現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、私はかわいいテイムモンスターたちに囲まれてゲームの世界を堪能する

にがりの少なかった豆腐

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サファイア

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 ぷらてあと朱鞠のレベル上げのため、検証が終わった後、さらに新緑のダンジョンに挑み、10周ほど周回して素材を集めた。

 シュラ用の素材を落とすダンジョンは第2エリアにないため、取引掲示板からスライムジェルとゴブリンの角を買い漁る。大半のプレイヤーは第1エリアから移動してしまっているので、今までより数は売っていなかったけれどそれでも多くの数を買うことが出来た。
 ついでに他の2匹の素材も購入。

 それと、今回の購入でFsが大分減ってしまったので、OCをFsに換金する。うーん、とりあえず10000OCくらいでいいかな。

 手持ちのFsも回復したので、まずはぷらてあと朱鞠のレベルを上げよう。

 ダンジョンで手に入れた素材と先ほど買った素材を育成スキルで経験値に変換する。
 使った素材の数は1000を超えていたにも関わらず上がったレベルはぷらてあが2、朱鞠が3だけだった。まあ、シュラの時もこれくらいしか上がらなかったので、妥当な範囲なのかも。
 いや、素材のランクは上のはずだから同じなのはおかしいのでは? うーん、でも、ぷらてあも朱鞠も第2エリアで出るモンスターだからその分必要経験値が多い可能性はあるかも? どうなんだろう。

 ダンジョンに潜っている間に上がった分も含めて、これでぷらてあが43レベル、朱鞠が42レベルになった。
 ぷらてあに比べて少しだけ朱鞠のレベルが上がりやすい気がするけど、レア個体ではない分レベルが上がりやすいのかもしれない。

 さて、後はシュラのレベル上げ……なんだけど、ダンジョンでもレベルが上がらなかったから、もしかしたら育成スキルでもレベルがほとんど上がらないかもしれないなぁ。


『スキル:育成 を使用します。
 スライムジェル×864、ゴブリンの角×1254が選択されました。
 ・・・
 テイムモンスター:シュラのレベルが46に上がりました。レベルが一定値を超えたため、上位種への進化が可能です。
 現在進化可能な種族は、サファイアスライム、のみとなります』


 おや? 予想外にもレベルが2も上がった。もうちょっとでレベルが上がるところだったのかな? そしてようやく進化できるのかぁ。本当にやっとだね。

 進化先は1種類。まあクリスタラスライムになった時もそうだったから変ってことはない。でも種族名がサファイアスライム。宝石系の名前は変わらないけど、これってルビーとかもあるパターンなのかな。文章的にも他がありそうな感じだよね。
 
 まあ、1種類しかないのだから迷う必要はない。早速進化させ……って、ここで進化させるのは目立つよね? 今でさえチラチラ見られているのにこんな場所で進化させたら余計に見られることになってしまう。
 一旦、人目に付き難い場所に移動しようか。

「ちょっと移動するよ」
「? はいなのです」
「わかった」

 朱鞠からの返事はないけど、しっかり反応はしているので聞こえてはいるようだ。


 人目に付き辛い町の路地裏に入った所でシュラのステータスを開き、進化を進める。

 いつも通り進化を選択した後、シュラの体が薄ら光り出し、進化が始まる。そしてその光が徐々に大きくなり、最後に光が収まると進化したシュラの姿が現れた。

「です!」
「ん? ううん??」

 光が収まりその中から出てきたシュラの姿は、それまでとそれほど変化はなかった。若干サイズが大きくなっているようだけど、大福フォルムですべぷに触感は変わらなそうな見た目。そして体色が白っぽい色から青みがかった色に変化している。

 ちょっと某RPGのスライムを思い浮かべる見た目に近くなった感じだよね。頭の尖りがないから違うのはわかるんだけど。
 
「です?」

 でも、サファイアって名前の通り綺麗な青色をした大福フォルムのシュラも悪くないね。

「おおきくなった?」
「なのです」
「シュァ…」

 進化しても色以外に変化が少なかったことにぷらてあと朱鞠が首を傾げているのが少し印象的。モンスター的にもあまり変わっていないって感じるんだ。

 とりあえずステータスを確認しよう。


『NAME:シュラ 種族:サファイアスライム LV:1 属性:水
 HP:380 / 380 MP:290 / 290
 STR:241(91) INT:210 総合攻撃力:225
 VIT:194(4) MND:220 総合防御力:207
 AGI:195(25) DEX:160 
 スキル:水魔術LV8・体当たりLV10・スライム魔法LV10・武器技能LV4・回避LV7・言語・武器取り込み 』


 リビルドしたからレベルが下がっているのは良いとして、ステータスも半減ってことで結構下がっているね。STRとAGIは補正値も半減しているから大分減っている。その代わりDEXはそんなに変わっていないようだけど、種族的にDEXのステータスが高いのかもしれない。

 あとはスキルがちょっと変わっている……? 水魔術が初級ではなくなってレベル表記になって、武器が武器技能に変化してこっちもレベルが表記されるようになったと。どちらも最初からレベルが1でないのは今まで使ってきた結果かな。まあ、武器に関しては鞭とか棍棒みたいな形がほとんどだったから、私的には武器を使っていた感じは薄いのだけど。

 後は武器取り込みは新しいスキルだよね。スキル名からしてシュラが武器を取り込んでそれを扱えるようになる感じなのかな? それともシュラが武器そのものになる感じ?

「ねぇ、シュラちゃん」
「です?」
「武器取り込みってスキルなんだけど、取り込んだ武器ってどうなるの? シュラちゃんが武器そのものになるとか? それとも体から武器を出せるとかなのかな」
「ですぅ…、です。取り込んだ武具体の一部になる…です。私が武器になるようなことなないのです」

 結構喋るね!? 進化する前からある程度は話すようになっていたけど、ここまでじゃなかったし、短文というかちょっと途切れ途切れだったんだけどなぁ。

 しかし、なるほど。今のスライム魔法で使っている感じで、体の一部が取り込んだ武器になって攻撃するとかそんな感じなのかな。
 とりあえず詳しく説明してくれたシュラの頭を撫でる。

 一回、何か武器を取り込ませてみようかな? 今朝回したガチャで出た装備はまだ持っているし、いらないから適当なものを‘取り込んでもらうのはありかも。

「シュラちゃん。これ取り込める?」
「です。大丈夫なのです! 出来るです!」

 シュラに渡した武器は剣士が使うタイプのショートソード。性能自体はいいと思うんだけど、私では使うことができないので、どうなっても問題はない。

 シュラは体の一部を伸ばして器用に受け取ったシュートソードをあろうことか口の中に入れていった。突然そんなことをし始めたから一瞬焦ったけど、シュラが自分からそうしたということは問題はないということなんだろう。……大丈夫なんだよね?

 剣を飲み込む大道芸のような光景を少し不安に思いながら見ることしばし。シュラは私たショートソードを完全に体の中に飲み込んだ。

「っです!」

 ちょっと体積とかどうなっているんだろうとは思うけど、とりあえず武器を取り込むのはこんな感じでするんだね。

「シュラちゃん。今取り込んだ武器って取り出せたりする?」
「はいです!」

 シュラはそういうと体の中から今さっき取り込んだショートソードをにゅっと生やした。柄の部分までは出ていないけれど、体から出ている部分は元のショートソードと同じ素材と同じようだ。

 完全に取り出せるかどうかを聞いたんだけど、使う方でとらえたのね。でも柄まで出てきていないところからして、一度取り込んだ武器は取り出せない感じかもしれない。

「もういいよ」
「です」

 私がもういいというとシュラはすぐにそれを体の中にしまった。

 とりあえず、武器取り込みスキルの確認は終わったね。使い方に関してはもうちょっと確かめる必要はあるだろうけど、今はまだいいかな。

 さてと、シュラのステータスとスキルの確認が終わったし、リビルドした所為でシュラのレベルが1に戻ってしまっているから、とりあえずレベルを上げたいところ。でも、シュラ用の素材どころか育成スキルで使える素材ってもう残っていないんだよね。

 スライムジェルとかはさっき買い占めたからそんなに数は無いだろうけど、とりあえずギルドに行って取引掲示板から使えそうな素材でも買ってくることにしよう。


 
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