどすけべな者には見えない服だ」
そう言って恭しく頭を下げたジニアの手には、何も乗っていませんでした。ゆっくりと瞬きを繰り返すアイリズですが、やはり何も見えません。
「すごいでしょ~。生地に不死鳥の羽根を使ってんだよ。光の加減で色が変わるんだけど、アイリズならどの色も似合いそ~」
隣にいたキキョウが、そこにあるであろう服について楽しそうに説明してきます。傍に控えていた侍従達も、口を揃えてその服を褒めたたえます。
アイリズとしては、虚無の説明をされたところでどう反応していいのか分かりません。ですが、『見えない』と言うことはできませんでした。それを認めてしまうと、淫乱でどすけべな王子になってしまうからです。
「試着してみないか、アイリズ?」
どうにかポーカーフェイスを保つアイリズを置いて、話はとんとん拍子で進んでいきます。『嫌だ』と突っぱねてしまうのは簡単です。けれども、自分のために作られた服だというのなら、たとえ見えなくても袖を通したいと思ってしまいます。
「……お願い、します」
少し震えてしまった声を隠すように、アイリズはにこりと微笑みました。ほんの少し、下着がじゅわりと湿ってしまったことには、気付かないフリをしておきました。
そうした経緯があり、三人は試着のためにとある部屋へとやって来ました。アイリズの衣裳部屋です。ここには、これまで二人が仕立てた服がずらりと並んでいます。成長するに連れ、着れなくなった服もありますが、アイリズは大事に保管していました。
そんな衣裳部屋の中に、広く造られたフィッティングルームがあります。ここはアイリズと二人しか入ることが出来ない場所です。過去には、一国の王子が男性に肌を晒すなど、と憤った重鎮もいましたが、あくる日にはころっと意見が変わっていました。
アイリズはふと、甘い香りが漂っていることに気づきました。花の蜜のような香りは、どうやら焚いていた香の残り香のようです。頭の中がふんわりとして、なんだか気持ちよくなっていきました。
「じゃあ、アイリズ。服を全て脱いでくれ」
頭がふわふわしていたので、突然ジニアから告げられた言葉に、すぐに反応することが出来ませんでした。
「……え? ぜんぶ、ですか? 服を?」
「そーそー。ドレスも下着もぜーんぶ。俺等が仕立てた服、下着の役割も兼ねてるからさ」
これまで何度も二人に採寸をされたり着飾られたりしてきたアイリズでしたが、素っ裸になることはありませんでした。折角濡れた下着を穿き替えてきたのに、とろりと溢れた蜜が布地に染み込んでいきます。
「そ、れは……、流石に、……恥ずかしいです」
「大丈夫だ。やましいことはしない」
「俺達はただ、アイリズを可愛くしたいだけだからさ~」
自分よりも随分背が高くなった二人に、両側から囁かれて。甘い香りで蕩けてしまった唇は、勝手に「はい」と紡いでいました。
とある商人から手に入れた香を焚いていた時、いつものように服を仕立てた二人がやって来ました。ですが、どうも様子が違います。
「これは淫乱でどすけべな者には見えない服だ」
そう言って恭しく頭を下げたジニアの手には、何も乗っていませんでした。ゆっくりと瞬きを繰り返すアイリズですが、やはり何も見えません。
「すごいでしょ~。生地に不死鳥の羽根を使ってんだよ。光の加減で色が変わるんだけど、アイリズならどの色も似合いそ~」
隣にいたキキョウが、そこにあるであろう服について楽しそうに説明してきます。傍に控えていた侍従達も、口を揃えてその服を褒めたたえます。
アイリズとしては、虚無の説明をされたところでどう反応していいのか分かりません。ですが、『見えない』と言うことはできませんでした。それを認めてしまうと、淫乱でどすけべな王子になってしまうからです。
「試着してみないか、アイリズ?」
どうにかポーカーフェイスを保つアイリズを置いて、話はとんとん拍子で進んでいきます。『嫌だ』と突っぱねてしまうのは簡単です。けれども、自分のために作られた服だというのなら、たとえ見えなくても袖を通したいと思ってしまいます。
「……お願い、します」
少し震えてしまった声を隠すように、アイリズはにこりと微笑みました。ほんの少し、下着がじゅわりと湿ってしまったことには、気付かないフリをしておきました。
そうした経緯があり、三人は試着のためにとある部屋へとやって来ました。アイリズの衣裳部屋です。ここには、これまで二人が仕立てた服がずらりと並んでいます。成長するに連れ、着れなくなった服もありますが、アイリズは大事に保管していました。
そんな衣裳部屋の中に、広く造られたフィッティングルームがあります。ここはアイリズと二人しか入ることが出来ない場所です。過去には、一国の王子が男性に肌を晒すなど、と憤った重鎮もいましたが、あくる日にはころっと意見が変わっていました。
アイリズはふと、甘い香りが漂っていることに気づきました。花の蜜のような香りは、どうやら焚いていた香の残り香のようです。頭の中がふんわりとして、なんだか気持ちよくなっていきました。
「じゃあ、アイリズ。服を全て脱いでくれ」
頭がふわふわしていたので、突然ジニアから告げられた言葉に、すぐに反応することが出来ませんでした。
「……え? ぜんぶ、ですか? 服を?」
「そーそー。ドレスも下着もぜーんぶ。俺等が仕立てた服、下着の役割も兼ねてるからさ」
これまで何度も二人に採寸をされたり着飾られたりしてきたアイリズでしたが、素っ裸になることはありませんでした。折角濡れた下着を穿き替えてきたのに、とろりと溢れた蜜が布地に染み込んでいきます。
「そ、れは……、流石に、……恥ずかしいです」
「大丈夫だ。やましいことはしない」
「俺達はただ、アイリズを可愛くしたいだけだからさ~」
自分よりも随分背が高くなった二人に、両側から囁かれて。甘い香りで蕩けてしまった唇は、勝手に「はい」と紡いでいました。
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