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第10話 襲撃と裏切りと出会いと
第10-4話 さらに別の勇者
しおりを挟む本来ならモーラに乗せてもらうのですが、近くの町まであまりにも距離が短いので、モーラがいやがり、数日を掛けて来た道を戻った。そこで、荷馬車を調達し、衣類など物資を調達して、再びその道を通る。まあ、あの洞窟には誰も近づかないでしょうけど、念のため通ってみると、さすがに瀕死の魔族はいなくなっていました。死体になっていなくてよかったです。
そうして、つつがなく大きい城塞都市に到着する。ここでも人々から好奇の目で見られています。
「のう、なんか見られ方が他の町と違うのじゃが。」
「そうですね、物珍しいものを見ると言うより汚い物を見るような感じがしませんか。」
「また変な噂が飛び交っていないか?」
「もしかして、あの不死身の勇者が何か誤解を招くようなことを言い回っていませんかねえ。」
「ありそうじゃな。」
そんな時、城塞内を流れる川をまたぐ大きな橋を渡っている時に周囲がざわめき、目の前に馬に乗ってきらびやかな鎧を着た一団が現れ、私たちの前に立ち塞がった。
そして、全員馬から下りて、先頭に立つ綺麗な女の人がすらりと剣を抜き私の眼前に突きつける。
「現れましたね女性の敵、いや人類の敵」涼やかな声ですね綺麗な通る声です。橋を渡っていた人達が何事かとこちらを見ています。
「なんじゃ、やっぱり敵扱いじゃのう。」
「あのー剣を収めてもらえませんか?危険なので。ほらケガしてしまいます。」
「危険なのはおまえだろう!死んでしまえ。」横から変な女が口を挟んできました。よけいなお世話です。
「誤解を解きたいので、剣を収めてもらえませんか?これで、私からのお願いは二度目ですよ。こちらは攻撃の意思はありません。わかりますか?誤解を解きたいと言っているのです。」
「・・・・」
「あのー、あなたは、バカなのですか?礼儀を知らないんですか?礼儀正しく接している人に対して無礼に対応する。それがそのような甲冑を着ている騎士のすることですか?剣を収めなさい。」
「貴様、王女様を愚弄したな」
「ああ、王女様だったんですか、礼儀を知らないバカにはそれなりの対応をすると言っているんです。わかりませんか?王女がバカなら仲間もバカだと判断しますが、それでいいですか。あなたたち、名誉ある騎士では無いんですか。」ここでやっとその王女と呼ばれた女性は、剣を収める。
「ここまで言われないと剣を収めないとか、すぐ無抵抗の魔物を殺すタイプですね。」
「なんだと。」
「そうやって常に戦う気でいるのがおかしいと言っているのです。常に先手で攻めないと恐くて戦えない口ですか?」
「貴様!」
「よけいな戦いをして民衆が迷惑していないとでも思っているんですか?」
「姫は、民衆が苦しんでいるのを見ているから、こうして戦っているんじゃないか。」
「今までの戦いで民衆に迷惑を掛けていないと誓えますか?食料とか無理矢理供出させていませんか?」
「貴様、何を言って」
「民衆の声はあなたたちにまで届いていないかも知れませんが、市井を歩いてきている私の耳には入ってきていますよ。」
「なっ」
「あなたは自分の手で作物を作ったことがありますか?ただそれを民衆からもらったものとしてあたりまえのように食べていませんか?感謝の気持ちがありますか?」
「・・・・」
「あなたは、魔物を討伐するのが仕事かもしれません。でも、あなたが生活するには、食べ物を作ってくれている人、武具を作ってくれている人、いろいろな人がみんなで支えているのです。それを理解していますか。あなたがいなくてもみんながいなくてもこの世界は成立しない。全員平等なのです。わかりますか?あなたが戦って帰ってきたら死んで誰もいなかったらどうしますか。あなた一人で畑を耕し、農具を作り、食事を作り、服を縫い、そんな生活になるんですよ。もっと民衆を大切にしてください。」
「で、言いたいことはですね、誰に対しても無礼な態度を取ってはいけないということです。」
「主は妙に饒舌じゃのう」
「え?剣を突きつけられて混乱して何を言っているかわからなくなっているだけです。」
「そうなのか、」
「姫様はそんなことはありません、平民の私に対しても平等に扱ってくれています。能力を見いだされここにこうして一緒に戦わせてくれています」
「それは、あなたに対してだけですよね、すべての平民に優しいわけではない、特殊な能力を戦うために必要なスキルを持っているから平民でもこうやって一緒にいさせてもらえているんですよ。あなたは。」
「そんな」
「それはすべての平民に平等にあれとは、私もさすがに言い過ぎだと思います。でもね、平民が税の取り立てで苦しんでいる。それは、魔物の討伐に必要だからしようがないことです。だからこそ、平時には、平民のためにあろうとしなければならない。それが、王位につく者、勇者を名乗る者のすべきことでしょう。ことさらここで争いを起こして民衆に何のメリットがありますか?私は誤解があるから解きたいと申しておるのです。それを言語道断、一刀両断とか勇者としてあるまじき行為でしょう。」
「すまなかった」
「騒ぎすぎました。少なくとも民衆の前であなたをおとしめたことにはお詫びします。場所を替えましょう。」
「はい、ここの城主のところではどうでしょう。」ああ、立場が逆転しました。
「わかりました。」
「さすが、優秀な国は、違いますね。」
「そうじゃのう。治安も格段に良さそうじゃ。」
「いいのですか?相手の陣地に無防備に入って」
「いや、その方がよいぞ。ただ、全員一緒でなければならん。」
「そうありたいですが、私だけ分断されるかもしれません。なんせ侮辱しましたからね。」
「しかも相手は王女ですしねえ」
「そこよのう。ちなみにアンジー、さっきの平民の子ってお主の探している子なのか?」
「うーん違うと思いますよ。年齢があわないです。もっと年齢も若いし身長も小さいと思うんですよね。」
「そうか。違うのか。さて、この部屋、ぬしはどう感じる。」
「魔法の遮断はしていませんね。今のところは。でも、ところどころにマーカーらしきものがあります。調べてみたいですけどいいですかねえ。」
「今は、やめておけ。ただでさえ怪しまれているのじゃ。あまりこちらの手の内をさらすな。」
「んー、この世界のハイレベルの技術に触れて勉強しないとスキルがあがらないんですよ。」
「技術バカめ」
「そろそろおいでですよ。」扉近くにいたメアが言った。コンコンとノックの音とともにドアが開かれる。あれ?どうぞって言っていないけど。そういうものなの?
そうして、さきほどのメンバーが全員入ってくる。私は、椅子に座り膝に肘をついて腕に顎をつけじっと見る。
「貴様、王女様がきたのだぞ、立って挨拶せぬか。」
「そうですね、挨拶は大事です。」そう言って私は、立ち上がりしたくなさそうな態度で軽く頭を下げる。
「それが王女に対する挨拶か」
「よい、おまえはさがれ」
「しかし」
「私は、ロスティア国王女イオン・ロスティアと申します」
「私は、旅の魔法使い、名はありません。お見知りおきを」
「貴様、名乗らんと申すか」
「ええ、信用できない人には名前は教えられません。」
「貴様、姫様が信用できないというのか。」
「ごめんなさい。最初の印象が悪すぎるのです、たとえ王女だとしても私からは信頼できる状況にはありません。逆に考えてください。あなたが路上で民衆の中で剣を突きつけられ、奴隷商人制裁してやると言われたら。少なくとも私は怒りを抑えましたが、あなたならどうしましたか?戦闘になっていたでしょう。周りの人を巻き添えにしてね。何人死んでいますかね。」
「きさま重ね重ね・」
「ああ、そこのあなた、名前は知りませんが、私とこの場で、一対一でやりますか?それだけの口を聞くのです。それなりにできるのでしょうね。」
「おぬしもひけ、どうしたんだいつものおぬしらしくないぞ。」
「私は謙虚な人が好きなんですよ。逆にこういう場をわきまえない、自分と相手の技量の差も考えない無礼な人が大嫌いなんですよ。威嚇したり恫喝したりすれば怯える人ばかり相手にしてきたのでしょうけど。本当に強い人は決してそういう所作はしないんですよ。むしろ、自分の力にコンプレックスを持ち常に相手との力の差を気にして、相手が王女の権威にかしこまっているだけなのにさも自分の力でそうなっているかのように振る舞い、常に暴力を振るおうとする。愚劣で下銭な者です。」
「それ以上私の部下を愚弄しないでもらいたい。」
「そうですね、部下への愚弄はあなたへの愚弄ですよね、では、先ほどからその方が私に対して何度も剣を抜こうとしているのをあなたは止めていますか?」
「そ、それは。」
「そういうことですよ。あなたは王女という立場が当たり前になって相手が誰であろうとひれ伏す、下手に出ることを理解している。経験的にあたりまえになっているんですよ。それをおかしいと思わないところがダメなんですが、わかりますか?」
「・・・い、いや」
「おぬし、本当にどうした。なにを怒っている。もうやめよ。」
「いいからその方に剣を抜かせなさい。私はここに座ったままでいいですから。」
「きえええええ」その女は私に斬りかかった。
私はパチリと指を鳴らしました。
彼女の両腕は振りかざした剣とともに後ろに落ちる。
「ぎゃああああああ」その女は、腕がなくなり痛みでそこらじゅうを転げ回る。
「やかましい」もう一度パチンと指を鳴らす
転げ回っていたその女の腕は元に戻っていて、転がろうとする動きを止める。剣も傍らに落ちている。
「なっ」
「剣を抜いたことをわびなさい」呆然と尻餅をついているその女
「あなたに言っているのですよ王女。あなたの部下が私にしたことに対して非礼をわびなさい。何をわびれば良いかわかりますか?」
「このたびは私の部下が無礼をはたらきすまなかった。」
「すまなかったですか?」
「すいませんでした」
「私が謝れといったこととは違いますよ。」
「ち、違うのか」
「先ほど私はあなたは部下を止めていますか?と聞いているんですよわかりませんか」
「あ、部下を御しきれずすいませんでした。」
「さすが王女様、すぐ理解されましたね。それに比べて、そちらの方謙虚さが足りません。」
「貴様!!」
「もういい、おまえは下がれ、話にならん」
「でも、」
「いいからさがれ、さがれないと申すなら仲間から・・・」
「わかりました。さがります。」
「ありがとうございます。あの方がいると恐くて話が進まないと思ったものですから、助かりました。」
「こちらこそ、すまん。いやすみません。」
「さて、何をお聞きになりたいですか?」
「単刀直入に聞きます。あなたは奴隷商人ですか?」
「違います。そんな噂に惑わされて私に剣を向けたのですか?証拠もなしに」
「さる貴族からそういう注進があったのだ。信頼できる臣下の者だ。」
「なるほど、信頼のおける臣下の言葉なら証拠が無くても犯罪者だと。相手の言葉を聞く前に殺しても良いと。」
「すまん、それ以上責めないでくれ」
「いえ、ここで責めておかないと。平民が無残に虐殺されてしまいそうですから。」
「そんなことはしない。いやしていない」
「まあ、王女様ですから王様ではないのでしていないのかも知れませんが。仮にですが、王様は、していませんね?」
「当たり前だ、私の父は賢王と呼ばれているのだぞ。そんなことがあるわけないだろ・・もしかして、あるのか」
「それは、ご自身でお調べください。王女様。これからの時代、何が真実で何が嘘かは自分の目でお確かめください。せっかく魔族討伐に各地方を回っているのですから。嘘を見抜くことも賢王としての資質です。あと、優秀な側近、それを暴走させない側近、多数の信頼できる臣下をお持ちください。もちろん裏切りに備えて間者もお持ちになりますように」
「そこまでしなければならぬか。」目を見開いています。まあ、そうですね。
「そこまで猜疑心にかられると、心を病みます。裏切られたときにお前に裏切られたらしようが無いくらいのあきらめられるぐらい信頼できる者を臣下に持つことも必要です。ですがご自愛ください。」
「言っていることがごちゃごちゃだが。」
「人の心はいかようにも動きます。ですが真に信頼してついてくる者もいるでしょう。見極めてください。そう後ろの方のように」
「この者が何か。」
「たぶんですが、私の怒りに王女の身代わりになって死のうとしていたようにもみえましたよ。」
「そうなのか?」
「はい、いざとなれば、姫様の代わりにこの身をと思っておりました。」
「そのようなことはするな。」
「いえ、この国のためならこの身など。」
「ありがとう。だが、それはやりすぎだ。その気持ちだけはありがたいが。」
「いいえ、姫様のために死ねるなら本望です。」
「ありがとう。」
「はい」
「改めて謝罪する。いやさせてください。これまでの件すいませんでした。」
「いいえ、こちらこそ一国の王女に対し非礼の数々、すいませんでした。」
「賢者様と呼ばせてもらって良いだろうか。いえ、良いでしょうか。」
「え?」
「あなたは魔法使いとおっしゃりました。たぶん名を問うてもはぐらかされるでしょう。でしたら、賢者様と呼ばせて欲しいのですが、いかがですか。」
「ええ、普通に魔法使いで、いいのですが。」
「いえ、此度の賢者様の言葉、心にささりました。どうかこれからも私に対しては、忌憚のないお言葉を、むしろ、その、きつく叱ってくれませんでしょうか。」
「うーん、そうですね、そこまで言ってくれるのであれば、こちらも正直に話しましょう。私は、あの時、猛烈に怒っていただけなのです。怒っていた理由は、私と一緒にいてくれるこの方達が奴隷と見られたからなのです。」
「奴隷制度についてどうこう言うつもりはありませんが、このように普通に笑いながら歩いている者達を見て奴隷にされていると思ったというところに怒っていたのです。」
「どういう意味ですか」
「私は、確かに怪しい噂が立つほど、彼女たちに囲まれ、恵まれた状態で旅をしています。でも、私は強要はしていません。それは、彼女らの様子を見てもらえばわかることです。様子をちゃんと見てもらえていれば、誤解も解けているのです。ですが、彼女らの様子を見ても奴隷商人と見られたのがくやしかったんですね、きっと。」
「お主はよくやっておる。それはわしらがよくわかっている。それでいいではないか。誤解は解けたのじゃから。」
「ですが、くやしいです。」
「ご主人様、悩む必要などありません。私たちが気にしていないのですから。」
「そうです。でも、そう感じてくれてうれしいです。」
「私はなぐさめてあげたいです。」
「まったく、うちのは、そんなことで怒っていたのですか?やれやれ私たちより子どもですね?しかも、むだに相手を脅すなんて。強者にあるまじき行為です。」
「えー、みんなで非難するんですか?とほほ」
「王女よ、水に流してくれんか。この者の非礼は、国王に知られれば、たぶん斬首になるじゃろう。それを拒む我らとたぶん争うことになり、無用な血が流れる。それはお互い本意とするところではないであろう。幸いなことにここにいる者しか知らぬ事じゃ。まあ、先ほど一人出て行ったあの者の気持ちはおさまらんとは思うが、ここでなんとか収めてくれんかのう」
「私の父は、そんなことはしないと思いますが。」
「普通の家臣に起きたことであれば、そう扱うじゃろう。じゃが、娘となるとそうもいかぬのが父親じゃ。それは、賢王とてかわらん。もちろん王女様には今はわからんじゃろうが、子を持つ親の心とは、そういうものと思うてくれい。」モーラは、さきほどの忠臣に目をやる。つられて王女も彼女を見る。うなずいている。
「わかりました。それでもあなたに剣を向けたことについては。」
「あのあと、誤解を解いて野に返したとして欲しい。どうじゃ、良い王女様じゃろう。」
「はあ、賢者様がよいのでしたら。」
「かまいません。」
「では、そのように。」私たち全員が、はーーっと息を吐く。
「き、緊張した」
「アンジーまだ接見は終わっておらぬ。このあと誰かが粗相をしたら打ち首じゃぞ。」
「しまった」
王女がクスクスと笑っている。
「大丈夫じゃ、さすがにこのあとそのようなことにはならんと思うが。」
「王女様よろしいですか。」
「どうした、」魔法使いらしいいでたちの女の子が前に出る
「さきほど賢者様が見せたあの魔法どういうものか知りたいのですが、」
「ふふ、おまえらしいな、新しい魔法を見ると目をキラキラさせておる。賢者様差し支えなければ教えてもらえまいか」その子がペコペコと何度もお辞儀して顔を上げると目がキラキラしている。
「あー教えたいのですが、原理がよくわかっていないのです。ごめんなさい。でも私ができるという事は、あなたもできるという事です。見たことを思い出してどんな魔法なのか想像して考えてみてください。」
「はい!勉強します。」元気でいいですね。好感が持てます。
「賢者様は、相当の術者なんですね。」
「いえ、若輩者です。」いつの間にか隣に座ったモーラがドンと肘鉄を食らわす。息がつまる。
「では、転生者ということですか。」
「そう推察できますね。」
「この世界では、その年齢で若輩はありえないのです。転生者ですか?」
「そこは、冷静になってください。すべての可能性を考えてください。まず固定観念を捨てることです。」
「どういうことですか?」
「一つは、魔力量が年齢があがるほどに増えていったパターン。あとは、魔力量を隠して市井で暮らしていたけどばれてしまったパターン。そして、若返りをして年齢を偽っているパターン」
「なるほど。」
「でも、私は転生者ですけどね」
「驚かさないでください。」
「でもですね、先入観ほど恐ろしい物は無いと、さきほど痛感したばかりじゃないですか。現に私の町には、普通の人の中に魔法を使える子がいましたよ。もっとも使い方を勉強していないので、使い方がわからず問題を起こしてしまいましたが。」
「なるほど、勉強になります。ですが、本当に転生者なのですね。」
「本当はごまかして隠して逃げるつもりでしたが面倒になりましたので。」
「幻術使いなのですか?だとすれば先ほどの魔法も納得いきますが」
「いいえ、実際彼女は腕がなくなっています。」
「なんと」
「さ、種明かしはしました。こちらからは、一つだけ教えて欲しいことがあります。」
「なんなりと答えられることであれば、」
「実は、転生者を探しています。ですが、その体のまま来たわけでは無く、誰かの体に転移したようなのですよ。」
「それは探しようがないですね。」
「そうなんですよ、探しようがないのです、お願いに変えてもいいですか?」
「王が主催するか、もしくは誰かが主催するパーティーに招待して欲しいのです。」
「どうしてですか?」
「どうやら転移した先が貴族の娘さんらしいのです。小さいお子さんで急に性格が変わったり、魔法が急に使えるようになった娘さんがいないか探したいのです。」
「そうですか、探してどうされるのですか?」
「いえ、何もするつもりはありません。無事に生きていることを確認したいだけです。」
「それであれば、かまわないと思います。でも全員が出席する会などありませんので、かなりの回数参加することになりますよ。」
「たぶんあなたは、知っていますね」元気だったはずの魔法使いさんは、今は青ざめています。
「そうなのか?」
「頭をぶつけて性格が変わり。それまで、たいした魔法も使えなかったのに、突然魔力量が飛び抜けてしまった娘さんがいます。」
「貴族の子弟でか?」
「はい、」
「学校には行っていないのか?」
「まだ、8つですから」
「王女、と魔法使いさんあなた。いいですか、たった今知り合った私のことを信用してはいけません。いいですね。仮に私がその子を狙っていたとして、情報を渡したのがあなたと知れたとき王女の立場に傷が付きます。しかも私に対してのアドバンテージをむざむざ捨てているのです。隠しなさい。」
「今日のお主はへんじゃ。おかしいぞ。どうしたのじゃ、なんかスイッチが入ったのか?」
「そうですね、なんでなんですかね。王族やそれに従う信頼できる臣下というものに幻想を抱いていて、少し失望しているのかもしれません、ただ、それだけではなく、鍛え上げがいのある生徒がいるとついいろいろ教えてみたくなるそんなところですかねえ」
「なるほどのう、教え甲斐のある生徒か。ところで、その生徒達はついてきておるのか?」
「大丈夫じゃない?目がキラキラしているから」
「そうね」
「話は、ああ、そういうときはいったん話を聞いて保留のままデータをそろえなければなりませんそれが交渉というものです。」
「勉強になります」「うんうん」
「では、そのお知り合いの子の出席するパーティーに招待してください。念を押しておきますが、こちらとしては、本当に見守るだけで良いのです。無理に会わせようとしたり画策しないでください。実際、会っても相手は何も知らないし、こちらも何も知らないのですから。」
「わかりました。連絡先はどちらになりますか。」
「誤解が解けていれば、近くの宿屋に泊まっているでしょう。」
「魔法使いよ、賢者様を宿屋へ」
「はい」
「宿屋を紹介していただければ良いですよ。そこまでしてもらうと逆に宿屋の方に変に気を使われてしまいそうですので。」
「そこまで、市民に配慮されますか。」
「私は市井をひっそりと旅しております。ゆえに民衆の前で王女様から剣を向けられるなど、噂になり目立つことが嫌いなのです。ご容赦を」
「お主もたいがい卑屈じゃのう。」
「私は謙虚なつもりですけど。」
「何事も度が過ぎると問題になりますよ。」子どもにたしなめられた。
「そうですね、日々勉強です。」
「面白い関係ですね。」
「楽しい関係です。では、よろしくお願いします。」
「わかりました。あの、賢者様。」
「賢者ではありませんただの魔法使いで良いですよ。そうですね、旅の魔法使いとお呼びください。」
「では、旅の魔法使い様、私とともに冒険をしていただけませんか。」
「それについては、残念ですが難しいと思います。この子達はいろいろと問題を抱えておりまして、それを片付ける旅をしております。」
「ならば、その後ならばどうですか。」
「それは、その時になってみないとわかりません。その時まで私が生きながらえていたなら、またお目にかかれるかも知れません。」
「そんなに大変な問題なのですか?」
「わかりません。そもそも問題ですらないことかもしれません。もし仮にそちらの王国に関わることであれば、その時には、あなたにご助力いただくかも知れません。」
「そんな大事なのですか?」
「大事なのかは、わかりません。ですが旅というものも同じです。いつ何が起こるかわかりません。ですから生きる保証などどこにもないのです。あともう一つ、ともに旅をしようなどと思ってはいけませんよ、あなたにはやらなければならないことがあるはずです。それを優先しなければならないはずです。そちらを考えてください。」
「わかりました。残念ですが。」
「それでは、またお会いしましょう。」
「あーあ、会っちゃった。」アンジーが独り言のように言う。
「アンジー、あなたの上司に連絡しておいてください。相手から接触してくるとは思いませんでした、と。もしかしたら、この行動すべてがルシフェル様の手のひらの上という事は考えられませんか。」
「それはないと思いますよ。あと、町中であれだけ大騒ぎしていれば、たぶん耳には入っているとは思いますが、結果は知りたがりますね、きっと。」
「でしょうねえ。ちょっと干渉しすぎですか。」
「賢王になれですか。ちょっとびっくりしました。」ユーリが言った。あなたももしかしたら王女様でしたからねえ。
「お嬢様育ちですからね。私の話を素直に聞いてしまうでしょう。」
「詐欺師というか、洗脳する宗教の教祖様みたいな言い方じゃったのう。」
「ええ?うそは言っていませんし。」
「わしらを信頼に足るグループであると思わせるには十分な話し方じゃったのう」
「洗脳ですよね。私は正しい。を信じ込ませて臣下への猜疑心まで植え付ける。」
「そこを清濁併せ持つのが賢王でしょう?」
「小娘にそこまでの器量を求めるか?」
「しっかりしている臣下を見極めるのも賢王の資質です。」
「剣術バカに見えたがのう。ああいう風にびしっと言い聞かせられると盲従するタイプじゃ。お主にすぐ惚れるぞ」
「そんなわけないでしょう。言い寄る男はいっぱいいて、それらを蹴落として、ここまできているのでしょうから。」
「だからこそじゃ、男など相手にしていなかったのに、これだけの実力差を見せつけられ、しかも謙虚ときて、なびきそうじゃがのう。」
「残念ながらあの王女様は、そんなに頭は悪くないですよ。理性で押さえつけて、上手くやっていきますよ。きっと」
「そうですよねえ、きっと女を捨てていますよね。」
「確かになあ、そうでなければ、勇者などやっておらんじゃろう。」
「そういえば、転生者と言ったのに勇者じゃないことを聞きませんでしたね。」
「聞けるわけ無いですよあの状況で。だから、こうやって旅をしながら、魔王の情報を得ていると勝手に勘違いしているに違いないです。」
「あー、ありそうですね。むしろ、旅の理由がそれの方が納得いきます。」
「いろいろな問題ってありましたっけ?」エルフィが言う。
「一応、この後、エルフの国に行くつもりですよ?」
「え?族長に会ってくれますか?結婚してくれるんですか?」
「そうではありません。エルフの里に近いうちに災いが起こると言っていましたよね。それを確認に行くんです。」
「あ、そういえばそんなこと言っていましたね、私。」
「あれは、嘘ですか?」
「いいえ、本当です。でもまだ起きていないと思いますよ。連絡もありませんし。」
「連絡があったら遅いでしょう。」
「てへ」
「あなた、本当にエルフ族ですか?エルフ族は結束が固いと聞いていましたが。」
「エルフにもいろいろありまして、でも、いいんですか?やっかいごとには手をださないんじゃないんですか?」
「家族の問題はやっかいごとではありませんねえ」
「そうじゃのう」
「ですね」
「はい」
「当然です。まあ、今の今まで忘れていましたけど。よく憶えていましたね。」
「本当なら先にエルフの件を済ませたかったのですが、道すがらにこの件がありましたからね。しかも最初のアンジーとの約束ですし。」
「ありがと。」いや、アンジーなに照れているんですか。抱きしめたくなるくらい可愛いですね。
「パパ、抱っこー」そこでそのボケですか。甘えるんじゃありません。
「いいから抱きしめてやれ、精一杯の抵抗じゃ」はいはい、乙女心はよくわかりません。抱きしめてなでなでしてあげましょう。
「いいなあ」ユーリがうらやましそうに見ている。手を引いて二人とも抱きしめる。
「なでなでも」要求がエスカレートしてきますね。そこまでなら良いですよ。
「パパ、おっぱいー」そこゆさゆさゆすらない。思わず手が出そうでした。
「おしい~」残念そうにしないように。というか、見上げてくる二人のジト目が刺さる。
「というか往来でやめておけ。」
「あ」そそくさとみんなで宿に入る。
「風呂は・・・」
「ここは、公共大浴場があるそうです。有料ですが。」
「朝だけじゃし、シャワーだけ、基本男女別々じゃしなあ。」
「物足りないですねえ。」だからみんなで私を見ないでください。何とかしなきゃと思ってしまうじゃないですか。
「お主のそういう所じゃのう。なんというか、下僕思考」
「そうそう」
「そういうのは、奉仕の精神とか言えないんですか。」
「そうともいうがな、」
そうして、夜半にこっそりお風呂に入る私たちでした。
あの後の王女様
「王女様何もありませんでしたか。」
「ああ、何も無い。お前もすこし自重しろ。実力差を見極めるのが真の強者だと言っておったぞ。」
「承知しました。これから気をつけます。して、彼らは何者ですか」
「うむ、旅をしておる魔法使いだそうだ。そして、転生者ということも聞いた」
「ならば、勇者ですか?」
「聞けはしなかったが、たぶんそうであろう。」
「では、仲間にされるおつもりですか」不安そうな表情で言った。
「いや、断られた。」
「そうですか。」少し安堵している。自分が切り捨てられると思ったのかも知れない。
「目的があると言っておられた。しかもかなりの問題を解決に行くようだ。」
「そうですか。魔物討伐ですか」
「そういう感じでは無かったが。そうそう、うちの転生者の他にさらに転生者が我が国にはいるそうだ。」
「はあ、その件ですが、あまり期待しない方が良いかと。」魔法使いの子が言った。
「そうなのか?」
「はい、ちょっと問題があります。」
そして、程なく私たちはパーティーに呼ばれました。もちろん礼服もお借りしてパーティー会場に入りました。ええ、私を除いて皆さん、注目の的になってしまいました。
しかし、そんな目も気にせず、モーラもアンジーもおいしいお菓子を頬張っています。本当に幼児化していますね。メアさんは、メイド長とお話をして意気投合していますし、ユーリは、スカートが嫌で、パンツ姿で登場したのですが、若い女性達が寄ってきて囲まれています。あと、エルフィは、今回不参加です。まちカドの居酒屋で飲んだくれているようです。エルフィそれでいいのですか?
私は、王女の隣に居た魔法使いさんと話をしながら、あの子がそうと目で合図されましたが、お菓子はがっつくは、わがままは言い放題だわ、胸の大きい女の人をエロい目で見るわ、しつけがなっていません。アンジーも気付いたらしくこちらに来て嫌そうに見ています。
「ずいぶん横柄な感じですねえ」
「ああ、どう見ても良いとこのお嬢さんではないな。」
「なんかイメージしていたのとは、大分違いますね。」
「そりゃあそうですよ。中身はすっかり入れ替わっていますから。」
「それにしても、ひどすぎませんか。あの立ち居振る舞い、女の子とは思えませんよ」
「そりゃあそうですよ。中身が中身ですから。」
「え?そうなんですか。女の子じゃないのですか?」
「だから中身まで女だとは言っていませんよ」
「男なんですか?」
「ええ、かなりBMI値が高い男でした。しかも引きこもり」
「なんじゃそのひきこもりとは」
「家で親の金で暮らしていて働いていない人のことです。あ、それはニートか。おもに対人関係で精神的に疲弊して外に出ることができなくなった人もしくはそのふりをして部屋にこもっている人のことですね。」
「なんぎな、それで暮らせるほど豊かな世界なんじゃなあ。この世界ではありえん話じゃ。」
「それで桁はずれた魔力量とか、やばすぎませんか。」
「力に振り回されて自滅するタイプですねえ。たぶん。」
「私たちはあまり関わりたくない、いやむしろお近づきになりたくない方のようですので、とっとと退散しますか。」
「私もそれがその方がよいかと思いますね。結果があれで納得しました。この世界に来て、少しは変わってくれるかと期待していたのですが、やっぱり持って生まれた性格は変わらないものですね。」
「なるほど、それで気にしていたのですか。」
「ええ、転生すると心機一転して頑張る人もいますので。クズで良かったです。あと、転生の時に引き離されてあなたのところに来て良かったとつくづく思いました。あんなのと一緒にいたら、きっと実体化して殴り殺していましたよ。でも、これでは、目的を果たして変えることはできそうにありません。あきらめました。」
「それでは、王女様に挨拶してこの場を離れましょう。」
そうして、あっけなく、アンジーの懸案は終了しました。
ほどなくわがままを言い始め、暴走したその転生者は、王女様ご一行がおしおきしました。
「ここで殺さなかったことを後悔するがいい」そう言ってその転生者がその場からいなくなったそうです。
「ここまでねじくれているか。転生者もいろいろじゃ。」
「すいません、」
「なぜ、お主が謝る。ああ、同じ転生者だからか。気にするな。あれは、あやつがひねくれきっているだけであろう。みんながみんなあんな転生者なわけではないであろう。あの、旅の魔法使い様のように気高くある者もいらっしゃる。」
「ですが、この先あの者をどう扱ったら良いか考えねばなりませんね。」
「ああ、さすがに放置はできぬな。」
「はい。我々でもさすがに厳しいものがあります。ですので、あの方・・賢者様もとい旅の魔法使い様にお願いしてみてはいかがでしょう。」
「うむ、」
「なぜ、そのような者に頼らねばならんのですか。」
「もしかしたら、説得できるかもしれないな。」
「はい、殺してしまうには惜しいと思います。戦力になればその方が、対魔族戦で活躍できると思いますが。」
「確かにそうではあるが、御しづらそうじゃぞ。」
「その時は、より強い魔法使いにおしおきをお願いするしかないですね。」
「その資質を有効に生かすこともできず、むしろ迷惑を掛けるのであれば、害悪でしか無い。」
「そうですね。とりあえずは、成長するまで何かあったら処分しましょう。」
続く
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