現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、私はかわいいテイムモンスターたちに囲まれてゲームの世界を堪能する

にがりの少なかった豆腐

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ぷらてあを進化させる

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 進化を選択したことで、ぷらてあが進化エフェクトを出し始めた。

 シュラの時は特に気にしなかったんだけど、進化の時に出る光のエフェクトって何か意味があるんだろうか? レベルアップの時は経験値と言うエネルギーを一気に取り込むから光を放っても変だとは思わないけど、進化の時に光が出ているのはおかしくない? お約束と言えば確かにそれまでなんだけど、エネルギーを一旦外に放出してもう1度取り込んでいるとかそんな感じ? それともリビルドしているから光っているだけなのかな。

 うーん、謎だね。まあ、ゲームだからそこまで考えているかどうかもわからないんだよね。適当につけているだけかもしれないし。いや、進化している姿を隠すためのブラインド的な役割の可能性もあるのかもしれないね。

 そんなことを考えている内にぷらてあの進化が終わり、光の中から進化したぷらてあの姿が出て来た。

「ふぁぷぁ?」

 進化してちょっと大きくなった感じだね? それに手足のような突起が生えてきているような。まあ、これが本当に手足ようなものなのかもわからないし、そうだったとしても手足として使えるようなサイズではないから、まだ飾りに近いものだろうね。
 それと苔玉に生えていた木の芽が成長して小さな青い花が咲いている。おそらく種族名のフラプレンテのフラはフラワーのことかな。

 後は、見た目がちょっと変わって、苔玉というよりは蔦玉?みたいになっている。それに今回の進化で若干縦長になったからさらに進化したら木とか背の高い植物みたいになるのかな。もしくは妖精になったりする?


『NAME:ぷらてあ 種族:フラプレンテ(青花) LV:1 属性:樹木
 HP:70 / 70 MP:56 / 56
 STR:8 INT:18 総合攻撃力:13
 VIT:24 MND:20(2) 総合防御力:22 
 AGI:10 DEX:12
 スキル:擬態・体当たり・蔓・毒 』


 進化後のステータスはシュラと同じで進化前よりも少し低くなるんだね。レベルが下がっているから当然だろうけど、スキルは2つ増えて蔓と毒。蔓は見た目通りだけど毒はどんな感じなんだろう。ステータスはハイレアスライムになった時のシュラに比べれば高いんだけど、どうしても補助系とか絡めてが得意なモンスターってステータスが低く設定されがちだし、この後の伸びが低いとかあるかも。

 スキルを見た感じ、ぷらてあは搦手系だよね。植物モンスターの大半がそんなイメージがあるけど、ぷらてあも例に漏れない感じなんだろうね。

 私は一応ステータス的には近接戦闘も出来なくはないけど基本的に後衛魔術だし、シュラは前衛物理? だから役割は被らないね。蔓や毒の効果範囲にもよるけどバランスはいいかもしれない。こうなると遊撃やタンク役が欲しくなってくるね。タンク役は怖くて採用できないけど。まあ、新しくテイムモンスターをテイムできるところには達していないけど。

 まあ、とりあえず残りの素材も経験値にしてレベルを上げていこう。


『スキル:育成 を使用します。
 苔玉の木の芽×537、が選択されました。
 ・・・
 テイムモンスター:ぷらてあのレベルが19に上がりました』

『NAME:ぷらてあ 種族:フラプレンテ(青花) LV:19 属性:樹木
 HP:196 / 196 MP:146 / 146
 STR:26 INT:54 総合攻撃力:40
 VIT:78 MND:83(29) 総合防御力:80 
 AGI:36 DEX:44
 スキル:擬態・体当たり・蔓・毒 』


 あー、19まで上がったね。どうしようかな。一旦ここで止めて、ギルドにぷらてあを預けてからあの森に戻るつもりだったんだけど、たぶん後1レベルで進化なんだよねぇ。だったら進化させてからの方がいいかも?

 使っていないゴブリン素材がまだ余っているしこれでレベルを上げよう。個数は……まあ、余裕をもって100個くらいでいいかな。手間は少ないって言っても、何度もやるのは面倒だしね。


『スキル:育成 を使用します。
 ゴブリンの角×100、が選択されました。
 ・・・
 テイムモンスター:ぷらてあのレベルが21に上がりました。進化が可能です。
 現在進化可能な種族は、木霊、デミトレント、ヒューマプレンテとなります』


 あ、変換した個数がちょっと多かったみたい。これだと50個でもよかったかも。2レベル上がっていることからして、もしかしたら、さっきのはぎりぎりレベル20に上がっていなかっただけっぽいね。

 しかし、進化先が3種類と言うのは想定していなかったな。シュラが2種類だけだったから、ぷらてあも2種類だと思っていたんだけど。

 進化させる先は、とりあえずデミトレントは無いかな。トレントってことは多分物理系の進化先な気がするし、あまり気の乗らない進化先だ。木霊は木の精霊とか妖精とかだと思うんだけど、ヒューマプレンテがよくわからないね。
 文字的にヒューマンをもじった感じに見えるけど、どうなんだろう。

 なるほど進化先の説明文を読んだ感じ、木霊は完全に魔術系で、ヒューマプレンテはデミトレントと木霊の中間くらいの感じっぽい? 

 うーん、木霊が後衛の可能性が高いからあまり魔法系のパーティーに偏るのは良くないよね。そうなると、ヒューマプレンテにした方が良いかもしれない。ヒューマプレンテが魔術系ではないと断言はできないんだけどね。

 ……ヒューマプレンテにしよう。他2つに比べて正当な進化から逸れていそうだし、多分これが特殊進化先だよね。


『テイムモンスター:ぷらてあ の進化させる、が選択されました。進化先にヒューマプレンテが選択されています。
 これよりテイムモンスター:ぷらてあ の進化を始めます。
 リビルドが選択されているため、進化後、テイムモンスター:ぷらてあ のレベルは1に戻ります』


 進化を選択したことでぷらてあの体が光り出し、それが終わると同時に大きくなったぷらてあの姿が現れた。

「……ぷぁの?」

 ぷらてあは進化したことで大きくなった体の感覚を確かめるように、四肢をゆっくり動かしている。サイズは50センチには届いていない感じ。シュラとそれほど大きさが変わっていないから結構小さめだ。

 やっぱりヒューマってヒューマンのもじりだったね。ただ、人型っぽくはなったけど腕や脚はツタが絡んでそれっぽくなっているだけで、悪い言い方をしてしまえば蔓で作った藁人形みたいな感じ。まあ、あそこまでがっちり詰まっている感じではないし、胴体と頭は蔓ってわけではないから呪いの人形感は皆無なんだけど。


『NAME:ぷらてあ 種族:ヒューマプレンテ LV:1 属性:樹木
 HP:148 / 148 MP:120 / 120
 STR:25(5) INT:42 総合攻撃力:33
 VIT:60 MND:55(15) 総合防御力:57 
 AGI:30 DEX:32
 スキル:蔓・毒・回避LV1・拘束LV1・ドレインLV1 』


 ステータスはまあ、言うことは無いかな。スキルは擬態と体当たりが無くなって回避と拘束、ドレインを覚えたと。うーむ、やっぱりこれ完全に搦手型だよね。しかも拘束からの毒とドレインってコンボができるって相手からしたらすごく嫌な攻撃。もし敵として出て来たら真っ先に倒さないと面倒なことになる。

 これで拘束のスキルレベルが上がれば、ぷらてあが敵を拘束して、その間に私たちが敵を攻撃するってことも出来るかもしれない。そういうことが出来たら戦いがもっと楽になるね。今のところそんなのは必要ないし、今はスキルのレベルが低いから出来ないだろうけど。

 このステータスだとまだまだ心許ないし、レベルを上げたいんけど素材も結構減っちゃったから一旦ぷらてあをギルドに預けて、ダンジョンで素材を集めに行こうかな。もう少し時間が経てば取引掲示板の方でも素材が増えているだろうし。

「素材も無くなっちゃったから、取りに行こうね。ぷらてあはごめんだけど、ギルドでお留守番だけど」
「です」
「ぷぇ? ぷぁる?」

 連れて行かないと言ったところでぷらてあが驚いているんだけど、ちゃんと言葉を理解しているんだね。なんとなくシュラと同じように話しだしそうな気配がするんだけど、テイムしたモンスターって全員話せるようになるとかなのかな。それとも一部のモンスターなだけ? 

「とりあえず、ぷらてあを連れ出すのはもう少しレベルが上がってからだよ。さすがに今のままだとモンスター相手に戦うのは怖いからね」
「ぷぁ…」

 ぷらてあが残念そうにしているけれど、余裕をもって戦えない以上連れていくことはしない。

 そうしてぷらてあをギルドに預けて、俺とシュラはあの森の奥にあるダンジョンに向かった。



 森に戻り、先ほど採取をしていた場所よりも奥に向かう。

 今回入るダンジョンは森の奥に生えている巨木の根の間にある穴の先にあるらしい。木の根の間にダンジョンの入り口があるから入り口が小さいらしいけど、私は割と小柄だしアバターもその辺りは弄っていないから大丈夫なはず。シュラも私より大きくはないから問題はないはず。

 そして森に入ってから10分程奥に向かったところで、目的の巨木の場所まで到着した。巨木の周りには他の木は一切生えておらず、一種のセーフティーゾーンとして機能しているのか、私以外のプレイヤーがちらほら休憩しているのが確認できた。

 休憩しているプレイヤーに関わるつもりは一切ないので、なるべくじろじろ見ないようにしながら木の根の間にあるはずのダンジョンの入り口を探す。

「ここかな」

 巨木の周りを半周した辺りでダンジョンの入り口を見つけることが出来た。確かにダンジョンの入口は狭かった。ただ、普通のプレイヤーだったら問題なく通ることが出来るサイズだったし、ダンジョンの中に入るためにここを通り抜けなければならないわけでもないようだ。

「おい、てめぇ!」
「ん?」
「なに、俺らより先に入ろうとしてんだよ!」
「はい?」

 入口を見つけ、いざダンジョンに入ろうとしたところで、入り口の近くで休憩していたプレイヤーに声を掛けられた。
 というよりも絡まれたと言った方が近いかな。なんか面倒なことになりそうだよ。

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