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君が好きな曲、僕が泣いた曲
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放課後、今日は誰からも掃除当番を押し付けられることはなかった。そのため、クラスの何人かの友人とともに、傘を差しながら、ご飯を食べに行った。四人で食べに行ったのだが、そのうち三人がラーメンを主張したので、カレー派だった僕も何も言うことなく駅前にできた新しいラーメンを食べに行った。
脂っこいものがあまり好きではない僕だったが、今日食べたラーメンは割とあっさりしていて、個人的にとても好感が持てた。今度行くときは、他のメニューも食べてみたいと思う。
三人と別れてから、僕は特に寄り道をすることなくまっすぐに家に帰った。そして家に帰り、風呂に入った後、僕は、真っ先に、今朝彼女が貸してきたCDを取り出した。
もちろん僕は、星見さんが予想したようなロックバンド好きでは断じてない。だからこそ、このCDに心を惹かれる要素は全くないし、自分から聞きたいという気持ちがしっかりあるわけではない。
けれども、僕には明日から機会を伺って星見さんにCDを返し、その流れで連絡先を聞くという使命があった。だからこそ彼女と話すときにバンドの話題からある程度会話を広げられるように、このCDの曲を一刻も早く聞いておかなければならなかった。
取り出したCDのパッケージを眺める。『AFTER CUT』そこには大きな字で聞いたこともないバンド名が書かれていた。アフターカット? 髪型が注文通りにいかなかった悲しみでも謳っているのであろうか。友人から勧められた曲や歌手名に聞き覚えがない時、自分がいかに音楽に興味関心を持ってこなかったかが実感できる。
とにもかくにもCDのパッケージを見るに、恐らくそれが洋楽であるということだけは推測できた。洋楽ということは、歌詞はおそらく英語だ。これは、理解するのに骨が折れそうである。
内心でため息をつきながら、僕は自室のパソコンにCDを入れ、イヤホンを差し込み、再生ボタンをクリックした。
その瞬間、ギターやドラムなど、さまざまな音が一気に耳に襲い掛かってきた。僕は肩をびくっと震わせて、少しだけ顔をしかめる。
――結構音大きいな、音量下げるか。
僕は、音を下げようと、イヤホンの音量調節ボタンに手を伸ばす。けれども僕は、途中でその手を止めた。ここで音量を下げてしまったら、ロックの魅力がずっと理解できないままになる。なぜだかそんな気がしたからだ。僕は、手を耳元に戻し、目の前の音と純粋に向き合った。
しばらくそうしていると、前奏が終わり、ボーカルが言葉を歌いだした。叫ぶような、絞り出すような、そんな歌声で、そこには確かに、得体のしれぬエネルギーがこもっていた。
ボーカルが曲に参加してから、ロックンロールはさらなる盛り上がりを見せる。うなりをあげて音楽を沸かせるギターに、さまざまな音を、雷のように響かせるドラム。曲を整えつつも確かに個性をぶつけるキーボードに、体に直接語り掛けるように、耳の奥から音を響かせ、静かに自分の存在を主張するベース。
目まぐるしくも創造的に、各々自分の音楽を奏でる彼らは、独善的で、開放的で、そして何より清々しいくらい楽しそうだった。
――ああ、いいな。これ。
そのまま眼を閉じると、ふいに幼稚園時代の自分の情景を浮かんできた。あの頃は何が間違っていて何が正しいかわからなくて、ただ周りの子たちと遊んで喧嘩して、あの時の僕は、どれほど自由だっただろうか。他人という鎖に縛られず、ただ純粋に自分だけの幸せを求めて――確かに存在したはずのかつての僕は、今はどこに行ってしまったのだろう。
爽快なリズムに耳を傾けながら、僕は袖を捲って自らの腕を見た。
『なんでなかいいの』『すむせかいちがうでしょ』『じつはひらたにくんもふりょう』おそらく、今朝刻まれたのであろう、自分の腕の傷を見る。一つ一つとその言葉に向き合うたびに、胸が締め付けられる。人の視線が、評価が、僕は怖くて仕方がない。
――なんでこんなことになってるんだろう。
わかってはいるのだ。それが自分が選んだ結果であると。わかってはいるのだ。これが自分が望んで手に入れたものなのだと。しかし、僕には自分のような人間の人生よりも、イヤホンの向こう側にいる者たちの人生の方が、どうしても煌々と光り輝いて見えてしまうのだ。
人の評価を気にすることによって得た信頼や人望、それらの自分が自分であることで培ってきた物が、今の僕にはどうしても石ころのようなものに見えて仕方がなかった。
僕は、マウスを手に取って、音楽を停止させた。そして、パソコンをシャットダウンさせ、静かにベッドに向かう。ロック、その音楽自体は、僕にとって決して悪いものではなかった。むしろこれほど強く感情を揺さぶれるのだとしたら、その作品は芸術として最高峰なものであると評価されるべきであろう。
しかし、僕の体は、これ以上この曲を聴くことを拒絶した。僕は怖かったのだ。これ以上今までの自分が否定されることが。だからこそ僕は、この曲の熾烈なるメッセージから耳を背け、自分と異なる価値観から逃亡したのだ。
仰向けになりながら、先ほど聞いていた歌を、ぼーっと口ずさむ。すると、一粒の滴が、僕の目に浮かんだ。滴は、ほんの少しの熱を持ちながらゆっくりと、僕の頬をなぞるようにつたっていった。
――ああ、悔しいな。
内心からふつふつとそんな感情がこみあげてきた。十数年間僕はずっと、人の評価を気にして立ち回るのが最も正しいことだと信じていた。ずっとその考えを礎として、僕は僕の価値観を形作ってきたのだ。しかし、その価値観は、今日のように他人の価値観に少し触れただけで、こうも簡単に揺さぶられてしまう。
――私はきっと強くなりたかったんだろうなあ。
ふと僕は、彼女の言葉を思い出した。今なら何となく彼女の言うことが理解できる気がする。きっと彼女は、自分を強く持ちたかったのではないのだろうか。今日の僕のように他者からの価値観に容易く揺らされることなく、確固たる自分を持ちたかったのではないだろうか。
そこまで考えを巡らせていると、唐突に強い睡魔が襲ってきた。もう考えるのはよそう。彼女の考えを、彼女以外の誰かが決めつけるものではないことは、僕が一番よく分かっているはずだ。寝返りを打ち、なるべくこれ以上複雑なことを考えないように羊を数えながら、ゆっくりと瞼を閉じていった。
目覚まし時計のアラームが鳴る。大して開いてもいない目をこすりながら、のっそりと体を起こしていく。はあ、今日も学校か。一日の始まりを憂鬱に感じながら、僕は体をいっぱいに使って伸びをした。
窓から、日光が燦燦と差し込んでくる。僕は、その光から逃げるようにベッドを降り、うっすら目を開けて鏡を見る。ああ、そうだ。昨日は寝巻に着替えぬまま、眠ってしまったのだ。しかも歯磨きを怠ったまま眠ったせいか、口の中がどうもイガイガする。
自分自身のあまりのだらしなさに、半ば呆れながら、僕は洗面所でひとうがいして、台所に向かった。
「あら、和也おはよう。今日はずいぶんと早起きね」
確かに、まだ時刻は五時である。朝の弱い僕にしては、恐ろしいほどの速い起床だ。トントントンとリズムよく、包丁が野菜を刻む音が聞こえる。そんな毎朝の主婦の日常を眺めながら、僕は母に声をかける。
「結構早く寝たからね。それより、朝ご飯後どれくらいでできそう」
「あ、もうほとんどできてるから食べていいわよ。これはあなたの弁当用のやつだから」
「あーいつもありがとうございます」
「いいえー」
そうか、今は自分の弁当を作ってくれているのか。普段は当たり前のように食べているものだが、こうして目の前で作ってくれている様子を目の当たりにすると、さすがに感謝の念がこみあげてくる。
とはいえずっと母の背中を眺めているわけにもいかないので、僕は、お言葉に甘えて、先にご飯をいただくことにした。ご飯とみそ汁を茶碗によそい、自分の席に着く。触れるだけで十分な温度が感じられる料理たちを、僕はやけどに注意しながら、慎重に平らげていった。
「ごちそうさまでした」
手を合わせて、命をささげてくれた食物たちと、作ってくれた母に感謝し、器を流しに持っていく。さて、今の時刻は五時二十分。普段、家を出発する時間まで少なくともあと二時間はある。仕方ない、テレビでも見てゆっくりしているか。そう思ってリビングに向かった時、窓の外の景色が目に映った。
日差しは、傾きながらも確かに周囲を晴れやかに照らし出し、空の青と、木々の緑が、世界を鮮やかに彩っていた。まるで、地球全てが、このあたりの人間に外に出ないともったいないとでも訴えかけているような天気だ。そういえば、この前の土曜日、星見さんと出会った日も、こんな天気だった。
――これほど天気がいいなら出かけてみてもいいかもしれない。
なんとなくそんな気分になり、外に出かける準備を始める。トイレと歯磨きを済ませて、適当な私服に着替える。とりあえず近くのコンビニまで歩いてくるか。特に考えもなく目的地を設定しながら、僕は、玄関から外に出かけた。
脂っこいものがあまり好きではない僕だったが、今日食べたラーメンは割とあっさりしていて、個人的にとても好感が持てた。今度行くときは、他のメニューも食べてみたいと思う。
三人と別れてから、僕は特に寄り道をすることなくまっすぐに家に帰った。そして家に帰り、風呂に入った後、僕は、真っ先に、今朝彼女が貸してきたCDを取り出した。
もちろん僕は、星見さんが予想したようなロックバンド好きでは断じてない。だからこそ、このCDに心を惹かれる要素は全くないし、自分から聞きたいという気持ちがしっかりあるわけではない。
けれども、僕には明日から機会を伺って星見さんにCDを返し、その流れで連絡先を聞くという使命があった。だからこそ彼女と話すときにバンドの話題からある程度会話を広げられるように、このCDの曲を一刻も早く聞いておかなければならなかった。
取り出したCDのパッケージを眺める。『AFTER CUT』そこには大きな字で聞いたこともないバンド名が書かれていた。アフターカット? 髪型が注文通りにいかなかった悲しみでも謳っているのであろうか。友人から勧められた曲や歌手名に聞き覚えがない時、自分がいかに音楽に興味関心を持ってこなかったかが実感できる。
とにもかくにもCDのパッケージを見るに、恐らくそれが洋楽であるということだけは推測できた。洋楽ということは、歌詞はおそらく英語だ。これは、理解するのに骨が折れそうである。
内心でため息をつきながら、僕は自室のパソコンにCDを入れ、イヤホンを差し込み、再生ボタンをクリックした。
その瞬間、ギターやドラムなど、さまざまな音が一気に耳に襲い掛かってきた。僕は肩をびくっと震わせて、少しだけ顔をしかめる。
――結構音大きいな、音量下げるか。
僕は、音を下げようと、イヤホンの音量調節ボタンに手を伸ばす。けれども僕は、途中でその手を止めた。ここで音量を下げてしまったら、ロックの魅力がずっと理解できないままになる。なぜだかそんな気がしたからだ。僕は、手を耳元に戻し、目の前の音と純粋に向き合った。
しばらくそうしていると、前奏が終わり、ボーカルが言葉を歌いだした。叫ぶような、絞り出すような、そんな歌声で、そこには確かに、得体のしれぬエネルギーがこもっていた。
ボーカルが曲に参加してから、ロックンロールはさらなる盛り上がりを見せる。うなりをあげて音楽を沸かせるギターに、さまざまな音を、雷のように響かせるドラム。曲を整えつつも確かに個性をぶつけるキーボードに、体に直接語り掛けるように、耳の奥から音を響かせ、静かに自分の存在を主張するベース。
目まぐるしくも創造的に、各々自分の音楽を奏でる彼らは、独善的で、開放的で、そして何より清々しいくらい楽しそうだった。
――ああ、いいな。これ。
そのまま眼を閉じると、ふいに幼稚園時代の自分の情景を浮かんできた。あの頃は何が間違っていて何が正しいかわからなくて、ただ周りの子たちと遊んで喧嘩して、あの時の僕は、どれほど自由だっただろうか。他人という鎖に縛られず、ただ純粋に自分だけの幸せを求めて――確かに存在したはずのかつての僕は、今はどこに行ってしまったのだろう。
爽快なリズムに耳を傾けながら、僕は袖を捲って自らの腕を見た。
『なんでなかいいの』『すむせかいちがうでしょ』『じつはひらたにくんもふりょう』おそらく、今朝刻まれたのであろう、自分の腕の傷を見る。一つ一つとその言葉に向き合うたびに、胸が締め付けられる。人の視線が、評価が、僕は怖くて仕方がない。
――なんでこんなことになってるんだろう。
わかってはいるのだ。それが自分が選んだ結果であると。わかってはいるのだ。これが自分が望んで手に入れたものなのだと。しかし、僕には自分のような人間の人生よりも、イヤホンの向こう側にいる者たちの人生の方が、どうしても煌々と光り輝いて見えてしまうのだ。
人の評価を気にすることによって得た信頼や人望、それらの自分が自分であることで培ってきた物が、今の僕にはどうしても石ころのようなものに見えて仕方がなかった。
僕は、マウスを手に取って、音楽を停止させた。そして、パソコンをシャットダウンさせ、静かにベッドに向かう。ロック、その音楽自体は、僕にとって決して悪いものではなかった。むしろこれほど強く感情を揺さぶれるのだとしたら、その作品は芸術として最高峰なものであると評価されるべきであろう。
しかし、僕の体は、これ以上この曲を聴くことを拒絶した。僕は怖かったのだ。これ以上今までの自分が否定されることが。だからこそ僕は、この曲の熾烈なるメッセージから耳を背け、自分と異なる価値観から逃亡したのだ。
仰向けになりながら、先ほど聞いていた歌を、ぼーっと口ずさむ。すると、一粒の滴が、僕の目に浮かんだ。滴は、ほんの少しの熱を持ちながらゆっくりと、僕の頬をなぞるようにつたっていった。
――ああ、悔しいな。
内心からふつふつとそんな感情がこみあげてきた。十数年間僕はずっと、人の評価を気にして立ち回るのが最も正しいことだと信じていた。ずっとその考えを礎として、僕は僕の価値観を形作ってきたのだ。しかし、その価値観は、今日のように他人の価値観に少し触れただけで、こうも簡単に揺さぶられてしまう。
――私はきっと強くなりたかったんだろうなあ。
ふと僕は、彼女の言葉を思い出した。今なら何となく彼女の言うことが理解できる気がする。きっと彼女は、自分を強く持ちたかったのではないのだろうか。今日の僕のように他者からの価値観に容易く揺らされることなく、確固たる自分を持ちたかったのではないだろうか。
そこまで考えを巡らせていると、唐突に強い睡魔が襲ってきた。もう考えるのはよそう。彼女の考えを、彼女以外の誰かが決めつけるものではないことは、僕が一番よく分かっているはずだ。寝返りを打ち、なるべくこれ以上複雑なことを考えないように羊を数えながら、ゆっくりと瞼を閉じていった。
目覚まし時計のアラームが鳴る。大して開いてもいない目をこすりながら、のっそりと体を起こしていく。はあ、今日も学校か。一日の始まりを憂鬱に感じながら、僕は体をいっぱいに使って伸びをした。
窓から、日光が燦燦と差し込んでくる。僕は、その光から逃げるようにベッドを降り、うっすら目を開けて鏡を見る。ああ、そうだ。昨日は寝巻に着替えぬまま、眠ってしまったのだ。しかも歯磨きを怠ったまま眠ったせいか、口の中がどうもイガイガする。
自分自身のあまりのだらしなさに、半ば呆れながら、僕は洗面所でひとうがいして、台所に向かった。
「あら、和也おはよう。今日はずいぶんと早起きね」
確かに、まだ時刻は五時である。朝の弱い僕にしては、恐ろしいほどの速い起床だ。トントントンとリズムよく、包丁が野菜を刻む音が聞こえる。そんな毎朝の主婦の日常を眺めながら、僕は母に声をかける。
「結構早く寝たからね。それより、朝ご飯後どれくらいでできそう」
「あ、もうほとんどできてるから食べていいわよ。これはあなたの弁当用のやつだから」
「あーいつもありがとうございます」
「いいえー」
そうか、今は自分の弁当を作ってくれているのか。普段は当たり前のように食べているものだが、こうして目の前で作ってくれている様子を目の当たりにすると、さすがに感謝の念がこみあげてくる。
とはいえずっと母の背中を眺めているわけにもいかないので、僕は、お言葉に甘えて、先にご飯をいただくことにした。ご飯とみそ汁を茶碗によそい、自分の席に着く。触れるだけで十分な温度が感じられる料理たちを、僕はやけどに注意しながら、慎重に平らげていった。
「ごちそうさまでした」
手を合わせて、命をささげてくれた食物たちと、作ってくれた母に感謝し、器を流しに持っていく。さて、今の時刻は五時二十分。普段、家を出発する時間まで少なくともあと二時間はある。仕方ない、テレビでも見てゆっくりしているか。そう思ってリビングに向かった時、窓の外の景色が目に映った。
日差しは、傾きながらも確かに周囲を晴れやかに照らし出し、空の青と、木々の緑が、世界を鮮やかに彩っていた。まるで、地球全てが、このあたりの人間に外に出ないともったいないとでも訴えかけているような天気だ。そういえば、この前の土曜日、星見さんと出会った日も、こんな天気だった。
――これほど天気がいいなら出かけてみてもいいかもしれない。
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