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第1章
15.
しおりを挟む狭い浴室内に響きわたる嬌声。
その細い腰を掴んで突き上げると、ミケのそこはまるで待ち望んでいたかのように俺を受け入れ収縮する。
「……っ、ミケ、」
「あぁん…っ、あ、あ、」
……欲張りだよな、
こんなに傍にいるのに。
毎日が幸せなはずなのに、まだ足りないなんて。
「か、いとっ…ちょっ…」
いっそ閉じ込めてしまえたらとさえ思う。
このまま全部、俺だけのものにしてしまえたら。
……そんな事、できるわけないけど
「あっ…や、も、出ちゃ…っ!」
弓なりに反る身体を抱きしめながら、彼の耳元で好きだと囁く。
「ちょ…っ、」
「好きだ、ミケ」
あいしてる。
「!あぁっ…!」
ミケが達した瞬間、きゅうっとなかを締めつけられた。
……っ、やべ
思わず顔を顰める。
「……っあ、待っ…、」
「ごめん、待てねえ」
そう言うと、まだ絶頂の余韻に震えているミケを立ち上がらせ、濡れたタイルに手をつかせた。
「ひ…っ!ああんっ、あ、あ、だめ、ぇ」
己の欲望のままに腰を動かすと、ミケは甘い悲鳴をあげる。
「ふ…っ、ああっ」
二度目は吐精することなく達したらしい。
「……っ、」
身体から力が抜けるミケを抱きとめながら、俺は彼の最奥へ己の欲を注ぎ込んだ。
「なーミケ、」
風呂から出ると、冷蔵庫からビールを出した。
「なに、」
「いつかさぁ、専業主夫になってくんない?」
「……はあ?」
髪を乾かしていたミケはなに言ってんだコイツ、みたいな顔をしている。
「そんで毎日俺の為に、飯作って」
まるで子どもみたいな我儘だし、呆れられても仕方がないとは思ったけど。
「てか飯は今でも作ってんじゃん」
「……そうだけど」
「まぁ、別にいいけど」
「え」
ミケはふふん、と笑った。
「そしたら俺の分まで稼いできてくれるんだろ?」
「おっ、おう」
「じゃあ頑張って出世しろよ」
え、なんかよくわかんねーけどすげーやる気出てきた。
「そうなったら小遣い制だな」
「マジでか」
「マイホーム資金、貯めなきゃ」
「マイホーム…」
……家って土地を含めて、一体いくらするんだ…
小さな家が欲しい、というのがミケの夢で。
正直俺は、ミケさえいれば住む場所なんて別にどこでもいいんだけど。
楽しそうに話すミケを見てたら、なんだかそれもいいかもしれない、と思った。
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