輪廻”異世界”転生

第6話 幸運は続く

　「ふぅ～、生き返った～」

　思わず声に出してしまうほど本当に生き返った感じがした。
　なんせ、何時間水を飲んでいなかったのだろう？
　普通に生きてきてそんなことは大抵の人はない事だろう。

　近くの木にもたれて、少し休憩しながら次にやることを考えていた。

　「うーん……、火と水は確保した。次にやると言えばシェルターとあとは……」

　ぐう～～

　お腹の音で決まった。飯だ。
　というかお腹が空きすぎて力が全く出る気がしない。
　なにか食べ物を……
　まずは滝から伸びている川を見た。
　とても綺麗でそこが見える。そしている。魚が。
　所々深いところもあるが浅い所もある。掴み取りが出来そうなぐらい。
　いや、冷静に考えて無理だろう。
　まず魚を掴み取りするなんてやったことがないし、体力がないから素早く掴むとかできる気がしない。
　ということで罠を作ることに。
　ペットボトルを切って、飲み口を逆さまにして魚を出れないようにする。といった罠は今の手持ち的に作れない。
　よし、自然の力を借りるとしよう。
　作り方は至ってシンプル。
　先程考えたペットボトルの罠の原理をそのまま浅い所でやるだけ。
　飲み口の部分はそこら辺の石を使って誘導する。
　誘導先にも石を起き、川の流れを塞き止める。
　以上！あとは待つだけ！
　さて、待つだけだと時間の無駄だから辺りを見渡して食べれるものを探そう。

　川から少し離れたところを探索する。
　目的は食べれるものを探すことだが、もうひとつある。
　寝床にいい感じのところを探すことだ。

　川の近くは結構斜面になってるところが多いので、出来れば平らなところを……
　うん、普通にあったわ。
　斜面を登った先はほとんど真っ平らだった。そして少し開けていた。
　ちょうどいい。本当にびっくりするぐらいしっくりくる。
　今日からここが俺のベースキャンプだ！！

　ベースキャンプに焚き火用の薪などを集めて火を上げる。
　少し、休憩して食べ物探しを開始。
　食べれる物、食べれない物を見分けるのはとても難しい。
　キノコは特に気をつけた方がいいとテレビでやっていた気がする。
　そうとなると野草か木の実か……
　野草は見分けつかないけど木の実はありそうだなと思った。
　なぜなら鳥などの小動物がちらほらと見るからだ。
　大体は木の実を食べて生きているはずだからこの辺にあるはず……
　そう思いながらベースキャンプを中心に探索していると……

　「今日は運がいいな！」

　赤色の木の実を見つけた。
　大きさはブルーベリーぐらいで沢山着いていた。
　ただ、問題は食べれるか食べれないか。
　ひとつ手に取り少しかじって、味を確認。
　体に入れないように舌に当てて直ぐに吐き出す。
　さてお味は…

　「少し酸っぱいパイナップルって感じか？でもこれは食べられそうだ！！」

　こうして、食料が確保した。
　ちなみに木の実を無我夢中で食べていたことに気がついたのはあたりが暗くなってからだ。