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第十三話(*R18)
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尚夏はその日バイトが休みで暇な時間を過ごしていた。鳴海は相変わらず仕事をしていて、多少無理をしているのではないかと思う。熱はないとはいえ顔色もどこか良くないし、やはり食欲がない。
今日の昼食も野菜サラダとパンを半分だけ食べてそれで終えてしまった。タンパク質が足りないからとたまご料理も作ったのだが、たまごの匂いが気になると言って食べられなかった。もう少し何か食べて欲しいのに……尚夏は悩んでいる。ますます食べられるものが減ってしまった。このままではまた体調を崩すのもそう遠いことではないだろう。
それは、困る。せめて何か少しでも足しになるものを食べられないだろうか。そう考えた尚夏はせめて近所のコンビニにでも行こうかと出かける準備をした。そして部屋で仕事をしている鳴海のもとに。
「先生ー、もうちょっと何か食べようよ。俺、おやつとか買いに行こうと思ってるんだけどさ、何か食べたいものある……って、先生、寝てるの?」
畳に座布団を枕にして、鳴海は横になっていた。パソコンに向かうのに疲れたのだろう、小さな寝息を立てて眠っていて目を覚ます様子がない。ここまで彼がぐっすりと眠っているのは珍しい。せっかくだからこのまま寝かせておいてあげよう、そう思ったものの……。
「ね、せんせ……ちょっと触ってもいい?」
聞こえるはずはない、だってすっかり彼は眠っているのだから。尚夏のいたずら心が刺激した欲望は、そっと鳴海の白い頬に触れる、そのまま首筋に指を滑らせれば、彼は小さな吐息を漏らした。
それにしても冷えた肌、鳴海は冷え性なのだろうか。思えば熱を出していない時はいつも冷たい肌をしている気がする。浮き出た鎖骨をなぞって、一番上のボタンの開けられたシャツの胸元から手を入れる。すっかり痩せた肌に触れているといつの間にか尚夏はすっかり欲情していた。誰かが守ってあげなければ、今にも折れてしまいそうな細い身体。
「先生……、かわいい」
「ん、……尚夏くん?」
ようやく目を覚ました鳴海の身体を尚夏は抱きしめて、そしてその頬を寄せてキスをした。薄く開いた口元から舌を滑り込ませて奥へと入れてからめあう。鳴海は若干の抵抗を示したがすぐにあきらめ、されるがままになっている。舐められ吸われ、反応してびくりと震える鳴海。
「ぷは、し、尚夏くん……っ」
「先生って口の中も冷たいんだね、平熱低い?」
「へ、平熱? 何の話?」
「……先生、吸いたい」
そう言って尚夏は鳴海のシャツのボタンを外していく。胸元があらわになった鳴海を押し倒し、胸元の突起に吸い付いた。
「しょ、尚夏くん、ちょっと待って、まって……ッ」
「小さいなあ……ちょっと硬い、緊張してるの? かわいい」
「くすぐったい……」
「先生の味がする」
「尚夏くん……も、もういいよ」
「これ以上はだめ?」
「駄目、じゃないけど……変な気持ちになるよ」
「ふうん、どんな気持ち?」
「もう」
「あはは、ごめんてば」
照れる鳴海もかわいいと思う。自分よりひとまわり年上の男に対してかわいいなんて思ってはいけないのだろうが、いまの尚夏にとって鳴海は守る対象であり、ただひたすらに愛すべき存在。どんな反応を見てもどうしてもかわいいと思ってしまう。
尚夏は鳴海のベルトを外し始める。最初は焦った顔をした彼もすぐにあきらめたように大人しくされるがままになった。ベルトは外れ、ズボンを脱がせて行く。下着の中に手を入れれば、鳴海のそれはすでに熱く硬くなっていた。
「先生、感じてるじゃん」
「だから、やめてって……」
「いいよ、先生が望んでくれるなら俺も好きなことが出来る。愛してるよ、先生」
「尚夏くん」
鳴海の中を指で優しくほぐし、彼が痛みを感じなくなった頃尚夏は自分のベルトを外し始める。尚夏が中に入って来る、その予感を感じ取った彼は息を飲むように覚悟を決めた表情をしてただ黙って待っている。尚夏はその不安を解くようにそっと再びキスをして、ベルトを抜いて自分の欲情をあらわにした。硬く熱くなったそれはすでにいつでも入ることが出来る。それでも鳴海が痛い思いをしないようにゆっくりと優しくあてがって、柔らかな場所に少しずつ挿入していった。
「ふ、う……ンッ! ああ……」
「先生、ちょっと我慢して。すぐに痛くなくなるよ、ゆっくり動くね」
「あ、ああっ……ん、ん」
「身体の中は温かいんだ……気持ちいい……」
「あ、あっ、尚夏くん……」
尚夏はゆっくりと腰を振り始めた。その度に鳴海は反応して声をあげる。時折奥を強くつくと痛みのせいか一層大きな声をあげる。でもその身体は逃げるようなことはせず、それよりもただ待っているかのようにじっとしている。そして、やがて鳴海も少しずつ身体を動かし始める。
「せんせ……っ、どこが感じる?」
「わから、ない、尚夏くんが動くとぞくぞくして……」
「反応しちゃう?」
「じ、自分でももうわからないんだ、本当にわからなくて……言葉に出来ない」
「気持ちいい?」
「うん、少し痛いけど……気持ちいい……」
「動くよ、先生」
尚夏は感情のまま強く動き始めた。叩きつけるように動く腰つき、彼の中でこすれるたびに尚夏を快感が満たして行く。どうか鳴海もそうであって欲しいと、そう願いながら身体は何度も彼の奥を突く。
「あっ、あっ、……ん、アアッ!」
「ごめ、辛い? でも俺、我慢できないッ……」
「はぁ、は……ッ、ん、んあっ、もっと、強く……」
「強いのが好きなの?」
「尚夏くんを、感じたいから……」
「先生……っ」
欲望のまま強く腰を振り続けたら、もう尚夏は絶頂に至る寸前。鳴海の頬が汗をかいて赤らんでいる、彼もきっともうすぐだ。尚夏はより一層強く動いた。もう、出る、彼の中に熱いものが解き放たれた。その瞬間に鳴海もびくりと震えてその身体は脱力し、二人はその場でただ横たわり荒い呼吸を繰り返す……。
今日の昼食も野菜サラダとパンを半分だけ食べてそれで終えてしまった。タンパク質が足りないからとたまご料理も作ったのだが、たまごの匂いが気になると言って食べられなかった。もう少し何か食べて欲しいのに……尚夏は悩んでいる。ますます食べられるものが減ってしまった。このままではまた体調を崩すのもそう遠いことではないだろう。
それは、困る。せめて何か少しでも足しになるものを食べられないだろうか。そう考えた尚夏はせめて近所のコンビニにでも行こうかと出かける準備をした。そして部屋で仕事をしている鳴海のもとに。
「先生ー、もうちょっと何か食べようよ。俺、おやつとか買いに行こうと思ってるんだけどさ、何か食べたいものある……って、先生、寝てるの?」
畳に座布団を枕にして、鳴海は横になっていた。パソコンに向かうのに疲れたのだろう、小さな寝息を立てて眠っていて目を覚ます様子がない。ここまで彼がぐっすりと眠っているのは珍しい。せっかくだからこのまま寝かせておいてあげよう、そう思ったものの……。
「ね、せんせ……ちょっと触ってもいい?」
聞こえるはずはない、だってすっかり彼は眠っているのだから。尚夏のいたずら心が刺激した欲望は、そっと鳴海の白い頬に触れる、そのまま首筋に指を滑らせれば、彼は小さな吐息を漏らした。
それにしても冷えた肌、鳴海は冷え性なのだろうか。思えば熱を出していない時はいつも冷たい肌をしている気がする。浮き出た鎖骨をなぞって、一番上のボタンの開けられたシャツの胸元から手を入れる。すっかり痩せた肌に触れているといつの間にか尚夏はすっかり欲情していた。誰かが守ってあげなければ、今にも折れてしまいそうな細い身体。
「先生……、かわいい」
「ん、……尚夏くん?」
ようやく目を覚ました鳴海の身体を尚夏は抱きしめて、そしてその頬を寄せてキスをした。薄く開いた口元から舌を滑り込ませて奥へと入れてからめあう。鳴海は若干の抵抗を示したがすぐにあきらめ、されるがままになっている。舐められ吸われ、反応してびくりと震える鳴海。
「ぷは、し、尚夏くん……っ」
「先生って口の中も冷たいんだね、平熱低い?」
「へ、平熱? 何の話?」
「……先生、吸いたい」
そう言って尚夏は鳴海のシャツのボタンを外していく。胸元があらわになった鳴海を押し倒し、胸元の突起に吸い付いた。
「しょ、尚夏くん、ちょっと待って、まって……ッ」
「小さいなあ……ちょっと硬い、緊張してるの? かわいい」
「くすぐったい……」
「先生の味がする」
「尚夏くん……も、もういいよ」
「これ以上はだめ?」
「駄目、じゃないけど……変な気持ちになるよ」
「ふうん、どんな気持ち?」
「もう」
「あはは、ごめんてば」
照れる鳴海もかわいいと思う。自分よりひとまわり年上の男に対してかわいいなんて思ってはいけないのだろうが、いまの尚夏にとって鳴海は守る対象であり、ただひたすらに愛すべき存在。どんな反応を見てもどうしてもかわいいと思ってしまう。
尚夏は鳴海のベルトを外し始める。最初は焦った顔をした彼もすぐにあきらめたように大人しくされるがままになった。ベルトは外れ、ズボンを脱がせて行く。下着の中に手を入れれば、鳴海のそれはすでに熱く硬くなっていた。
「先生、感じてるじゃん」
「だから、やめてって……」
「いいよ、先生が望んでくれるなら俺も好きなことが出来る。愛してるよ、先生」
「尚夏くん」
鳴海の中を指で優しくほぐし、彼が痛みを感じなくなった頃尚夏は自分のベルトを外し始める。尚夏が中に入って来る、その予感を感じ取った彼は息を飲むように覚悟を決めた表情をしてただ黙って待っている。尚夏はその不安を解くようにそっと再びキスをして、ベルトを抜いて自分の欲情をあらわにした。硬く熱くなったそれはすでにいつでも入ることが出来る。それでも鳴海が痛い思いをしないようにゆっくりと優しくあてがって、柔らかな場所に少しずつ挿入していった。
「ふ、う……ンッ! ああ……」
「先生、ちょっと我慢して。すぐに痛くなくなるよ、ゆっくり動くね」
「あ、ああっ……ん、ん」
「身体の中は温かいんだ……気持ちいい……」
「あ、あっ、尚夏くん……」
尚夏はゆっくりと腰を振り始めた。その度に鳴海は反応して声をあげる。時折奥を強くつくと痛みのせいか一層大きな声をあげる。でもその身体は逃げるようなことはせず、それよりもただ待っているかのようにじっとしている。そして、やがて鳴海も少しずつ身体を動かし始める。
「せんせ……っ、どこが感じる?」
「わから、ない、尚夏くんが動くとぞくぞくして……」
「反応しちゃう?」
「じ、自分でももうわからないんだ、本当にわからなくて……言葉に出来ない」
「気持ちいい?」
「うん、少し痛いけど……気持ちいい……」
「動くよ、先生」
尚夏は感情のまま強く動き始めた。叩きつけるように動く腰つき、彼の中でこすれるたびに尚夏を快感が満たして行く。どうか鳴海もそうであって欲しいと、そう願いながら身体は何度も彼の奥を突く。
「あっ、あっ、……ん、アアッ!」
「ごめ、辛い? でも俺、我慢できないッ……」
「はぁ、は……ッ、ん、んあっ、もっと、強く……」
「強いのが好きなの?」
「尚夏くんを、感じたいから……」
「先生……っ」
欲望のまま強く腰を振り続けたら、もう尚夏は絶頂に至る寸前。鳴海の頬が汗をかいて赤らんでいる、彼もきっともうすぐだ。尚夏はより一層強く動いた。もう、出る、彼の中に熱いものが解き放たれた。その瞬間に鳴海もびくりと震えてその身体は脱力し、二人はその場でただ横たわり荒い呼吸を繰り返す……。
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