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※閑話※殿下の側近sideダニエル
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「はぁぁ」
「ダニエル、お疲れ様。今日はお互い色々と大変だったな」
ホワイト嬢を寮まで送り届け、馬車停車場に向かうと側近仲間たちが戻るのを待っていてくれた。
「それにしても先程の令嬢は本当に貴族なのか疑いたくなるようだったな」
「あれなら平民の方がまだマシだろう」
「メアリー嬢にも驚かされたが、彼女も強烈だったな」
強烈、なんて言葉じゃ足りないほどだ。令嬢が人前で泣き出したことに少々取り乱してしまったが、あの後もずっと泣き続け、早く解放してくれとどれだけ願ったことか。
8歳になる年にアルフレッド殿下の側近に選ばれ早10年。殿下がリリーナ様に一目惚れしたのは、あの日のお茶会に参加した全ての者が気付くほど分かりやすかった。今や殿下がリリーナ様を溺愛している事なんて、この学園の生徒はもちろん貴族社会でも有名な話だ。
見目麗しいお二人が並ぶ姿は眼福物で、お二人が一度手にした物は次の日には入手困難になるほど人気だし、制服だって同じ物を何か1つ身につけると幸せになれる、といった迷信まで広がっている。
だからこそ、今日は驚かされてばかりだった。
リリーナ様が妹のメアリー様とあまり仲が良くないことは昔から知っていた。今までは公爵がうまく隠していたから殿下やリリーナ様の周りにいる者以外には知られていなかったのに、お二人と全く同じ制服を着るなんて噂好きの貴族からしたら格好の餌でしかない。
実際は誰かと全く同じ制服を身に着けてしまうことは多々ある。数種類あるとはいえ無限ではない組み合わせが被ってもおかしくないからだ。
ただ、リリーナ様は気付いていらっしゃらないけれど、お二人と全く同じ制服を着ている者がいないのは、アルフレッド殿下の策略。私達が入学した日から数日間同じ組み合わせで登校することで、リリーナ様と同じ物を身に着けていいのは自分だけだと暗に伝えていた。当時、そこまでするのかと自身の主人に対して少し引いてしまったのが懐かしい。
そういえば、1点だけでも同じ物を身に付けたいと多くの生徒に懇願されていた時も、殿下は渋っていたな。
「制服は姉妹だから多目に見てもらえたけど、勘違いする生徒が出てくると厄介だな」
「殿下はリリーナ様に任せるとして…全く同じにしたがる者とそれを注意する者との間で揉め事が起きたら、止めるのは俺らの仕事、だよなぁ」
「あの令嬢はどうだ?」
「問題ない。あまり裕福な家ではないようで、新しく制服を用意するのは難しいだろう」
「そもそも制服なんて被ってしまうものなんだがな…」
「仕方ないさ。さっきもリリーナ様に腕を掴まれただけでアレだからな」
普段はあんなに頼りになるのになって苦笑しつつ、それぞれ自身の家の馬車に乗り込んだ。
「ダニエル、お疲れ様。今日はお互い色々と大変だったな」
ホワイト嬢を寮まで送り届け、馬車停車場に向かうと側近仲間たちが戻るのを待っていてくれた。
「それにしても先程の令嬢は本当に貴族なのか疑いたくなるようだったな」
「あれなら平民の方がまだマシだろう」
「メアリー嬢にも驚かされたが、彼女も強烈だったな」
強烈、なんて言葉じゃ足りないほどだ。令嬢が人前で泣き出したことに少々取り乱してしまったが、あの後もずっと泣き続け、早く解放してくれとどれだけ願ったことか。
8歳になる年にアルフレッド殿下の側近に選ばれ早10年。殿下がリリーナ様に一目惚れしたのは、あの日のお茶会に参加した全ての者が気付くほど分かりやすかった。今や殿下がリリーナ様を溺愛している事なんて、この学園の生徒はもちろん貴族社会でも有名な話だ。
見目麗しいお二人が並ぶ姿は眼福物で、お二人が一度手にした物は次の日には入手困難になるほど人気だし、制服だって同じ物を何か1つ身につけると幸せになれる、といった迷信まで広がっている。
だからこそ、今日は驚かされてばかりだった。
リリーナ様が妹のメアリー様とあまり仲が良くないことは昔から知っていた。今までは公爵がうまく隠していたから殿下やリリーナ様の周りにいる者以外には知られていなかったのに、お二人と全く同じ制服を着るなんて噂好きの貴族からしたら格好の餌でしかない。
実際は誰かと全く同じ制服を身に着けてしまうことは多々ある。数種類あるとはいえ無限ではない組み合わせが被ってもおかしくないからだ。
ただ、リリーナ様は気付いていらっしゃらないけれど、お二人と全く同じ制服を着ている者がいないのは、アルフレッド殿下の策略。私達が入学した日から数日間同じ組み合わせで登校することで、リリーナ様と同じ物を身に着けていいのは自分だけだと暗に伝えていた。当時、そこまでするのかと自身の主人に対して少し引いてしまったのが懐かしい。
そういえば、1点だけでも同じ物を身に付けたいと多くの生徒に懇願されていた時も、殿下は渋っていたな。
「制服は姉妹だから多目に見てもらえたけど、勘違いする生徒が出てくると厄介だな」
「殿下はリリーナ様に任せるとして…全く同じにしたがる者とそれを注意する者との間で揉め事が起きたら、止めるのは俺らの仕事、だよなぁ」
「あの令嬢はどうだ?」
「問題ない。あまり裕福な家ではないようで、新しく制服を用意するのは難しいだろう」
「そもそも制服なんて被ってしまうものなんだがな…」
「仕方ないさ。さっきもリリーナ様に腕を掴まれただけでアレだからな」
普段はあんなに頼りになるのになって苦笑しつつ、それぞれ自身の家の馬車に乗り込んだ。
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