俺は何処にでもいる冒険者なのだが、転生者と名乗る馬鹿に遭遇した。俺は最強だ? その程度で最強は無いだろうよ などのファンタジー短編集

にがりの少なかった豆腐

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生まれ変わったら犬だったけど、ご主人様たちがかわいすぎたので今日も全力で守りたいと思います

ご主人様たちに手を出すような奴は許さない

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 序盤は視点がちょこちょこ変わります。ご注意ください。
 ―――――
 
 

「すまん。ちょっと手伝ってくれないか」

 とある宿屋の一室。男がドアをノックし、中に居る相手に声をかける。それから少ししてドアが開けられ男が中に入る。

 男は部屋の中に入るとすぐに何かの道具を起動させた。

「すぐに音消しの道具を使うってことは、あっちの依頼か?」
「そうだ。いつものオーナーからの依頼になる」

 男が部屋の中に居た眼鏡をかけた男にそう告げる。

「あの狸爺か。また捕獲依頼だったりしないよな?」
「今回はー、まあ似たようなもんだな」

 それを聞くと眼鏡をかけた男は心底嫌そうな顔をして舌打ちする。

 この部屋に居る2人の男。普段はそこらに居る普通の傭兵として活動しているのだが、実は裏で違法な依頼を受ける無法者たちである。

「あの爺、前払い渋いから嫌いなんだよ」
「まあまあ。確かに毎払いはケチだが、成功報酬はいいだろ」
「そうだが、はぁ」

 男がこの話を持ってきた時点ですでに依頼を受けているのが分かっていた眼鏡の男は大きくため息をつく。

「露骨に嫌だって態度取るのひどくないか」
「ひどくねぇよ。お前はもう少し依頼主を選べ」

 嫌そうな素振りを見せる眼鏡の男をみてけらけら男が笑う。
 この男は主人公のいる薬屋に最近来るようになった男と同一人物である。

「はぁ、それで内容は」
「人さらい」
「はぁ!? お前馬鹿じゃねぇの」
「いやいや、マジで金がよかったんだよ」

 話の内容の割に軽く話してくる男に眼鏡の男は心底呆れたといった表情をする。
 それもそのはず。今までも法を犯す依頼を受けてはきたが、さすがに人物を対象にした依頼を受けたのは初めてだったからだ。

「殺しじゃないだけ幾分ましか」
「そうそう。んで、その相手はこの町のギルド近くにある薬屋の娘ちゃん」
「…………まじかよ」

 この男たちはこの町に来たのはつい最近のことだ。しかし、そんな男たちでも薬屋の娘、ピッテが町の中でも相当人気のある女性であることを知っている。

 そんな人物を攫うというのは相当なリスクであることもわかっているはずだ。しかし、それがどうしたと言わんばかりに、この話を持ってきた男はさきほどから笑うのをやめようとしない。

「いくらで依頼受けたんだよ」
「前金こんくらいで、成功したらこれ」

 男は具体的な金額を言わず、手でそれを示した。

「なるほど……はぁ」

 男が示した金額を見て眼鏡の男は大きなため息をつきながらも、男がなぜこの依頼を受けたのかを理解した。

「報酬は?」
「半々」
「……はぁ、わかったよ。やればいいんだろ。というか俺に拒否権はないんだろうが」
「そそ。俺から話を聞いた段階で共犯さ」

 あまり乗り気になれない眼鏡の男だったが、さすがの報酬の良さに折れた。
 そうして男2人は依頼の完了を目指し準備を進め、依頼を達成するために、人知れず町の夜闇に紛れながら薬屋へ向かった。

 報酬に目がくらみ、その依頼を達成しようとした結果、どうなるかも知らずに。


〇 主人公視点


 深夜。ご主人様たちはとうに就寝している時間。ふと違和感を覚えたため顔を上げる。

 犬になってから完全に熟睡していても何か変化があると、すぐに目を覚ませるようになっていた。最初は少しの物音でも目を覚ましてしまうので、嫌に思っていたがご主人様を守るという点ではこれ以上ないほどに使える能力のため、今ではありがたいと思っている。

 耳を澄ませ音を聞くがこれといったものは聞き取れない。不自然な匂いもほぼなし。
 しかし、何かがこちらに近づいてきているのがわかった。

 俺がいつも寝ている場所は家の裏手、薬屋で売るものを搬入するために少し広くなっている場所だ。時期によってはご主人様と一緒に寝ることもあるが、今の季節は別の場所で寝ている。
 そしてその何かは俺がいる場所ではなく、ご主人様たちが寝ている場所へ一直線に向かってきていた。

 何かはわからないが、確実にこの家に近づいて来ているものを見逃すわけにもいかない。

 俺は寝ているご主人様たちを起こさないように足音を殺して、家の外に移動することにした。
 

〇 別視点
 

 男たちが夜闇に紛れて移動する。
 他人に見られれば一度仕切り直しをしなければならない。状況によっては依頼の達成すら難しくなってしまうため、慎重に周囲を確認しながら目的の薬屋に向かっていた。

「目的は娘だけでいいのか?」
「いや、下の2人も同時に攫う。そもそもそれだけだったら俺一人で十分だろ?」
「そりゃそうだな」

 宿屋で使用した音を掻き消す魔道具を使用している中、会話をする。
 今はその魔道具に加え、薬屋の番犬として飼われているヘルハウンド対策として消臭の魔道具も使用している。

「しっかり道具を使ってはいるが、薬屋に到着したら音には特別気を付けてくれよ」
「その言葉、そっくりそのままお前に返すぞ」
「はは、っと」

 薬屋の住居部分に近づいたところで男たちは足を止めた。

「…ヘルハウンド」

 自分達の行く手を阻むように待ち構えていた存在を見た眼鏡の男がそう言葉を漏らす。

「なぜ出てきている?」
「わからん」
「魔道具はしっかり機能しているのか」
「しているはずだが、もしかしてゴミをつかまされたか?」
「いや、前に使った時は効果があったはずだ」

 予定ではできるだけ短時間で目的を達成するはずだった。しかし、このままではそうもいかない。

「なんで気づかれたのかはわからんが、サクッとやって終わらせればいいさ」
「まあ、ヘルハウンドなら前に殺したことあるしな。つーかペット化したやつなら余裕だろ」
「ああ!」

 眼鏡の男の声を皮切りに2人は一気に薬屋の前で構えているヘルハウンドへ駆け出し肉薄した。
 男はヘルハウンドの首目掛けて剣を振り下ろし、眼鏡の男はナイフをのど元に突き刺そうと腕を振るった。

「はっ?」
「嘘だろ」

 悲鳴をあげさせないよう一撃で絶命させるつもりで振るった攻撃はヘルハウンドの毛皮を貫通することはなかった。
 想定外の結果に男たちはすぐにその場を離れるという判断を下すことが出来なかった。

「しまっ」
「ぐあぁっ!?」

 その一瞬の隙にヘルハウンドは男に噛みつき、眼鏡の男を前足で抑え込んだ。

 前足で押さえつけられている眼鏡の男はどうにか逃げ出そうともがくが、何をやってもそれから抜け出せそうもなかった。どうにかできないかとヘルハウンドの隙を伺おうと視線を動かしたところで、眼鏡の男の目にありえないものが映った。

 先ほど自分たちが殺そうとしていたヘルハウンドのサイズが明らかに大きくなっていたのだ。しかも、口にくわえられていた男はすでに動かなくなっていた。

「おい、嘘だ…ろ」

 信じられない光景を目の当たりにして眼鏡の男はそう言葉を漏らした。

 そうして男たちはなすすべなく夜の闇に飲まれていった。
 

〇 主人公視点

 
 あれこれ処理し終えたところで夜が明け始めた。
 急いで定位置に戻り、何もなかったような体で寝る姿勢を取る。

 いや、本当に警戒していた男が来るとは。しかも知らないやつも一緒に来ていたし、マジで警戒していて正解だった。しかし、匂いも音も聞こえないって、何をされたのか。
 魔法がある世界だからその手の技術だと思うが、なかなかに厄介だな。

 ああ、そうそう。
 前に手は出せないって言ったな? あれは嘘だ。
 実際ご主人様たちに手を出されそうになれば、何もしてないってことはない。
 まあ、バレなければいいんだよ、バレなければ。ガハハ。

 今回来たやつらは何をしに来たのかはわからないけど、夜にこそこそここに来るとなれば盗みなりなんなりするつもりだったのは間違いないだろう。

 しかし、あの男に噛みついたとき、別の人間の匂いもしたんだよな。一緒に来ていたやつの匂いでもなかったし、何か関係があるかもしれない。
 今夜にでも探りに行こうか。

 昼はいつも通り双子のご主人様たちのベッド兼遊び相手として過ごし、ご主人様にご飯を貰い番犬として過ごした。
 あの男のような不審な人間は新しく来なかった。まあそんな頻繁に出るような存在ではないから、そうそう来ることはないんだけどさ。来て欲しいわけではないし。

 そんなこんないつも通り過ごしているうちに、また夜になった。

 ご主人様たちに気づかれないよう家を出る。
 あの男についていた匂いを辿りながら町の中を歩く。夜中という事もあって出歩いている人間はほとんどいない。
 歩いているのも酒場帰りなのか酔っぱらったやつ位で、本当に人間は見当たらない。
 
 とはいえ、見られるわけにはいかないので人間から見えない草木や建物の影の中を移動する。
 体がデカい分隠れながら移動するのは大変だが、まあ人間の気配はわかるので、最悪見つかりそうなところに人間が居てもそこを避けて通ればいい。

 そんな感じで町の中を移動し、町の端まで移動した。
 たどり着いた場所は俺が住んでいる薬屋から結構離れた大き目の屋敷。町にある建物の中でも大きな建物だ。

 構造的に普通の住宅のようだが、一部は倉庫にでもなっているのか、いろいろな物の匂いがする一角が存在している。

 食べ物の匂いが大半だが、中にはかいでいると不快になる匂いも混じっている。

 あの男についていた匂いの主はこの家に住んでいるようだが、どうしたものか。いくらあの男に匂いが付いていたとはいえ、男の関係者だとは言い切れないんだよな。
 適当に手を出して実はただ匂いが付いていただけで、無関係でしただったらよくない。

 うーん、どうするか。
 
 しばらく匂いの元がある家の前で考え込んだが答えは出ず。
 家の中に居る人間は寝ているようだが、中に侵入するわけにはいかないんだよな。さすがにそこまでするとバレる可能性が高いし。
 
 あれこれ考えてみたが匂いの主があの男に関わっているという確証を得る方法は思いつかなかった。
 というか、あの家から漂ってくる不快な匂いのせいでだんだんイライラして来て思考が纏まらなくなってきた。

 本当に何の匂いなのか。
 くさいとかではなくとにかく嗅げば嗅ぐほどイライラしてくる。動物除けの匂いも嗅いだことがあるが、それとはまた違う。
 いっそ倉庫の部分を壊せばこの匂いはなくなるのか。

 ぶち壊そう。
 衝動的にそう考え、体を巨大化させて思い切り倉庫と思われる建物の一角を殴る。
 一撃では気が収まらなかったので、2度3度殴る。

 大きい家とはいえ所詮は木造石積みの構造だ。俺の攻撃を受けて建物はあっさり崩れていく。

 静かな夜の闇にガラガラと大きな音を響かせているのを聞いて、苛立ちが収まり思考が冷静になっていく。

 …………やっべ。やらかした。

 イライラしすぎて後のことを一切考えずぶっ壊してしまった。
 犬に生まれ変わってからちょっと衝動が抑えられなくなっているせいで、たまにこういうことをしてしまうんだよな。いや、いいわけでしかないな。

 幸い巨大化して攻撃したから普段の俺しか知らない人間には俺がやったとは理解できないだろうが、さすがにこの場に居続ければ面倒なことになる。

 とりま、逃げるか。

 早々にそう判断して俺はその場から逃走した。出来る限り人目にうちら内容一度町の外に移動してから、できる限り遠回りして家まで戻った。


 衝動のままに男についていた匂いの元があった家を破壊してから2日。
 内心ビクビクしつついつも通り過ごしていたが、これといって犯人捜しのようなものはない。
 やらかしてからまだ2日だからここまで来ていないというだけかもしれないから、まだ来る可能性はあるんだけど。

「くるるふかふか」
「くぅいい匂い」

 いつものように俺の上で遊んでいる双子のご主人様が俺の毛に顔をうずめている。
 実はあの後、どうにも土埃を少しかぶってしまったのか、少し汚れてしまっていたようで、それを察知したご主人様に洗われてしまった。
 まあ、ある意味証拠隠滅できたと考えれば悪くなかったかな。
 
 双子のご主人様たちに毛をもさもさされているところで、いつものように客が店の中に入って来た。
 
 こいつはいつも来ている奴だから、犯人捜しをしているわけではないだろう。

「そういえばピッテちゃん。道具屋の店主の家が何かに壊された話知ってる?」
「話は聞きましたけど詳しくはちょっと」
「なるほど。じゃあ、そのおやじが違法物品持っていて捕まったっていうのは?」
「え、そうなんですか!?」

 何かいつもより長話をしているけど、何かあったんだろうか。……もしかして俺のことを話しているなんてことはないよな? こっちを見ている様子もないし、多分違うはず。そうであれ。

「そうなんだよ。だからしばらくはこっちも客が増えるかも。気を付けてね」
「あ、はい。ありがとうございます」

 横目で客の動きを追っていたが、その客はいくらかご主人様と会話をしたのち、ポーションを買ってそのまま店を出て行った。


 俺の心配をよそにそれから1月が経過しても、家を壊した犯人を捜しているような人間は現れず、さすがにこれ以上警戒し続けても意味はないだろうと判断して、今では気にすることなくご主人様たちと過ごしている。

 あれから変な輩も出てきていないし、ご主人様は今日もかわいい。うむ。今日も平和である。



 ―――――
 こんな感じでこの作品は完結となります。
 ここまで読んでいただきありがとうございました。
 
 
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