アブノーマル・ラブ〜五つ子に囲われる俺〜

桜羽根ねね

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④たのしいオモチャの使い方(玩具/小スカ)

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【青藍×蓮】

 まさかここまで嫉妬深いとは思っていなかった。

 偶然テレビに出てきた好きな俳優を褒めちぎっていたら、冷たい笑みを浮かべた青藍に抱き上げられ、寝室へと強制連行。

 抵抗する暇もなく身包みを剥がされて拘束されてしまい、今は身動きが取れない状況だ。

 長い足はM字に開かされ、ふくらはぎと太腿をそれぞれ一纏めにして固定されている。両手もベッドヘッドに括りつけられ、上体が少し後ろに傾くよう調整してあるため、蓮の下肢の全てが晒け出されている。

 萎えた状態でも人並み以上な肉棒と奥の窄まりを、無機質なバイブが滑る。
 まだスイッチが入っていないそれを当てているのは、長くさらりとした髪を一纏めにした青藍だ。さっきから一言も言葉を発していないのは、怒っているからだと容易に想像がつく。

「(いや……、ちょっと酒飲んでたのもあって確かに色々言いまくったけど……、それでこんな風になるか? 時間巻戻らないかなー……)」

 心の中で後悔するも、もう遅い。目が全く笑っていない青藍を前にして、蓮はこれから始まる『お仕置き』に背筋を震わせた。


*****


 ピンク色の小ぶりなローターを左右の乳首に、尿道には振動する尿道バイブ、根元にコックリングを嵌め、蕾にローションをたっぷり塗ったアナルパールを挿入、電マとバイブがぱんぱんに膨れている陰嚢や勃起している性器に刺激を与え続ける。

 欲を煽るような振動に弄ばれ、かれこれどれくらい経っただろうか。

 決定打となる刺激ではないため、イくことが出来ずにずっと熱が渦巻いている。
 全身を襲う、もどかしい悦楽の嵐。

 性感帯を一気に責められ、蓮は息も絶え絶えに喘ぎ続けていた。ぽろりと零れる生理的な涙は、青藍によって舐め取られた。

「……どう、蓮。反省したかい?」
「…………ぁ、ふ、ッ……ひぅ♡ は、はんせ……した、っか、……らぁっ♡ とって、せぇらん、おねが……ひあああぁぁっっ!!?」
「ああ、ごめん。最大レベルにしてしまったよ」

 全く謝罪の色がない声音でそう言って、更に攻める手を強めていく青藍。
 電マで脇腹や臍の辺りをなぞったり、アナルパールを緩慢な動作で引き抜いてみたり、ローターを増やしてみたり。その度に蓮からは甘美な悲鳴が漏れ、青藍は言いようもない高揚感を抱いていく。

「……『抱かれてみたい』だなんて、いくらテレビの中の相手とはいえ言っていいことと悪いことがあるよね? もう今後そんな冗談は言わないと約束してくれるなら、イかせてあげるよ」

 最早喋ることも出来ずにこくこくと何度も頷く蓮を満足そうに眺めて、ローターやバイブのスイッチを切った後、尿道バイブをゆっくりと引き抜いていく。

「ん……っ♡」

 その刺激に耐えようとした結果、後孔をきゅっと締めてしまい、中にあるパールの存在を嫌という程感じてしまった。
 そして、それを追うようにして感じる、射精の欲。

「……っ! だ、だめ、青藍っ……、今外されたら、出ちゃ、うっ♡」
「出していいよ。早くイきたいんだろう?」

 うっすらと意地悪な笑みを浮かべながら、青藍は、射精を塞き止めていたコックリングをゆっくりと外した。

「くぅ……ふ……、ん、んん~~っっっ♡♡♡」

 その瞬間、ビュルルッと勢いよく溢れた白濁が、蓮の引き締まった腹筋を卑しく汚していく。

 ようやく溜まっていた熱を吐き出せてふるりと揺れた性器が、今度は別の物を零すためにひくりと動く。じわじわと迫り来るもう一つの欲求に、蓮はさぁっと青ざめた。
 この年でそんなことをするなんて、いくらなんでもプライドが許せない。

「せ、青藍……! お願いだから、この拘束外して……っ! お、おしっこ、出るから、ぁっ!」
「ああ……、必死になっている蓮もかわいいね。……でも、だーめ。どうせシーツは洗わないといけないし、遠慮なく漏らしていいよ」
「やっ……、やだに決まってんじゃん! 青藍のヘンタイっ!」
「変態で構わないよ。蓮限定だけどね。……ほら、もう我慢なんてしないで──……」

 ぐっ、と。
 青藍の熱い手のひらが、今にも決壊しそうな器官を擁する下腹部を、押さえつけた。

「っひ、ぁ♡」

 我慢の堤防は、呆気なく崩れる。
 ぷしゅっと溢れ出した小水が、瞬く間に太い水流になってジョロロロと地図を作っていく。縛られているせいで、隠すことも出来ない。

「あ……、ああ……、やだ、ぁ……♡」

 恥ずかしくて堪らないのに、尿道を通って放尿する快感が気持ちいい。

 知らずうっとりと頬を緩める蓮を眺め、青藍は満足そうに微笑む。
 眼鏡の奥の瞳をゆるりと細め、止めていた玩具のスイッチを、かちりとオンにした。


(折角だからもっと可愛いところを見せてね、蓮)
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