巻き込まれ体質な私、転生させられ、記憶も封印され、それでも魔法使い(異種族ハーレム付き)として辺境で生きてます。

秋.水

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第22章 過去との再会

第22-8話 旅の終わり

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 そうして私達はその街を離れた。場所を知ったので、帰りはハイランディスをショートカットしてビギナギルへ向かった。もちろん約束していたキャロルに会うためだ。領主様に会うよりも先にキャロルに会い、今回の事情を説明してから私は言った。
「キャロルさん。残念ですが相談はこの事のけりが付いてからで良いですか。」
「かまいません。少し時間をいただいたと思うことにします。」
「ひとつだけ質問があります。傭兵団にも参加して、冒険者の手伝いもされていると聞きましたが、本当ですか?」
「はい本当です。皆様のお役に立てればと微力ながら。」
「そうでしたか、武器は何を使っていますか?」
「普通の鉄製の剣ですが、使い方が悪いのか何回か使うと使えなくなってしまうのです。」
「ああ、そうでしたか。それは不自由をされていますね。」
「幸い、狩りの時とか護衛任務の時には折れたり欠けたりしないのですが、練習の時に力を込めたりしていると折れてしまいます。」
「力に合った剣ではないのですねえ。」
「そうなのでしょうか。私が非力なのもあるのでしょうが、振り回すとどうしても大振りになってしまうのです。単に私の剣の使い方が雑なのだと思います。」
「少しだけ我慢をしていてくださいね。何か良い案を考えますので」
「ありがとうございます。その言葉で少しだけ安心できました。」
「でも、剣の扱いには気をつけてくださいね。」
「はい、」
 私達は、さすがに領主様とかに事情を説明もできずビギナギルをすぐ出立した。

 そして、ファーンに戻って来た。町の中に直接馬を入れて、町長の所に向かう。
「随分早くもどったねえ。でも、早々にわしの所に来ると言うことは、何か相談事だね。」
「町長、成果はありました。しかし、一つお願い事が出来てしまいまして」
「聞かせてもらえるかい。」
「実は、その街で長命な種族に出会いまして。その人達の居場所がなくて困っているのです。ただ、これまでは、衣食住全てを提供されていて、何不自由なく暮らせていて、労働してこなかったのです。」
 経過を簡単に話す。
「ふむ。労働の意欲があっても頑張れないかもしれないという事なのだな」
「3ヶ月間ちゃんと働いたら、という条件付きで連れてきたいのですが。」
「なるほど外に出す訳か。それならわしから提案がある。その者達が最初に来たときの仕事は、自分達が住む家を作らせて欲しいのだ。まあ、全部は無理だろうから作るのを手伝わせて完成して欲しい。」
「ああ、良い案ですねえ。」
「その間は宿を提供しよう。」
「いいえ、それまでも旅をしてきているのですから、野宿でよくありませんか?」
「心というのは、そう簡単ではない。無理をさせると心が折れる。」
「わかりましたそう伝えます。」
 町長の了解を取り付けて、今度はエリスさんのところに向かう。

「こんにちは、エリスさん」
「おや、お帰り。随分早く戻ってきたのね。無事街が見つかったの?」
「はい、見つかりました。私は、ホムンクルスではなく人造サイボーグだったのです。」
「それは、ホムンクルスよりも大変な技術ではなくて?」
「はい、これまでは、ほとんどが補助脳で活動していたのですが、やっと自分を取り戻しました。あと、ホムンクルスの記憶ともちゃんと整合性がとれました。これまで優しくしていただきありがとうございました。」
「ああ、そうだったの。それは良かったわ。」
「ありがとうございます。」
「ねえ、その報告だけではないのでしょう?後ろに控えている彼女も魔法使いのようだし。なにか問題でも起きたのかしら。」
「実は、この子がお会いしたいと。」
「その子は、誰かしら。」
「サフィーネと申します。パンジーの。いえ、ヘリオトロープの代理としてこちらにお伺いしました。」
「ちょっと、パンジーって。ええっ!それって「あの街」のことだったの。なるほどね。そうか、どうして今まで彼とあの街がつながらなかったのかしら。で、紫の代理のあなたが、何の用なのかしら。」
「はい、その街から人を連れて土のドラゴンの縄張りである、ここに移住しようと考えております。そこで、この地の安全をさらに強固にする必要がありまして、この地を守護する土のドラゴンの手助けをするための結界をお師匠様・・・もとい紫とともに張って欲しいとお願いに参りました。」
 彼女は、最初からの話を丁寧に説明した。
「この町の結界は、確かベリアルの魔法使いが魔獣よけのを張っていたと思うのだけれど。それ以外に何かの結界を張ると言うことなのかしら。」
「はい、この町ファーンと隣町ベリアル、それから今度移住してきた者達の集落を結んで、巨大な監視結界を張るというのが紫の考えです。」
「ベリアルの魔法使いねえ。そうそう最近、町の規模が大きくなって張り直すにあたって、かなりぼったくった、という話は聞いたけど、人づてに連絡は取っているけど、そういえば会ったことがないわねえ。どんな魔法使いなのかしら。」
「お名前は、シンカさんと言うそうです。」
「シンカ?おや、あれがあの「トラマリ」だったの。そうなの静かになったものね。そりゃあわからないわ。まあ、紫とトラマリが一緒に結界を張るなら私なんて付け足し程度だから、了解するけれど。あのトラマリのままならそれを了解するかしらねえ。」
「これから行ってきます。」
「ああ、私も一緒に行こうかしら。」
 そうして隣町まで、私とモーラとメア、パム、エリスとサフィーネで旅をする。まあ、私は興味本位でついて行っただけですけどね。
 そして隣町の魔法使いさんとお会いした。
「こんにちは、私、隣町で一度だけ一緒にご飯を食べた。」
「あ、あの時の新米魔法使いじゃない。元気にしてた?というかよく生きていたわねえ。そのうえ、色々やらかしているらしいじゃない。やっぱりあんたが噂の辺境の魔法使いなのねえ。」
「あの時、魔力の隠し方を教えてもらえてうれしかったです。」
「あれは、気まぐれよ。さて、後ろに控えている。怖い存在とか色々紹介してくれないかしら。」
「わしはモーラじゃ。わかるな。」
「ええ、この地を守護する土のドラゴンさんね。」
「私は、パム」
「結構この町にも来ているわよねえ。もちろん小さくなって。」
「ご存じでしたか。」
「それはもう美人の女の子が色々尋ね歩いていると噂になっていたもの。」
「さすがに隠しきれませんでしたか。」
「あー、他の魔法使いなら気付かないわよ。私だけよ。」
「そうなんですか。」
「それと、メアさんね。」
「おわかりになりますか。」
「そのメイド服でね。こっちの町でも評判になるくらいなのよ、そのメイド服。ホムンクルスと言われていたけど違ったのねえ。」
「はい、違いました。」
「おや、久しぶり。今はなんて名前なの?」
「あら、憶えていてくれたのねえ。エリスよ。久しぶりねえ。なんか丸くなってない?」
「そりゃあ、里から離れれば、丸くもなるわよ。」
「そうよねえ。しかし、こんな僻地に随分と長くいたものね」
「住めば都よ。里から逃げるには最適だもの。ああ、これでバレたわねえ。引っ越しかなあ。あ、もうひとり、新米魔法使いさんのようね。」
「初めまして。私、サフィーネと申します。紫の使いで来ました。」
「紫の使い?一体何しに来たのかしら。」急に顔が険しくなる。
「紫は、この地を守護する土のドラゴンの手助けをする結界をファーンのエリス様とあなた様と3人で構築したいと考えております。」
「この地方に住むつもりということなのね。誰よ、私の居場所ばらしたの。」
「ああ、誰もばらしてないんじゃない?今回は、たまたまじゃないのかしら。まあ、いずれ知られたでしょう。仕方のないことよ。」とエリスが言った。
「まあ、そうねえ。今の話だと、紫があの街から動くことにしたということじゃない。あそこからしばらくは動かないはずだったのではないかしら。」
「事情が変わりました。」サフィーネは、また丁寧に経過を話した。
「なるほどね。まあそれは仕方ないわねえ。私もここは動く気がないし。こちらにくるなら別に気にしないわ。手伝うわよ。どうせ断ったら、私の黒歴史をみんなに暴くとか、言い出すに決まっているもの。村の人に聞かれてドン引きされても居づらくなるし。」
「あら、残念です。簡単に了解されるとせっかく用意した逸話がもったいないです」
「いいや、そんなもの話されても困るだけだから。とにかく条件は、ここにいることを魔法使いの里に告げ口しないことよ。バレたら私はここから逃げるから。」
「大丈夫よ。里は多分知っているわよ。」とエリス。
「そうなのか・・・静観されているだけなのか。まあいいわ。了解したと紫には言って。」
「ありがとうございます。これからよろしくお願いします。」
 そして、あの街にサフィーネを連れて戻ってきた。
「お師匠様、お二人とも好意的に受けて入れてくれました。」
「あら、すんなり了解してもらったのね。ファーンにはええとエリスさんがベリアルには、トラマリがいるとはねえ。わからないものね。」
「お知り合いなのですか。」
「トラマリには、ずいぶん手を焼かされたのよ。あげく里から逃げたからねえ。まあ、あの子にとっては、里は窮屈だったみたいだからしようがないわね。」
「はあ、それはよかったですね。」
「さて、これで移住の準備は出来たわ。あとは、残る人達がどうするのかを見定めないと」
 紫ことヘリオトロープは、エリクソンと会った。
「久しぶりじゃないか、ええと・・・マダムパープル。」
「残念ながら私はヘリオトロープよ。何度言っても直さないのねえ。」
「わしの脳みそはもう錆ついているからね、新しい名前を覚えられんのだよ。」
「でも、その名前はやめてね、ここにはいない彼に悪いから。」
「しかしなあ。ヘリオトロープとかパンジーとかあなたを呼ぶのはどうも違和感がある。そしてその顔もなあ。どうして昔の顔にしないのだい?」
「この顔になれてしまったし、自分ではあまり顔を見ないものだから。」
「そうなのか。娘さんの顔を見たときに思わず名前を呼びそうになったよ。パープル・アスターテにそっくりだとね。」
「アスターテ。彼の話はしないでくれないかしら。思い出してしまうから。」
「思い出すってそんな。彼は生きているぞ。たぶん」
「そうなのでしょうねえ。でも、探しに行きたくても探しには行けないわ。あの人との約束ですもの。この街の人達を見守って欲しいと言われているのだから。今回2つに別れてしまって、全部は見守れなくなるけどね。」
「その事だが、わしは一度この街を壊そうとしたのだ。でも見つかってしまった。」
「そうらしいわね」
「壊して街がなくなったら、きっとわしは、行き場をなくして死ねるかとも思ったのだが、冷静に考えれば、そんなことでは死ぬことはできなくて、結局わしは生き続けただろう。結果この街がないと困ると言うことに気がついたのさ。だからわしは、ここを見守ることにするよ。あなたの代わりにね。だからあなたは安心して新しい土地へ移ってくれ。」
「それでいいのかしら?」
「実はわしもアステに、彼に言われていたのだよ、この街をよろしくとね。わしが壊そうとしたあとでメアジストに会った時の悲しそうな顔で思い出したよ。それまですっかり忘れていたのが恥ずかしい。」
「じゃあ、よろしくお願いするわ。」
「ああ。」
 そうして、1ヶ月後、3分の2の人が移住することに決まり、仕事に慣れるためにさらに2ヶ月間、土木工事や森林伐採などを街に残る人も一緒に労働を開始する。そこで、半数が脱落し、3分の1、約300人が街を離れることになった。
「まあ、予想通りね。」紫が言った。
「半分は来るかと思ったけど。」
「この街に未練のある者や年齢が高すぎて労働に向かない者もいるから。仕方ないわ。」
 そうして、百人単位で移動を始めたが、途中で街に戻る者やハイランディスやビギナギルにとどまる者も出て、最終的には、約80人だけが第1陣としてファーンに到着して宿を取り、集落の予定地に家の建築を始める。10日後に第2陣が到着、こちらも60人程度に減った。最終の第3陣は、約半分の50人になり、集落に住み始めたのは、200人に満たなかった。
「全体の5分の1ですか。」
「そうね、でもね最初にしては上出来よ。」紫はそう言った。
「上出来なのですか?」サフィーネが聞いた。
「この後、あの街や他の街からあぶれて流れ着く者も出るからね。」
「なるほど」

 エルミラは、1ヶ月を過ぎようとしたギリギリにメアに会いに来た。
「メア様、私はここに残ります。エリクソンさんの手伝いをしたいと考えています。そして、エリクソンさんの技術を習い、そちらに引っ越そうと考えています。ただし、一緒に暮らそうとは思っていません。ここから移住する街の人達と暮らしていきます。ただ、ひとつだけお願いがあります。寂しいのでたまに顔を見ることを許してください。」
「もちろん、いつでもいらっしゃい。私も待っているわ。」

 そうして、その集落は完成し、ファーンやベリアルの人達と交流を始め、静かに暮らし始めた。
「落ち着きそうじゃな」
「そうですね。最後の人達の家が完成して、まだ2ヶ月しか経っていませんけど、順調ですね。」
「おぬし、正直に話してくれ。今回の件どう思っているのか。」
「何をどう思っているのでしょうか。」
「偶然と思っているのか?」
「ああ、陰謀とは思っていませんよ。しかもまた神様の意にそぐわないことをしでかしたと思っています。だって、神が作らせて失敗した人達を殺すつもりだったのでしょう。それを生かしてしまったのですから。」
「そうなるわねえ。しかし、魔法使いの里は、やりたい放題ね。本当に神の手下なのね。」
「そうせざるを得ないのはわかるがなあ。魔法という知恵を授かってしまっておるから、その代償なのだろうか。」
 そうして、この件は終わったかに見えましたが、まだ先があったようです。

Appendix
「なるほど、紫もだいぶ人に染まってしまったわねえ。」
「染まったというか、人に戻ったのではないのかしら」
「あのかたは、私達の中の唯一の例外。子を成しているからねえ。」
「そう言われればそうだったわ。だからこその紫だからねえ。」
「そう、慈愛の紫、穏健派筆頭の紫。あんたと違ってね、赤」
「いや、魔女たる者は、こうでなくてはならないわよ。ねえオレンジ」
「世界に混沌をもたらすのが魔女の本来の役目であり、魔法使いと一線を画す者なのよ。紫は甘いわ」
「それにしても今回の件は、なし崩しであの街を残してしまったけど、良かったのかしら。」
「まあ、私達がどうこうできるものではなくなったわ。何もしなくて良くなったし。それに、魔鉱石も効果が落ちてきているから、早晩、魔獣に襲われて終わるわよ。きっと」
「ああ、廃墟だけが残るのね。」
「その前に誰かが気付いて、そこから脱出できれば良いのだけれどね。」

魔王城にて
「なるほど、そういうことがあったのか。まったく、さきの天使の件といい、魔法使いの里は、昔から何かしら問題を起こしていいるのだなあ。」
「そうみたいです。」
「人族の長命化とか。そもそも長命になったからといって出生数が減っては意味がなかろう。無駄な努力をしたものだねえ。」
「そうでしょうか。人族は、そうやって失敗を積み重ねて成長していきます。そこが侮れないところなのではありませんか。」
「確かになあ。今回の件では、何か成長していたのかなあ」
「ホムンクルスですよ。」
「ああ、そうだな。」
「ルシフェル様には、あまり危機感がありませんねえ。」
「どうしてそう思う?」
「あんなものを量産されて、こちらを攻撃されたら我々も危ういですよ。」
「しかし、今のところ量産も出来ないし、そんな設備を作ることもしていないではないか。」
「確かにそうですね。資料もあの魔法使いが持って帰ってしまいましたし。でも、魔法使いの里も当然持っているような気がしますが。あそこは、そんなことはしませんよねえ。」
「そういうことだよ。大丈夫だねえ。量産体制になったらそこを潰せば良いことだし。まだ、大丈夫だろう。」
「わかりました。あの土のドラゴンの縄張りはどうしますか。」
「ああ、魔女が住むようになって結界が張られて、魔族の出入りが難しくなっているのか。仕方ないねえ。今まで通りの連絡員で定時連絡をしてもらうしかないでしょう。」
「人間の中の魔族信奉者を数名送り込んでおきます。」
「そんな裏切り者まで人間にはいるのか。度しがたいねえ。」
「どの神を選ぶかは信仰の自由ですから。」
「殺されても良いのだねえ」
「願わくば、人類を抹殺して欲しいらしいですよ。その後なら死んでも良いと思っているみたいです。」
「その考えも歪んでいるねえ。魔族にはいないよねえ。」
「そう思いますよ。まあ、下級悪魔にはあるかもしれませんが、人間の手引きまではしないと思いますよ。」
「同族嫌悪も人だけなのかなあ」
「いいえ、あの男の家族はみんな同族嫌悪の集まりじゃないですか。」
「ああ、違いない」



 続く

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