仲間に裏切られた勇者は魔王と一緒に復讐します

桜羽根ねね

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⑦勇者と調教の成果:スリア

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「最後は我じゃの。兄上達程ではないが、母上の心を楽にすることが出来るとよいのじゃが」

 ころころと微笑みながら進み出たスリアは、何かの呪文を呟いた。
 すると、今まで何もなかった空間に、『それ』がゴトリと現れる。灰色の石像……かと思ったものの、俺は『それ』に見覚えがあった。

「ジ、ジャズ……?」
「……」

 ジャズの形をした裸の石像は、何も喋らない。
 美形な顔立ちを蕩けさせて、だらしなく開かれた口。脇を見せつけるようにしながら後頭部で組まれた手。乳輪ごとぽってり膨らんだ乳首。鍛えられた腹筋には、『おちんぽ大好き』『ザーメンコキ捨て用』といった卑猥な落書きがされている。身体のあちこちに精液らしき白い汚れと、土がついている。勃起したちんこには『ザコちんぽ』と書かれていて、その下にぶら下がる玉は握り拳程の大きさになっていた。がばりとガニ股に開かれた脚の中心で、その存在を主張している。

「どうじゃ?綺麗に石化出来ているであろう?人目につく所で小便小僧にもさせておったのじゃ」
「石化……。じゃあ、この石像はジャズ本人ってことなのか?」
「うむ。我は状態異常を得意としておるからの。こやつの腕力は強そうであったが、何とも呆気なかったわい」
「ふ、流石余とクロードの息子だ」

 リハエルが嬉しそうにしていると、俺も嬉しくなってくる。

 ジャズはきっと、魅了されて無様な格好を強いられてから石化されたんだろう。あいつは、お金に目が眩んでばかりだったからか、状態異常への耐性がかなり低かった。だからスリアの魔法にも簡単にかかってしまったんだろう。

「……そういえば、小便小僧って?」
「ああ。王都の広場に大きな噴水があるじゃろう?そこに設置してあげたんじゃ。小水がずっと垂れ流れるような魔法をかけての。因果応報というものじゃ」
「スリア……」

 やり過ぎな気もするけど、だからといって可哀想だとは思えない。
 スリアは朗らかに笑みをたたえながら、固まっているジャズのちんこをスリスリと撫で摩った。

「あれは傑作じゃったぞ。下品な石像だと早々に撤去されて、魔の森に捨てられたんじゃ。勿論、その間魔羅からは小水が漏れっ放しであったの。ちなみに、品のない落書きをしたのは、そやつを捨てるために同行した兵士達じゃ。余程溜まってたのか、口の中や身体にぶっかけておったのう。そうして、ついさっきまで森の中に転がっておったのじゃ」
「ああ……、だから精液や土で汚れてるんだね」
「家を汚されたくはないから、小水の魔法は解いておるがの。……それと、身体は固まっても意識はそのまま故、我等の会話も聞こえておるぞ」
「えっ」

 確か石化って、身体も精神も何もかも固まってしまう状態異常だったはずなのに。スリアはそんな調整まで出来るんだな……。

「部分的に石化を解除することも可能じゃから、母上に対する謝罪の言葉を聞くとしようかの」

 スリアが指を振ると、ピシッとジャズの顔部分に亀裂が走った。そのまま石化がパリンと解けると、トロ顔だったジャズの顔色がみるみるうちに青ざめていった。

「お゛えぇ……ッッ!!」

 間髪入れずに、舌の上に溜まったままだった兵士の精液が吐き出される。身体は脇見せガニ股のままだから、白いそれが涎のように垂れていった。灰色の身体に、白濁はよく映える。

 俺への謝罪とは言ったけど、ジャズの瞳は正気を取り戻しているようだった。また俺に対する罵詈雑言が飛んできそうな……。

「は、ぁ……、は……、クロードしゃま、申し訳ありませんでした……」
「え?」
「ボクが愚かでした。どうか、どうか許してくだしゃい、クロードさま……っ」

 青ざめたまま紡がれるのは、舌っ足らずな謝罪だった。卑猥な身体との対比がえぐい。
 リハエルに視線を向けると、お前の好きなようにしろとでも言うように頬にキスをされた。許すも許さないも、俺次第。だったら、俺は──。

「謝罪は受け取る。でも、許さない。そいつのことはスリアに任せるよ」
「な゛……ッ、こ、このボクがっ、恥を忍んで謝ってやってるのに……!」
「駄目じゃったのう。それに、折角正常な意識を戻してやったのに、全く反省しておらぬではないか」
「あ……、っ、ち、ちが、違う……っ!嫌だ、またあんなことされるの、嫌──、……」

 カチン、と再び石化したジャズの口から声が消える。スリアはその石像を魔法でふわりと浮かせると、タネ明かしをするかのように話し始めた。

「母上が許すのであれば、解放するという約束をしておったのじゃ。その結果、駄目だった挙げ句逆ギレとは救えん奴じゃの。本当なら射精管理だけで済ませようと思っておったが、感度を100倍にして媚薬スライム漬けで決まりじゃな。以前やった時も楽しんでくれたからのう」

 石化していても感覚はあるんだな、とか。スライム漬けってちょっと気になる、とか。言いたいことは色々あったけど、俺は全部飲み込んで、息子と石像が部屋に向かうのを見送った。
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