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つまびかれた魔術師はAVを視聴する
後編
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「ん……、んぅ……?」
「起きろ。ほら、目ぇ開けろよ」
「ふあ……、ぇう、だれ……?」
身体がぽかぽかしているような、むずむずするような、満たされているような、不思議な感覚で目が覚めた。
真っ先に目に入ったのは、黒くて長い耳を垂らした、ウルさんの姿。引き締まった裸体が、月明かりに照らされていてとても綺麗だ。そんな彼にマウントを取られているということは……、どうやら寝ぼけてAVを起動してしまったみたいだ。ウルさんのことが好きすぎて、これまで何度かしてしまったことがあるから、今回もきっとそうだ。今日はかなりイったはずなのに、まだ欲求不満だったんだな、俺……。
「ウルしゃん……♡」
「呂律が回ってないの可愛いな。ん……、すげぇいい匂い♡」
「あ……♡」
ウルさんが身をかがめて、俺の首筋をすんすんと嗅いでくる。いい匂い、なんて有り得ない。だからこそ、これが現実じゃないと分かってしまう。
このAVはまだ観たことがないけど……、匂いフェチなウルさんが夜這いをかける内容かな。
AVなら、現実じゃないなら、我慢する必要なんてない。
「嬉しい……っ♡俺、いつも、臭いって言われてたから……っあ♡舐めちゃ、だめ……っ♡」
「オレ好みの匂いだし、味も最高……♡ここも、吸い付いて離れないしな」
「あ゛んっ♡♡」
ぐちゅっ、と前立腺を捏ねられて、俺のちんこから精液が漏れた。やだな、早漏で恥ずかしい。……いや、ちょっと、待って。この、ナカに感じる……熱いの、って……?
「ち、ちんぽ……?ウルさんのちんぽ、挿入ってるぅ……♡♡」
「まるでオレのためにあるようなまんこだな。ぴったりしゃぶりついて、抜こうとしたら……」
「ひあ゛っ♡あ、ああぁっ♡♡」
「抜かないでほしいって、縋りついてきやがる……♡」
あぅ……、すっ、ごい……♡♡♡
今までの中で、一番リアルにちんぽを感じる。本当に挿入ってるわけじゃないのに、あったかくて、おっきくて……♡このまま蕩けてしまいそうだ。
「ウルさん……っ♡ウルさんのちんぽ、気持ちいいですっ♡♡俺のまんこ、ずっと媚びちゃう♡きゅうきゅうしちゃう……っ♡」
「なぁ、どうしてほしい?オレの呪いを解いてくれた礼に、何でもしてやるよ」
「あ……♡あぁ、駄目です、何でも、なんて……っ♡♡」
抜きかけだったちんこが、ゆっくりと戻されていく。ぬぽぬぽと甘やかすようにピストンされると、身体がびくびく震えて快感が止まらない。
呪い、というのはきっとそういう設定だろう。AVだから流れは決まっているだろうけど……、それでも、答えずにはいられなかった。
「ウルさんの、本物のちんぽがほしい……っ♡奥をいっぱい突いて、一日中種付けしてほしいです……♡」
「そんなことでいいのか?」
「はいっ♡あ、……きす、キスも、してほしい♡ぎゅって、抱きしめてハメながらちゅーされるの……、気持ちよさそうだから……♡」
「……ああ、分かった。つーか、本物ちんぽハメんのはもう叶ってんだけどな。なぁ、イーラ」
「…………え……?」
にやり、と笑うウルさんは、雄の色気に溢れている。いや、違う、それより、今、ウルさん……、俺の、名前を……?
「なんだ、AVだとでも思ってたか?」
「え、あ……え?」
「一日中キスハメしながら種付けセックス、頑張ろうな♡」
「は……、んぷっ♡♡♡」
かぷりと唇を食べられると同時に、奥をゴチュゴチュと抉られる。頭の中が一気にスパークして、もう気持ちいいことしか考えられない。
だって、俺、今、本物のウルさんに、抱かれて……!?
あっさりとキャパオーバーした脳内は、だけど簡単に気絶を許してくれなかった。
それはもう濃密に、たっぷりと、奥の奥まで。訳が分からないまま、俺はウルさんの子種をいっぱい注がれることになった。
*****
「……ぁ♡」
「ん、起きたか。おはようイーラ」
「にゃん、で……っ、ちんぽ、ハメた、まま……ぁ♡」
「一日中つったろ?夜まで離さないからな」
目が覚めると、椅子に座るウルさんの上に腰掛ける形でハメられていた。ナカに散々出された精液で、俺の下腹が少し膨らんでしまっているし……、ずっと咥えっぱなしのまんこは衰えることなくひくついている。夢じゃない、……現実だ。俺、あのウルさんに、抱かれてる……♡
「あー……♡イーラの匂い、最高にクる……♡オレにとっちゃ運命的なフェロモンだよ」
「ん゛ぉっ♡み、みみっ♡ぺろぺろ、だめ……っ♡」
「ここも感じんのか?そのうち、耳だけでイくようにしてやるよ」
「あ、んぅっ♡ウルさん……♡耳、より、くち……っ、ちゅう、したい……♡」
「……っ、……煽るのが上手だな、イーラ♡」
「はうっ♡♡」
全身を愛撫されながら、キスをされて、ちんぽでぐりぐり刺激されて、頭も身体も幸せですっぽり包まれる。
どうしてウルさんとこんなことになっているのか……、それを考えるのは後回し。
今はただ、ずっと願っていた触れ合いをじっくり味わおう。
【つまびかれた魔術師はAVを視聴する】
イーラ
人間の魔術師。多くの人間には腐敗臭がする魔力だと思われていたが、別世界に存在する運命の相手に繋がるフェロモンだった。気持ちいいことが大好き。
ウル
黒兎の獣人。年中発情期なのでいつでもどこでもヤれる。すぐさまイーラを襲おうとしたため、兎の姿になる呪いをかけられていた。
獣人国の召喚儀式
別世界にいる、獣人の運命の番を召喚する儀式。喚び出した相手に用意したAVを観せ、恋愛感情を抱かせたところで本人との本番に至らせる。始めから無理矢理身体を暴こうとする獣人が多かったための遠回りな策。
AV(アダルトヴィジョン)
獣人が別世界の番と望む行為をおさめたもの。相手のネコ男優はドール。ウルの行為はややアブノーマル寄りだが、イーラは嬉々として露出セックスや変態プレイを楽しんでいる。
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