2 / 2
後半
しおりを挟む
いつの間に寝てしまったのだろう。
気がつくとそこは暗い部屋の中だった。
棚にはびっしりと人形が並んでいる。
棚の方から声が聞こえる
「新入りさんだわ」
「あら可愛い子じゃない」
私は横目でゆっくりと彼らを観察する。
どれもこれも不気味でおどろおどろしい人形……いや人形ですらないものもチラホラ。
私は内心しかめっ面をした。何か嫌な、とても嫌な予感がする。
ここから逃げ出した方が良い。
「無駄よ」
「逃げ場なんてないわ」
また棚の方から声がする。クスクス笑いも聞こえる。
その時だ。部屋の天井の一部がするすると開いた。
顔を覗かせたのは、私を買った少女。彼女が見せた邪悪な微笑みに私は震え上がった。
彼女は手を叩いて宣言した。
「さぁお前達、殺し合いを始めなさい。今度は私を楽しませてね。あぁ~。ゾクゾクする」
気がつくとそこは暗い部屋の中だった。
棚にはびっしりと人形が並んでいる。
棚の方から声が聞こえる
「新入りさんだわ」
「あら可愛い子じゃない」
私は横目でゆっくりと彼らを観察する。
どれもこれも不気味でおどろおどろしい人形……いや人形ですらないものもチラホラ。
私は内心しかめっ面をした。何か嫌な、とても嫌な予感がする。
ここから逃げ出した方が良い。
「無駄よ」
「逃げ場なんてないわ」
また棚の方から声がする。クスクス笑いも聞こえる。
その時だ。部屋の天井の一部がするすると開いた。
顔を覗かせたのは、私を買った少女。彼女が見せた邪悪な微笑みに私は震え上がった。
彼女は手を叩いて宣言した。
「さぁお前達、殺し合いを始めなさい。今度は私を楽しませてね。あぁ~。ゾクゾクする」
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
ネタバレ含む
あなたにおすすめの小説
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。