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第18話 人柱ならぬ天使柱
第18-7話 そして天に還る
しおりを挟む晴れ晴れとした母親とは対照的に娘の方はつらそうだ。アンジーも同様につらそうな顔をしている。
じきに、まぶしい光が天使様を包み始める。
「私を置いていかないで。」
フェイはそう言って手を握るが、天使様はその手をやさしくほどく。
「ごめんなさい、天使長が私を呼んでいます。お父さんとの約束が果たせず、あなたを最後まで見守ることができなくてごめんなさい。でもね、あなたにはきっとそばにいてくれる人が現れます。」
「お母さん。」
「いつかはきっと会えるわ。その時まで信じる道を歩みなさい。それが、あなたにお願いすることです。それとあとは、決して人を殺さないこと。良いですね。」
「はい、そうします。」
「神の教義ではそうなっておりますが、神に背いても生きていて欲しいと思うのは母としての私のわがままです。どうか末永く生きてください。神の教義に背いても。」
「できるだけ教義を守って生きていきます。」
「ではしばしの別れを。私はいつまでもあなたを見守っています。」
「さようならお母さん。」
「さようなら愛しい子」
「そして、皆さん、最後にこの子と一緒に暮らすことができたのは、皆さんのおかげです。どうもありがとうございました。皆様にも神のご加護がありますように。そして、アンジー。あなたにもありがとうと言わせてね。」
そうして、光に戻ることもなく、天界から使わされた天使の導きによって天から降り注ぐ光の中、彼女は、天に昇っていった。
残された娘は、膝をつき肩をふるわせている。
「あなたから母親を奪った憎き魔法使いがここにいます。何か言いたいことはありますか」
「いいえ、私が母親に甘えすぎていたのです。父が死に、肉親が母親ひとりだけになって、人間であればとうに母離れ子離れしていなければならなかったのにいつまでも甘えていたのです。この悲しみは、私の自業自得なのです。」
そんな話をしていると、第2王子がこちらにこられました。
「天にお還りになられたようですね」
様子を遠くから見ていてこちらに来たようです。
「今回の件では、いろいろとありがとうございました。」そう言って跪く王子。
「王子様、軽々しく皆さんから見えるまでそのようなことをしてはいけません。お立ちください。」
「ありがとうございます。ですが、私には何も恩返しできません。なにぶん今回の件で勘当される身ですから。」
「それは、臣下の者達が黙っていないでしょう。王がそんなことを言ったのですか?」
「いえ、たぶんそうしないと兄の立場が危ういと思っているのでしょう。」
「しばらくは、蟄居ですかねえ。」
「いや、外をぶらぶらとほっつきまわってほとぼりが冷めるまで帰ってくるなということになりますかね。」
あっはっはと豪快に笑っている。本当に王子なのでしょうか、自分の立場に固執しないあたりは国王向きなのかもしれませんね。
そうして、王子は、そこから離れて行き、避難民を家に帰す指示を臣下に伝えている。
「私達もここから移動しましょう。フェイさんこれからどうしますか。ここにとどまりますか?」
「いいえ、しばらく旅をしたいと思います。以前、あなたの元に旅したのが初めてでした。いろいろなものが見え世界が変わりました。なので、いろいろなところを見て歩きたいと思います。」
「そうですか。女性のひとり旅は少し不安ですねえ。」
「でも、大丈夫です。あ、でも以前は母とつながっていました。確かに不安かも」
「ああ、そうですね。同行者をひとり用意しましょう。体の丈夫な人を」
「おぬし、もしかしてあれをくっつけるのか」
「あんたまさか、それはちょっと」
「ええ、あの人ですか?」
「もしかしてあのヤバい人~?」
「それは、誰ですか?」フェイさんがちょっとまずいのかと私を見ている。
「あの方はやめた方がよろしいかと」メアが静かに言った。
「確かに天使様ですから、でもうまく扱えますか?」パムも心配そうだ。
全員が私を不審そうに見る。彼女も不安そうだ。
「あなたにはある方の面倒を見てもらいたいのです。まあ、面倒を見ると言うよりは、その方が変な方向に向かわないように補佐して欲しいのです。」
「もしかして、本当にジャガーに同行させるつもりか。もったいないじゃろう。」
「あの人は天使にはめっぽう弱いですからねえ」パムがなぜか納得している。
「それは、そうだけど、ちょっと・・・いやかなり心配よ。」アンジーも不安げだ。
「私としては、魔法使いさんが悪夢を見たときに抑えられる人なら、彼が適任だと思ったのですよ。もう悪夢は見ないとは思いますが、しばらくは一緒にいてもらった方が良いかと思いましたんですが、まずいですかねえ。」
「なるほど、いきなり魔法をぶっ放されても彼なら大丈夫ですからねえ」
「そして、あの男が勇者として頑張れるよう補佐して欲しいのです。」
「私が、その勇者様を補佐するのですか。」
「さきほどおっしゃっていたように是非見聞を広めてください。そして、知人をたくさん作ってください。もちろん友達でもいいですし仲間でもいいです。もし、気があったら一緒に旅をしてみるのもいいかもしれません。もちろん、無理な人とは一緒にいなくてもいいですけどね、その勇者さんも制御が無理だとわかったら逃げてもいいです。そして、私達にたまに顔を見せてください。」
「わかりました、戻ってきたその時には。きっと成長していたいです。」
「ええ、心が変わらなければその時には必ず。そしてこれを」
「はい、危険なことにあったらこのペンダントで必ず帰ってきます。」
「ご存じのように、このペンダントは、ちぎる時に手でつかんでいたり、魔法などでつながっていれば、何人でも飛んでこられますから。あと、到着場所は、客間のベッドではなく私の家の前になりますけど」
「はい」しっかり握りしめる。
「この子にあれを押しつける気ですね」
「私は押しつけられるのでしょうか?」
「そういうつもりはないのですが、勇者候補はたくさんいたほうが良いでしょ?」
「不死身の勇者と天使の魔法使い、ああ、あとは、元魔王の娘ですかねえ。」
「そういえば、俺様勇者はどうしましたかねえ。まだ仲間割れしていないのでしょうか。」
「彼らの話はさっぱり聞きませんねえ。」
「どなたの話をしていますか?」
「賢王の所の王女様の勇者御一行はご存じですか?」
「はい」
「その他に、今お話した不死身の勇者と性格がわがままだけれど周囲のスタッフができた人達の勇者御一行があります。そちらのほうですね。」
「あなた様は、勇者ではないのですか。」
「残念ながら勇者ではありません。もちろんなりませんし、なれませんねえ。」
「これまでのお話を聞けば勇者の資格があるように思えますが。」
「噂というのは、とかく大げさになるものです。今回の事だって噂になると、まるで私が天使の代わりにこの土地を守ったかのようになってしまいます。本当は、魔法使いの里や、国民の助けのおかげなのにね。そうでしょう?」
「そうでしょうか?ちゃんと活躍されているので、それだけではないと思いますが。」
「さて、一度、私たちの家にお越しください。その不死身の勇者を探すまでは、こちらにお越しくださいますか。」
「でもその不死身の勇者様はどちらにいるのでしょうか。」
「私を呼びましたか。」いきなり全員の輪の外に現れる。頭には枝や草がついていて泥だらけだ。
「さすがですねえ。良くここがわかりましたねえ。」
「なにやら地脈が乱れているのを感じてきてみれば、乱れは収まり、聞き慣れた声でお話をされていたのが聞こえましたので。」
「ああ、やはりそうでしたか。お久しぶりですジャガー様」その子は、ジャガーを見てお辞儀をする。
「おおうこれは、天使様の娘さん。どうしてこんな所に」
「はい、いろいろありまして、母は、天に還りました」
「そうですか。それは、お寂しいでしょう。」
「ジャガーさんお願いしてもよろしいですか。この子を旅のお供に連れて行って欲しいのです。女の子のひとり旅は危ないので。」
「わ、わたしがですか。」動揺していますよめずらしく。
「アンジーさんお願いします。」
「はいはい、こういうことに私を使わないでよね。」アンジーは天使になって宙に浮く。
「はえー。」
現物をすでに見ていたはずなのに再度その子は驚いている。
「あなたにもできるわよ・・・おっとっと」
顔を引き締めアンジーがジャガーを見て話し始める。ジャガーはすでに跪いて見上げている。
「ジャガーよ、お願いがあります。」
「なんでしょうか。」
「その子は、我ら天使の忘れ形見であります。わかりますね。」
「はい、確かに忘れ形見でございます。」
「はい、その子の母は天に召されました。そこでお願いがあります。あなたには彼女を守り、そして共に旅をして欲しいのです。」
「は、その願い確かに。」
「ですが、その子は、母親を亡くし、心が傷ついています。なので、優しく接しなければなりません。もちろんその子の許可なしに触れることは禁じます。よろしいですね。」
「はっ肝に銘じます。」
「あなたにとって良い旅になることを祈っています。ではくれぐれもその子のことをよろしくお願いしますね。」
「はっ」
そうしてアンジーは、地面に降り立ち元の姿に戻った。
「ジャガーさん聞いたかしら。」
「はい、確かに。」
「わかっているとは思うけど、よこしまな心は抱かないように。まあ、抱いても手を出さないようにね。」
「はい。」
そしてアンジーはその子に顔を近づけ「今の要領で天使が憑依したことにしてあやつるのよ。」
「私にはできません。」
「こいつはね、単純バカだからうまく転がさないとだめなの。相手から私は正義だから協力してと吹き込まれれば、悪い奴にも味方するのよ。」
「ああ、確かにそういう感じですね。」
「だから天の声が必要なの。」
「わかりました。少し、いえ大変面白そうですね。」
「ただし、ここぞと言うときに使うのよ。常識的なことは、話せばわかる人だから。」
「はいわかりました。」
ジャガーさんは、恥ずかしそうにチラチラ彼女を見ている。気になったのか彼女の方から話しかけて、うまく話が弾んでいるようだ。
「みなさん一度、家に戻って準備をしませんか。馬車も用意しなければなりませんから。」
「馬車は、国から用意してもらったものがあります。それを国からいただこうと思います。ただ、あいにく馬が見つかっていませんが。」
「では、馬を探しに行きますか。どこかに厩舎はありますか?」
「郊外のほうにあります。」
そうして厩舎に到着し、厩務員らしい老人に会った。どこかで会ったかもしれないくらい、違う厩舎の人によく似ている。もしかして馬好きは顔が似るのだろうか。
「馬が欲しいのですけど。」
その厩務員は、じろじろと見た後こう言った。
「今は無理だ。馬が興奮しているから見定めようとしてもだめだぞ。」
「落ち着いている馬はいませんか?」
「あ、ああ、一頭だけこの騒動に動じなかったやつがいるが、気難しいし、人を見る。しかも一回暴れ出すと止められなくなる。普通の人には扱うのは無理だ。」
「見せてもらっていいですか?」
「厩舎の一番奥にいるから、見てもいいが、近づいていって、前足で土を掻き出したらまずいからな。飛び出してくる前に戻ってきなさい。」
「じゃあ、扉のところで見ていてくださいね。」
「ああ、」
私はそうして奥の方に入って行く。確かに他の馬は怯えているが、一番奥の馬は、私たちエルフィ、その子、ジャガーの順に並んで入ってくるのをじっと見ていた。
「こんにちは、ああ、一番奥の立派な鹿毛ですねえ。日の光にキラキラしていますよ。」
私の目に視線をあわせてじっと見ている。私は目と目をあわせながらさらに近づいていく。私の魔法使いのオーラを見ても動じない。私は、顔の前に手を差し出す。
噛んだ。咬むではなく噛んだ。その後、手から口を離し、私の手に顎を乗せて顎をなでさせる。
「噛んだら何かわかりましたか?」目はあわせたままだ。
「ヒン」一声だけ啼いた。しかし、目が嫌そうだ。
「私がお願いしたいのは、私の後ろにいる2人の乗る馬車を引いて欲しいのです。どうですか?」
ただ黙っている。
「その前に一週間ほど私の所で3頭いる馬とトレーニングすることになりますが。どうですか、一緒に来てくれますか?」
「ヒン」啼いた。
「エルフィ」
「は~い」
視線が動きエルフィを見た。その目は私を見る時より輝き、特に揺れている大きい何かに目が釘付けになっているようだ。私は、思わずこいつエロ馬だなと感じた。エルフィはゆっくりと手を上げ私の手と交代するように手を伸ばし、今度は、頭に手をゆっくりとかざし、額をなでる。
「聞こえますか~」エルフィは声を掛ける。その馬は、一瞬驚いたような気がした。しかし、その馬は、頭をエルフィに親しげにこすりつける。主に胸に向かって。
私はため息をつきながら、
「エルフィ、後はよろしくお願いします。」
「ちょっとだめだってば~。この子一緒に行く気みたいですよ~」
「ああ、あなた達は、エルフィと一緒にいて話を聞いていてください。」
私は、扉の所にいた厩務員さんに声を掛ける。
「大丈夫そうですね、一緒に来てもらえそうです。」
「は~、あの馬がこんなに静かにしていて、しかも顔を触らせるとは。あんたすごい人だねえ。しかもあのエルフさんは、馬と話ができるのかい。」
「私がすごいわけではありませんよ。あの馬が私を(というかエルフィの胸を)認めてくれただけです。それにエルフィは、おぼろげながら話がわかるだけです。」
「まあ、そんなことはどうでもいいわ。これは金の問題ではないなあ。」
「あそこまで育てるのに餌代がかなりかかっていますよねえ。」
「そうなんだよ。馬主がどんな金額を示してくるかなあ。乗れないまま手放すことになるし。」
「これも縁ですので、私の出せる範囲でなら。明日までに金額を教えてください。」
「ああ、そうしよう。」
「エルフィ聞こえていますか。」
「は~い、じゃあまた明日ね」
こちらに戻ってこようとしたエルフィは、ポニーテールの髪の毛を噛まれた。
「ありゃりゃ。そうね~、明日来なかったら不安だものね~。旦那様、連れて行きましょう~」
「はいはい。」
「厩務員さん。あの馬がついてくると言っているので連れて行きます。お値段は、分割ででも払いますからと馬主さんに言っておいてください。」
「いや、わかった。わしのブラッシングでわしの世話でわしの手からしかかいばを食べなかったこいつが、一緒に行くというのだから馬主に文句は言わせない。ただで言い。」
「そうはいきません。」
「実はな、この馬は、正確には、馬主の所有の馬ではない。わしのわがままでここに置かせてもらっている馬じゃ。実際、誰にも乗れないし、世話もわししかできなかった。だから、本当の意味での馬主はいない。」
「どこからかお買いになったのではないのですか。」
「いいや、わしが他の馬を調教して外に行ったときに雨に降られ、帰るときに近くの木の下にたたずんていた。その姿を見て一目惚れして連れて帰った。」
「ならばなおのこと大事にされていたんでしょう。」
「こやつは誰も乗せなかった。調教のために外に連れ出すとわしを振り切って走って行ってしまい、いつの間にか厩舎に帰ってくる。わがままな奴だった。だが、走っている姿はとても綺麗でなあ、もちろん、誰にもなつかなかった。わしだけの馬じゃった。」
「ならば、」
「いいや、それこそ、ここで会うためにここにおったのだろう。そう思える。なので連れて行ってくれ。」
「条件があります。」
「条件?」
「たまには会いに来させますので、そのときは、会ってやってください。」
「あ、ああ、そうか。そう言ってくれてありがたいが、何かの機会で立ち寄ったときでいい。顔を見せてくれ。」
「ヒン」エルフィに連れられて出てきたときも、その厩務員さんに顔を近づけ、顔をなめていた。
「そうか、ありがとう。また会おう。」
こうして4頭目が仲間になった。
「アとウンとクウなので次はリクです。」と私は言いました。
「リク~よろしくね~」
「ヒン」
「さて、家に帰りますか。」
「はい」
そうして、リクを連れてモーラの手に馬車と共に乗って家に戻った。
魔王城にて
「ルシフェル様、あやつらが行ったのは、草木のドラゴンの領地でした」
「また何をやらかしたのかな」
「報告では、城にとらわれていた天使を天に還したそうです。」
「その説明は簡単すぎるなあ。して人間にはまた恨まれているのであろう。」
「はい、でも市民の前で魔法を使い、威嚇して、退散させたと。まるで魔王のように振る舞い、いつの間にか消えたそうです。」
「なんだそれは」
「結局身元は、わからないまま消えたそうですので。噂では3千人を相手にたったひとりで勝った魔王ではなかったのかとなっております。」
「魔法使いから魔王になったのか。おもしろいなあ。一体あいつは何がしたいのか。ん、まさかとは思うが」
「はい、たまたま出会っていた魔法使いが天使の娘でたまたまあげたペンダントでたまたま彼の家に飛ばされて、たまたま連れ帰ったら、その地下にその娘の母親である天使が捕らえられていたため、この事件に巻き込まれたと。」
「すごい体質だな」
「でも、ひとつだけ我々のためになりましたよ。」
「ほう、何をした」
「勇者のグループの一つを復活させました。」
「復活というと、わしが派遣した監視者を狂わせたという勇者か」
「ええ、その男にその天使の娘の魔法使いをつけて旅をさせることにしたようです。」
「人材斡旋までやっているのか、手広いな」
「まあ、トラブルメーカーに首輪というところですか。」
「ああ、それは助かるなあ。」
「そんなところです、どうしますか」
「こちらの体制もまだ盤石ではないし、このまま遊ばせておけ。なにやら面白くなってきたしなあ。」
「やはりそう思われますか」
「ああ、ついに国に対してやらかしているから注意せねばならないが、相変わらず人間に楯突いているとかすごい奴よのう。あやつは、本当は人間嫌いなんじゃないのか。」
「まあ、愛しているゆえに憎むという感じでは無いですか。」
「そうなのかもなあ。」
そうして、私があの子にペンダントを渡したために起きた今回の件は終了しました。
追記
ジャガーさんと魔法使いさんには、私が以前住んでいた家に住んでもらい、野宿や食事の作り方、や馬の世話などの練習をしてもらいました。
「リク、行きましょう。」
鞍をつけてその魔法使いさんは乗りこなしています。ジャガーさんは、どうも乗せてもらえていません。
そうして、1ヶ月後、2人は、旅立っていきました。
彼らを見送った後、
「今回も家族は増えませんでしたねえ。」私は寂しくなってそう言いました。
「やれやれだわ。まあ、あの子は天使の子なので私とかぶるのだから、もし一緒になっていたら私は、お役御免だったかもね。」アンジーは、意地悪そうな顔で私を見て言いました。
「いや、そんなことは言わないでくださいよ。家族なんですから」そう言って私は、隣に立っていたアンジーの頭をなでる。あなたもあの子と別れるのが寂しかったんでしょうねえ。
「でもねえ、今回のことで絶対天界が動くと思うのよ。はあ。」
アンジーからため息が漏れる。
「天界から追放された身なんでしょ?」
「そうなんだけどねえ。天界も意外とブラック企業なのよねえ」
「ブラックなんですか」
「そうよ」
そうして、アンジーの予想はあたってしまうのです。まあ、アンジーに言わせれば、今回の件の当然の結果なのだそうですが。
つづく
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