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本編
35.リエルの出来事…え…?これいります??本当に??必要ないでしょう!?ぷら、プライバシーの侵害ですわ!
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ハーヴェンに起こされ、三人を見送ったのも3時間も前の話。
ドレスのデザインを送ってアリスに合格判定をもらったリエルは(あれ…私結局ドレス自体は作ってないわよね…でも合格判定貰ってしまったわ……まぁ…いいわ)等と思いながら、一人部屋のベットの中でだらけきっていた。
というのもハーヴェンが一度起こしに来たときに寝ぼけながら対応をしたせいで
針を持ってはいけない。ハサミを持ってはいけない。と謎の"お約束"をハーヴェンと交わしてしまったのだ。
因みに数時間後にこれを突如として思い出したリエルはハーヴェンがドレスを作るように命じたショップに急ぎ連絡を取ってドレスの素材を一式送ることになるのだがまだ意識が完全に覚醒していないリエルには知る由もない。
ベットの上でぼーっとあたりを見渡したリエルは改めて自分の部屋のものが増えたのを見て感じていた。
最初はガラスの花瓶も綺麗なレースすら無かったこの部屋にいつの間にか大きな乳白色のドレッサーが設置され、ベットもリエルの成長に合わせて作り直された特注品だ。まぁ…未だに天蓋は慣れないけれど……
そこでリエルはふと思った。思ってしまった自分がこの世界に生まれて来てから何の位の時間が経過したのか…と、
此方の世界は誕生日というものが存在しない。何処かの国に昔有ったように一年の節目に全員が一斉に年をとる仕組みなのである。
其れを念頭に置いて考えよう。
まずリエルがこの世界に転生?生まれ変わり?したのは前のリエルが19歳の生涯を終えてからである。
小説でよく読んだ突然目の前に扉が現れて…とか、政府が家に来て…等は終始なかったがリエルは彼氏を守って死んで異世界転生とか格好良いのでは?何て思っていたりする。呑気なものである。
まぁ、それでも心残りが無いとは言い切れないのだが過ぎたことを悔やんだって元の世界に戻ることが出来るわけじゃないし、今頃彼氏が発狂してるんじゃないかな~、何て思うことしか出来ないのである。
リエルは段々と暗くなっていく自分の思考を振り切って自分がこの世界の事を理解した時のことを思い出した。
何だっけ…そう、自分の彼氏に包丁を向けて走ってくる人が居て…其れを庇って…、刺されたところが痛くなって熱くなって……視界が真っ暗に染まったんだ。
其れからどうしようもなく眠くなって…何か直ぐ側で声が掛けられてた気がした…私が一番好きなあの声を…それで…寝てちゃ駄目だって自分に言い聞かせてた…でも暗闇に腕を引かれる感覚があって……
そう、暫く暗闇に呑まれてたら暫くしてやっと視界が明るくなったと思って目を開けたら…側にいたはずの彼氏も居なくて、自分の目に見えてる景色が何時もよりずっと大きく見えて…
そこで…私はお母様を見たんだ。最初は綺麗な人って其れだけだった…けど私に向けるその目がとっても優しくて…其れで私はその時全てを理解したんだ。
次に目が冷めたときにはお母様何て居なくて、物寂しい部屋の中居たのはハーヴェンと使用人の二人だけだった。
お父様は偶に顔を出してくれた、けど長時間いるってことは絶対になくって毎回直ぐに仕事で居なくなった。
ハーヴェンにお兄様がいるって聞いたとき少し嬉しかった…けど、一度も会いに来てくれることはなかったし、私もこの世界の兄は皆そういう物なのかと理解した。
というか最近までずっとそう思っていた。義妹とのトラブルで初めてまともに言葉を交わした程だ。
そんなわけでずっとハーヴェンに育てられていた私は5歳過ぎまでハーヴェンと使用人二人、其れからお父様以外とは話さずに育った。
其れから一年が立った頃、お父様の仕事が落ち着いたのもあって6歳頃にはハーヴェンよりお父様と過ごす時間が長くなった。
まぁ、その後に外の世界が醜い+不潔な物ばかりだって知ってわずか3ヶ月の短い引きこもり期間を過ごしたのだが…それは置いておく。
7歳に入るとハルノによる淑女レッスンが始まって簡単な計算や学問の基礎、必要最低限のマナーを丸々一年を使って完璧なものにした。
8歳から10歳は怒涛の勢いであった。まず婚約者候補が決められて、その内の一人がこんなのガラクタだと言って道に投げ捨てた石を見てあれ水晶何じゃ…?
と思いつき、その次にアリスと出会って意気投合して、ハーヴェンを通してお母様とお父様に許可をもらってシルヴェルを創って
……今考えてもハード過ぎる2年間だ。
12歳に入ると義妹が出来、半年ほど過ぎた後にお兄様と初めて言葉をかわして…初めてお母様の部屋に行って婚約候補の関係を解消することに成功して、
そして新しい婚約候補の人達が出来て…仲良くなって、花嫁修業が始まって…今に至る。
いや、濃いな。まだ16歳よね…?いや確かに前と合わせたら35歳っていう恐ろしい数字が出てくるのだけれど…、其れはそれ、此れはこれ。
でももう19年も過ぎちゃったのね…とリエルが少し悲しみに暮れていた時、ある知らせがリエルの手元に届いた。
その知らせには……
____________________
いつも沢山の女神様に読んでいただくことができて毎日とても嬉しく思っております。何時もありがとうございます!
改めまして、進路探訪に行く前日に投稿したかったのに弟のとばっちりを受けてネットの使用時間を決められて投稿ができませんでした結ノ葉です。
弟サァン…?ナァニやってるの?え?スマホ使いすぎて朝起きれなかった……?
何で私まで……、というわけでお母様に23時になると強制的にスマホが使えなくなるようにされてしまいましたので23時頃になって3日ごとの投稿がないときは
「あぁ、またやったんだね…」と思っていただければ……
平にご容赦下さいませ。
聞いてくださいな…今週からもうテスト週間でごぜぇますわ…ヤバいですねぇ…期間が短すぎるのよぉ……ギリィ
あ、関係ないけれど今日〇尾〇成と言う名のコミュ力おばけと〇ら孫の蛇〇夫のバースデーなのですよ~!因みに明日は我が推しのとある金持ち保護者の誕生日……
何だろ…〇太夫君は酌量の余地もない悪人なので直ぐ様消えていただいてよろしい?
因みに本日はっぴばーすでーの女神様の誕生花は「ランタナ」で、「ランタナ」の花言葉は「心変わり」「協力」だそうですよ!貴方様にとって良い一年になりますように(*˘︶˘人)
「何でテスト前に限って新イベが来るのよぉ……取り敢えず……ニキーヘルプです~!」取り敢えず何かあったときのためにニキを呼ぶ柄まで通してほしい系審神者
「お?あいつのお客さんか?飴いるかい?」by.のらりくらりの初代総大将
「おぉ!君も妖怪に興味があるのかい!?」by.とある学校の怪奇探偵団兼生徒会長
ポムポム「…なんや…」by.TKG好きの陰陽師
ドレスのデザインを送ってアリスに合格判定をもらったリエルは(あれ…私結局ドレス自体は作ってないわよね…でも合格判定貰ってしまったわ……まぁ…いいわ)等と思いながら、一人部屋のベットの中でだらけきっていた。
というのもハーヴェンが一度起こしに来たときに寝ぼけながら対応をしたせいで
針を持ってはいけない。ハサミを持ってはいけない。と謎の"お約束"をハーヴェンと交わしてしまったのだ。
因みに数時間後にこれを突如として思い出したリエルはハーヴェンがドレスを作るように命じたショップに急ぎ連絡を取ってドレスの素材を一式送ることになるのだがまだ意識が完全に覚醒していないリエルには知る由もない。
ベットの上でぼーっとあたりを見渡したリエルは改めて自分の部屋のものが増えたのを見て感じていた。
最初はガラスの花瓶も綺麗なレースすら無かったこの部屋にいつの間にか大きな乳白色のドレッサーが設置され、ベットもリエルの成長に合わせて作り直された特注品だ。まぁ…未だに天蓋は慣れないけれど……
そこでリエルはふと思った。思ってしまった自分がこの世界に生まれて来てから何の位の時間が経過したのか…と、
此方の世界は誕生日というものが存在しない。何処かの国に昔有ったように一年の節目に全員が一斉に年をとる仕組みなのである。
其れを念頭に置いて考えよう。
まずリエルがこの世界に転生?生まれ変わり?したのは前のリエルが19歳の生涯を終えてからである。
小説でよく読んだ突然目の前に扉が現れて…とか、政府が家に来て…等は終始なかったがリエルは彼氏を守って死んで異世界転生とか格好良いのでは?何て思っていたりする。呑気なものである。
まぁ、それでも心残りが無いとは言い切れないのだが過ぎたことを悔やんだって元の世界に戻ることが出来るわけじゃないし、今頃彼氏が発狂してるんじゃないかな~、何て思うことしか出来ないのである。
リエルは段々と暗くなっていく自分の思考を振り切って自分がこの世界の事を理解した時のことを思い出した。
何だっけ…そう、自分の彼氏に包丁を向けて走ってくる人が居て…其れを庇って…、刺されたところが痛くなって熱くなって……視界が真っ暗に染まったんだ。
其れからどうしようもなく眠くなって…何か直ぐ側で声が掛けられてた気がした…私が一番好きなあの声を…それで…寝てちゃ駄目だって自分に言い聞かせてた…でも暗闇に腕を引かれる感覚があって……
そう、暫く暗闇に呑まれてたら暫くしてやっと視界が明るくなったと思って目を開けたら…側にいたはずの彼氏も居なくて、自分の目に見えてる景色が何時もよりずっと大きく見えて…
そこで…私はお母様を見たんだ。最初は綺麗な人って其れだけだった…けど私に向けるその目がとっても優しくて…其れで私はその時全てを理解したんだ。
次に目が冷めたときにはお母様何て居なくて、物寂しい部屋の中居たのはハーヴェンと使用人の二人だけだった。
お父様は偶に顔を出してくれた、けど長時間いるってことは絶対になくって毎回直ぐに仕事で居なくなった。
ハーヴェンにお兄様がいるって聞いたとき少し嬉しかった…けど、一度も会いに来てくれることはなかったし、私もこの世界の兄は皆そういう物なのかと理解した。
というか最近までずっとそう思っていた。義妹とのトラブルで初めてまともに言葉を交わした程だ。
そんなわけでずっとハーヴェンに育てられていた私は5歳過ぎまでハーヴェンと使用人二人、其れからお父様以外とは話さずに育った。
其れから一年が立った頃、お父様の仕事が落ち着いたのもあって6歳頃にはハーヴェンよりお父様と過ごす時間が長くなった。
まぁ、その後に外の世界が醜い+不潔な物ばかりだって知ってわずか3ヶ月の短い引きこもり期間を過ごしたのだが…それは置いておく。
7歳に入るとハルノによる淑女レッスンが始まって簡単な計算や学問の基礎、必要最低限のマナーを丸々一年を使って完璧なものにした。
8歳から10歳は怒涛の勢いであった。まず婚約者候補が決められて、その内の一人がこんなのガラクタだと言って道に投げ捨てた石を見てあれ水晶何じゃ…?
と思いつき、その次にアリスと出会って意気投合して、ハーヴェンを通してお母様とお父様に許可をもらってシルヴェルを創って
……今考えてもハード過ぎる2年間だ。
12歳に入ると義妹が出来、半年ほど過ぎた後にお兄様と初めて言葉をかわして…初めてお母様の部屋に行って婚約候補の関係を解消することに成功して、
そして新しい婚約候補の人達が出来て…仲良くなって、花嫁修業が始まって…今に至る。
いや、濃いな。まだ16歳よね…?いや確かに前と合わせたら35歳っていう恐ろしい数字が出てくるのだけれど…、其れはそれ、此れはこれ。
でももう19年も過ぎちゃったのね…とリエルが少し悲しみに暮れていた時、ある知らせがリエルの手元に届いた。
その知らせには……
____________________
いつも沢山の女神様に読んでいただくことができて毎日とても嬉しく思っております。何時もありがとうございます!
改めまして、進路探訪に行く前日に投稿したかったのに弟のとばっちりを受けてネットの使用時間を決められて投稿ができませんでした結ノ葉です。
弟サァン…?ナァニやってるの?え?スマホ使いすぎて朝起きれなかった……?
何で私まで……、というわけでお母様に23時になると強制的にスマホが使えなくなるようにされてしまいましたので23時頃になって3日ごとの投稿がないときは
「あぁ、またやったんだね…」と思っていただければ……
平にご容赦下さいませ。
聞いてくださいな…今週からもうテスト週間でごぜぇますわ…ヤバいですねぇ…期間が短すぎるのよぉ……ギリィ
あ、関係ないけれど今日〇尾〇成と言う名のコミュ力おばけと〇ら孫の蛇〇夫のバースデーなのですよ~!因みに明日は我が推しのとある金持ち保護者の誕生日……
何だろ…〇太夫君は酌量の余地もない悪人なので直ぐ様消えていただいてよろしい?
因みに本日はっぴばーすでーの女神様の誕生花は「ランタナ」で、「ランタナ」の花言葉は「心変わり」「協力」だそうですよ!貴方様にとって良い一年になりますように(*˘︶˘人)
「何でテスト前に限って新イベが来るのよぉ……取り敢えず……ニキーヘルプです~!」取り敢えず何かあったときのためにニキを呼ぶ柄まで通してほしい系審神者
「お?あいつのお客さんか?飴いるかい?」by.のらりくらりの初代総大将
「おぉ!君も妖怪に興味があるのかい!?」by.とある学校の怪奇探偵団兼生徒会長
ポムポム「…なんや…」by.TKG好きの陰陽師
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